エロスな徒然

かめのこたろう

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2018年 03月03日

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 いわゆる「♡」、ハートマークを女の子の喘ぎ声の末尾に付ける技術はすごい発明だと思います。

 たった一つの単純な記号を付加するだけで、女の子がエッチに悦んでる感とか受け入れてる感を表現することができ、どれだけ凌辱的な描写でもこれをつけるだけでなんとなくソフトな印象になって「アリ」って感じにできちゃう。
 正に魔法の刻印。

 今ではとても一般的でエロ小説を含めた二次元エロ界隈で使ってないものはほとんどないんじゃないでしょうか?
 実際ここ、ノクターンノベルズにおいても圧倒的主流でしょうし。
 最初に始めた人が天才だったのは間違いありません。
 (ちょっと調べたけど誰かは全然わかりませんでした)

 でもそんなハートマークを上手く使うことが出来なくて四苦八苦しているような人間も中にはいるみたいです。

 どうも「セーラー服を着た女子高生がヤクザの組長になって陵辱されちゃう」とか「スケ番がいろんな男に犯されつつも最終的には伝説的な旧車をころがす走り屋になっちゃう」とかちょっと世間様には顔向けできないようなものを書いている社会の底辺的な人間らしいですけど、個人特定できちゃうと問題だからこれ以上は言えません。

 ただそのヒトはハートマークを自分なりに取り入れようと必死でがんばってはいたのですが、どうしてもしっくりこなくて思い悩んでいます。
 試しにところどころで使ってみようとするたびに、違和感を感じてそのまま採用するのを躊躇しちゃう。

 そうして自分なりの試行錯誤の繰り返しの結果、なんとなく違和感を感じる原因がわかってきたような気がしてきたらしいです。

 曰く、ハートマークを喘ぎ声の末尾につけちゃうと、「切羽詰って必死な感じ」が薄まるような印象を受けるんかもしれないとのこと。

 およそ本当に感じてイッてる女の人はすごく追い詰められて余裕がない感じがすごいです。
 もう取り繕うこともできないみたいに。
 人間関係とか社会性とか普段纏っている全ての仮面を脱ぎ捨てて、決して表に出したくない部分、生物的な本能をすごいエネルギーの果てに表出させてしまう。
 本気の葛藤と咆哮の末に齎される性衝動の極地みたいな。

 そういうものを想定してしまうと、ハートマークをつけるとなんとなく「余裕」があるように見えちゃうみたいです。
 自分の意思で言葉に感情を込められるくらい、何かを保っていられるくらいの。

 少なくとも自分が書く文章で使おうとすると、”本能と理性の狭間で思い悩みつつ必死で抵抗している感、その果てにとうとう無理やり快感を受け入れさせられた絶頂のカタストロフィ感”がどうしても薄まっちゃうような気がしちゃう。

 だから、他の創作物で何の違和感もなく使いこなしている方々を見るたびにジェラシーで狂いそうなんだそうです。
 たとえハートマークを使ってもキャラクター達のとっても必死で真面目に思い悩みつつ気持ちよくなっちゃってる感じがちゃんと出ていて、陵辱的な雰囲気が損なわれない傑作の数々を見るたびに己の矮小さを見せ付けられているように想っちゃって。
 自然な感じで作品内世界に馴染ませるのは簡単なようでとても技術力が要求されるんだ、できてるヤツが凄すぎるんだ、決して自分がダメなわけじゃないんだと必死で己に言い聞かせて理性を保つことしかできないんだとか。


 それでも圧倒的な支持を受けて歓迎されている表現なのは間違いないので、何時かは自分のものにしたいと虎視眈々と窺っているらしいです、そのヒトは。

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