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第二百五十一話:対汚染防衛戦。五万ポイントの杭と、黒字への執念
しおりを挟む「金(ポイント)ならある。……いくらでも、な」
俺、ルークス・グルトは、視界を埋め尽くす禍々しい赤色の警告ウィンドウを払い除け、震える指で『天の恵み(ヘブンズ・ギフト)』のショップ画面を展開した。
現在の保有ポイント残高、**12,458,000pt**。
5歳の時から、来る日も来る日も貯め続けてきた、俺の血と汗と涙の結晶だ。
前世でブラック企業に搾取され続け、過労死した俺にとって、このポイントは単なる数字ではない。
それは「自由」の引換券であり、誰にも脅かされない「老後のスローライフ」を約束する絶対的な保証だった。
かつての俺なら、100ポイントの特売品の塩ですら、「本当に今必要なのか? 来週のセールまで待つべきか?」と三十分はスーパーのチラシを見るような顔で悩んでいただろう。
だが、今は違う。
目の前には、泥に沈んだ畑がある。
腕の中には、苦しげに息をする相棒がいる。
そして背後には、俺を信じてくれる家族と、この村の人々がいる。
貯め込んだ資産(ポイント)を墓場まで持っていけるわけじゃない。
使うべき時は、今だ。
【検索ワード入力:浄化、対汚染、聖属性、結界】
思考と同時に指が動く。検索結果が滝のように流れ落ちる。
俺は「価格(安い順)」のソートを使わなかった。
使うのは「効果(高い順)」と「在庫数」だけだ。
「これだ……!」
俺の目が、一つのアイテムに釘付けになる。
【聖域の杭(サンクチュアリ・パイル)】
レアリティ:UR(ウルトラレア)
説明:高純度の銀とミスリルを合金にし、聖都の大聖堂で100年間祈りを捧げ続けられた退魔の杭。地面に打ち込むことで、半径50メートルの土地を強制的に「聖域化」し、あらゆる邪悪な侵食を物理的かつ霊的に遮断する。
価格:50,000pt
一本五万ポイント。
日本円の感覚に直せば、約五百万円だ。
高級車が買える。いや、この異世界なら立派な家が一軒建つ値段だ。
だが、俺は迷わず数量入力欄をタップした。
「10本……いや、足りない! 20本だ!」
【購入合計:1,000,000pt】
チャリンッ♪
軽快な、あまりにも軽快な電子音が、俺の鼓膜を叩く。
一瞬で100万ポイントが消滅した。俺が数年かけて貯めたポイントの十分の一近くが、たった一回のタップで吹き飛んだ。
だが、指は止まらない。止めてなるものか。
【対魔土壌改良剤(最高級・聖灰入り)】
説明:汚染された大地を中和し、死滅した微生物を蘇生・活性化させる魔法の粉末。聖女の涙が配合されている。
価格:5,000pt
購入数:100袋
【購入合計:500,000pt】
チャリンッ♪
さらに50万。
【解毒の聖水(ハイ・エリクサー級)】
説明:あらゆる状態異常、呪い、毒を即座に解除し、低下した生命力を爆発的に活性化させる神の雫。
価格:30,000pt
購入数:10本
【購入合計:300,000pt】
チャリンッ♪
わずか数十秒。
俺の指先一つで、小国の国家予算並みの資産が溶けていく。
心臓が早鐘を打っている。金銭感覚が悲鳴を上げている。脳の奥で「もったいないオバケ」が絶叫している。
だが、不思議と後悔はなかった。
むしろ、胸のすくような高揚感があった。
――見ろ、システム。
俺は屈しない。お前が理不尽な災厄を押し付けるなら、俺はその理不尽を「金」でぶん殴って黙らせてやる。
「安いもんだ……俺たちの日常に比べればな!」
俺は叫びと共に、【確定】ボタンを、画面が割れんばかりの勢いで叩き押した。
◇
シュゥゥゥゥン……!
キラキラキラキラ……ッ!
俺の頭上の空間が歪み、光の粒子と共に大量の物資が「降ってきた」。
それはまさに、金の雨だ。
銀色に輝く太い杭が、ドサドサと重い音を立てて泥の上に突き刺さり、白い粉末の入った袋が山を築いていく。
その光景は壮観であり、同時に狂気じみていた。
「まずは、お前からだ!」
俺は泥の中に突き刺さった『聖域の杭』の一本を鷲掴みにした。
ずしりと重い。
冷たい金属の感触が、手のひらの熱を奪っていく。表面には微細な聖句がびっしりと彫り込まれており、触れているだけで指先が痺れるような神聖な力を感じる。
俺はそれを引き抜き、最も汚染の激しい用水路の決壊場所へと走った。
泥が足に絡みつく? 関係ない。
『身体能力強化【中級】(30,000pt)』、購入即発動!
さらに『泥濘(ぬかるみ)歩行術(15,000pt)』、追加購入!
「おおおおおおっ!」
全身に力が漲る。足元の泥が、まるで舗装された道路のように固く感じられる。
俺は杭を高く振り上げると、黒い泥が噴き出す源泉に向かって、渾身の力で突き立てた。
ズドォォォォォォン!!
