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第16話:神なき世界の夜明け、あるいは最強の隠居生活
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神の残滓が消滅し、空を突く巨大な塔であった「ダンジョン」が霧散してから、一ヶ月が経過した。
地上の人々にとって、それは「奇跡による救済」ではなく、「文明の終わり」を意味していた。安価で無尽蔵だった魔力供給源を失い、王都の魔導灯は消え、浮遊車両は鉄の塊へと成り果てた。貴族たちは特権であった魔法回路の沈黙に狼狽し、民衆は明日をも知れぬエネルギー危機に震えている。
しかし、そんな世界の喧騒から遠く離れた場所――かつて一番弟子ジルが隠れ家としていた「静寂の森」の奥深くでは、全く異なる空気が流れていた。
最強の「リフォーム」術
「……ふむ。やはり、キッチン周りの導線は論理的に組むべきだったか」
新緑の香りが漂う森の中、カイは肘掛け椅子に深く腰掛け、建築途中の屋敷を眺めて独りごちていた。
彼の前では、巨大な木材や石材が、まるで意思を持っているかのように宙を舞っている。
それは、ソロモンから受け継いだ精密な「魔術算式」で構造を定義し、摩天の「呪力」で物理的な強度と定着を強制する、カイにしか成し得ない「建築呪術」の光景だった。
「カイ様、お茶が入りましたわ。……少し、隠し味に『安眠の呪い』を混ぜておきました」
「……リィネ、お前はいつから私を永眠させようとする暗殺者になったんだ?」
「あら、失礼な。最近の村人たちの間では、私の呪い入りハーブティーは『どんな悩みも忘れて爆睡できる聖水』として大人気なんですのよ?」
漆黒のドレスにエプロンという、どこか危うい魅力(と少々の狂気)を纏ったリィネが、優雅にカップを差し出した。彼女は今や、近隣の村々で「黒い聖女」として密かに崇められている。彼女が施すのは光の救済ではなく、病や苦痛を「呪いとして食い尽くす」という、毒を以て毒を制する断罪の癒やしだ。
「主、庭園の芝刈り、および対空迎撃システムのアップデートが完了しました」
銀色の装甲を一新し、どこか洗練されたフォルムになったグリムが、無機質な声を上げた。先の決戦で大破した彼は、カイによってソロモンの理論を組み込んだ『魔導呪機兵・改』へとアップグレードされている。
「今の私は、一秒間に三万回の芝刈りと、一分間に十二発の極大魔法迎撃を並列処理可能です。まさに隠居生活に最適なスペックと言えるでしょう」
「……グリム、お前の『最適』の定義を一度書き換えたほうが良さそうだな」
カイは苦笑し、リィネの淹れた(幸いなことに永眠はしなかった)茶を啜った。
神を殺し、世界を再定義した男。その男が今、何をしているかと言えば、森の奥で「理想のマイホーム」を作ることに全霊を傾けていた。皮肉なものだが、数千年の輪廻を経て、彼がようやく手に入れたのは、誰にも邪魔されない「ただの平穏」だった。
しかし、世界は彼を放っておかない。
森の静寂を切り裂くように、無骨な金属音が近づいてきた。
それは、帝国最強と謳われる魔導軍団「鋼鉄の牙」の足音だった。数十台の魔導戦車が木々をなぎ倒し、重装歩兵の隊列がカイの敷地内へと土足で踏み込んでくる。
その先頭に立つのは、全身を鈍い銀色の鎧で包んだ、岩のように巨大な男。
七賢者が一翼、【剛毅】の魔導王、アイアン・ガラムである。
「――見つけたぞ、国家反逆者。および、魔力窃盗の容疑者カイ!」
ガラムの声が、大気を震わせる。彼は自らの権能である『物質固定』を使い、その声にさえ物理的な重圧を乗せていた。
「この地は現在、帝国の直轄領に指定された。世界から魔力が消えた今、この森に滞留する高濃度の魔力は『人類共通の財産』である。速やかにその身柄を明け渡し、管理局の残党と共に魔力抽出の検体となれ!」
