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2021年2月7日
しおりを挟むあの時、日に焼けたブルマ姿だった君が、今では有閑お昼のテニスクラブの帰りでコーチに誘われても保険会社を理由に断るようになった。
……内田有紀ちゃんのことです。
皆さんは保険CMの新作はもうご覧になったでしょうか。
数年前くらいからでしょうか、年を重ねてますます輝くような美貌にTVとかネット上で何かと話題になることが増えた彼女。
今現在しか知らない若い世代の人すら惹きつけてるらしいんだから、かつての昔を知る古い世代はいわずもがな。
絶対失敗しない女医のドラマとか上記保険のCMで目にするたびに、かつての元気はつらつボーイッシュ系娘がこんな素敵な淑女にと、胸の中に熱いものがこみあげてくるようです。
忘れもしない思春期真っただ中のあの日、目当ての漫画を読むために手に取った週刊ヤングジャンプ。
何の気なしにぴらりとページをめくったら目の中に飛び込んできたカラーグラビア。
半袖体操着とブルマで、瑞々しい肢体を惜しげもなく披露している美少女の姿。
ショートカットが凄まじいほどに似合った、可愛いというよりかっこいい。
日焼けした太腿と白い歯のコントラスト。
後ろ暗くて卑猥なところなど微塵もない、だけど否応なく不可抗力的に反応せざるを得ない少女の健全美。
それが「内田有紀」ちゃんでした。
だから自分にとって彼女といったら、体操着ブルマというのが固定された原型イメージそのもの。
もう、最初の段階で強烈に刷り込まれちゃったからどうしようもなかったんでしょう。
名前を聞くたび目にするたびにボヤンと無意識の向こうから浮かび上がっては甘酸っぱい気持ちにさせられていたわけなんですが。
そんなことが続くうちに、あの時のグラビアをもう一回見たい欲求がせり上がってトドメ置けない状況に。
ダメ元でグーグルセンセイにかけてみることにします。
でもあんまり期待は持たないほうがいいでしょう。
少なくとも数十年前の雑誌のグラビアが簡単に出るかどうかは微妙なところ。
確か、奥浩哉センセイの「変」(漢字の方)とか井上紀良センセイの「黄龍の耳」が現役でやってた時代です。
うろ覚えの微かな記憶では鈴木(男)と冴木(男)が漫画勝負やってて暫定勝利者になった冴木が佐藤(たぶん男)を抱きしめて鈴木が「キー!悔しー!」ってなってた回。
正体が狼女の絶世のパッキン美女がアソコから凄まじくいい匂いをぷーんと出して第45代棗希郎衛門をくらくら幻惑していたときくらい。
だと思うんですけど、なにしろ元号が変わる遥か以前の時の彼方の事、上記の記憶もどこまであってるのか自信がありません。
期待と不安が入り混じった心持でグーグルセンセイに復活の呪文を入力していきます。
もちろん検索ワードは「内田有紀 ブルマ」と火の玉ストレート。
さあいざ!
……あっさり一発で出てきました。
すごい時代です。
記憶の中のまま変わらぬ彼女の笑顔とブルマがそこにはありました。
ああ、これだこれだと懐かしいやらこっぱずかしいようなむず痒さに襲われながら、雑誌掲載日を確認すると93年4月8日号とのこと。
ふたを開けてみたら30年前でした。
その数字の重さにちょっぴりショックを受けてみたり。
10年、20年ならまだしも、30年となるともう「歴史」的な時間感覚です。
恐らく文化も技術も完全に様変わりして別世界と言ってもいいくらいのはず。
当事者だからあんまりそんな意識がないってだけで。
ああ、自分は随分と遠いところに来てしまったのだなと感慨に耽つつ。
それだけの時間を経て培われ、また変わらぬままでいる内田有紀ちゃんの美しさに想いを馳せてみましたとさ。
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