ハンマーなど要らない。今の俺の強化された腕力と、杭そのものが持つ破魔の重力が、岩盤をも貫く。
キィィィィン!!
杭が深々と突き刺さった瞬間、まばゆい白光が爆発した。
「ギ、ギギギ……ッ!?」
泥が悲鳴を上げた。
いや、それは泥の中に潜んでいた微細な魔物たちが発する断末魔だったのかもしれない。
杭を中心に、幾何学模様の光の波紋が広がる。
それに触れた黒い泥が、ジュワジュワと音を立てて蒸発し、白い煙となって浄化されていく。
「効く……! 金(ポイント)の力は偉大だ!」
俺は休むことなく二本目、三本目の杭を手に取り、畑の四隅へと打ち込んでいく。
カンッ! カンッ! カンッ!
その動きに迷いはない。
それは、魔獣との戦闘というよりは、農作業だった。
荒れ狂う自然をねじ伏せ、人間の住める領域(テリトリー)を確保する、原始的で力強い「開拓」の音。
「害獣除けの柵」を作るのと同じ要領だ。ただ、その柵の単価が異常に高いだけのこと。
四本の杭が打ち込まれた瞬間、畑を囲むように四角い光の結界が完成した。
内側の黒い泥が急速に色を失い、ただの乾いた土へと戻っていく。
瘴気が晴れ、清浄な空気が満ちる。
「よし、結界展開完了!」
だが、まだだ。
俺は結界の中、泥だらけで倒れている相棒の元へ滑り込んだ。
彼の呼吸は浅く、体はまだ高熱を発している。灰色にくすんだ毛並みが痛々しい。
俺はアイテムボックスから、クリスタルガラスに入った『解毒の聖水』を取り出した。
中身は虹色に輝く液体。一本3万ポイント。
震える値段だが、蓋を開けるのに躊躇いはない。
「おいフェン、口を開けろ。……高いんだから、こぼすなよ」
俺はフェンの口をこじ開け、輝く液体を一滴残らず流し込んだ。
さらに、泥で汚れた傷口にも、惜しげもなく残りの聖水をぶっかける。
一本、二本、三本。合計9万ポイント分の聖水を、シャワーのように浴びせかける。
シュワワワワ……!
聖水が触れた場所から、灰色の汚れが嘘のように消え去っていく。
皮膚の下で蠢いていた黒い血管のような模様が消滅し、くすんでいた毛並みが、夜空のような漆黒の輝きを取り戻す。
そして。
「……んぐっ、ぷはぁっ!!」
フェンが大きく息を吐き出し、カッと目を見開いた。
その金色の瞳に、強い光が戻る。
「主、よ……? なんだ、この体の中から湧き上がる力は……? それに、口の中が凄まじく……清らかな味がするぞ。まるで女神の湧き水を飲んだかのような……」
「一本で家が買えるくらいの薬だからな。味わってくれよ」
「なっ!? 一本で家だと!? それを三本も……!?」
フェンは愕然とし、次いで呆れたように鼻を鳴らした。
だが、その尻尾は嬉しそうにパタパタと地面を叩いている。
「またそんな無茶な買い物を……。我ごときに、もったいない」
「バカ言うな。お前がいなきゃ、誰が害獣を追い払うんだ」
フェンはすぐに立ち上がり、身震いをして泥を振り払った。
完全復活だ。いや、聖水の余剰効果(オーバーヒール)で、以前より魔力が高まっているかもしれない。全身から青白いオーラが立ち上っている。
「主よ、礼は後だ。……来るぞ、泥の底から!」
フェンが低い声で警告を発した。
浄化されたはずの地面が、ボコボコと隆起する。
光の結界に閉じ込められ、行き場を失った汚染物質が、最後の悪あがきとして実体化しようとしていた。
グググッ……バヂィッ!
土を割って現れたのは、醜悪な植物の怪物だった。
かつてはタマネギやマンドラゴラだったものだろうか。
根が足のようにねじれて絡まり合い、葉が触手のように蠢いている。球根部分には苦悶の表情を浮かべた顔のような模様が浮かび、口から紫色の毒ガスを吐き出している。
[敵対生物を確認:カースド・マンドラゴラ(Lv.35)]
「キシャァァァァァッ!!」
耳障りな金切り声を上げて、泥まみれの植物モンスターたちが襲いかかってくる。
その数、十体、二十体……いや、もっとだ。
だが、俺はもう動じなかった。
俺の手には、いつの間にか一本の真新しい鍬(くわ)が握られている。
ただの鍬ではない。
【アダマンタイトの鍬・改(対魔エンチャント付き)】
レアリティ:SSR
説明:ドワーフの名工ですら加工困難な神話金属アダマンタイトを、神の炎で鍛え上げた逸品。あらゆる物理干渉を無視して対象を「耕す」ことができる。
価格:120,000pt
先ほどの爆買いのついでに、「農具も新調しておくか」とポチっておいた最高級品だ。
柄は魔力を通しやすい世界樹の枝、刃は最高硬度のアダマンタイト。
農具でありながら、聖剣に匹敵する切れ味と、大地を耕すための破壊力を併せ持つ。
「フェン、やれるか?」
「愚問だ。あの高い薬の分、働かせてもらうぞ! 今日の我は、一味違う!」
フェンが牙を剥き、俺の隣に並ぶ。
俺は鍬を構え、襲いくる泥の怪物を睨みつけた。
「よく聞け、害獣ども。ここは俺の畑だ」
俺は一歩踏み込む。
剣術の構えではない。腰を落とし、大地を踏みしめる、農作業の基本姿勢。
そう、これは戦闘ではない。あくまで「農作業」の延長だ。
「雑草は抜く。害虫は駆除する。……それだけのことだ!」
俺の鍬が一閃する。
――農耕スキル奥義『天地返し』!
