〝くたばれ!〟といったら、俺最強⁉︎ (転生したのに異世界に行けてなくて草)

Good sky forever

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〝伝説〟といったら、俺のこと…?

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俺が転生した場所は……どうやら。
日本らしい。
そう、俺はチート能力を得て地球に生まれ変わっただけなのだ。

ぁあ!!念願の異世界がぁぁぁあ。
俺の…ハーレム…。


「あのぉ~?大丈夫??」

「あ、あぁ。なんでもないよ。」


「なら、よかっ……」

「ん?どうした?」


「う、うし…後ろ!!」


振り向くと、七、八体ぐらいのゾンビがこちらに寄ってきていた。先ほど倒した奴と同じ種類のゾンビだ。
ゾンビが一斉にブリッヂ走りをかましてコチラに近づいてくる。


「うわ…またキモい走り…」


「かの」」のめへこめとこそひじゃあば!」


「ぁう。やだ!死にたくないぃ!!」


女の子が俺にしがみつく。

「ちょっ!!待ってて!俺がってくるから…。」


「やだ…怖い。」



ごめんなさいね、転生したばっかしで
すぐにくたばるわけにはいかないのでっ

「ふぅ……くたばれ!!ゾンビ共ぉ!」


奴らを串刺しにっ!




ピコンっ
【能力発動条件に達しました。身体変化能力起動】



オラオラオラオラぁ!!!

ゾンビに向けて、身体中から生えた無数の槍を
放った。
もちのろん。全て命中。
ゾンビは、一斉にその場で倒れた。
また女の子は、口をバッカーと開けて
ゾンビの死体を見つめる。

デュフッ!やはり、俺最強だぁ!…いや調子乗りすぎか。ラノベの主人公はもっとスゲェ敵倒してたからなぁ。まだまだ…努力が必要だなぁ。





「すごい…! あなた、1人で、ゾンビを
 えっ!?……何者!?」



これ、さっきも同じくだりをやったよな。
あ、今回のは名前じゃなくて能力に関係したことを言えってか?
いやそれとも前聞かれた時に言うのが普通か?
…ま、いっか。


「俺の名前は 出雲 和!この世界を救うため、
 神の使いとしてここに来た‼︎」



…くそ。さすがに厨二病的に言っちまったか?
事実は事実なんだが…。神の使いってのは盛ってるけどもね。


「そうなの!?すごいい!!あの伝説は本当だったのね!私達に救世主が来るって!」


伝説…?救世主? そんなもの、日本とかにあったか?異世界じゃあるまいし。
ま、なんか讃えられてるみたいだからいいか!!


「そうだ。嬢ちゃん。安全な場所って
 ないかな?ここだとゾンビにいつ襲われるか…」

「あ!ありますよ!私のアジトにお連れしますね! 神の使い手さん!」


いや…名前で呼んでくれよぉ

女の子に手を引かれ、15分ほど歩いていくと
大きな壁が見えた。ゾンビを侵入させないためのものか。


「嬢ちゃん。あの壁…、ゾンビは登ってきたりしないのか?」


「あ!あれはね!ただの壁じゃないんです!
 壁からゾンビだけに効く特殊な電波が出ているんですよ。なので今までゾンビが入ってきたことはありません!」


「ほほぉ~う。なるほどね。」


壁の上にいる監視係的な大人達が
特殊なカメラで、俺がゾンビであるかどうかを確認して
なんとか中に入ることができた。

「ここが…アジトかぁ」


「はい!ここらへんの拠点と比べて1番大きいはずです!」


「なるほどねぇ。あ、そいえば、嬢ちゃんの名前
 聞いてなかったな。 名前はなんて言うの?」


「はいぃ!!…私の名前は、堀野 アカリって言います!」



堀野……か。
未練あるようなこと言うけど!
前世の時の、元カノと同じ苗字だな。
あいつ、まだ生きてたり…するのかな。



「あの、神の手さん!お父さんとお母さんに会いに行ってきてもいいですか!?」


「いいともいいとも。行ってきなさい。」


はぁ。ついに神の使い手すらなくなった。
神の手ってなんだよ!いっそのこと
もう神って呼べよ!
まったく。近頃の若造はぁ


建物の奥の方から いかにも、このアジトのリーダー的な人が俺の元にやってきた。

「この度は娘を守ってくださり、ありがとうございます!本当になんとお礼を言ったら…」 



どうやら、アカリの父親らしい。となると、
隣にいるのは…アカリの母親…か。



「いえいえ、いいんですよ~全然。」



「娘から聞きました。あなた様は神様なのですね!」


「いや、違いますけど。」


「え!?…アカリ、神様じゃないのかい?」


「あ、間違えた!えっとぉ……神の使い手!」


「おお!神の使い手様ですか!?」


「いや、名前あるんですけども。」


「あ、そ、そうなんですか!?お名前は?」



「出雲 和です。」






「出雲……和…?」

アカリの母親が驚いた顔をしてそう呟く。
そして、もう一度、俺の名前を言う。

「出雲…和?」



「あ、はい。僕の名前ですそれ。」


「…生きて…たのね。」




あ?生きてた?
そりゃどう言う意味だよ。


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