とある魔界の三人衆で人間界をの征服を目指しますわ。…ってイキってたけどなかなかできない。おい、そこの破壊神(Vtuber)やめてくれぇ!

闇の中毒

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第1話 騒動

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「ルーナ!あなた、また勝手に魔界を抜け出して人界に赴いたんでしょ!私が言ったでしょ、勝手な行為は慎むべしと……」



「いや、でもアイナ様、ルピナス様、人界には興味深いものが数多く存在するのですよ。見ぬままでは損をするでしょう」



「いやいやいや。あなた、魔物としての自覚を持つべきではないの?人界で好き放題すると、魔王の地位が危うくなるよ!理解しているの?」



「はぁ……でもね、ルーナ。最近、構ってもらえないし、趣味の機械いじりも尽きてしまったのです。はぁ……」



「機械いじりもやめてもらいたいものだが」



ここは、ある魔界の城。そう、魔王に導かれし魔物たちが集いし魔王城。その深淵には、玉座の間が広がっていた。今宵、三人の姿がその内に立ち尽くしていた。



ルーナの顔がわずかに赤らむのを見て、ルピナスと呼ばれる背の高い魔王はため息をつきながら言った。



三人が議論する一方で、魔王城の魔物たちは忙しげに働いていた。

この魔王城には多様な魔物が住まう。ある者は人間に変身し、ある者はゾンビであり、またある者はドラゴンであった。



そして、その魔物たちを率いる王、それがルピナスである。



彼は、魔物の中でもかなりの力を持つ存在だった。しかし、その力を有していても、彼には一人だけ敵わない存在がいた。



それが、この城の剣士、アイナである。



アイナは、魔王城の魔物たちとは異なり、かなり特異な存在であった。なぜなら、アイナは人間だからだ。



それでも、彼女は強かった。そして、その力も、剣士としての腕も魔王に匹敵していた。



アイナに対し、ルピナスは忠誠を誓った。だから、彼女の声には逆らわず、彼女を傷つけることはなかった。



その様子は魔王も同様だった。



だからこそ、魔王の執事であるルーナの行動が容認されなかったのは当然のことであった。



「はぁ。そうだな、ルーナ。お前はしばらくの間、この魔王城に留まれ!お前が人間界に出れば、とんでもない騒ぎになるのは目に見えているからな。わかったな?」



「かしこまりました!」



「まったく。お前、反省しているとは思えないが」



「あ、バレました? テヘペロ」



「はぁ……。まぁいい。呆れるからとりあえず、今日はゆっくりと休むがよい」



「はーい」



ルーナが立ち去った後、二人は再びため息をついた。



「お前はこれからどうするつもりか?」



「私は……そうですね。雑務が終わっていないから、それを片付けます。魔王様はどうされます?」



「俺は、少し人間界に赴くつもりだ。面白いものを探して」



「そうですか……。では、お気をつけて」



「あぁ。お前もな」



そして、魔王は部屋を出ていった。



「さて、私も仕事に戻ろうかな」



ルーナもうーんと背伸びをすると、自らの部屋に戻ったのであった。

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