ザシュッ!!
空気を切り裂く音と共に、先頭のマンドラゴラの首が宙を舞った。
断面から黒い汁が噴き出すが、鍬に付与された聖属性の光がそれを瞬時に蒸発させる。
硬い根も、粘つく泥も関係ない。
この鍬の前では、全ては「耕されるべき土塊」に過ぎない。
「オラッ! 耕せ! 土に還れ!」
ザクッ! バシュッ! ドォォン!
俺は鬼のような形相で鍬を振るった。
農作業で培った無駄のない動き。腰の回転だけで重い鍬を振り回し、的確に急所である球根を粉砕していく。
一本倒すたびに、システムウィンドウに文字が浮かぶ。
【害獣駆除ボーナス:500pt】
「500ポイント? ふざけるな!」
俺は鍬を振り下ろしながら叫んだ。
「こっちは100万以上使ってるんだぞ! 原価割れもいいとこだ! もっと寄越せ! 赤字だろうが!」
叫びながら、俺は次々と怪物を肥料に変えていく。
フェンもまた、黒い疾風となって戦場を駆け巡り、鋭い爪で怪物を引き裂いている。
「主よ! 動きが良いぞ! その鍬、良いモノだな!」
「だろう!? ローンなしの一括払いだ!」
俺たちの連携は完璧だった。
恐怖も絶望も、圧倒的な「物量」と「火力」の前には無力だ。
十数体の怪物は、あっという間に動かないただの堆肥の山へと変わった。
散らばった死骸(肥料)に、俺はすかさず『対魔土壌改良剤』をばら撒く。
「よし、これで来年のタマネギはもっと美味くなるはずだ」
俺は鍬を杖にして息を整える。
結界内の泥は完全に消え、白い浄化の光が満ちていた。
勝った。
俺たちの日常を、金と筋肉で守りきったんだ。
そう思った、その時だった。
ズズズズズズズズ……。
今までとは桁違いの地響きが、足元を揺らした。
結界の外。
用水路のさらに奥、水源地の方角から、とてつもなく巨大な「何か」が、泥の津波と共に押し寄せてくる気配を感じる。
森の木々が、まるでマッチ棒のように薙ぎ倒されていく。
[WARNING]
[高エネルギー反応を検知]
[汚染源(ソース):カテゴリー5(伝説級)]
[正体不明の巨大生体反応が接近中]
システムが再び赤い警告を吐き出す。
どうやら、さっきの雑魚たちはただの前座。
ここからが、この災害の「本番」らしい。
「……ははっ、上等だ」
俺は冷や汗を拭いもせず、口角を吊り上げた。
5歳の頃から夢見てきたスローライフ。それを脅かす奴が、どれほど巨大で強大であろうと、関係ない。
巨大な影が森の木々をなぎ倒しながら近づいてくるのを見据え、俺は再びショップウィンドウを開く。
指先が震えているのは、恐怖からじゃない。武者震いだ。
「カテゴリー5だか何だか知らないが……」
俺の指は、とあるアイテムの購入ボタンの上で止まる。
その価格は、今までの買い物すら可愛く見えるほどの超高額。
価格:3,000,000pt
この災害を終わらせるための、とっておきの切り札。
かつてなら「一生買うことはないだろう」と笑っていた、ネタ枠のような兵器。
「俺の残高(ライフ)が尽きるのが先か、お前が肥料になるのが先か……。とことん付き合ってやるよ、商談(バトル)の時間だ」
【読者へのメッセージ】
「金(ポイント)ならある!」
ルークスのド派手な「爆買い無双」、お楽しみいただけましたでしょうか?
5万ポイントの杭を惜しげもなく雨のように降らせ、一本12万ポイントの鍬で敵を耕す。
「もったいない」と言いながらも、大切なものの為には一切の妥協をしない。これこそがルークスの強さであり、魅力です。
フェンも無事に復活し、いよいよ反撃開始……と思いきや、最後に現れた巨大な影。
ルークスが指をかけた「300万ポイント」の切り札とは一体何なのか?
次回、泥沼の決戦はクライマックスへ!
スカッとした方、続きが気になる方は、ぜひブックマークと評価をお願いします!
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