39 / 202
第4章
告白 タイツ
しおりを挟む
恵子は詩絵美の目を見つめながら話し始めました。
「今履いているこのタイツ、ここまであるタイツなの。」
恵子は胸の上あたりを手で示しました。
「へえ、そんな長いタイツがあるんだ。」
「このタイツとは別のタイツもあるけど、みんな白かアイボリーで胸の上まであるの。腰までのタイツは一つもないわ。私、これに限らずタイツを着用するとき、下着は一切身につけないの。」
「直履きしてるってこと?」
詩絵美はなぜ恵子がタイツの話をするのか検討がつきませんが、合いの手を入れながら引き続き話を聞くことにしました。
「そうよ。ブラもショーツも身につけないわ。そして私、家にいる時は服とか一切着ないで、ハイウエストタイツだけ履いているの。お風呂も寝る時もずっとタイツだけ履いているの。」
「えっ、どういうこと?ごめん、理解が追いつかないわ。」
詩絵美は困惑していました。
詩絵美の母はじっと黙って稽古の話を聞いていました。
「私、家の中ではいつもこの格好なの。」
恵子はソファから立ち上がると詩絵美に背中を向けてTシャツを脱ぎました。
「ちょ、ちょっと、恵子!」
詩絵美も詩絵美の母も大いに驚きましたが、すぐに恵子に視線を惹きつけられました。
そこにはつま先から胸の上まで真っ白なシームレスハイウエストタイツに包まれた芸術作品のような美しさと荘厳さを兼ね備えた恵子の後ろ姿がありました。
美しい胴体のライン、バランスよく丸みを帯びたヒップ、そしてトレードマークの細く綺麗な両脚が白いタイツに包まれることでその美しさが際立っていました。
しばらく言葉もなく唖然と見ていた詩絵美でしたが、ようやく心を取り戻し、
「恵子、とりあえず服を着て。恵子、私あなたに驚かされるばかりで、話が全然わからないのよ。」
「詩絵美、驚かせてごめんなさい。」
恵子はTシャツを着て、水を再び一口のみ、過去に遡って丁寧に話し始めました。
幼稚園時代の白タイツの思い出から話し始めましたが、特にフランスでのカミーユとの思い出は時に涙を交えながら詳しく話しました。
ただ、セックスやオナニーの話は今は避けました。
カミーユの死の話は涙が止まりませんでしたが、白いハイウエストタイツを履いた姿に自信を持つことをカミーユに誓い、それがありのままの私だと話し、一旦締めくくりました。
「だから、詩絵美の前でも変えたくないのよ。それを詩絵美に分かってもらいたくて。」
詩絵美には初めて聞く話しばかりでした。
フランスで様々な経験をした恵子が自分より遥かに大人に見えました。
特にカミーユの死の話は衝撃でした。
恵子にとって想像を絶する辛さがあったことは容易に分かりました。
そこから立ち直るきっかけの一つがこのタイツであり、今の恵子の象徴なんだということを詩絵美は受け入れようと思いました。
「恵子、いろいろなことを経験してきたのね。私より全然しっかりしているように見えるのはそういうことだったのね。私、恵子のハイウエストタイツ姿を受け入れるわ。お泊まり会の時、さっきのタイツで大丈夫よ。」
「詩絵美、ありがとうね。」
「ううん、いいのよ。恵子のタイツ姿がすごく素敵だったから、間近でずっと見られるのが嬉しいわ。」
「そんな、全然素敵でもなんでもないよ。」
「謙遜しないの!恵子、スタイル抜群だから白いタイツがさらに引き立てるのよ。本当に素敵だわ。」
「そんなことないって。詩絵美の方が素敵なスタイルだよ」
実際、詩絵美も恵子に負けず劣らずスタイル抜群でした。
「ねえ、恵子。もしよかったら、お泊まり会のときにそのタイツを貸してもらえないかな?私も恵子と同じタイツ姿で過ごしてみたいなあって思ったの。後でちゃんと洗濯するから。」
「詩絵美、恵子ちゃんの思い出がいろいろ詰まった大切なタイツよ。安易にそんなお願いしたらダメよ。」
ずっと黙っていた詩絵美の母が、やや強めの口調で嗜めました。
「私は全然大丈夫です。寧ろ詩絵美がそうやって言ってくれるのはすごく嬉しいです。詩絵美、明後日はあなたのタイツを用意しておくわ。」
「恵子、ありがとう。明後日のお泊まり会の楽しみが増えたわ。」
詩絵美は声を上げて笑いましたが、恵子の表情がずっと固いままなのに気づきました。
(これだけの話なら、別にここで話さなくても登下校の時に話せばいいよね。ママも呼んでいるってことは、まだ何か重要な話があるってこと?)
