異世界に転生したのにスキルも貰えずに吸血鬼に拉致されてロボットを修理しろってどういうことなのか

ピモラス

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地底人を探して

クッキーの絵がプリントされた真っ赤なスカーフってどうなんだ

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馬車を少しだけ進めて、森の中を通る街道の脇に停止した。
砂漠の街を出てから一日だが辺りは緑が多くなっていた。
ここでエルを待つことにした。
「エル、無事に帰ってきてくれよ」
俺は切り株に座ってそうつぶやいた。
ゴーと共に馬のブラッシングや蹄の泥を取ったりと手入れをしていた。
エルも心配だったが、灼熱の砂漠を歩いて移動することを想像して、馬がいてくれて本当によかったとシロンの頭を撫でていた。シロンは隣のゴーの肩に噛みついていた。

昼食を取っていると街道の向こうからエルが走ってきた。
無事戻ってほっとしたが、エルの報告を聞いて不安になった。
「街にはちゃんと衛兵もいて治安はいいんですが・・・」

エルの報告によると・・・
街中は衛兵がしっかりと警備をしていて治安はいいのだが、街近郊で「クッキースカーフ団」なる盗賊団が最近活発に活動をしているとの噂を何回か聞いたとの事だった。
不安視する住民の中には、小さなこの街にいつかクッキースカーフ団が大群で襲い掛かってくるのではないかと言った声も僅かながらあると・・・

「君はそのクッキースカーフ団なる集団に知見はないのだな?」
「ええ、あっしが取引していたのは砂漠だけっす。そんなマヌケな名前の盗賊団なんて聞いたことも見たこともねえですぜ」
俺もクッキーの絵が書いてある真っ赤なスカーフを風になびかせたおっさん集団を想像して『ダサい』と思ってしまってにやけた。
「商隊には警備もつけていたらしいんすが、先日襲われたって話しで・・・」
「警備兵をつけている集団を襲うとなると、さらに大きな集団か、あるいは手引きしているものがいるのか、情報をながしているものもいるかもしれんな。エルのように」
「え、エータの旦那!あ、あっしはホントに何も知りませんぜ!」
両手を万歳して手を大きく振っているコミカルな動きだが、顔は必死で額に汗が浮いている。
俺も盗賊集団に少し不安になったが、アレックスがポツリと
「・・・襲われたら倒せばいいだけであろう?」
それもそれで怖いのです。
「とにかく街に行きましょう。街の警備は信用できるので今日は早いですが、そこで休息しましょう」
ゴーはオロオロしている俺をフォローしてくれたのか、安全な街に行こうと提案してくれた。

街はそれほど大きくなく、外周に外壁や柵や門もなく、街道の脇に兵士詰所の建物があるだけであった。
特に許可や審査もなく街中に入り、馬車を預けて宿を取った。
宿につくとエータはエルに向かい
「再度情報を集めてくれないかね?クッキースカーフ団はかなりの人数ならどこをアジトにしているのか、可能なら聞いて報告してくれたまえ」
エルは一度深く頷いて宿の窓から外に飛び出した。ここ二階だけど・・・
「エータ、アジトを聞いてどうするんだ?わざわざ行かなくてもいいんじゃないか?」
俺は疑問をエータにぶつけると、エータは斜め45度に首をかしげて
「我々の目的は何かね?」
質問を質問で返してきた。俺は少しブスッとして
「エータの修理の為に地底人の所にいくんじゃないのか?」
「他には?」
相変わらず首を傾けたままのエータは不思議そうな顔をしているように見えた。
「他には・・・うーん?あ・・・わかった、遺跡か!」
「君は想像力とか行動原理や・・・いや、よそう。君は理解力は低いかもしれないが説明をしてほしいと吾輩に言った。それに答えよう」
エータの首はまっすぐに戻った。今度は俺が不思議そうな顔で首をかしげた。
「電源が死んでいる、もしくは微弱なシグナルの遺跡は吾輩には検出できない。過去の地図データではターミナルは多数点在しており、どこが現存しているのかは定かではない。可能性の話しになるが、生物が拠点として活動する事は大いにありうる」
「ああ、それで大人数の盗賊団なら遺跡を拠点にしているかもしれないって事だね。わかったよ」
「もうすこし理解が早いと助かるのだがね」
肩をすくめたエータに俺は半笑いの表情を見たような気がして
「最後の一言は余計だろ!」
「このようなコミュニケーションを君は好むような気がしてね」
アレックスとゴーは静かに俺たちのやり取りを見守っていた。
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