カイは椅子から立ち上がることさえしなかった。ただ、カップをソーサーに戻し、冷めた目で軍勢を見据えた。
「……リフォーム中の家に来るなら、せめて手土産くらい持ってきたらどうだ? 無愛想な鉄屑(てつくず)を並べて、私の庭を汚すなと言っているんだ」
「貴様……! 我ら七賢者の勧告を無視するか! 魔法を失ったこの世界で、我らだけが唯一、力を保持しているのだ。ひれ伏せ!」
ガラムが巨大な戦槌を地面に叩きつけた。
瞬間、彼の権能が発動する。
『物質固定・不壊の理』。
戦槌から放たれた波動が、カイの屋敷、そしてカイ自身の肉体さえも「永遠に動かない石像」へと固定しようと迫る。現代の魔法使いであれば、この絶対的な「固定」を前に抗う術はなく、思考さえも凍りつくはずだった。
「……『固定』か。ソロモンなら、そのベクトルを分解して無効化するところだが」
カイは、空いた左手で、面倒そうに空間を「撫でた」。
「私は、その『固定されているという事実』そのものを呪うことにした。――『解体・玩具の行進』」
パチン、と指を鳴らす。
その瞬間、ガラムや兵士たちが目撃したのは、この世の理が崩壊する悪夢だった。
突撃しようとした魔導戦車は、砲塔が「巨大なフランスパン」に変質し、発射されるはずの砲弾は「カラフルな紙吹雪」となって舞い散った。
兵士たちが構えた鋭い槍は、触れた瞬間に「しなやかな百合の花」へと変わり、鎧は「綿菓子」のようにふわりと解けて風に舞う。
そして、ガラムが誇る不壊の戦槌は――その質量を維持したまま、見た目だけが「ピンク色の巨大なウサギのぬいぐるみ」へと変貌した。
「な……な、なんだこれは!? 私の不壊の権能が……書き換えられただと!?」
ガラムが叫ぶが、その声もまた呪術によって変質し、アヒルの鳴き声のような滑稽な音となって響いた。
「お前は『壊れない』ことを誇ったが、私は『それがお前の思い通りであること』を許さなかった。ただそれだけのことだ。……ぬいぐるみを抱えて、さっさと帰れ。次は、お前の内臓を花びらに変えてやる」
カイの黄金の瞳に、ほんの一瞬だけ「摩天」の冷徹さが宿った。 その殺気だけで、帝国最強の軍団は総崩れとなった。戦う以前の問題だった。彼らの武器も、鎧も、そして戦う意志さえも、カイにとっては「リフォームの邪魔なゴミ」と同義だったのである。
「お見事ですわ、カイ様。……でも、あのぬいぐるみ、少し趣味が悪くありませんこと?」
「リィネ、私のセンスを疑うな。……あれは、かつてジルが欲しがっていた人形の形状を再現しただけだ」
「まあ、そうでしたの。ジルさんも、意外と可愛らしい趣味をお持ちだったのね」
逃げ惑う帝国軍の背中を見送りながら、三人は再び穏やかな昼下がりに戻った。
だが、グリムのセンサーは、去りゆく軍勢の影に潜む「別の気配」を逃さなかった。
「主。アイアン・ガラムは単なる威力偵察に過ぎません。七賢者の他のメンバー……特に管理局の残党と結託している【知恵】のラプラスが、この屋敷の『魔力密度』を狙い、より組織的な襲撃を画策しています」
「……だろうな。この世界から電球が消えたなら、自家発電している私の家が目立つのは道理だ」
カイは立ち上がり、完成間近の屋敷の壁に、新たな呪印を刻み込んだ。
それはソロモンの精密な防御算式と、摩天の「触れた者を異次元へ飛ばす」呪いが融合した、文字通りの鉄壁。
「いいだろう。七賢者か、あるいは管理局の亡霊か。……この家を壊そうとする奴は、神だろうが賢者だろうが関係ない。全員、私の『隠居生活の肥やし』にしてやる」
森に、再び静寂が戻る。
しかし、それは嵐の前の静けさに過ぎなかった。
ダンジョンを失った世界。
その再編を巡る争いの中心に、図らずも最強の呪術師は再び身を置くことになる。
ただし、今度の彼は、以前の孤独な魔王ではない。