「恵子、話はまだあるんだよね?」
恵子は顔を強張らせながら頷きました。
先ほどまでと比べて、より表情が険しくなりました。
「恵子ちゃん、何か飲む?オレンジジュースでも用意しようか?」
詩絵美の母が間をとってくれました。
「あっ、じゃあ、お願いします。」
ジュースが運ばれてくるまで重い沈黙が続きました。
(恵子がこんなに緊張しているなんて。一体何の話なんだろう?)
詩絵美はまったく思いつきません。
恵子の表情が見たこともないほど強張っているのがジュースを運んできた詩絵美の母も気付きました。
「はい、オレンジジュースね。恵子ちゃん、少し気持ちを落ち着かせてから話してくれればいいからね。」
恵子は小さく頷くと、オレンジジュースを少し時間をかけて半分ほど飲みました。
少しの間、目を閉じて呼吸を整えた後、意を決して話し始めました。
「今履いているこのタイツ、ここまであるタイツなの。」
恵子は胸の上あたりを手で示しました。
「へえ、そんな長いタイツがあるんだ。」
「このタイツとは別のタイツもあるけど、みんな白かアイボリーで胸の上まであるの。腰までのタイツは一つもないわ。私、これに限らずタイツを着用するとき、下着は一切身につけないの。」
「直履きしてるってこと?」
詩絵美はなぜ恵子がタイツの話をするのか検討がつきませんが、合いの手を入れながら引き続き話を聞くことにしました。
「そうよ。ブラもショーツも身につけないわ。そして私、家にいる時は服とか一切着ないで、ハイウエストタイツだけ履いているの。お風呂も寝る時もずっとタイツだけ履いているの。」
「えっ、どういうこと?ごめん、理解が追いつかないわ。」
詩絵美は困惑していました。
詩絵美の母はじっと黙って稽古の話を聞いていました。
「私、家の中ではいつもこの格好なの。」
恵子はソファから立ち上がると詩絵美に背中を向けてTシャツを脱ぎました。
「ちょ、ちょっと、恵子!」
詩絵美も詩絵美の母も大いに驚きましたが、すぐに恵子に視線を惹きつけられました。
そこにはつま先から胸の上まで真っ白なシームレスハイウエストタイツに包まれた芸術作品のような美しさと荘厳さを兼ね備えた恵子の後ろ姿がありました。
美しい胴体のライン、バランスよく丸みを帯びたヒップ、そしてトレードマークの細く綺麗な両脚が白いタイツに包まれることでその美しさが際立っていました。
しばらく言葉もなく唖然と見ていた詩絵美でしたが、ようやく心を取り戻し、
「恵子、とりあえず服を着て。恵子、私あなたに驚かされるばかりで、話が全然わからないのよ。」
「詩絵美、驚かせてごめんなさい。」
恵子はTシャツを着て、水を再び一口のみ、過去に遡って丁寧に話し始めました。
幼稚園時代の白タイツの思い出から話し始めましたが、特にフランスでのカミーユとの思い出は時に涙を交えながら詳しく話しました。
ただ、セックスやオナニーの話は今は避けました。
カミーユの死の話は涙が止まりませんでしたが、白いハイウエストタイツを履いた姿に自信を持つことをカミーユに誓い、それがありのままの私だと話し、一旦締めくくりました。
「だから、詩絵美の前でも変えたくないのよ。それを詩絵美に分かってもらいたくて。」
詩絵美には初めて聞く話しばかりでした。
フランスで様々な経験をした恵子が自分より遥かに大人に見えました。
特にカミーユの死の話は衝撃でした。
恵子にとって想像を絶する辛さがあったことは容易に分かりました。
