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真・全距離支配:王都狙撃隊教官日誌
第2話:才能なき少女の『眼』
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王都の朝は早い。
夜明け前の冷たい空気が訓練場に立ち込める中、かつては豪華な鎧に身を包んでいたエリート騎士たちが、今は上半身裸で、目を閉じて立ち尽くしていた。
「……ボルドさん、また呼吸が乱れています。肩の筋肉で風を止めようとしないでください。風は、避けるものでも抗うものでもありません。自分を通り抜けさせるものです」
アルトの声は、静かだが訓練場全体に鋭く響いた。
副団長ボルドは、額に浮いた汗を拭うことも許されず、必死に自身の感覚を研ぎ澄まそうともがいている。
「教官……。魔力を使わずに周囲を把握するのが、これほどまでに、もどかしいものだとは……。視界を奪われただけで、自分がこれほど無力に感じるとは思いもしませんでした」
ボルドの言葉は、ここに集められた騎士たちの本音を代弁していた。
彼らはこれまで、魔力による身体強化で反射神経を底上げし、魔導探知で敵の居場所を特定してきた。
それは「魔法が常識」の世界では正解だった。しかし、アルトが教える弓術の世界では、それらはすべて「真実を覆い隠す雑音(ノイズ)」でしかない。
「魔法は便利です。でも、それに頼り切ることは、世界との対話を放棄することと同じです。魔力が枯渇した時、あるいは魔力を攪乱された時、あなたたちはただの重い肉の塊になる。……弓術士は、魔力がないからこそ、世界の微かな呼吸を聴くことができるんです」
アルトは、自身の手にある『ストーム・ウィスパー』の弦を指先で弾いた。
澄んだ音が空気を震わせ、騎士たちの肌を撫でる。
彼らにとっての「地獄の特訓」は、まだ始まったばかりだった。
午前中の基礎訓練が終わり、午後からは新しい入隊志願者たちの選別試験が始まった。
狙撃部隊の設立が正式に決まってから、王都中から志願者が集まっている。その多くは、アルトがボルドを打ち負かした噂を聞きつけ、「魔法を超える新しい力」を求めてやってきた血気盛んな若者たちだ。
その列の最後尾に、一人の少女が立っていた。
名前はエレン。十六歳。
下級貴族の娘らしいが、その佇まいは騎士団という場所にはあまりに不釣り合いだった。細い腕、青白い肌、そして何よりも、彼女から感じられる魔力の気配は、一般市民の平均値すら下回っていた。
「おい、見ろよ。あんな弱そうな女の子が志願してるぜ」
「魔力測定値は『3』だってよ。最低記録更新だな。体力テストも途中で倒れそうになってたらしいぞ」
周囲の志願者たちの心ない囁きが聞こえてくる。
エレンはうつむき、握りしめた拳を震わせていた。彼女の目の前にあるのは、重厚な騎士団支給の強弓。彼女の筋力では、弦を半分も引くことはできないだろう。
アルトは、受付の書類に目を落としながら、彼女をじっと観察していた。
(……魔力『3』、体力は最低。……でも、彼女の『眼』だけは、さっきから一度も瞬きをしていない)
エレンは周囲の嘲笑に怯えながらも、その視線だけは、訓練場の奥にある動く標的を正確に追い続けていた。
それは、かつて「最弱」と呼ばれ、それでもリアンの背中だけを見つめていたアルト自身の姿と、痛いほどに重なっていた。
「これより、狙撃適性テストを行う」
アルトが前に出ると、訓練場に緊張が走った。
「ルールは単純だ。あのアリーナ内を飛び交う、十個の高速魔導円盤を射抜くこと。ただし――」
アルトがパチンと指を鳴らす。
すると、訓練場を囲むように設置された魔導具が作動し、ドーム状の薄い膜がアリーナを覆った。
「――この中では『魔力攪乱結界』が作動している。魔力による自動追尾、座標計算、すべて無効だ。自分の五感と、物理法則だけを信じて射て」
志願者たちの顔色が変わった。
次々と挑戦するが、結果は散々だった。
魔力に頼ってきた者たちは、円盤の「魔力的な気配」を追おうとして、実体を見失う。放たれた矢は、円盤が通り過ぎた後の空間を空しく切り裂くばかりだった。
「……くそっ! なんだこの試験は! 的が速すぎるし、魔力が練れないのにどうやって当てろって言うんだ!」
不合格となった大男が、弓を地面に叩きつけた。
「魔力がないから当たらないのではありません。魔力を探そうとするから、今そこにある風の動きに気づけないんです」
アルトは冷徹に言い放ち、次を呼んだ。「……最後の一人。エレン、前へ」
エレンが、震える足で射線に立った。
彼女の持つ弓は、アルトが事前に手渡した、細身でしなやかな練習用の弓だ。騎士団の強弓を引けない彼女のために、アルトが調整したものだった。
「あんなおもちゃみたいな弓で、あの高速円盤に当たるわけないだろ」
「教官も意地が悪いな。さっさと不合格にして返してやればいいのに」
冷ややかな視線が彼女を突き刺す。
エレンは弓を構えようとしたが、指先が震えて、矢を番えることさえおぼつかない。
彼女の視界には、不規則に飛び回る円盤と、それを笑う野次馬たちの顔が入り混じっていた。
アルトは彼女に歩み寄り、その耳元で静かに囁いた。
「エレン。円盤を見るな。……光を見るな。……音も聴くな」
エレンが驚いてアルトを見た。
アルトの瞳は、穏やかだが、すべてを見透かすような深淵を湛えていた。
「魔力がないのは、欠点じゃない。……魔法というノイズに毒されていない、あなたの『特権』だ。……目をつぶってもいい。……空気が、少しだけ『重く』なる瞬間を感じて。……円盤が空気を押し退ける、その波紋の先を、あなたの指先で撫でるんだ」
アルトの手が、エレンの震える肩にそっと触れた。
その瞬間、エレンの世界から色が消えた。
エレンの感覚が、内側へと沈み込んでいく。
周囲の嘲笑が遠のき、風の音さえも消え、ただ「世界の重み」だけが残った。
(……重い……)
彼女の意識の中で、空気が粘り気のある水のように感じられた。
そこを、何かが高速で泳いでいる。
円盤。その質量が空気を押し退け、微かな「渦」を作り出している。
彼女は目を開けなかった。
視覚という不確かな情報に頼る必要はなかった。
彼女の指先は、すでに「正解」の場所を知っていた。
重力加速度、空気抵抗係数、そして風速による偏流。
それらすべてを、彼女の「無」の身体が、直感的な数式として処理していく。
(……そこ)
エレンの指が、吸い付くように弦を放した。
パシュッ、という、か細い音。
魔法の光も、凄まじい風圧もない、ただの質素な一矢。
しかし、その矢は、物理学的に導き出された「唯一の勝利曲線」を描いた。
ガィィィィンッ!!
訓練場に、乾いた金属音が響き渡った。
高速で飛び回っていた魔導円盤の一つが、その中心部を正確に貫かれ、火花を散らして地面に叩きつけられたのだ。
「……え……?」
「……当たったのか? 今、あの距離を、あの速度で?」
静まり返る訓練場。
エレンはゆっくりと目を開け、自分の手を見つめた。
そこには、まだ弦を放した後の痺れが残っていた。
「……先生……私……」
アルトは、満足げに微笑んだ。
「お見事。……ボルドさん、見ていましたか? あなたたちが数年かけても習得できなかった『風の先読み』を、彼女はたった今、証明しましたよ」
ボルドは、腕を組んだまま呆然と立ち尽くしていた。
「……信じられん。……魔力を使わずに、あんな軌道を……」
アルトはエレンの元へ歩み寄り、彼女の細い肩に手を置いた。
「才能がないんじゃない。あなたには、誰もが持っている『魔法』という鎧を脱ぎ捨てられる、本当の強さがある。……ようこそ、王都狙撃部隊へ。……今日からあなたが、僕の一番弟子です」
エレンの瞳から、大粒の涙が溢れ出した。
それは、これまで「無能」と蔑まれてきた彼女の人生に、初めて灯った「自分だけの光」だった。
選別試験の様子を、訓練場の高い回廊から見つめる影があった。
白髪混じりの髪を厳格に整え、胸元には騎士団の旧派閥を示す紋章を付けた男。
かつて弓術を「騎士の風上にも置けない卑怯者の道具」として、王宮から排斥しようとした中心人物、ハクガンだった。
「……フン。魔力も持たぬ子供同士の遊びか」
ハクガンの声には、隠しきれない不快感が滲んでいた。
「狙撃部隊、か。陛下が何を血迷われたかは知らぬが、このような異端が騎士団の秩序を乱すのは、看過できんな。……あの大戦の英雄の弟子とやら。そのメッキ、剥がさせてもらうぞ」
ハクガンは冷笑を浮かべ、闇の中に消えていった。
アルトとエレン。そして新しく生まれた狙撃部隊の前に、かつての「常識」という名の、巨大な壁が立ちはだかろうとしていた。
その夜、アルトはアストリアの師匠へと送る手紙に、こう書き添えた。
『追伸:先生。今日、かつての僕にそっくりな女の子に出会いました。
彼女に教えていると、自分自身が学んでいるような不思議な感覚になります。
……先生が僕に教えてくれたこの景色を、彼女にも見せてあげたい。
それが、僕がここにいる本当の理由なのかもしれません』
王都の風が、アルトの髪を優しく揺らした。
新しい伝説の矢は、すでに放たれている。
夜明け前の冷たい空気が訓練場に立ち込める中、かつては豪華な鎧に身を包んでいたエリート騎士たちが、今は上半身裸で、目を閉じて立ち尽くしていた。
「……ボルドさん、また呼吸が乱れています。肩の筋肉で風を止めようとしないでください。風は、避けるものでも抗うものでもありません。自分を通り抜けさせるものです」
アルトの声は、静かだが訓練場全体に鋭く響いた。
副団長ボルドは、額に浮いた汗を拭うことも許されず、必死に自身の感覚を研ぎ澄まそうともがいている。
「教官……。魔力を使わずに周囲を把握するのが、これほどまでに、もどかしいものだとは……。視界を奪われただけで、自分がこれほど無力に感じるとは思いもしませんでした」
ボルドの言葉は、ここに集められた騎士たちの本音を代弁していた。
彼らはこれまで、魔力による身体強化で反射神経を底上げし、魔導探知で敵の居場所を特定してきた。
それは「魔法が常識」の世界では正解だった。しかし、アルトが教える弓術の世界では、それらはすべて「真実を覆い隠す雑音(ノイズ)」でしかない。
「魔法は便利です。でも、それに頼り切ることは、世界との対話を放棄することと同じです。魔力が枯渇した時、あるいは魔力を攪乱された時、あなたたちはただの重い肉の塊になる。……弓術士は、魔力がないからこそ、世界の微かな呼吸を聴くことができるんです」
アルトは、自身の手にある『ストーム・ウィスパー』の弦を指先で弾いた。
澄んだ音が空気を震わせ、騎士たちの肌を撫でる。
彼らにとっての「地獄の特訓」は、まだ始まったばかりだった。
午前中の基礎訓練が終わり、午後からは新しい入隊志願者たちの選別試験が始まった。
狙撃部隊の設立が正式に決まってから、王都中から志願者が集まっている。その多くは、アルトがボルドを打ち負かした噂を聞きつけ、「魔法を超える新しい力」を求めてやってきた血気盛んな若者たちだ。
その列の最後尾に、一人の少女が立っていた。
名前はエレン。十六歳。
下級貴族の娘らしいが、その佇まいは騎士団という場所にはあまりに不釣り合いだった。細い腕、青白い肌、そして何よりも、彼女から感じられる魔力の気配は、一般市民の平均値すら下回っていた。
「おい、見ろよ。あんな弱そうな女の子が志願してるぜ」
「魔力測定値は『3』だってよ。最低記録更新だな。体力テストも途中で倒れそうになってたらしいぞ」
周囲の志願者たちの心ない囁きが聞こえてくる。
エレンはうつむき、握りしめた拳を震わせていた。彼女の目の前にあるのは、重厚な騎士団支給の強弓。彼女の筋力では、弦を半分も引くことはできないだろう。
アルトは、受付の書類に目を落としながら、彼女をじっと観察していた。
(……魔力『3』、体力は最低。……でも、彼女の『眼』だけは、さっきから一度も瞬きをしていない)
エレンは周囲の嘲笑に怯えながらも、その視線だけは、訓練場の奥にある動く標的を正確に追い続けていた。
それは、かつて「最弱」と呼ばれ、それでもリアンの背中だけを見つめていたアルト自身の姿と、痛いほどに重なっていた。
「これより、狙撃適性テストを行う」
アルトが前に出ると、訓練場に緊張が走った。
「ルールは単純だ。あのアリーナ内を飛び交う、十個の高速魔導円盤を射抜くこと。ただし――」
アルトがパチンと指を鳴らす。
すると、訓練場を囲むように設置された魔導具が作動し、ドーム状の薄い膜がアリーナを覆った。
「――この中では『魔力攪乱結界』が作動している。魔力による自動追尾、座標計算、すべて無効だ。自分の五感と、物理法則だけを信じて射て」
志願者たちの顔色が変わった。
次々と挑戦するが、結果は散々だった。
魔力に頼ってきた者たちは、円盤の「魔力的な気配」を追おうとして、実体を見失う。放たれた矢は、円盤が通り過ぎた後の空間を空しく切り裂くばかりだった。
「……くそっ! なんだこの試験は! 的が速すぎるし、魔力が練れないのにどうやって当てろって言うんだ!」
不合格となった大男が、弓を地面に叩きつけた。
「魔力がないから当たらないのではありません。魔力を探そうとするから、今そこにある風の動きに気づけないんです」
アルトは冷徹に言い放ち、次を呼んだ。「……最後の一人。エレン、前へ」
エレンが、震える足で射線に立った。
彼女の持つ弓は、アルトが事前に手渡した、細身でしなやかな練習用の弓だ。騎士団の強弓を引けない彼女のために、アルトが調整したものだった。
「あんなおもちゃみたいな弓で、あの高速円盤に当たるわけないだろ」
「教官も意地が悪いな。さっさと不合格にして返してやればいいのに」
冷ややかな視線が彼女を突き刺す。
エレンは弓を構えようとしたが、指先が震えて、矢を番えることさえおぼつかない。
彼女の視界には、不規則に飛び回る円盤と、それを笑う野次馬たちの顔が入り混じっていた。
アルトは彼女に歩み寄り、その耳元で静かに囁いた。
「エレン。円盤を見るな。……光を見るな。……音も聴くな」
エレンが驚いてアルトを見た。
アルトの瞳は、穏やかだが、すべてを見透かすような深淵を湛えていた。
「魔力がないのは、欠点じゃない。……魔法というノイズに毒されていない、あなたの『特権』だ。……目をつぶってもいい。……空気が、少しだけ『重く』なる瞬間を感じて。……円盤が空気を押し退ける、その波紋の先を、あなたの指先で撫でるんだ」
アルトの手が、エレンの震える肩にそっと触れた。
その瞬間、エレンの世界から色が消えた。
エレンの感覚が、内側へと沈み込んでいく。
周囲の嘲笑が遠のき、風の音さえも消え、ただ「世界の重み」だけが残った。
(……重い……)
彼女の意識の中で、空気が粘り気のある水のように感じられた。
そこを、何かが高速で泳いでいる。
円盤。その質量が空気を押し退け、微かな「渦」を作り出している。
彼女は目を開けなかった。
視覚という不確かな情報に頼る必要はなかった。
彼女の指先は、すでに「正解」の場所を知っていた。
重力加速度、空気抵抗係数、そして風速による偏流。
それらすべてを、彼女の「無」の身体が、直感的な数式として処理していく。
(……そこ)
エレンの指が、吸い付くように弦を放した。
パシュッ、という、か細い音。
魔法の光も、凄まじい風圧もない、ただの質素な一矢。
しかし、その矢は、物理学的に導き出された「唯一の勝利曲線」を描いた。
ガィィィィンッ!!
訓練場に、乾いた金属音が響き渡った。
高速で飛び回っていた魔導円盤の一つが、その中心部を正確に貫かれ、火花を散らして地面に叩きつけられたのだ。
「……え……?」
「……当たったのか? 今、あの距離を、あの速度で?」
静まり返る訓練場。
エレンはゆっくりと目を開け、自分の手を見つめた。
そこには、まだ弦を放した後の痺れが残っていた。
「……先生……私……」
アルトは、満足げに微笑んだ。
「お見事。……ボルドさん、見ていましたか? あなたたちが数年かけても習得できなかった『風の先読み』を、彼女はたった今、証明しましたよ」
ボルドは、腕を組んだまま呆然と立ち尽くしていた。
「……信じられん。……魔力を使わずに、あんな軌道を……」
アルトはエレンの元へ歩み寄り、彼女の細い肩に手を置いた。
「才能がないんじゃない。あなたには、誰もが持っている『魔法』という鎧を脱ぎ捨てられる、本当の強さがある。……ようこそ、王都狙撃部隊へ。……今日からあなたが、僕の一番弟子です」
エレンの瞳から、大粒の涙が溢れ出した。
それは、これまで「無能」と蔑まれてきた彼女の人生に、初めて灯った「自分だけの光」だった。
選別試験の様子を、訓練場の高い回廊から見つめる影があった。
白髪混じりの髪を厳格に整え、胸元には騎士団の旧派閥を示す紋章を付けた男。
かつて弓術を「騎士の風上にも置けない卑怯者の道具」として、王宮から排斥しようとした中心人物、ハクガンだった。
「……フン。魔力も持たぬ子供同士の遊びか」
ハクガンの声には、隠しきれない不快感が滲んでいた。
「狙撃部隊、か。陛下が何を血迷われたかは知らぬが、このような異端が騎士団の秩序を乱すのは、看過できんな。……あの大戦の英雄の弟子とやら。そのメッキ、剥がさせてもらうぞ」
ハクガンは冷笑を浮かべ、闇の中に消えていった。
アルトとエレン。そして新しく生まれた狙撃部隊の前に、かつての「常識」という名の、巨大な壁が立ちはだかろうとしていた。
その夜、アルトはアストリアの師匠へと送る手紙に、こう書き添えた。
『追伸:先生。今日、かつての僕にそっくりな女の子に出会いました。
彼女に教えていると、自分自身が学んでいるような不思議な感覚になります。
……先生が僕に教えてくれたこの景色を、彼女にも見せてあげたい。
それが、僕がここにいる本当の理由なのかもしれません』
王都の風が、アルトの髪を優しく揺らした。
新しい伝説の矢は、すでに放たれている。
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