毒舌な堕聖女と、オーバースペックな機巧兵。 そして、かつて捨てたはずの「半身」の知恵。
「さあ、リィネ。晩飯にしよう。……今日は『呪い』抜きの、普通のスープにしてくれよ?」
「うふふ、善処しますわ」
地上の人々にとって、それは「奇跡による救済」ではなく、「文明の終わり」を意味していた。安価で無尽蔵だった魔力供給源を失い、王都の魔導灯は消え、浮遊車両は鉄の塊へと成り果てた。貴族たちは特権であった魔法回路の沈黙に狼狽し、民衆は明日をも知れぬエネルギー危機に震えている。
しかし、そんな世界の喧騒から遠く離れた場所――かつて一番弟子ジルが隠れ家としていた「静寂の森」の奥深くでは、全く異なる空気が流れていた。
最強の「リフォーム」術
「……ふむ。やはり、キッチン周りの導線は論理的に組むべきだったか」
新緑の香りが漂う森の中、カイは肘掛け椅子に深く腰掛け、建築途中の屋敷を眺めて独りごちていた。
彼の前では、巨大な木材や石材が、まるで意思を持っているかのように宙を舞っている。
それは、ソロモンから受け継いだ精密な「魔術算式」で構造を定義し、摩天の「呪力」で物理的な強度と定着を強制する、カイにしか成し得ない「建築呪術」の光景だった。
「カイ様、お茶が入りましたわ。……少し、隠し味に『安眠の呪い』を混ぜておきました」
「……リィネ、お前はいつから私を永眠させようとする暗殺者になったんだ?」
「あら、失礼な。最近の村人たちの間では、私の呪い入りハーブティーは『どんな悩みも忘れて爆睡できる聖水』として大人気なんですのよ?」
漆黒のドレスにエプロンという、どこか危うい魅力(と少々の狂気)を纏ったリィネが、優雅にカップを差し出した。彼女は今や、近隣の村々で「黒い聖女」として密かに崇められている。彼女が施すのは光の救済ではなく、病や苦痛を「呪いとして食い尽くす」という、毒を以て毒を制する断罪の癒やしだ。
「主、庭園の芝刈り、および対空迎撃システムのアップデートが完了しました」
銀色の装甲を一新し、どこか洗練されたフォルムになったグリムが、無機質な声を上げた。先の決戦で大破した彼は、カイによってソロモンの理論を組み込んだ『魔導呪機兵・改』へとアップグレードされている。
「今の私は、一秒間に三万回の芝刈りと、一分間に十二発の極大魔法迎撃を並列処理可能です。まさに隠居生活に最適なスペックと言えるでしょう」
「……グリム、お前の『最適』の定義を一度書き換えたほうが良さそうだな」
カイは苦笑し、リィネの淹れた(幸いなことに永眠はしなかった)茶を啜った。
神を殺し、世界を再定義した男。その男が今、何をしているかと言えば、森の奥で「理想のマイホーム」を作ることに全霊を傾けていた。皮肉なものだが、数千年の輪廻を経て、彼がようやく手に入れたのは、誰にも邪魔されない「ただの平穏」だった。
しかし、世界は彼を放っておかない。
森の静寂を切り裂くように、無骨な金属音が近づいてきた。
それは、帝国最強と謳われる魔導軍団「鋼鉄の牙」の足音だった。数十台の魔導戦車が木々をなぎ倒し、重装歩兵の隊列がカイの敷地内へと土足で踏み込んでくる。
その先頭に立つのは、全身を鈍い銀色の鎧で包んだ、岩のように巨大な男。
七賢者が一翼、【剛毅】の魔導王、アイアン・ガラムである。
「――見つけたぞ、国家反逆者。および、魔力窃盗の容疑者カイ!」
ガラムの声が、大気を震わせる。彼は自らの権能である『物質固定』を使い、その声にさえ物理的な重圧を乗せていた。
「この地は現在、帝国の直轄領に指定された。世界から魔力が消えた今、この森に滞留する高濃度の魔力は『人類共通の財産』である。速やかにその身柄を明け渡し、管理局の残党と共に魔力抽出の検体となれ!」
カイは椅子から立ち上がることさえしなかった。ただ、カップをソーサーに戻し、冷めた目で軍勢を見据えた。
