105 / 231
2018年 07月27日
しおりを挟む懺悔します。
実は触手姦の経験がありません。
「小説」というのが「小っぽけなお前の人生を5秒で説明してみろ」の略であり、作者の実体験しか書いてはいけないものだというのは重々理解はしていたのです。
そんなことは常識以前の、あえて誰も口にしないくらい暗黙の了解になっている基本事項だというのは勿論きちんとわかっていて常日頃からその心積もりでいたんです。
でも今回初めて書いた触手姦でとうとうその禁忌を破ってしまったことを正直に告白いたします。
なんの努力もしなかったわけではありません。
自分にできることは全てやりきったつもりです。
うねる、くねる、絞める、挿れる、抜く、ずぽずぽする、ぬるぬる這う、何処までも伸びると無限の用途に対応する禁断の万能器官。
それにこの身を任せて徹底的に冒涜的に穢され尽くす、触手姦との邂逅をひたすら追い求めていたのに。
狂えるアラブ人の著書を手に入れようとブックオフ巡りなどのあらゆる手を尽くしました。
超自然的存在による黙示録的終末戦争のきっかけになる関西弁の獣人に会おうと只管その辺をうろつきました。
妖獣という生体兵器が跋扈する世界になるにはどこで世界線を間違えてしまったのか、PC98という旧文明の遺物を漁ってみたりしました。
でも。
それでも触手を持つ異形の存在たちは自分の前にその姿を現すことはありませんでした。
あらゆる手段と意欲を只管裏切られつづけ、最早なにも打つ手のなくなった絶望、無明の中に追い詰められた苦悩。
完全に己を見失って、焦燥感と切迫感と緊張感の坩堝が渦巻く混沌と狂気の末に。
気がつけば、唯一絶対の犯すべからざる法を破っている自分がいました。
およそ、この告白が何を齎すのかわかっていないわけではありません。
これから間違いなく我が身を贖罪の痛みと苦しみが、神罰が待ち受けているであろうことは覚悟の上です。
それでも罪深き己を悔いて恐れ憚る心の呵責が、そうさせずにはいられませんでした。
せめてこの哀れな罪人の告白が、もしかしたら今正に道を踏み外そうとしているかもしれない人たちの道しるべになることを願って。
エイメン。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる