59 / 120
第三章:第四創世主の弱点
十四話:開戦
しおりを挟む
非常に広大な土地に跨る帝都だが、実は背の高い山に挟まれた盆地のような場所にあるため、守るに易い構造となっている。
左右にそびえる四千メートル級の山は、領土の拡張に伴いかなり切り崩されたため、山頂から帝都までは断崖絶壁となっていて、攻め込むには、北の平地側か南に広がる海側かのどちらかしか選択肢がなく、戦力を集中させやすいのだ。
特に、北の城壁の高さは実に百メートル以上あり、上の方には板張りの窓のようなものがいたるところに用意されていて、攻め込まれた際はここから弓や魔術を雨のように敵へと浴びせることができるようになっている。
そんな、建国以来不落の城塞都市として版図拡大を支えてきた帝都へと迫る、敵国ディブロダール。
その魔術兵による魔術の一斉射が、先ほど遂に始まった。
「陛下、全軍整いましてございます」
「……分かった」
飛来する氷や火の矢が、セルフィとファフミルの尽力によって張られた障壁にぶつかり一瞬で蒸発していく――その小気味いい音を聞きながら、伝令官の報告に答える。
障壁の強度は、王宮に張られているものと同等の実に見事なもので、地平線上に薄っすら本隊が見えるくらいの遠距離から放たれる魔術では、恐らく万が一にも突破されることはあり得ないだろう。
しかし……驚くべきは、辺り一面が暗くなるほど空を埋め尽くす、その数だ。
「緊張しますか?」
これから起こる戦争の規模を想像し、深く息を吸ってからゆっくり吐き出すと、ため息を吐いたのかと思われたのか、メリシアがそんなことを聞いてきた。
「ああ、いや。二回目だからかな、そんなに緊張してないんだよな」
「ボクとセルフィで魔術は無効化致しますので、ご主人様は殲滅にのみ集中してください」
「うん、頼りにしてるよ」
八割以上が魔術兵で構成されているディブロダールの軍隊に対する作戦として、俺に与えられたものはいたってシンプルだった。
「確認だけど、俺がまず先陣を切って、とにかく敵軍を減らせるだけ減らせばいいんだよな」
「はい……大変な役目を押し付けてしまい申し訳ありません」
「押し付けたのはおっさんだから、メリシアは気にしなくていいよ」
軍と連携するには、俺の経験が足りなさ過ぎて逆に混乱を招くとかで、結局細かい作戦は教えて貰えず『敵軍を三分の一程度まで減らしてくれれば後は何とかする』と言われたときの、あの感情をなんと表現すればいいのか。
「……じゃ、行くか」
二人を抱え、城門の上から飛び降りるようにして軽めに跳躍する。
俺は、これから人を殺す――しかも数万人。
だというのに、心は不思議なほどに落ち着いていて、グステンに侵攻してきたバルギスに相対したときは何をあんなに悩んでいたのかと思うほどだ。
このメンタリティの変化は、間違いなくエルフの村での一件が起因しているのだろうが、あの時とは決定的に違うことが一つだけあった。
それは、守りたいモノの存在だ。
「ヤバくなったら俺を置いて転移するんだぞ」
城門の前に着地し、真っすぐディブロダール軍に向けて走りはじめる。
「その時は、ボクはご主人様の盾となって死にますので、申し訳ございませんが転移はできかねます」
「拒否、そもそも危険な状況に陥る可能性が皆無」
「……まったく」
降りしきる雨の中を走ると雨粒が正面から当たってくるように、帝都へ向けて放たれたものの届かなかった流れ弾のような魔術が次々に飛来してくるが、セルフィとファフミルによってすべて無効化されていく。
皇帝には望んでなったワケではないし、今でも自分が皇帝だなんて思えないのだが、それでも帝国を導く者としての責はこの両肩に重くのしかかっていることくらい自覚している。
帝国民に一人の犠牲者も出さないのはもちろん、できれば兵士にだって死んでほしくないと本気で思っている。
その中でも特別、セルフィ、ファフミル、おっさん……そしてメリシアのことは、何としても守り抜きたい。
「このあたりでいいか?」
敵軍と数百メートル程度のところで止まる。
ディブロダールからきた侵略者である魔術兵には気の毒だが、ここまできて容赦をする気はなかった。
「肯定」
「では、お手数ですがよろしくお願い致します」
「了解」
セルフィとファフミルを降ろして、まずは警告を行う。
バルギス軍に対して行ったことと同じ要領で、足で地面を踏み鳴らし、セルフィとファフミルで音の波長に載せた降伏勧告を行う。
バヂッ――ヂッチヂッ――バヂヂッ――
「……やっぱりダメか」
数十秒の降伏勧告の後、念のため数分待ってみたが、帝都へ放たれる魔術の数に変化は見られず、何ならこちらに向けられる魔術の数が確実に増えてきていた。
「セルフィとファフミルはここにいてくれ」
「かしこまりました。あまり離れすぎてしまわれると魔術障壁の張り直しが間に合わない可能性もございますので、お気を付けください」
「分かってる、気を付けるよ」
「ソウタ、頑張って」
神剣グリフェルが納まる鞘を左手で握り、右手で柄を軽く引っ張ると、キッという独特の抜刀音と共に、白く光る刀身の根本が少しだけあらわになった。
「頼むぞグリフェル――」
そのまま一気に抜き――横薙ぎに一閃する。
ピンッ――シュバッ!
