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首
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私は新婚旅行で寺と神社がたくさんある地域に行きました。
昔から行きたかった場所なのですごく楽しみにしていました。
歴史のある建造物はとても魅力的です。
あの体験をする前なら今でも”魅力だけ”を感じていたのかもしれません。
夫も歴史が好きで骨董品も集めるほどです。
私は寺院関係が好きでいつも近所の神社に足を運んでいました。
けれど、旅行が終わった今は足が向きません。
”あれ”を見たのは私だけでした。
夫には見えなかったのです。
とある寺に行った時のことです。
浮かれていた私は、そこで昔凄惨なことがあったことに気が付いていませんでした。
ただ、今まで見た建造物の中でもひと際美しいと感じていました。
中庭に向かい古い井戸を見つけました。
その井戸は蓋が閉まっており、現在は使われていませんでした。
でも、私には何か聞こえていました。
どうやら、井戸の中から聞こえてくるのですが、完全に蓋が閉まり鍵のかかったところから音がしているということは信じらない気持ちでいっぱいでした。
この時から少し”恐怖”を感じ始めていました。
夫に井戸の件を話しましたが笑い飛ばされました。
「そんなことないって!俺を怖がらせようとしてるな?」
「ちがうよ。何かがこすれるとしない?」
夫は井戸に近寄り、耳を澄ませました。
しかし、何も聞こえないといいました。
「そっか、私の空耳かな」
自分に言い聞かせながら、足を進めたときのことです。
何か黒いものが足元に転がってきました。
”それ”と目が合い動けなくなりました。
”それ”は人の首でした。
ぎょろっとした目が私に何か訴えかけてきていました。
「ひっ!?」
私は声を上げ腰を抜かしました。
井戸の方にいた夫がすぐに来てくれました。
その瞬間、首は消えました。
「何かあったのか?」
「今、首がそこにあったの!!」
「もう・・・またそんなこと言って」
呆れるように言う夫は次の瞬間何かを見て立ち止まり顔をこわばらせました。
私も夫の視線を追いそちらを見ました。
そこには・・・石碑があり、首塚と書いてありました。
他の文字は難しく読めなかったのですが”首塚”の文字ははっきり読めました。
急いでその寺からでました。
あの首の持ち主はまだ成仏できずさまよっているように感じます。
その後、何も起こらず新婚旅行は終わりました。
しかし、私は今でも思い出せます。
鮮明に。
あの目が忘れられないのです。
昔から行きたかった場所なのですごく楽しみにしていました。
歴史のある建造物はとても魅力的です。
あの体験をする前なら今でも”魅力だけ”を感じていたのかもしれません。
夫も歴史が好きで骨董品も集めるほどです。
私は寺院関係が好きでいつも近所の神社に足を運んでいました。
けれど、旅行が終わった今は足が向きません。
”あれ”を見たのは私だけでした。
夫には見えなかったのです。
とある寺に行った時のことです。
浮かれていた私は、そこで昔凄惨なことがあったことに気が付いていませんでした。
ただ、今まで見た建造物の中でもひと際美しいと感じていました。
中庭に向かい古い井戸を見つけました。
その井戸は蓋が閉まっており、現在は使われていませんでした。
でも、私には何か聞こえていました。
どうやら、井戸の中から聞こえてくるのですが、完全に蓋が閉まり鍵のかかったところから音がしているということは信じらない気持ちでいっぱいでした。
この時から少し”恐怖”を感じ始めていました。
夫に井戸の件を話しましたが笑い飛ばされました。
「そんなことないって!俺を怖がらせようとしてるな?」
「ちがうよ。何かがこすれるとしない?」
夫は井戸に近寄り、耳を澄ませました。
しかし、何も聞こえないといいました。
「そっか、私の空耳かな」
自分に言い聞かせながら、足を進めたときのことです。
何か黒いものが足元に転がってきました。
”それ”と目が合い動けなくなりました。
”それ”は人の首でした。
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「ひっ!?」
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その瞬間、首は消えました。
「何かあったのか?」
「今、首がそこにあったの!!」
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呆れるように言う夫は次の瞬間何かを見て立ち止まり顔をこわばらせました。
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他の文字は難しく読めなかったのですが”首塚”の文字ははっきり読めました。
急いでその寺からでました。
あの首の持ち主はまだ成仏できずさまよっているように感じます。
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しかし、私は今でも思い出せます。
鮮明に。
あの目が忘れられないのです。
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