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彼は夢中になってイルカを撮っていた
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横浜を出港して9日目の朝を迎えた。
デッキに出ると、昨日まで空を覆っていた黒い雲は無くなり、太陽が海面を照らしていた。
遠くを見ると、大きな島が見えた。
久しぶりに見る陸地。
船は臨時の寄港地、ハワイのホノルルへと向かっていた。
カメラのファインダーを覗き、太陽光が煌めく美しい朝の海を撮影した。
黒い何かが海面に一瞬姿を現し、海の中へと消えた。
それも1つではない。かなりの数だ。
カメラマンの彼も部屋からデッキへ出てきた。
「イルカの群れだよ」
彼はそう言い、先程の黒いものを指差した。
私は部屋に戻り、持ってきていた300ミリ程の望遠レンズに付け替えて、デッキへ戻った。
オートフォーカスを動体撮影モードにし、シャッタースピードを上げ、連写の設定にした。
カメラマンの彼もライカを構えていたが、私の望遠レンズ付きのカメラを見て、驚いた表情を浮かべていた。
「あそこだ」
彼がイルカの群れを見つけ教えてくれた。
シャッターを押し、ピントが合い、連写をした。
現代のカメラは優秀で、私のような素人でも簡単に良い写真が撮れる。
カメラマンの彼に撮影した写真を、液晶画面越しに見せた。
彼は驚き、目を丸くした。
私は彼に私の時代のカメラを使ってもらおうと決めていた。
彼の首にストラップをかけ、使い方を教えた。
カメラを持った彼は戸惑いつつも嬉しそうに見えた。
彼は夢中になってイルカを撮っていた。
現代のカメラを使ってもらうことに関してはこの数日悩んだ。
彼のカメラマンの人生に悪い影響を及ぼす可能性があるかもしれないと。
しかし、彼が私と知り合ったのも何かの縁なのかもしれない。
そのように考えることにしたのだった。
私達は朝食を取ることも忘れてデッキで過ごした。
ハワイの太陽はさらに昇り、熱い日差しがジリジリと我々の体を突き刺した。
デッキに出ると、昨日まで空を覆っていた黒い雲は無くなり、太陽が海面を照らしていた。
遠くを見ると、大きな島が見えた。
久しぶりに見る陸地。
船は臨時の寄港地、ハワイのホノルルへと向かっていた。
カメラのファインダーを覗き、太陽光が煌めく美しい朝の海を撮影した。
黒い何かが海面に一瞬姿を現し、海の中へと消えた。
それも1つではない。かなりの数だ。
カメラマンの彼も部屋からデッキへ出てきた。
「イルカの群れだよ」
彼はそう言い、先程の黒いものを指差した。
私は部屋に戻り、持ってきていた300ミリ程の望遠レンズに付け替えて、デッキへ戻った。
オートフォーカスを動体撮影モードにし、シャッタースピードを上げ、連写の設定にした。
カメラマンの彼もライカを構えていたが、私の望遠レンズ付きのカメラを見て、驚いた表情を浮かべていた。
「あそこだ」
彼がイルカの群れを見つけ教えてくれた。
シャッターを押し、ピントが合い、連写をした。
現代のカメラは優秀で、私のような素人でも簡単に良い写真が撮れる。
カメラマンの彼に撮影した写真を、液晶画面越しに見せた。
彼は驚き、目を丸くした。
私は彼に私の時代のカメラを使ってもらおうと決めていた。
彼の首にストラップをかけ、使い方を教えた。
カメラを持った彼は戸惑いつつも嬉しそうに見えた。
彼は夢中になってイルカを撮っていた。
現代のカメラを使ってもらうことに関してはこの数日悩んだ。
彼のカメラマンの人生に悪い影響を及ぼす可能性があるかもしれないと。
しかし、彼が私と知り合ったのも何かの縁なのかもしれない。
そのように考えることにしたのだった。
私達は朝食を取ることも忘れてデッキで過ごした。
ハワイの太陽はさらに昇り、熱い日差しがジリジリと我々の体を突き刺した。
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