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第二百四十一話:季節は巡る。実りの秋と、松茸狩り競争
しおりを挟む回転寿司フェスティバルの熱狂と、カフェタイムの至福から数週間。
リーフ村に吹き抜ける風は、いつの間にか湿り気を帯びた生温かいものから、肌を心地よく引き締める、凛とした冷気を含んだものへと変わっていた。
空は高く、どこまでも透き通った青色に染まり、雲は薄く引き伸ばされた絹のように棚引いている。
周囲を取り囲む広大な森の木々は、燃えるような赤や、鮮やかな黄色、そして深い褐色へとその装いを変え、冬支度を始めている。
食欲の秋。収穫の秋。
そして、日本人としての記憶と味覚を持つ俺、ルークス・グルトにとって、一年で最も血が騒ぎ、鼻が利き、そして胃袋が疼く季節の到来だ。
まだ太陽が昇りきらない早朝。
朝霧が白く立ち込め、幻想的な雰囲気を醸し出す森の中を、俺は地面を這うように、まるで獲物を狙う猛獣のような姿勢で歩いていた。
隣には、呆れ顔でついてくるエルフのフィオナと、大きなあくびを噛み殺しているフェンがいる。
「……ねえ、ルークス。こんな朝早くから、しかも地面に鼻を近づけて……一体何なのよ? 『森の宝石』を探しに行くって言うからついてきたけど……宝石なら、ツルハシを持って鉱山に行かなきゃないでしょ? こんな落ち葉だらけの場所にあるわけないじゃない」
「甘いな、フィオナ。お前の目は節穴か。宝石は地中深くにある硬い石ころだけじゃない。……この季節、特定の条件――樹齢二十年以上の赤松の森、痩せた土地、そして適度な湿り気と冷え込み。これらが奇跡的に揃った時だけ地上に姿を現す、期間限定の『幻のダイヤ』があるんだよ」
俺は立ち止まり、目を閉じて、深く、肺の奥底まで森の空気を吸い込んだ。
冷たく澄んだ空気の中に混じる、腐葉土の湿った匂い、枯れ葉の乾いた香ばしい匂い、そして針葉樹特有の清涼感あふれるフィトンチッドの香り。
その奥底に、微かに、しかし確実に存在する「異質な香り」。
甘く、スパイシーで、大地の生命力が凝縮されたような、あの独特の芳香。
「……ここだ。匂うぞ。風に乗って、俺の鼻腔をくすぐっている。……間違いない」
俺は這いつくばり、一本の太い赤松の根元、少し盛り上がった落ち葉の山に狙いを定めた。
指先で慎重に、まるで古代遺跡を発掘する考古学者のように、湿った落ち葉を一枚一枚退けていく。
すると。
湿った黒土の中から、ひっそりと、しかし王者のような堂々たる存在感で、その茶色い頭が覗いていた。
「……あった!!」
俺は森の静寂を切り裂くような歓喜の声を上げ、周囲の土ごと丁寧にそれを掘り出した。
太く逞しい軸。まだ開いていない、完璧な褐色の傘(つぼみ)。表面の産毛までが美しく、湿り気を帯びてずっしりと重い。
「『松茸(マツタケ)』だ!! しかも極上品! 虫食いなし! 傘が開いていない『コロ』と呼ばれる最高級グレードだ! これ一本で、王都のレストランのフルコース数回分の価値があるぞ!」
俺が震える手でそれを掲げ、朝日かざして恍惚の表情を浮かべると、フィオナが顔をしかめて、汚いものを見るように後ずさった。
「……うわ、なにその地味な茶色のキノコ。……クンクン。……うへぇ、臭っ! なにこの匂い? カビ臭いような、古雑巾のような……それとも誰かが一週間履き続けた靴下? ルークス、それ腐ってるわよ! 毒キノコじゃないの!? 捨てなさいよ!」
