エロスな徒然

かめのこたろう

文字の大きさ
193 / 231

2021年2月7日

しおりを挟む

 あの時、日に焼けたブルマ姿だった君が、今では有閑お昼のテニスクラブの帰りでコーチに誘われても保険会社を理由に断るようになった。


 ……内田有紀ちゃんのことです。
 皆さんは保険CMの新作はもうご覧になったでしょうか。

 数年前くらいからでしょうか、年を重ねてますます輝くような美貌にTVとかネット上で何かと話題になることが増えた彼女。
 今現在しか知らない若い世代の人すら惹きつけてるらしいんだから、かつての昔を知る古い世代はいわずもがな。
 絶対失敗しない女医のドラマとか上記保険のCMで目にするたびに、かつての元気はつらつボーイッシュ系娘がこんな素敵な淑女にと、胸の中に熱いものがこみあげてくるようです。

 忘れもしない思春期真っただ中のあの日、目当ての漫画を読むために手に取った週刊ヤングジャンプ。
 何の気なしにぴらりとページをめくったら目の中に飛び込んできたカラーグラビア。

 半袖体操着とブルマで、瑞々しい肢体を惜しげもなく披露している美少女の姿。

 ショートカットが凄まじいほどに似合った、可愛いというよりかっこいい。
 日焼けした太腿と白い歯のコントラスト。
 後ろ暗くて卑猥なところなど微塵もない、だけど否応なく不可抗力的に反応せざるを得ない少女の健全美。


 それが「内田有紀」ちゃんでした。


 だから自分にとって彼女といったら、体操着ブルマというのが固定された原型イメージそのもの。
 もう、最初の段階で強烈に刷り込まれちゃったからどうしようもなかったんでしょう。

 名前を聞くたび目にするたびにボヤンと無意識の向こうから浮かび上がっては甘酸っぱい気持ちにさせられていたわけなんですが。
 そんなことが続くうちに、あの時のグラビアをもう一回見たい欲求がせり上がってトドメ置けない状況に。

 ダメ元でグーグルセンセイにかけてみることにします。
 でもあんまり期待は持たないほうがいいでしょう。

 少なくとも数十年前の雑誌のグラビアが簡単に出るかどうかは微妙なところ。
 確か、奥浩哉センセイの「変」(漢字の方)とか井上紀良センセイの「黄龍の耳」が現役でやってた時代です。


 うろ覚えの微かな記憶では鈴木(男)と冴木(男)が漫画勝負やってて暫定勝利者になった冴木が佐藤(たぶん男)を抱きしめて鈴木が「キー!悔しー!」ってなってた回。
 正体が狼女の絶世のパッキン美女がアソコから凄まじくいい匂いをぷーんと出して第45代棗希郎衛門をくらくら幻惑していたときくらい。


 だと思うんですけど、なにしろ元号が変わる遥か以前の時の彼方の事、上記の記憶もどこまであってるのか自信がありません。

 期待と不安が入り混じった心持でグーグルセンセイに復活の呪文を入力していきます。
 もちろん検索ワードは「内田有紀 ブルマ」と火の玉ストレート。

 さあいざ!

 ……あっさり一発で出てきました。
 すごい時代です。

 記憶の中のまま変わらぬ彼女の笑顔とブルマがそこにはありました。 
 ああ、これだこれだと懐かしいやらこっぱずかしいようなむず痒さに襲われながら、雑誌掲載日を確認すると93年4月8日号とのこと。

 ふたを開けてみたら30年前でした。
 その数字の重さにちょっぴりショックを受けてみたり。

 10年、20年ならまだしも、30年となるともう「歴史」的な時間感覚です。
 恐らく文化も技術も完全に様変わりして別世界と言ってもいいくらいのはず。
 当事者だからあんまりそんな意識がないってだけで。

 ああ、自分は随分と遠いところに来てしまったのだなと感慨に耽つつ。
 それだけの時間を経て培われ、また変わらぬままでいる内田有紀ちゃんの美しさに想いを馳せてみましたとさ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする

夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】 主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。 そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。 「え?私たち、付き合ってますよね?」 なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。 「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

処理中です...