「……リフォーム中の家に来るなら、せめて手土産くらい持ってきたらどうだ? 無愛想な鉄屑(てつくず)を並べて、私の庭を汚すなと言っているんだ」
「貴様……! 我ら七賢者の勧告を無視するか! 魔法を失ったこの世界で、我らだけが唯一、力を保持しているのだ。ひれ伏せ!」
ガラムが巨大な戦槌を地面に叩きつけた。
瞬間、彼の権能が発動する。
『物質固定・不壊の理』。
戦槌から放たれた波動が、カイの屋敷、そしてカイ自身の肉体さえも「永遠に動かない石像」へと固定しようと迫る。現代の魔法使いであれば、この絶対的な「固定」を前に抗う術はなく、思考さえも凍りつくはずだった。
「……『固定』か。ソロモンなら、そのベクトルを分解して無効化するところだが」
カイは、空いた左手で、面倒そうに空間を「撫でた」。
「私は、その『固定されているという事実』そのものを呪うことにした。――『解体・玩具の行進』」
パチン、と指を鳴らす。
その瞬間、ガラムや兵士たちが目撃したのは、この世の理が崩壊する悪夢だった。
突撃しようとした魔導戦車は、砲塔が「巨大なフランスパン」に変質し、発射されるはずの砲弾は「カラフルな紙吹雪」となって舞い散った。
兵士たちが構えた鋭い槍は、触れた瞬間に「しなやかな百合の花」へと変わり、鎧は「綿菓子」のようにふわりと解けて風に舞う。
そして、ガラムが誇る不壊の戦槌は――その質量を維持したまま、見た目だけが「ピンク色の巨大なウサギのぬいぐるみ」へと変貌した。
「な……な、なんだこれは!? 私の不壊の権能が……書き換えられただと!?」
ガラムが叫ぶが、その声もまた呪術によって変質し、アヒルの鳴き声のような滑稽な音となって響いた。
「お前は『壊れない』ことを誇ったが、私は『それがお前の思い通りであること』を許さなかった。ただそれだけのことだ。……ぬいぐるみを抱えて、さっさと帰れ。次は、お前の内臓を花びらに変えてやる」
カイの黄金の瞳に、ほんの一瞬だけ「摩天」の冷徹さが宿った。 その殺気だけで、帝国最強の軍団は総崩れとなった。戦う以前の問題だった。彼らの武器も、鎧も、そして戦う意志さえも、カイにとっては「リフォームの邪魔なゴミ」と同義だったのである。
「お見事ですわ、カイ様。……でも、あのぬいぐるみ、少し趣味が悪くありませんこと?」
「リィネ、私のセンスを疑うな。……あれは、かつてジルが欲しがっていた人形の形状を再現しただけだ」
「まあ、そうでしたの。ジルさんも、意外と可愛らしい趣味をお持ちだったのね」
逃げ惑う帝国軍の背中を見送りながら、三人は再び穏やかな昼下がりに戻った。
だが、グリムのセンサーは、去りゆく軍勢の影に潜む「別の気配」を逃さなかった。
「主。アイアン・ガラムは単なる威力偵察に過ぎません。七賢者の他のメンバー……特に管理局の残党と結託している【知恵】のラプラスが、この屋敷の『魔力密度』を狙い、より組織的な襲撃を画策しています」
「……だろうな。この世界から電球が消えたなら、自家発電している私の家が目立つのは道理だ」
カイは立ち上がり、完成間近の屋敷の壁に、新たな呪印を刻み込んだ。
それはソロモンの精密な防御算式と、摩天の「触れた者を異次元へ飛ばす」呪いが融合した、文字通りの鉄壁。
「いいだろう。七賢者か、あるいは管理局の亡霊か。……この家を壊そうとする奴は、神だろうが賢者だろうが関係ない。全員、私の『隠居生活の肥やし』にしてやる」
森に、再び静寂が戻る。
しかし、それは嵐の前の静けさに過ぎなかった。
ダンジョンを失った世界。
その再編を巡る争いの中心に、図らずも最強の呪術師は再び身を置くことになる。
ただし、今度の彼は、以前の孤独な魔王ではない。
毒舌な堕聖女と、オーバースペックな機巧兵。 そして、かつて捨てたはずの「半身」の知恵。
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