「バッカ野郎! 誰が古雑巾だ! 誰が靴下だ! これは『マツタケオール』と『ケイ皮酸メチル』という揮発成分が生み出す、森の最高級香水だぞ! お前らエルフは、森の番人のくせにこの高貴な香りが分からんのか! 文化レベルが低すぎるぞ! 鼻が詰まってるんじゃないか!?」
俺は憤慨したが、すぐに気を取り直した。
異世界人がこの価値を知らないということは、競争相手がいないということだ。つまり、この広大な森に眠る松茸は、すべて「俺の独占市場」ということだ。
「フェン、こっちに来い。昼寝は終わりだ。仕事の時間だぞ」
『……主よ。我は眠いのだ。それに、そんな地味な菌類に興味は……』
「こいつの匂いを覚えろ。よく嗅ぐんだ。これを見つけるたびに、今夜の夕食に、聖樹ポークのスペアリブと、最高級の霜降り牛のステーキを一枚追加してやる。見つけた数だけ、肉が増えるぞ」
『……!!』
フェンの大きな耳がピクリと立ち、眠そうだった黄金の瞳がカッ! と見開かれた。
彼は俺の手にある松茸に鼻を押し付け、フゴフゴと激しい音を立ててその香りを記憶した。
『……ふんふん。……なるほど、この独特の土臭さと、鼻を刺すような甘い刺激臭だな。……任せろ、主よ。我は誇り高きフェンリルだが、肉のためならプライドなど捨ててやる。……そっちだ! 風上から匂うぞ!』
フェンが矢のように飛び出した。
彼は今、「トリュフ豚」ならぬ「松茸犬」として覚醒したのだ。
『ここだ! 落ち葉の下に群れているぞ!』
『む、こっちの大木の裏の斜面にも反応がある! シロ(菌糸のコロニー)だ! 兄弟で円を描くように生えているぞ!』
「でかしたフェン! そこだ! 掘れ! 爪を使うなよ、傷ついたら価値が下がる! 鼻先で優しく場所を教えろ!」
そこからは、まさに「収穫祭」だった。
フェンが見つけ、俺がスコップで慎重に掘り出し、フィオナが「臭い臭い、信じられない」と文句を言いながらカゴに入れる。
一時間もしないうちに、持参した二つの大きな竹カゴは、茶色い宝石で山盛りになった。
日本なら数十万円、いや、市場価格が高騰している年なら百万円はくだらない量だ。
「よし……。収穫は十分すぎるほどだ。鮮度が命だ、ここで『味見』といこうか」
俺は森の開けた場所に、風除けの結界を張り、アイテムボックスから愛用の七輪を取り出した。
中には最高級の備長炭を入れ、着火する。
採れたての松茸。本来なら洗ってはいけないが、濡らして固く絞った布巾で、表面の土や汚れを優しく、赤ちゃんの肌を撫でるように拭き取る。
石突(いしづき)の硬い部分を、鉛筆を削るようにナイフで薄く削ぎ落とす。
そして。
「……いくぞ。ここが一番大事な工程だ。包丁は使わない。手でいく」
俺は松茸の傘に指をかけ、軸に沿って縦に裂いた。
――ミシッ……サクッ……。
静寂な森に響く、心地よい繊維の断裂音。
その瞬間、内部に閉じ込められていた濃厚な香りが、爆発的に拡散した。
きめ細やかな白い繊維が露わになり、瑞々しい断面が顔を出す。
俺はそれを、熱せられた金網の上に並べた。
ジジッ……ジュゥゥ……。
炭火の遠赤外線を受けた松茸が、微かな音を立てて身を震わせる。
数分後。表面にじわりと、透明な「汗(水分)」が浮き出てくる。
松茸のエキスだ。これが落ちる直前が、最高の食べ頃だ。
「今だ!」
俺は特製醤油を刷毛でサッと塗り、スダチ(に似た柑橘)を半分に切って、数滴絞りかけた。
ジュワァァッ!
