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第二百五十四話:王宮筆頭魔導師の受難。光る野菜炒めと、フェンの正体バレ?
しおりを挟むその日、リーフ村の平和な風景に、一つの異質な「染み」が生まれた。
村外れの小高い丘の上。かつて木こりが道具置き場として使っていた、ボロボロの空き小屋。
そこが、一夜にして王都の最先端研究所もかくやという、怪しげな「魔導観測所」に改造されてしまったのだ。
小屋の屋根からはアンテナのような水晶の棒が突き出し、窓には何重もの結界魔法が張られ、煙突からは紫色の怪しげな煙(コーヒーを淹れる蒸気らしい)が立ち上っている。
その主(あるじ)は、ガリウス・フォン・エーデルシュタイン。
白いあご髭を蓄えた厳格な風貌の老紳士であり、エストリア王国の魔法技術の頂点に立つ男――王宮筆頭魔導師である。
そんな国の重鎮が、なぜこんな辺境の寒村で、農民の朝食メニューを双眼鏡で必死に覗き見ているのか。
理由は一つ。
先日、王都の観測機器を焼き切るほどの「太陽のような魔力爆発」を引き起こした犯人――俺、ルークス・グルトの「尻尾」を掴むためだ。
◇
「……異常だ。断じて、異常だ」
ガリウスは、小屋の窓から高倍率の魔導望遠鏡を覗き込み、ブツブツと独り言を漏らしていた。
レンズの先には、朝日を浴びながら畑仕事に精を出すルークスの姿がある。
「あの鍬(くわ)の振り下ろし速度……私の動体視力でも残像しか見えん。推定速度、時速300キロメートル。音速の一歩手前だぞ?」
ガリウスの目には、ルークスがまるで千手観音のように見えていた。
カッ、カッ、カッ……というリズミカルな音よりも先に土が耕され、一瞬にして広大な畝(うね)が出来上がっていく。
物理法則を無視したその動きは、農作業というよりは、達人同士の剣戟を見ているようだ。
「それに、あの鍬の材質だ。太陽光を反射して青白く輝いている。あれだけの速度で土を叩けば、鉄や鋼なら数分で折れるか溶けるはず。だが、あの鍬は刃こぼれ一つしていない……。ミスリル? いや、あれほどの魔力伝導率と硬度は……まさか神話級金属(アダマンタイト)か!? いやいや、ありえん。国宝級の金属で土を耕す馬鹿が、この世のどこにいると言うのだ」
ガリウスは首をブンブンと振って、己の常識と正気を守ろうとした。
アダマンタイトといえば、聖剣や魔剣の素材として使われる伝説の金属だ。グラム単価で言えば、城が買える。
それを、泥まみれの農具にするなど、正気の沙汰ではない。
だが、次の瞬間、彼はさらに目を疑う光景を目撃する。
ルークスが懐から、キラキラと輝く白い粉――例の『神聖灰』らしきもの――を取り出し、パラパラと無造作に撒いたのだ。
すると。
ボボボボボッ!!
マンガのような効果音と共に、何もなかった土から緑色の芽が爆発的に噴き出した。
それは数秒で茎を伸ばし、葉を広げ、花を咲かせ、そして――実がカッと光り出した。
「なっ……!? 馬鹿な!? 時間操作魔法か!? いや、植物活性化(プラント・グロウ)の最上位術式でも、ここまで速くはないぞ!」
ガリウスは慌てて手元の羊皮紙にペンを走らせる。手が震えて文字が踊る。
『観測記録0830:対象A(ルークス)、正体不明の白い粉末を使用。散布直後、対象作物(カブと思われる)が瞬時に結実。魔法陣の展開は確認できず。無詠唱? あるいは粉末自体がアーティファクト級の触媒か? ……あ、カブが空を飛んだ。見間違いか? いや、飛んでいる。浮遊している。……頭が痛くなってきた』
「ふぅ……。油断ならん男だ。あの『焚き火』発言も、十中八九嘘だろう。だがあの純朴な笑顔……演技だとしたら、とてつもない古狸だぞ」
ガリウスはハンカチで額の脂汗を拭った。
そして、視線を少し横にずらした時、彼の心臓が恐怖で止まりかけた。
畑の脇で、大きな黒い獣が、腹を出して昼寝をしている。
ルークスの相棒、フェンだ。
村人たちは「大きな黒いワンちゃん」と呼んで可愛がっているが、ガリウスの「魔力視」の目は誤魔化せない。
「……あの漆黒の毛並み。内包する膨大な魔力。そして、寝ているだけで周囲の空間すら歪めるほどのプレッシャー……」
ガリウスの脳裏に、王宮図書館の禁書庫にある古い文献の記述が蘇る。
『災厄の化身』『神を喰らう狼』『終わりの獣』――伝説の魔獣、ブラックフェンリル。
かつて一つの国を滅ぼしたとされる、生きた災害。
「まさか……な。伝説の魔獣が、あんなふうに腹を出して日向ぼっこをするわけがない。ましてや、農民に飼われているなど……」
だが、もし本物だとしたら?
この村は、時限爆弾の上に成り立っているようなものだ。
国家の危機管理担当として、これを見過ごすわけにはいかない。
ガリウスはゴクリと唾を飲み込んだ。
確かめる必要がある。
彼は決意を固め、護身用の杖を握りしめると、小屋を出て畑へと向かった。
◇
「やあ、ガリウス様。今日もいい天気ですね」
俺は、畑の畦道(あぜみち)にやってきたガリウス所長に、とびきり爽やかな農民スマイルを向けた。
内心は冷や汗ダラダラだ。心臓バクバクだ。
さっき、考え事をしていてうっかり『身体能力強化』を切るのを忘れ、音速で耕してしまった。
さらに、『神聖灰』の効果でカブが爆発的に育ち、あろうことか反重力を持って空に浮かんでしまった。慌てて収穫したが、見られていただろうか。
「うむ……精が出るな、ルークス君。その……手に持っている鍬は、随分と良い物のようだが?」
ガリウス様の目が、俺の背中に隠した『アダマンタイトの鍬・改』に釘付けになっている。
やばい。鑑定されたら一発アウトだ。「神話級」なんて文字が出たら、国家反逆罪で逮捕されるかもしれない。
「あ、これですか? これはその、村の鍛冶屋のゴードンが打ってくれたんです。ちょっと『てっぺん』を目指しすぎて、変な合金になっちゃったみたいで。ただの鉄ですよ、鉄。よく磨いてあるから光ってるだけです」
「て、鉄……? 鉄がこれほど青白い魔力を放つものかね? それに、その刃の紋様……古代ドワーフ文字に見えるのだが?」
「ただの傷ですよ。アハハ……」
俺は必死に鍬を隠す。
ガリウス様は狐につままれたような顔をしていたが、追求しても煙に巻かれると悟ったのか、すぐに視線を足元のフェンに移した。
「ところで、その犬だが……」
「!」
フェンの耳がピクリと動いた。
寝たふりをしているが、完全に起きている。尻尾の先が緊張で固まっている。
「随分と……立派な体躯をしているな。それに、この漏れ出る魔力……。ルークス君、この犬の種類は?」
「えっと……雑種です。山で拾った時は小さかったんですけど、ここの野菜を食べてたら、なんかデカくなっちゃって。栄養が良いんですよ」
「雑種……。にしては、伝説のブラックフェンリルに骨格が酷似している気がするが」
核心を突かれた。
俺の心拍数が跳ね上がる。
ここで「そうです、魔獣です」と言えば、フェンは討伐対象か、あるいは国の管理下に置かれて研究材料にされるかもしれない。
それだけは阻止しなければ。フェンは俺の家族だ。
俺はフェンに、必死で目配せを送った。
(フェン! 頼む! 犬のフリをしてくれ! 全力で! お前の演技力にかかってるんだ!)
フェンが片目を開けた。
その金色の瞳は、不満げに「我に人間に媚びろと言うのか? 誇り高き狼王であるこの我に?」と語っていた。
だが、俺の「今晩の飯は、最高級霜降り肉のステーキ大盛りだ」というジェスチャーを見て、覚悟を決めたようだ。
フェンはのっそりと起き上がると、ガリウス様の前に座り、尻尾をパタパタと振った。
そして、その凶悪な牙を隠し、口角を上げて舌を出し、最大限の上目遣いで言った。
「……ワ、ワンッ!」
――低い。
地獄の底から響くような、大気を震わせるドスの効いたバリトンボイスだった。
可愛げのかけらもない。むしろ「貴様を喰い殺してやろうか」と言っているようにしか聞こえない。
「……ワン?」
ガリウス様が眉をひくつかせ、後ずさりした。
「(……ちっ、声が高すぎたか)」
「(いや、低すぎるんだよ!)」
俺の心のツッコミが聞こえたのか、フェンが慌てて修正し、さらに前足を差し出した。お手だ。
「ワ、ワン! ……クゥ~ン(裏声)」
だが、力加減を間違えたのか、その前足が地面を叩いた瞬間。
ズドンッ!!
爆音と共に地面が陥没し、クレーターが出来上がった。
「……」
「……」
沈黙が流れる。
ガリウス様は、クレーターと、フェンの無垢な(ふりをしている)顔を交互に見た。
俺は引きつった笑顔で言った。
「あ、あはは……元気な子でしょう? ちょっと力が強くて。熊とか猪を追い払うのに丁度いいんですよ」
「……そう、だな。雑種とは、恐ろしいものだ」
ガリウス様は、何かを諦めたように深く、本当に深く息を吐いた。
どうやら、「ここで『それは魔獣だ』と指摘したら、この場で消されるかもしれない」という生存本能が働いたらしい。
賢明な判断だ。助かった。
「と、ところでガリウス様! ちょうどお昼時ですし、何か食べていきませんか? 採れたての野菜でパパッと作りますよ! もちろん、代金なんていただきません!」
俺は話題を強引に変えるべく、最強のカードを切った。
食欲による買収工作だ。
この数日、ガリウス様が小屋で固い携帯食料(乾パン)ばかり齧っているのを、俺は知っていたのだ。
「む……。いや、私は監視……いや、調査の途中であって、そのような賄賂は……」
ガリウス様が杖を握り直す。その顔には「私は王宮の人間だ、餌には釣られんぞ」というプライドが張り付いている。
だが、その鼻はピクピクと動いている。
「今日のメニューは、『聖大根と豚バラ肉のオイスターソース炒め』です。大根の葉っぱを刻んで入れた、混ぜご飯もありますよ。採れたての大根は、梨みたいに甘くて、火を通すとトロトロになるんです」
「……」
ガリウス様の喉が、ゴクリと大きく鳴った。
乾パン生活三日目の彼にとって、その言葉は呪文より強力だったようだ。
◇
数分後。
青空の下に設置した簡易テーブルには、湯気を立てる大皿料理が並んでいた。
『聖大根と豚肉のオイスターソース炒め』。
メイン食材である聖大根は、炒められてもなお、微かに虹色の燐光を放っている。
豚バラ肉の脂と、濃厚なオイスターソースが絡み合い、テラテラと輝くその姿は、暴力的なまでの食欲を刺激する黄金色の山だ。
香ばしいニンニクと胡麻油の香りが、風に乗ってガリウス様の鼻腔を直撃した。
「ど、どう見ても光っているが……」
「熱いうちにどうぞ。冷めると光が消えちゃうんで」
「……では、毒見も兼ねて、一口だけ」
ガリウス様は、震える手でフォークを伸ばした。
アメ色に染まった大根と、カリッと焼けた豚肉を一緒に突き刺し、口へと運ぶ。
ハフッ、ハフハフッ。
熱々の大根を口の中で転がし、そして一噛み。
ジュワァァァッ……!
