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来客
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私と夫は結婚を機に広い間取りの家へ引っ越しました。
そのアパートは広いのですが、窓から差し込む光が少ないため昼でも電気をつけることがありました。
ある日、備え付けられている台所の高い戸棚を開きました。
引っ越してからここから視線を感じるのです。
怖いので先延ばしにしていたのですが、さすがにいつまでも放っておくわけにはいかないと思いました。
戸棚を開けるとそこには・・・人間の髪の束がありました。
思わず私は悲鳴を上げました。
夫に連絡して、不動産屋にも問い合わせました。
不動産屋の対応は冷たかったです。
「捨ててください」と一言いい、電話は切られました。
もともと感じの良い不動産屋ではなかったのでこういうものかと思いました。
気持ち悪いと思いゴム手袋をはめて、髪の毛をゴミ袋に入れました。
髪の色は独特な茶髪で30センチほどの長さでした。
顔を引きつらせながらゴミ袋を結び、すぐにゴミステーションへもっていきました。
部屋に置いておきたくなかったのです。
それ以降その視線はなくなりました。
その後おかしなことはなく月日は過ぎました。
このころ、妊娠していたので在宅ワークをしていました。
あんなことがあり、一人で家にいることは怖いと感じましたが他に行く居場所もなかったのです。
実家は車で3時間かかります。
身重の私にはとても運転できる自信がありませんでした。
スマホが鳴っていることに気が付きました。
私はすぐに夫だと思い出ました。
「あのさ、新人の歓迎会で夜遅くなるよ。一人でも大丈夫?」
すこし、寂しく思いました。
しかし、心配をかけたくないので明るい声で答えました。
「大丈夫よ!二次会うちでする?」
そんな冗談を交えました。
この冗談が恐ろしいことにつながるとは思いもしませんでした。
夜11時、私はイラストを描く副業もしておりいつものようにPCに向かいイラストを描いていました。
その間夫からは連絡はなかったです。
すこし、気になりましたが楽しんでいるときに水を差すのは心苦しく連絡しませんでした。
12時過ぎに、突然インターホンが鳴りました。
(鍵を持っているのにどうしたんだろう)
そう思いながら、チェーンを外し玄関のドアを開けました。
そこには酔いつぶれた夫を肩で支える同僚の姿がありました。
女性3人と男性2人でした。
一人の女性も具合が悪いのか青い顔をし俯いていました。
「すみません。こんな時間にお邪魔して」
同僚たちは私に謝りましたが、こちらの方が申し訳ないという感じです。
「こちらこそ、すみません!どうぞ。少し休んでいってください」
「おう、二次会するぞ」
酔っている夫はそう言い、同僚を家へ入るよう促しました。
私は、急いで冷たいお茶を用意しました。
お盆にグラスを乗せ、テーブルに置いていきました。
その時、夫の同僚が言いました。
「グラス一つ多いですよ~」
「え?」
改めて人数を確認すると一つ余るのです。
「皆さん・・・5人で来られましたよね?」
その言葉に皆不思議そうに顔を見合わせ笑いました。
「私たちは4人ですよ~!」
その言葉を聞き私は気が付きました。
具合の悪そうだった女性がいないことを・・・。
そしてー・・・彼女の髪はあの時の”茶髪”だったことを。
皆は笑っていましたが、私は恐怖を悟られないよう笑顔を作りました。
後日、夫にこのことを話しました。
夫も心霊現象などに理解のある人だったのですぐに知り合いのお坊さんに頼みお祓いをしました。
それ以降、おかしなことは起こりませんでした。
しかし、私はインターホンがなるたびに恐怖感を覚えます。
あの女性が立っているのではないのかと。
そのアパートは広いのですが、窓から差し込む光が少ないため昼でも電気をつけることがありました。
ある日、備え付けられている台所の高い戸棚を開きました。
引っ越してからここから視線を感じるのです。
怖いので先延ばしにしていたのですが、さすがにいつまでも放っておくわけにはいかないと思いました。
戸棚を開けるとそこには・・・人間の髪の束がありました。
思わず私は悲鳴を上げました。
夫に連絡して、不動産屋にも問い合わせました。
不動産屋の対応は冷たかったです。
「捨ててください」と一言いい、電話は切られました。
もともと感じの良い不動産屋ではなかったのでこういうものかと思いました。
気持ち悪いと思いゴム手袋をはめて、髪の毛をゴミ袋に入れました。
髪の色は独特な茶髪で30センチほどの長さでした。
顔を引きつらせながらゴミ袋を結び、すぐにゴミステーションへもっていきました。
部屋に置いておきたくなかったのです。
それ以降その視線はなくなりました。
その後おかしなことはなく月日は過ぎました。
このころ、妊娠していたので在宅ワークをしていました。
あんなことがあり、一人で家にいることは怖いと感じましたが他に行く居場所もなかったのです。
実家は車で3時間かかります。
身重の私にはとても運転できる自信がありませんでした。
スマホが鳴っていることに気が付きました。
私はすぐに夫だと思い出ました。
「あのさ、新人の歓迎会で夜遅くなるよ。一人でも大丈夫?」
すこし、寂しく思いました。
しかし、心配をかけたくないので明るい声で答えました。
「大丈夫よ!二次会うちでする?」
そんな冗談を交えました。
この冗談が恐ろしいことにつながるとは思いもしませんでした。
夜11時、私はイラストを描く副業もしておりいつものようにPCに向かいイラストを描いていました。
その間夫からは連絡はなかったです。
すこし、気になりましたが楽しんでいるときに水を差すのは心苦しく連絡しませんでした。
12時過ぎに、突然インターホンが鳴りました。
(鍵を持っているのにどうしたんだろう)
そう思いながら、チェーンを外し玄関のドアを開けました。
そこには酔いつぶれた夫を肩で支える同僚の姿がありました。
女性3人と男性2人でした。
一人の女性も具合が悪いのか青い顔をし俯いていました。
「すみません。こんな時間にお邪魔して」
同僚たちは私に謝りましたが、こちらの方が申し訳ないという感じです。
「こちらこそ、すみません!どうぞ。少し休んでいってください」
「おう、二次会するぞ」
酔っている夫はそう言い、同僚を家へ入るよう促しました。
私は、急いで冷たいお茶を用意しました。
お盆にグラスを乗せ、テーブルに置いていきました。
その時、夫の同僚が言いました。
「グラス一つ多いですよ~」
「え?」
改めて人数を確認すると一つ余るのです。
「皆さん・・・5人で来られましたよね?」
その言葉に皆不思議そうに顔を見合わせ笑いました。
「私たちは4人ですよ~!」
その言葉を聞き私は気が付きました。
具合の悪そうだった女性がいないことを・・・。
そしてー・・・彼女の髪はあの時の”茶髪”だったことを。
皆は笑っていましたが、私は恐怖を悟られないよう笑顔を作りました。
後日、夫にこのことを話しました。
夫も心霊現象などに理解のある人だったのですぐに知り合いのお坊さんに頼みお祓いをしました。
それ以降、おかしなことは起こりませんでした。
しかし、私はインターホンがなるたびに恐怖感を覚えます。
あの女性が立っているのではないのかと。
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