とりあえず異世界を生きていきます。

狐鈴

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お元気ですかー?

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「というわけでアルクーレに行きたいから、街まで送って欲しいんだけど良いかな? 母さん」

 私のやりたい事。

 これといって特には思いつかないんだけど、アルクーレには一度、顔を出さなきゃとは思っていた。

 エレナさんに帰ってくる、と約束したからね。
 クエンサの一件もあるから長居はできないけれど、レギオラさんには事情を説明して、当分はアルクーレに戻ってくる事ができないって伝えておかなきゃね。

 相手が貴族で何をしてくるか分からないから、私の知り合いとはなるべく接触しない方が良いから、今回もこっそりと街に入る事になるね。

「街まで送るだけ? 私も一緒に居ては駄目かしら?」
「うーん……。一緒に居たい、とは思うんだけど今回は知り合いに私の周りが危険かも、って伝えるのが目的だから一人の方が良いと思うんだ」
「誰かと一緒の方が安心できるんじゃないかしら……」

 母さんの言い分も一理あるんだよね。

「まずは私が上手く身を隠す事が出来るって事を実際に見せて、一人の方が良いって思わせるよ」

 騙す事になるけど、実際は父さん母さんと一緒だから安全なんだけどね。
 さすがに竜と一緒なんです、とは言えないからなぁ……。

「シーちゃんが、それで良いなら私は構わないわ」
「では我はまさか留守番、なのか……?」
「うん、そうだよ」
「ぐぬぅ……」

 そんな悔しそうな声を出さないでよ父さん……。母さんは納得してくれたのに。

「父さんは大変かも知れないけど、私用の剣を作ってて欲しいな」
「それは構わないが、そのアルクーレとやらは危険ではないのだな?」
「うん。みんな私に優しくしてくれたよ」
「そうか、それなら……良いだろう」

 どうにか父さんにも納得してもらえたね。
 本当はアルクーレでも危ない目には遭っているんだけど、それを言ったら父さんは絶対に付いてきちゃうから内緒。

 そして私は母さんの背中に乗せてもらい、アルクーレの街に向かった。

 でも困った事に、寝床からアルクーレの場所が分からなかったので、少し探さなきゃいけなくなったけど、どうにか辿り着くことができた。

 街に着いた時には、すでに日は沈んでいて辺りは真っ暗だったけれど、【疾空】で外壁を飛び越えた後に、暗がりに【潜影】を使って人目を避けて移動すれば、プロ顔負けの潜入が可能になってしまうのだ。
 スキルって怖いね!

 今回、事情を話すのはレギオラさんだけのつもりだ。レギオラさんなら、あとで領主様の方にも話を通してくれるだろうからね。
 エレナさんには、レギオラさんから顔を出せないとだけ伝えてもらう。約束を破っちゃうようで申し訳ないけど……。

 レギオラさんにだけ会って、話をして、街を出る。
 他の人に会っちゃうと、街を出にくくなるからね。

 何にせよ、まずはレギオラさんに会いに行かなきゃね。

 真正面から冒険者ギルドに入ると、もしエレナさんやアゼリアさんがいた場合は捕まってしまう可能性が高いから、ここはやっぱり忍び込むしかないと思う。

 レギオラさんの執務室の位置は知っているので、外から簡単に入れるはずだ。

 私は【潜影】を使うと、まだ明かりが灯っている部屋にスルリと入り込む。
 本当にこのスキルは便利だよね。ドアや窓の隙間には明かりが届いていないのがほとんどだから、こうやって入れちゃうんだから。

 とはいえ、明かりがある部屋の中では、あまり動く事は出来ないんだけどね。

「ああ…くそっ! またかよ……」

 どうやって近づこうかな、と悩んでいると何やらレギオラさんがボヤいていた。
 仕事が忙しいのかな?