そこから立ち直るきっかけの一つがこのタイツであり、今の恵子の象徴なんだということを詩絵美は受け入れようと思いました。
「恵子、いろいろなことを経験してきたのね。私より全然しっかりしているように見えるのはそういうことだったのね。私、恵子のハイウエストタイツ姿を受け入れるわ。お泊まり会の時、さっきのタイツで大丈夫よ。」
「詩絵美、ありがとうね。」
「ううん、いいのよ。恵子のタイツ姿がすごく素敵だったから、間近でずっと見られるのが嬉しいわ。」
「そんな、全然素敵でもなんでもないよ。」
「謙遜しないの!恵子、スタイル抜群だから白いタイツがさらに引き立てるのよ。本当に素敵だわ。」
「そんなことないって。詩絵美の方が素敵なスタイルだよ」
実際、詩絵美も恵子に負けず劣らずスタイル抜群でした。
「ねえ、恵子。もしよかったら、お泊まり会のときにそのタイツを貸してもらえないかな?私も恵子と同じタイツ姿で過ごしてみたいなあって思ったの。後でちゃんと洗濯するから。」
「詩絵美、恵子ちゃんの思い出がいろいろ詰まった大切なタイツよ。安易にそんなお願いしたらダメよ。」
ずっと黙っていた詩絵美の母が、やや強めの口調で嗜めました。
「私は全然大丈夫です。寧ろ詩絵美がそうやって言ってくれるのはすごく嬉しいです。詩絵美、明後日はあなたのタイツを用意しておくわ。」
「恵子、ありがとう。明後日のお泊まり会の楽しみが増えたわ。」
詩絵美は声を上げて笑いましたが、恵子の表情がずっと固いままなのに気づきました。
(これだけの話なら、別にここで話さなくても登下校の時に話せばいいよね。ママも呼んでいるってことは、まだ何か重要な話があるってこと?)
「恵子、話はまだあるんだよね?」
恵子は顔を強張らせながら頷きました。
先ほどまでと比べて、より表情が険しくなりました。
「恵子ちゃん、何か飲む?オレンジジュースでも用意しようか?」
詩絵美の母が間をとってくれました。
「あっ、じゃあ、お願いします。」
ジュースが運ばれてくるまで重い沈黙が続きました。
(恵子がこんなに緊張しているなんて。一体何の話なんだろう?)
詩絵美はまったく思いつきません。
恵子の表情が見たこともないほど強張っているのがジュースを運んできた詩絵美の母も気付きました。
「はい、オレンジジュースね。恵子ちゃん、少し気持ちを落ち着かせてから話してくれればいいからね。」
恵子は小さく頷くと、オレンジジュースを少し時間をかけて半分ほど飲みました。
少しの間、目を閉じて呼吸を整えた後、意を決して話し始めました。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
隣の家の幼馴染と転校生が可愛すぎるんだが
akua034
恋愛
隣に住む幼馴染・水瀬美羽。
毎朝、元気いっぱいに晴を起こしに来るのは、もう当たり前の光景だった。
そんな彼女と同じ高校に進学した――はずだったのに。
数ヶ月後、晴のクラスに転校してきたのは、まさかの“全国で人気の高校生アイドル”黒瀬紗耶。
平凡な高校生活を過ごしたいだけの晴の願いとは裏腹に、
幼馴染とアイドル、二人の存在が彼の日常をどんどんかき回していく。
笑って、悩んで、ちょっとドキドキ。
気づけば心を奪われる――
幼馴染 vs 転校生、青春ラブコメの火蓋がいま切られる!
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる