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【番外編】二人と初夜
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※事件直後の二人の番外編です(皇帝視点→フェリーチェ視点)
これにて完結です。お付き合いいただき、ありがとうございました。
俺は焦っていた。
昨夜、兄の企みからフェリーチェを無事に救い出し、城下のドラゴンも討伐した。帰還した俺にフェリーチェは自ら駆け寄り、抱きついてきた。その上、迷いながらも抱きしめたら、フェリーチェの方から頬を寄せてくれた。
ゆっくりでも俺を受け入れてくれれば良いと思っていた。いつまで待っても良いとも思った。
だが! これはいけるのではないか。むしろ、今こそ最大の好機なのではないか。
それなのに、侍医は俺の身体が大丈夫だと確信できるまでは、絶対安静だと言う。自分の身体なのだからわかるといくら主張しても、頑として聞き入れない。
俺の方も聖痕からフェリーチェに悪影響を及ぼす可能性を示唆されると強く出られない。
怪我などはなくとも、一気に魔力を使って身体が急変したことを侍医は重く見ているらしい。しばらく様子をみましょう、なんて軽く言うが、しばらくっていつまでなんだ。
このままだとずるずるタイミングを逃してしまう。
初夜は、結婚式の勢いとかこういった事件のどさくさでとか、何か勢いがないとだめなのだ。忘れるくらい時間がたって、じゃあ今日で! といそいそ準備をさせるのも間抜けだ。
かと言って準備もさせず、ことに及んだらフェリーチェに嫌われるかもしれない。それに周りの目も痛い。ただでさえ、色々と慣例無視をやらかしているのだ。
正妃の決め方とか、婚約期間とか、結婚式の準備とか……。
絶対に好機は今だ。
俺は健康だ。早く認めてくれ。
* * *
私は焦っていた。
事件のときは思い余って抱きついてしまったけれど、一晩経って冷静になってみると恥ずかしくてたまらない。あんなにたくさんの人の目の前で、私はなんてはしたないことを……。
昨日あんなことがあったせいで今日は皇妃教育もお休みで、朝一番に陛下の現況を侍従に聞いた以外は自室でゆっくり過ごしていた。
皇兄様は捕らえられたものの、他に協力者がいる可能性が高いため、私の警護をしやすくするためもある。今も自室の外はしっかりと近衛が警護してくれているはずだ。
かと言って、何もしないのも落ち着かなくて寄附の足しにでもなればと刺繍を刺しているのだけど、ふとしたときに手が止まり、自分の醜態に身悶えすることになっている。
「入るぞ」
皇帝陛下の声に現実に引き戻されて、気づかれないようにしゃんと背筋を伸ばした。入ってきた陛下はその瞳のような深い蒼の衣装が凛々しくて、つい見惚れてしまう。
「そちらに行ってもよいか?」
少し迷ってはいと応える。嫌ではない。ただひたすらに恥ずかしい。事件のときは、必死すぎて何も気にしていなかったけれど、声を聞くだけで息が止まりそうな気持ちになる。
私は刺繍の道具を前の机に置くと、陛下に向かいの椅子を勧めた。
陛下はあまり時間がないと言って勧めた椅子を断ると、つかつかと歩み寄り私の座る椅子の脇に立った。
「少しの時間なら逢いに行っても良いと言われてな」
深い蒼の瞳で見つめられ、勝手に胸が早鐘のように打つ。
「本当にお怪我は大丈夫ですか」
動揺を悟られないように、上ずる声を抑えて尋ねた。
「ああ」
優しい眼差しにどうしていいかわからなくなる。
思えば十年間、王太子の婚約者を努めてきたが、相手との関わりはほとんどなかった。それに、王太子の顔は確かに極上だったけれど、私に微笑んだり優しい言葉をかけたりなんてことはしてこなかった。
こんな気持ちは知らない。一緒にいるだけで息が上がって胸が苦しい。
「実は貴方に願いがあって……」
少し顔を陰らせる陛下の顔は、記憶を取り戻してみるとうろ覚えながらも夢の天使の面影がある気がする。