 なんか頭を掻きながら難しそうな顔をしていたかと思えば、急に真剣な表情になったりと表情筋は忙しそうだ。
 何をモゾモゾしているんだろう……。

 真剣な表情のまま仕事を再開して、書類を捌きながら微妙に位置を変えている。
 変な動き。

 レギオラさんは、いつもあんな動きをしながら仕事してるんだね。もしかすると、あの動きにはAランク冒険者としての強さの秘密が隠されているのかも知れない。

 ……無いね。そんな事より、いつまでもレギオラさんの仕事ぶりを見てないで話しかけなきゃね。

 私はスキルを解除する瞬間を見られないようにだけ注意して【潜影】を解いた。

 すると私目掛けて影が飛び込んできていた。

「え?」

 レギオラさんだ。
 まさかのレギオラさんの熱烈なアタックに私は為す術もない。まさか飛び付いてくる程に会いたがっていたなんて……。

「うおぉぉぉ?!」
「きゃあ?!」

 レギオラさんが雄叫びを上げて私を押し倒してくるけれど、それ以上なにかをするつもりはないみたいだ。
 レギオラさんと目が合うが、なにやら困惑しているように見える。
 自分から押し倒してきたのに、その反応はこちらも困る。

 叩きのめして良いのか、殴って良いのか分からない。
 選択肢に暴力しか入っていないのは、レギオラさんが押し倒してきたのだから仕方がない。

「ギルマス、大丈夫か?!」

 私がレギオラさんの隙を窺っていると、誰かが執務室に入って来た。
 大丈夫か? って私の方が大丈夫じゃないでしょうが。

 あれ、待てよ? たしかに今の状況だけ見ると私がピンチだけど、レギオラさんが私に飛び掛かって来たのって、もしかしなくても自己防衛?

 私は知り合いの部屋にこっそり遊びに来たよ! って感覚だったけど、レギオラさん側の立場で考えると、ちょっと怖いよね。

 誰も居ないはずの部屋に突如として現れた女……。
 うん、ホラーだ。
 一人でトイレに行けなくなるヤツだ。

「ああ、悪いな皆。心配かけ――」
「ギルマス何やってるんですか?!」
「ちまっ――てぶるぉあ!?」

 レギオラさんが押し掛けて来た人達に返事をしようとしたところで吹き飛んだ。
 誰かの蹴りが綺麗にレギオラさんの顔に命中したのが見えた。凄い痛そう……って、今のエレナさん?!

 大人しそうな人のまさかの一撃に驚きだね。今後は私も気を付けよう、うん。

「シラハちゃん大丈夫?! ギルマスに変な事されてなかった?」
「え? 大丈夫ですよ。それより皆さん集まってどうしたんですか?」
「どうしたって、ギルマスの部屋から凄い音が聞こえたから……」

 とりあえず私は何もなかったように振る舞ってみると、エレナさんが困った表情を浮かべながら、棚を倒した大剣に視線を向ける。
 そういえばレギオラさんは私に気が付くのも早かったけど、あの状況でよく大剣を手放せたね。

 さすがは熟練の冒険者だよね。

「ああ、あれですか。なんかレギオラさんが急に武器を持ち出したんですよね。襲われるかと思いました」
「ええ?! 襲われたの?!」
「襲ってねぇよ!」

 力強く否定するレギオラさんだけど、急に顔色が悪くなってきた。
 もしかすると周囲の人達に私を襲ったと勘違いされる、と心配しているのかもしれない。たしか奥さんがいるって話だし、そりゃ不安にもなるよね。

「別に私は襲われていないですよ? それより私はレギオラさんに話があるんですが……」

 私が周囲の人達に襲われていないと否定すると、興味を失ったのか、さっさと部屋を出て行く。
 レギオラさんの表情が少し明るくなったし、これで正解だったみたいだね。

「分かった。お前ら騒がせて悪かったな」

 レギオラさんが残っていた人達に声をかけると、全員が部屋を出て行こうとする。
 その中でエレナさんが私の方をチラチラと見ているのが分かった。その隣ではアゼリアさんが苦笑している。

 本当は会う予定はなかったんだけど、もう此処にいるのは知られちゃってるし、せっかくだから少しくらい話をしても良いかな。

「あ、それとエレナさんとアゼリアさんも時間があれば同席しませんか?」
「もちろんだよ。仕事は大丈夫だから、私お茶でも淹れてくるね」
「私も大丈夫よ」

 私が二人を誘ってみると、二人はテキパキとお話しする為の準備を始める。
 さすが毎日、冒険者達を相手に受付や書類仕事をこなしているだけあって動きに迷いがないね。

 私は二人の動きに関心しながら、隣に立つレギオラさんに先程の事を聞いてみる。

「レギオラさん、よくあんなに早く私に反応しましたね」
「あん? 何を言ってるんだ? 確かに反応はできたが、嬢ちゃんだと気付くのは遅れた。気配の消し方が巧妙過ぎて、俺自身余裕がなかった証拠だ」
「そうなんですか? でも私がいるのは分かっていたんですよね?」
「部屋の何処かに居る、ってところまではな。あんな事ができるとはな……ホント色んな意味で死ぬかと思ったぜ」
「まぁ、私を押し倒したのはレギオラさんの自爆ですけどね」

 私が騒動の責任を、しれっとレギオラさんのせいにしてみると、レギオラさんは半目になりながら私を見る。
 そんなジト目をされても……。
 私も悪かったと自覚はあるので、そっと視線だけ逸らしておく。

 すると準備ができたみたいでエレナさん達が席を勧めてくれた。
 私が座ると、その両隣にエレナさんとアゼリアさんが座って、向かい側にレギオラさんが一人で座る。

「えっと、まずは……お久しぶりです。お元気ですか?」
「一応は元気だな……こっちは例の森の謎の痕跡に加えて、更には国境でハイオークが現れたとかで一時騒がしかったが……結局ハイオークは討伐できたらしくて俺が出る必要が無くなって助かった、ってとこか」
「ギルマスが嬉々として仕事を職員に押し付けて、国境に行こうとしていたから職員には恨まれているけどね」
「仕方ないだろ、俺くらいしか対応できる冒険者がいなかったんだから!」
「でも、ギルマス楽しそうでしたよねー」
「そ、それは、ずっと書類仕事ばかりだったから……」

 エレナさんに突っ込まれて、レギオラさんの声が小さくなっていく。たしかにレギオラさんは体育会系っぽいし、ずっと書類仕事とかは辛いだろうね。

 でも、それは私のせいでは無いと思う。倒したのは私だけどね。
 だって倒しておかないと危ないしね。命もそうだけど性的にも危険だからね、アレは。

「こっちの事も気になるかもしれんが、嬢ちゃんの方が大変だったんじゃないのか?」

 レギオラさんが話題を変える為に私に話を振った。
 ああ、もしかして帝国領での事を知っているのかな?

「そうですね……クエンサの街に行ったら盗賊の集団を壊滅させる手伝いをさせられましたよ」
「領主の息子に迫られたんだって?」

 そこまで知ってるんだ。どこから情報を集めるんだろ。

「もしかしてリィナさん達に会ったんですか?」
「リィナ?」

 レギオラさんが首を捻る。あれ、知らない?

「ギルマス、そのリィナさんがシラハちゃんの情報を持ってきた冒険者です」
「そうだったのか」

 アゼリアさんの補足でレギオラさんが納得する。
 報告してきた冒険者については知らなかったんだね。

「その冒険者には礼を云っておけよ。妙な事があれば報告する義務はあるが、帝国領で起きた事なんざ普通は報告しないからな」
「はい。今度あった時に、ちゃんとお礼しておきます」

 いきなり居なくなっちゃったんだし、かなり心配かけちゃっただろうしね。

「それで、クエンサでは何があったんだ? 行方が分からないと聞いていたが……」
「えっとー……街中で攫われて、監禁されてましたね」
「よく無事に逃げ出せたな」
「逃げるのは簡単でしたよ。ただ街に戻るわけにもいかなかったので、途方に暮れてましたけどね」

 実際は父さんに叩きのめされてたんだけどね。

「なんでだ? 街に戻って領主の息子に言えば保護して貰えたんじゃないのか?」
「え? ああ、そうなんですけどね……。もしかすると、その領主の息子であるローエンさんに攫われたかもなんですよ」
「なんだと……」

