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第二百二十八話:エルフの森、特産品開発会議
しおりを挟む聖域再生の翌朝。
かつては冷たい岩盤が支配し、静寂という名の死に覆われていた大聖域は、今や見渡す限りの黒土と、朝日に輝く朝露によって、瑞々しい生命の揺り籠へと変貌を遂げていた。
そのふかふかの土の上で、俺、ルークス・グルトは、聖樹連合国の大長老ヴァレンと向かい合っていた。
昨日の「カレーによる全エルフ陥落事件」ですっかり毒気を抜かれ、憑き物が落ちたような顔をしているヴァレンは、恭しい手つきで、最高級の絹の布に包まれた「報酬」を俺に差し出した。
「……ルークス殿。これが約束していた、我が森の最深部、人の手が数千年も入っていない場所に自生していた『秘蔵の種子』だ。……正直なところ、貴殿のような偉大な農業魔導師(と、彼らは俺を呼ぶようになっている)が、なぜこのような……森の至る所に生えている『観賞用の草』を欲しがるのか、私には未だに理解できんのだが……」
「……観賞用?」
俺は眉をひそめながら、ヴァレンの手から絹の包みを受け取った。
指先に伝わる、小さな粒の感触。
俺は震える手で、その布をゆっくりと解いた。
朝日を浴びて現れたのは、黄金色に輝く、鋭い芒(のぎ)を持った籾(もみ)のついた房。
そして、乾燥して茶色くなったさやの中で、カラカラと硬質な音を立てる丸い実。
俺の心臓が、早鐘を打った。
『鑑定』スキルを使うまでもない。
それは、俺がこの異世界に転生してからというもの、どんな豪華な肉料理を食べても、どんな甘い果物を食べても、心のどこかで焦がれ続けていた「故郷」の魂そのものだった。
「……米(稲籾)……! それに、大豆……!」
俺の声が、感動で裏返る。
この一粒の中に、炊きたての銀シャリの湯気、熱々の味噌汁の香り、納豆の粘り、醤油の香ばしさ……日本の食卓のすべてが詰まっているのだ。
「こ、米? 大豆? ……ああ、それは我々の古い言葉で、それぞれ『神の猫じゃらし』、そして『音鳴らしの豆』と呼んでいるものだ。稲穂はその黄金色が美しいゆえ、乾燥させて花瓶に挿して愛でるし、豆の方は乾燥させてマラカスの中に入れ、儀式の際にシャカシャカと音を鳴らす楽器の材料として重宝しているが……。まさか、それを……食べるつもりか? 人間というのは、これほど硬く、味気ない草の実を噛み砕くというのか?」
ヴァレンだけでなく、後ろに控えていたフィオナやエルウィンまでもが、「うわぁ……人間って野蛮……」と言いたげな、完全にドン引きした顔で俺を見ている。
その視線に、俺の感動は一瞬にして「激怒」へと変わった。
「ふざけるなぁぁぁぁっ! 誰が猫じゃらしだ! 誰がマラカスの具だ! これはな! 人類の叡智と食文化の結晶、『銀シャリ』と『味噌』と『醤油』と『豆腐』の素だぞ! お前ら、数千年もこれを花瓶に挿して枯らしたり、楽器に入れて振り回したりしてたのか!? それは万死に値する大罪だぞ! カレーが美味かっただろ? あれをこの『米』にかけて食えば、美味さはさらに十倍に跳ね上がるんだぞ!?」
「ひぃっ!? す、すまぬ! ま、まさかそれが、あのカレーに匹敵する、いやそれをも凌駕する食材だとは……! 我々は、なんという宝の持ち腐れを……!」
俺の剣幕に、ヴァレンが縮み上がる。
俺は即座に、アイテムボックス内の「最優先保護区画(パスワードロック付き)」に種子を収納した。
よし、これでリーフ村に帰ったら、まずは湿地を開墾して『水田』を作り、並行して『味噌蔵』を建てる。俺のスローライフ計画(食生活充実編)は、これで勝利が確定した。
だが、俺の仕事はまだ終わっていない。
俺は懐から、ポイント交換した大型のホワイトボードとマーカーを取り出し、ドン引きしているエルフたちの前にドカリと立てかけた。
「さて、報酬の件は解決した。次は、あんたらの国の『財政再建』についてだ。いつまでも鎖国して、森の木の実を拾って貧乏暮らしをしている場合じゃないぞ」
「ざ、財政再建……? 我々は森の恵みだけで十分に生きていける……。それに、金銭などという俗なものに執着するのは、エルフの美学に反する……」
「甘い! 甘すぎる! 昨日再生させた大聖樹のメンテナンスには、これからも大量の肥料(つまり俺のポイント)が必要だ。そのためには外貨がいる。爆破して耕しただけじゃダメなんだ、維持費がかかるんだよ。……いいか、よく聞け。お前らエルフには、自分たちでも気づいていない、最強にして最悪の武器がある」
俺はホワイトボードに、黒と赤のマジックを使い分け、殴り書きのように大きく文字を書いた。