そもそもが私はあの天使に弱いのだ。幼い頃からずっとあの天使の憂いを取り除きたかった。皇帝陛下の顔が曇るだけで私はどんな願いも叶えて差し上げたくなってしまう。
おずおずと皇帝陛下が切り出したのは意外な願いだった。不思議に思いながらも了承すると、陛下は優しく笑った。それだけでどきんと心臓が跳ねて鼓動が速くなる。
「では明日」
本当に短時間しかいられないらしい陛下を見送ってドアを閉めると、その場にへなへなと崩れ落ちた。慌てた専属侍女のノーラが駆け寄ってくる。
「陛下と一緒にいるだけで胸が苦しいの。このままだと初夜なんて無理だわ」
こんな調子で初夜なんて絶対無理だ。きっと受け入れない。どきどきしすぎて気を失ってしまう……。
そのうちに皇帝陛下も私に呆れ、愛想をつかせてしまうかもしれない。それでも、無理なものは無理なのだ。
* * *
次の日、指定の時間に迎えに来た陛下は白地に金糸の刺繍が効いた衣装を着ていた。折しも私のドレスも白で、アクセサリーの金と相まって合わせたような装いになっていた。
私は驚いて、一緒にドレスとアクセサリーを選んだノーラを見つめると、ノーラはついと目を逸らした。
陛下の願いは、もし私が嫌ではなければ一緒に聖堂に来てほしい、というものだった。皇兄様に拐われて襲われかけたことを配慮してくれているのだと思う。
「さあ」
陛下が差し出した手に私は手を載せた。肉厚でがっしりした陛下の手は私の手よりもかなり大きい。
結婚式では侍女達と歩いた廊下を、今度は陛下と歩く。何かを話そうと思ったけれど、陛下が黙っているので私も口をつぐんだ。時々、使用人達や兵達とすれ違う。
――見られてしまうわ。
赤くなった顔を隠すように少しだけうつむきながら足を進めた。
居城を出てしばらく歩くと、聖堂が見えてきた。
事件の名残で扉は無残に砕かれていたけれど、やはりその白亜の外観は美しかった。扉がないせいかこの前までは居なかった衛兵が二名聖堂の入口を警備している。
聖堂の入口についた陛下は、私にこのまま待つように言うと一人聖堂の中央へと歩いていった。聖堂の中は天窓から差し込む光で明るく、銀河のような絨毯の光はまったく見えない。結婚式の時は中が暗くて眩しいくらいに絨毯が輝いていたことを今更ながら不思議に思った。
皇帝陛下は中央まで進むと振り返って私の方を見た。
「フェリーチェ、こちらへ来てくれないか」
私はゆっくりと皇帝陛下のもとへと歩いた。陛下は真剣な顔でずっとこちらを見つめていて、私は目が離せない。
前にここを歩いたときは厚いヴェールで足元以外何も見えなかった。つい最近のことなのにずっと前のことのように感じる。
聖堂の中央まで私が進むと、少しずつ聖堂が暗くなり足元の絨毯が輝いていく。
「陛下?」
陛下は唇を噛みしめると引き絞るように声を出した。
「騙すように婚姻を結んでしまってすまない。そして護れなかったことも」
「陛下は守ってくださいました」
私が即座に否定すると、陛下は微笑みながら言葉を返してくれた。
「俺が扉を壊したことで魔力が抜けてきているんだ。ここの魔力が残っているうちに貴方にもう一度誓いたい」
あたりの暗さはまるで夜のよう。ひときわ輝く絨毯はやはり銀河のようだ。神秘的な光で照らされた陛下もまた素敵だ。
「俺はどんなことがあっても貴方を愛すると誓おう。愛している。フェリーチェ」
真剣な眼差しに胸が痛い。
「はい。私も。私も陛下を愛しています」
そう言うと、陛下は私の唇に口付けを落とした。
私は目を閉じて陛下の口付けを受け入れた。目を開けるとあたりはまた明るくなっており、少し照れた顔で陛下が微笑んでいた。
陛下! その顔はいけません……。思わず膝から崩れ落ちそうになった私を陛下が慌てて支えてくれる。
「フェリーチェ? 大丈夫か」
気遣わしげに覗き込む深い蒼の瞳に吸い込まれそうになる。
だめだ。本当にだめだ。やっぱり私に初夜はまだ早すぎる。