醤油が炭火に落ちて焦げる香ばしさと、松茸の濃厚で土着的な香り、そして柑橘の爽やかさが混ざり合い、森全体を「王都の高級料亭」の個室へと変貌させる。
「……ごくり。……な、なによその匂い。さっきまでの古雑巾はどこに行ったの? ……すごく、香ばしくて、食欲をそそる匂いじゃない……」
フィオナが喉を鳴らし、身を乗り出す。
俺は一番良く焼けた、醤油が少し焦げた一本を、彼女の口元へ差し出した。
「食ってみろ。キノコの概念が変わるぞ。熱いうちにいくんだ」
フィオナは恐る恐る、しかし抗えない香りに誘われて、熱々の松茸を口に含んだ。
――シャキッ。ジュワッ。
「……!!」
フィオナの目が点になり、次いで驚愕に見開かれた。
「……すごい歯ごたえ! シャキシャキしてるのに、噛むとジュワッと濃厚なスープが出てくる! そして……鼻から抜けるこの香り! 臭くない、これは……秋の森そのものの香りだわ! 深みがあって、どこか懐かしくて……美味しい!」
『主よ、我にもよこせ! 我の働きに対する報酬の前払いだ! ……ガブッ、ハフッ、ムグッ。……うむ! これは良い! 肉ではないのに、肉以上の満足感がある! 大地の味がするぞ! この醤油の焦げた味がたまらん!』
二人(一人と一匹)が争うように、網の上の松茸を奪い合う。
俺も負けじと一本を口に放り込む。
熱い。でも美味い。
鮮烈な香りが脳を突き抜け、醤油の旨味が舌を包み、スダチの酸味が後味を引き締める。
ああ、日本人でよかった。転生してよかった。この瞬間のために、俺は生きてきたのかもしれない。
◇
その日の夕食。
リーフ村の俺の食卓には、「秋」そのものが凝縮されて並んでいた。
土鍋の蓋を開ければ、松茸をふんだんに使い、利尻昆布の出汁と薄口醤油で炊き上げた「松茸ご飯」。湯気と共に立ち上る香りが、部屋中を満たし、食欲を無限に刺激する。おこげの香ばしさもまた一興だ。
そして、メインディッシュは「土瓶蒸し」だ。
急須(土瓶の代用として耐熱陶器を使用)の中に、裂いた松茸、才巻海老、地鶏の切り身、銀杏、そして三つ葉を入れ、一番出汁で蒸し上げた至高のスープ。
「……これだよ。日本人が求めていた『侘び寂び』ってやつは」
俺は小さなお猪口(ちょこ)に、黄金色の出汁を静かに注いだ。
トクトクトク……。
両手で包み込み、まずは香りを楽しみ、一口飲む。
――はぁぁぁぁぁ…………。
身体の芯まで染み渡る、上品で、しかし力強い旨味。
松茸の香りが溶け出した出汁は、もはや飲み物ではない。魂の洗浄液だ。
具材のエビや鶏からも良い出汁が出ているが、主役はあくまで松茸の香り。
途中でスダチを絞れば、味がキリッと引き締まり、第二章が始まる。
「……ルークス。これ、反則よ。こんな美味しいキノコスープ、王都の貴族も知らないわよ。これを知ったら、みんな森に入り浸るようになるわ」
「ああ。だからこそ、送ってやるんだよ」
俺はテーブルの隅に置かれた、濡れた新聞紙(の代わりの紙)とシダの葉で包まれ、丁寧に木箱に詰められた「極上松茸セット」を見やった。
宛先は、王都のガルド公爵。
同封された手紙には、ただ一言。
『焼き方と土瓶蒸しのレシピを同封します。部屋を閉め切って、香りを逃さずに焼いてください。――秋のテロリストより』
「……今頃、王都でも『松茸教』の信者が爆誕してるだろうな。公爵の悲鳴が聞こえてきそうだ」
俺は松茸ご飯を頬張り、土瓶蒸しをすすり、焼き松茸を齧る。
松茸。それは味を食うんじゃない。
香りと、巡りゆく「季節」そのものを食うんだ。
リーフ村の夜は、秋の香りと共に静かに更けていく。
俺のスローライフは、四季折々の恵みを貪欲に飲み込みながら、さらに深みと彩りを増していくのだった。
---
**【読者へのメッセージ】**
いつもご愛読ありがとうございます!
第二百四十一話、いかがでしたでしょうか?
秋といえば松茸。あの香りは、日本人にとってはDNAレベルで刻まれた「幸せの記憶」であり、異世界人にとっては未知の衝撃です。
異世界人にとっては「雑巾の匂い」かもしれませんが、焼けば世界が変わります。
公爵もきっと、今頃王都で七輪を囲んで悶絶し、新たな食材の虜になっていることでしょう。
「松茸食べたい!」「土瓶蒸し最高!」と思ってくださった方は、ぜひ【評価・感想・ブックマーク】をお願いします!
皆様の応援が、ルークスの収穫量を増やします!
次回、第二百四十二話――「冬支度。コタツとミカンの魔力」。お楽しみに!
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