『圧倒的ブランド力(Elf Brand Value)』
「ブランド……? 家畜に押す焼き印のことか?」
「違う。……いいか、人間社会、特に金を持て余している貴族社会において『エルフ』というのは、それだけで『神秘的』『美しい』『不老長寿』『永遠の若さ』という絶対的なイメージがある。極端な話、お前らがその辺の雑草を適当に摘んで、綺麗な瓶に詰め、『エルフの絶世の美女が、朝露と共に摘み取り、月の光に当てた聖なるハーブ』というラベルを貼れば、人間の貴族は定価の十倍、いや百倍の金を出してでもそれを買うんだよ」
俺の熱弁に、騎士団長エルウィンが眉をひそめ、手を挙げた。
「……ルークス殿、待ってくれ。それは……その、あまりにも不誠実ではないか? 中身が雑草ならば、それは詐欺だ。騎士道精神に反する」
「詐欺じゃない、『演出(マーケティング)』だ。客は『草』という物質を買うんじゃない。『これを飲めば、私もエルフのような美しさに近づけるかもしれない』という『夢(ストーリー)』と『優越感』を買うんだ。……お前らのその無駄に高いプライド、浮世離れした美貌、そして数千年の歴史。それらすべてを、金に変えるんだよ」
俺の言葉に、長老たちがざわめき始める。
「なるほど……。我々の高慢さや、他種族を見下す態度すらも、商品価値(プレミアム感)になるというのか……!」
「人間とは、なんと愚かで、そして御しやすい生き物なのか……」
彼らは間違った方向に感心し、必死にメモを取り始めた。素直な生徒たちだ。だが、俺はさらに踏み込む。
「では、実演といこう。第一弾商品の開発だ。……フィオナ、昨日復活した大聖樹から、溢れ出ている樹液を少し採取してこい。昨日のカレーのお礼だと思ってな」
数分後。
俺の目の前には、フィオナが採取してきた、水晶のように透き通った聖なる樹液が入った小瓶があった。
俺は、そこに森で採れた保湿効果のあるハーブのエキスと、ポイントショップでこっそり交換した『高純度グリセリン』『低分子ヒアルロン酸』、そして『金粉(見た目のハッタリ用)』を調合した。
完成したのは、淡い翠色に発光し、中で金粉がキラキラと舞う、見るからに「高そう」なとろりとした液体。
「名付けて『聖樹の雫・エターナル・アンチエイジングSP(仮)』だ。……誰か、実験台はいないか? できれば、肌の衰えを気にしている、年配のエルフ女性がいいんだが」
「……わ、私がやろう。……私もかつては、森一番の美貌を誇っていたのだが……寄る年波には勝てなくてな」
おずおずと手を挙げたのは、長老会の一員である老婆のエルフだった。数千年の時を生き、その顔や手には、年輪のような深いシワと、茶色いシミが刻まれている。
俺は、彼女の震える皺だらけの左手に、完成した試作品を一滴垂らし、指で優しく塗り広げた。
「いいですか、よく見ていてください。これが『エルフブランド』と『現代化学』の融合です」
――カッ!!
塗り広げた瞬間、まばゆい翠色の光が老婆の手を包み込んだ。
聖樹の樹液に含まれる超高濃度の生命エネルギーが、俺の配合した浸透促進剤によって、表皮のバリアを突破し、真皮の細胞を一気に活性化させたのだ。
光が収まった時、そこにいた全員が、呼吸を忘れて息を呑んだ。
「……嘘、でしょ……?」
フィオナが絶句し、自分の頬をつねる。
老婆の左手だけが、まるで時間を数百年巻き戻したかのように、白く、瑞々しく、血管が青く透き通るような「10代の少女の肌」に変貌していたのだ。
深いシワも、浮き出た血管も、茶色いシミも、すべてが消滅し、赤ちゃんの肌のようにプルプルと弾力を帯びている。
「こ、これは……! 私の手が……数百年前、初めて舞踏会に出た時の輝きを……!?」
「すげぇ……。聖樹の魔力が、細胞のテロメアを強制的に修復したのか? ……おい、これ、王都の貴族夫人に売ったら、一本で屋敷が建つぞ」
俺がニヤリと笑うと、フィオナが青ざめた顔で、俺の肩をガシッと掴んだ。
その目は、恐怖と、そして抗えない欲望で見開かれている。
彼女もまた、美を追求する女性なのだ。
「ル、ルークス……。これ、一本いくら? い、いくらで作れるの!? 私の分は!? ねえ、私にも塗って! 目元の小じわが気になってたのよ! これがあれば、王都に城が建つどころか、国が買えるわよ……!」
「落ち着け、フィオナ。原価はタダ同然だ。材料はそこの木から垂れ流されてる樹液と、その辺の草だぞ? ……よし、これは売れる。ボロ儲け確定だ。量産体制に入るぞ!」
俺が「売れる!」と叫び、勝利のポーズを取った、その時だった。
ズズズズズ……ッ! ゴゴゴゴゴ……!