このあと、絶対安静なはずの陛下が魔力を使ったことを重く見た侍医が、さらに安静期間を延ばすことを陛下に進言したのは、また別の話。
これにて完結です。お付き合いいただき、ありがとうございました。
俺は焦っていた。
昨夜、兄の企みからフェリーチェを無事に救い出し、城下のドラゴンも討伐した。帰還した俺にフェリーチェは自ら駆け寄り、抱きついてきた。その上、迷いながらも抱きしめたら、フェリーチェの方から頬を寄せてくれた。
ゆっくりでも俺を受け入れてくれれば良いと思っていた。いつまで待っても良いとも思った。
だが! これはいけるのではないか。むしろ、今こそ最大の好機なのではないか。
それなのに、侍医は俺の身体が大丈夫だと確信できるまでは、絶対安静だと言う。自分の身体なのだからわかるといくら主張しても、頑として聞き入れない。
俺の方も聖痕からフェリーチェに悪影響を及ぼす可能性を示唆されると強く出られない。
怪我などはなくとも、一気に魔力を使って身体が急変したことを侍医は重く見ているらしい。しばらく様子をみましょう、なんて軽く言うが、しばらくっていつまでなんだ。
このままだとずるずるタイミングを逃してしまう。
初夜は、結婚式の勢いとかこういった事件のどさくさでとか、何か勢いがないとだめなのだ。忘れるくらい時間がたって、じゃあ今日で! といそいそ準備をさせるのも間抜けだ。
かと言って準備もさせず、ことに及んだらフェリーチェに嫌われるかもしれない。それに周りの目も痛い。ただでさえ、色々と慣例無視をやらかしているのだ。
正妃の決め方とか、婚約期間とか、結婚式の準備とか……。
絶対に好機は今だ。
俺は健康だ。早く認めてくれ。
* * *
私は焦っていた。
事件のときは思い余って抱きついてしまったけれど、一晩経って冷静になってみると恥ずかしくてたまらない。あんなにたくさんの人の目の前で、私はなんてはしたないことを……。
昨日あんなことがあったせいで今日は皇妃教育もお休みで、朝一番に陛下の現況を侍従に聞いた以外は自室でゆっくり過ごしていた。
皇兄様は捕らえられたものの、他に協力者がいる可能性が高いため、私の警護をしやすくするためもある。今も自室の外はしっかりと近衛が警護してくれているはずだ。
かと言って、何もしないのも落ち着かなくて寄附の足しにでもなればと刺繍を刺しているのだけど、ふとしたときに手が止まり、自分の醜態に身悶えすることになっている。
「入るぞ」
皇帝陛下の声に現実に引き戻されて、気づかれないようにしゃんと背筋を伸ばした。入ってきた陛下はその瞳のような深い蒼の衣装が凛々しくて、つい見惚れてしまう。
「そちらに行ってもよいか?」
少し迷ってはいと応える。嫌ではない。ただひたすらに恥ずかしい。事件のときは、必死すぎて何も気にしていなかったけれど、声を聞くだけで息が止まりそうな気持ちになる。
私は刺繍の道具を前の机に置くと、陛下に向かいの椅子を勧めた。
陛下はあまり時間がないと言って勧めた椅子を断ると、つかつかと歩み寄り私の座る椅子の脇に立った。
「少しの時間なら逢いに行っても良いと言われてな」
深い蒼の瞳で見つめられ、勝手に胸が早鐘のように打つ。
「本当にお怪我は大丈夫ですか」
動揺を悟られないように、上ずる声を抑えて尋ねた。
「ああ」
優しい眼差しにどうしていいかわからなくなる。
思えば十年間、王太子の婚約者を努めてきたが、相手との関わりはほとんどなかった。それに、王太子の顔は確かに極上だったけれど、私に微笑んだり優しい言葉をかけたりなんてことはしてこなかった。
こんな気持ちは知らない。一緒にいるだけで息が上がって胸が苦しい。
「実は貴方に願いがあって……」
少し顔を陰らせる陛下の顔は、記憶を取り戻してみるとうろ覚えながらも夢の天使の面影がある気がする。
そもそもが私はあの天使に弱いのだ。幼い頃からずっとあの天使の憂いを取り除きたかった。皇帝陛下の顔が曇るだけで私はどんな願いも叶えて差し上げたくなってしまう。