「んぐっ!?」
ガリウス様の目が、飛び出んばかりに見開かれた。
大根の中から、熱々のスープが爆発したのだ。
オイスターソースのコクと、豚肉の旨味をスポンジのように吸い込んだ大根自身の甘みが、口の中で奔流となって駆け巡る。
表面は味が染みてトロトロなのに、中心部はシャキッとした心地よい歯応えを残している。
「な、なんだこれは……ッ! 美味い……! 美味すぎる!」
ガリウス様の手が止まらなくなった。
「一口だけ」という誓いは、一瞬で彼方へと消え去った。
大根の葉を塩もみして刻み、炊きたてのご飯に混ぜ込んだ『菜飯(なめし)』をかき込む。
シャキシャキとした葉の苦味と塩気が、濃厚な炒め物の脂をリセットし、さらに食欲を加速させる無限機関だ。
「こ、この大根……食べた瞬間に魔力が回復していくぞ!? いや、それだけじゃない、研究で凝り固まっていた肩の痛みが消えていく……! 視界がクリアになる! これは食材の皮を被ったエリクサーか!?」
「ただの大根ですよ。肥料が良いだけです」
「嘘をつけ! こんな大根がどこの世界にある!」
ガリウス様は叫びながらも、食べるのを止めない。
額に汗を浮かべ、無心で皿に向かうその姿は、もはや「王宮筆頭魔導師」の威厳など欠片もなかった。
ただの「美味しいものに飢えたおじいちゃん」だ。
「おかわり!」
「はい、喜んで。特盛でいいですか?」
「うむ! 肉も多めで頼む!」
俺は二杯目の山盛りご飯を差し出しながら、心の中でガッツポーズをした。
勝った。
胃袋を掴めば、こっちのものだ。
食べ終わった後、ガリウス様は満足げに腹をさすりながら、ほうっと深いため息をついた。
その顔は、憑き物が落ちたように穏やかだ。
「……ルークス君」
「はい」
「今回の件だが……報告書には、『特異な魔力反応は、未知の自然現象によるものと推測される。引き続き、詳細な調査が必要である』と書いておくことにする」
「おや、よろしいのですか? 犯人を見つけなくて」
「ああ。君が何者であれ、この料理を作る腕と、私に飯を食わせてくれたその心意気に免じて、これ以上深くは追求すまい」
ガリウス様は、少しだけニヤリと笑った。それは共犯者の笑みだった。
「ただし! 私はしばらくこの村に滞在させてもらうぞ。調査は長引きそうだからな……まだ食べていないメニューが山ほどありそうだし」
「……えぇー」
「なんだその顔は。食費は払うと言っているだろう。王宮の経費でな!」
こうして、最強の魔導師が、俺の家の隣人(居候)として居座ることになってしまった。
俺のスローライフは、監視付きの日常へとランクアップ(?)してしまったようだ。
足元では、フェンが「……チッ、安いプライドだったな」と呟きながら、ご褒美のステーキ肉にかぶりついていた。
【読者へのメッセージ】
「ワン!(野太い声)」
伝説の魔獣フェン、一生の不覚……!
そして、王都の重鎮すらも陥落させるルークスの「光る料理」。
胃袋を掴めば世界を制す。これぞ最強の農民の処世術です。
監視付きとなってしまったルークスの生活ですが、ガリウス所長もなかなかのお調子者(食いしん坊)のようで……?
新たなトラブルメーカーを仲間に加え、物語はますます賑やかになっていきます。
面白かった、フェンの「ワン」が聞きたいという方は、ぜひブックマークと評価をお願いします!
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