背後の大聖樹が、俺の言葉(と、その裏にある『儲かれば、もっと豪華なカレーが食える』という強烈な欲望の思考)に、過敏に反応した。
幹の一部がボコボコと不気味に隆起し、そこから昨日のビールサーバーの倍以上の太さの「パイプ状の枝」が、何本も突き出してきた。
ドバババババババババッ!!
まるで消防ホースの放水のように、高純度の『美容樹液』が、複数のパイプから一斉に噴出し始めたのだ。
しかも、昨日の成分よりもさらに濃縮され、キラキラと輝きを増し、辺り一面に甘く濃厚な香りを撒き散らしている。
「うわぁぁぁ!? 大聖樹様!? 張り切りすぎです! 供給過多だ! まだボトルが用意できてない!」
「もったいない! 一滴で金貨一枚、いや百枚の価値があるのよ! 騎士団! 何してるの、兜でも水筒でも鍋でもいいから受け止めなさい! 一滴たりとも地面に吸わせるな!」
フィオナが悲鳴を上げ、エルウィンたちが慌てて兜を脱いで樹液の滝の下に走る。長老たちも、着ている法衣の裾を広げて受け止めようと必死だ。
聖域は一瞬にして、甘い香りのする超高級化粧水まみれの大パニックに陥った。
大聖樹は「どうだ! もっと出せるぞ! もっといい物を出せば、またあの黄金のスープ(カレー)を食わせてくれるんだろう!」と言わんばかりに、枝をブンブンと嬉しそうに振り回している。
「……ははは。こりゃあ、容器(ボトル)の発注どころか、工場の建設から始めないといけないな」
俺は、降り注ぐ化粧水の雨に打たれ、肌がツルツルになっていくのを感じながら、悪徳商人のような笑みを浮かべた。
手元には、念願の米と大豆。
そして目の前には、世界中の女性を狂わせ、財布の紐を破壊するであろう、無限の資金源(ドル箱)。
「よし。まずはリーフ村で加工工場を作り、独占販売権を確立する。そしてエルフの国とは『独占貿易協定』を結ぶ。……これで俺のスローライフ資金は、向こう三百年は盤石だ」
俺はホワイトボードの『ブランド力』という文字の下に、赤字で大きく、力強く書き加えた。
『世界征服(経済的な意味で)』
「……世界中の貴族の奥様方、そして王妃様。財布の紐を緩めて、首を洗って待ってろよ? 俺とエルフの『若返り水』が、あんたらの鏡台を占領しに行くぜ」
こうして、エルフの森は、数千年の時を守り続けてきた「神秘の聖域」から、世界最高峰の「美容・食品プランテーション」へと、劇的かつ不可逆な産業革命を遂げたのだった。
そして、その中心には、農具と電卓を持った一人の農家の姿があった。
---
**【読者へのメッセージ】**
いつもご愛読ありがとうございます!
第二百二十八話、いかがでしたでしょうか?
ついに手に入れた「米と大豆」。しかし、エルフにとっては「猫じゃらし」だったという衝撃の事実。
そして、ルークスの手にかかれば、聖樹の樹液さえも「錬金術」の如き商品に変わります。
女性の皆様、この化粧水、欲しいですか?(笑)
これで資金源も確保し、食材も揃ったルークス。
いよいよ、長かったエルフ編も大団円へ向かいます。
「化粧水の商品化希望!」「銀シャリ最高!」と思ってくださった方は、ぜひ【評価・感想・ブックマーク】をお願いします!
皆様の応援が、ルークスの商魂をさらに燃え上がらせます!
次回、第二百二十九話――「さらばエルフの森、そしてカレー貿易の始まり」。お楽しみに!
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