おずおずと皇帝陛下が切り出したのは意外な願いだった。不思議に思いながらも了承すると、陛下は優しく笑った。それだけでどきんと心臓が跳ねて鼓動が速くなる。
「では明日」
本当に短時間しかいられないらしい陛下を見送ってドアを閉めると、その場にへなへなと崩れ落ちた。慌てた専属侍女のノーラが駆け寄ってくる。
「陛下と一緒にいるだけで胸が苦しいの。このままだと初夜なんて無理だわ」
こんな調子で初夜なんて絶対無理だ。きっと受け入れない。どきどきしすぎて気を失ってしまう……。
そのうちに皇帝陛下も私に呆れ、愛想をつかせてしまうかもしれない。それでも、無理なものは無理なのだ。
* * *
次の日、指定の時間に迎えに来た陛下は白地に金糸の刺繍が効いた衣装を着ていた。折しも私のドレスも白で、アクセサリーの金と相まって合わせたような装いになっていた。
私は驚いて、一緒にドレスとアクセサリーを選んだノーラを見つめると、ノーラはついと目を逸らした。
陛下の願いは、もし私が嫌ではなければ一緒に聖堂に来てほしい、というものだった。皇兄様に拐われて襲われかけたことを配慮してくれているのだと思う。
「さあ」
陛下が差し出した手に私は手を載せた。肉厚でがっしりした陛下の手は私の手よりもかなり大きい。
結婚式では侍女達と歩いた廊下を、今度は陛下と歩く。何かを話そうと思ったけれど、陛下が黙っているので私も口をつぐんだ。時々、使用人達や兵達とすれ違う。
――見られてしまうわ。
赤くなった顔を隠すように少しだけうつむきながら足を進めた。
居城を出てしばらく歩くと、聖堂が見えてきた。
事件の名残で扉は無残に砕かれていたけれど、やはりその白亜の外観は美しかった。扉がないせいかこの前までは居なかった衛兵が二名聖堂の入口を警備している。
聖堂の入口についた陛下は、私にこのまま待つように言うと一人聖堂の中央へと歩いていった。聖堂の中は天窓から差し込む光で明るく、銀河のような絨毯の光はまったく見えない。結婚式の時は中が暗くて眩しいくらいに絨毯が輝いていたことを今更ながら不思議に思った。
皇帝陛下は中央まで進むと振り返って私の方を見た。
「フェリーチェ、こちらへ来てくれないか」
私はゆっくりと皇帝陛下のもとへと歩いた。陛下は真剣な顔でずっとこちらを見つめていて、私は目が離せない。
前にここを歩いたときは厚いヴェールで足元以外何も見えなかった。つい最近のことなのにずっと前のことのように感じる。
聖堂の中央まで私が進むと、少しずつ聖堂が暗くなり足元の絨毯が輝いていく。
「陛下?」
陛下は唇を噛みしめると引き絞るように声を出した。
「騙すように婚姻を結んでしまってすまない。そして護れなかったことも」
「陛下は守ってくださいました」
私が即座に否定すると、陛下は微笑みながら言葉を返してくれた。
「俺が扉を壊したことで魔力が抜けてきているんだ。ここの魔力が残っているうちに貴方にもう一度誓いたい」
あたりの暗さはまるで夜のよう。ひときわ輝く絨毯はやはり銀河のようだ。神秘的な光で照らされた陛下もまた素敵だ。
「俺はどんなことがあっても貴方を愛すると誓おう。愛している。フェリーチェ」
真剣な眼差しに胸が痛い。
「はい。私も。私も陛下を愛しています」
そう言うと、陛下は私の唇に口付けを落とした。
私は目を閉じて陛下の口付けを受け入れた。目を開けるとあたりはまた明るくなっており、少し照れた顔で陛下が微笑んでいた。
陛下! その顔はいけません……。思わず膝から崩れ落ちそうになった私を陛下が慌てて支えてくれる。
「フェリーチェ? 大丈夫か」
気遣わしげに覗き込む深い蒼の瞳に吸い込まれそうになる。
だめだ。本当にだめだ。やっぱり私に初夜はまだ早すぎる。
このあと、絶対安静なはずの陛下が魔力を使ったことを重く見た侍医が、さらに安静期間を延ばすことを陛下に進言したのは、また別の話。
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