 レギオラさんが目を見開いて呟く。目力が強いね。

「で、でもシラハちゃんはそのローエン…さん? に求婚されたんだよね? なのになんで攫われそうになるの?」
「私もその辺の理由は分からなかったんですよ、攫われてたので……。ただ連れ去られる時にローエンさんの匂いがしたから犯人かも、って思っているだけです」
「匂い?」
「そうか、嬢ちゃんは鼻が利くんだったな。だが匂いがしたのなら犯人なんじゃないのか?」

 エレナさんとアゼリアさんが匂いの部分で首を傾げる。
 二人はその辺の事は知らないもんね。

「うーん。その前にローエンさんと話した感じだと、いきなりそんな行動をするとは思えないんですよね。だから犯人だとは思えなかったんです。それに街から離れた場所に監禁場所があったので、領主の息子より領主の方が怪しいとは思っています」
「なるほどな……。たしかに嬢ちゃんを探していた領主の息子の邪魔をしていた、と報告されていたな」
「そうなんですか」

 そうなると、ローエンさんやロエンナさんは犯人じゃない? でも私を捕まえたのはローエンさんだし……。
 ううむ……。

「分からん事をここで考えても仕方ないさ。それより、これから嬢ちゃんはどうするつもりだ?」

 悩み始めた私の思考をレギオラさんが中断させる。たしかに考えてても答えは出ないね。

「とりあえずは人目につかない所に身を隠そうかと思っています」
「身分証での管理が行き届いていない村か……。他国の領地にいる嬢ちゃんをクエンサの領主は狙ってくるのか?」
「どうなんでしょうね。でも試したくもないので少しの間は隠れていた方が良いと思っています」

 私のような一冒険者を攫うために行動を起こすかは分からない。けれど、もし私の解毒能力を狙っているとしたら、その価値によってはアルクーレに良からぬ事をしでかす可能性がある。

 それで、アルクーレに住む人に何かあったら、私は自分を許せない。
 だからこそ厄介事の元である私は、ここに居ない方が良いのだ。

「そうか……。あ、そうだ。嬢ちゃん、アルクーレにはどうやって入ったんだ?」
「え……?」
「いやな、嬢ちゃんが街に入ったら連絡がくるようになってたのに嬢ちゃんの方が先に俺の所に来ていたから、少し気になってな」

 ふむ、どうしよう……。

「嬢ちゃん、どうした?」
「えぇっと、ですね……」

 三人の視線が集中する。

「街に入ると冒険者カードで、各所の冒険者ギルドに情報が伝わりますよね?」
「ええ、そうよ」
「その機能があるので、普通に街に入るとクエンサの領主に私が此処に居ると伝わってしまう恐れがあったので……」
「つまり、アレか? 不法侵入してきた、って事か?」
「止むに止まれぬ事情です。人聞きの悪い事を言わないでください」
「それでも、ダメなモノはダメなんだが……」

 レギオラさんが頭を抱えている。私も好きでこんな事をした訳じゃないんだよ。

「仕方ない……一応、領主様に報告するか」
「そうですね。一応レギオラさんが私を押し倒した事も報告しておきますか」
「それだけはやめろよ?!」


 本当に言ったりする訳ないのに、そんなに慌てなくても良いと思うんだ。










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後書き
シラハ「不法侵入とか、言い方が酷いー」
レギオラ「じゃあ、なんて言えば良いんだよ……」
エレナ「でも仕方なくだし……可哀想ですよ」
レギオラ「必要性は理解できるけどな。どうやって入って来たんだ?」
シラハ「え、ピョピョンと外壁を飛び越えただけですよ?」
レギオラ「そんな軽々しく越えられるモンじゃねえよ」
アゼリア「シラハちゃん、さっきのピョピョンを両手を頭の上に立てながら言ってみてくれないかしら」
シラハ「え……」
アゼリア「さあ!」
シラハ「ピョ…ピョン」
エレナ「か、可愛い! もう一回やって!」
アゼリア「ウサギの耳の作り物を用意してみようかしら……」
レギオラ「今度、嫁にもやってもらおうかな……」
シラハ「レギオラさんは二人を止めてくださいよ」
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