全力で引き抜いた際に発生した剣風に、グリフェルによって”結合する”という状態を切られて発生した斬撃が乗って、薄っすらと張られていた敵軍の魔術障壁と、最前線にいた魔術兵数千人が、一瞬にして真っ二つになる。
メリシアから教えて貰った抜刀術はいくつかあったが、俺がこの短期間でモノにできたのはこれだけだった。
「フッ!」
敵軍が瞬間的に混乱状態へと陥った隙を突くべく、スローモーション状態へと移行し、本隊の中心部めがけて全力で駆ける。
ラオやメリシアとの稽古の最中は意図的に使わないよう注意していたため、久しぶりでうまく立ち回れるか不安だったが、稽古の成果か、ゆっくり動く世界を以前よりも段違いにスムーズに動けるようになっていた。
ピッ――ピシュッ――シュピンッ――
敵兵が固まっているところを、グリフェルで横薙ぎにしながら進んでいく。
最初のスローモーションが解ける頃には、早くも目標の三分の一ほどまで敵兵の数を減らすことに成功していた……のだが、
「おかしい」
簡単に行き過ぎている。
オールタニアで、メリシアとのデートの帰りにエリウスと会った時のような、嫌な予感がする。
踵を返し、セルフィとファフミルのところまで一気に駆け戻る――と、
「な、んで……お前がここにいるんだ……?」
「ヒィーヘッヘッヘッヘェッ、久しぶりだなぁ?」
いつぞやと全く同じ、上半身裸の刺青男が数十人の魔術師を伴って、先ほどまでセルフィとメリシアが居たところに立っていた。
「連れてこいぃ、ヒヘェッヘェッ」
刺青男の後ろにいた魔術師の最後部から誰かが引きずられてくる。
「メリシア……セルフィ……ファフミル……」
左右にそびえる四千メートル級の山は、領土の拡張に伴いかなり切り崩されたため、山頂から帝都までは断崖絶壁となっていて、攻め込むには、北の平地側か南に広がる海側かのどちらかしか選択肢がなく、戦力を集中させやすいのだ。
特に、北の城壁の高さは実に百メートル以上あり、上の方には板張りの窓のようなものがいたるところに用意されていて、攻め込まれた際はここから弓や魔術を雨のように敵へと浴びせることができるようになっている。
そんな、建国以来不落の城塞都市として版図拡大を支えてきた帝都へと迫る、敵国ディブロダール。
その魔術兵による魔術の一斉射が、先ほど遂に始まった。
「陛下、全軍整いましてございます」
「……分かった」
飛来する氷や火の矢が、セルフィとファフミルの尽力によって張られた障壁にぶつかり一瞬で蒸発していく――その小気味いい音を聞きながら、伝令官の報告に答える。
障壁の強度は、王宮に張られているものと同等の実に見事なもので、地平線上に薄っすら本隊が見えるくらいの遠距離から放たれる魔術では、恐らく万が一にも突破されることはあり得ないだろう。
しかし……驚くべきは、辺り一面が暗くなるほど空を埋め尽くす、その数だ。
「緊張しますか?」
これから起こる戦争の規模を想像し、深く息を吸ってからゆっくり吐き出すと、ため息を吐いたのかと思われたのか、メリシアがそんなことを聞いてきた。
「ああ、いや。二回目だからかな、そんなに緊張してないんだよな」
「ボクとセルフィで魔術は無効化致しますので、ご主人様は殲滅にのみ集中してください」
「うん、頼りにしてるよ」
八割以上が魔術兵で構成されているディブロダールの軍隊に対する作戦として、俺に与えられたものはいたってシンプルだった。
「確認だけど、俺がまず先陣を切って、とにかく敵軍を減らせるだけ減らせばいいんだよな」
「はい……大変な役目を押し付けてしまい申し訳ありません」
「押し付けたのはおっさんだから、メリシアは気にしなくていいよ」
軍と連携するには、俺の経験が足りなさ過ぎて逆に混乱を招くとかで、結局細かい作戦は教えて貰えず『敵軍を三分の一程度まで減らしてくれれば後は何とかする』と言われたときの、あの感情をなんと表現すればいいのか。
「……じゃ、行くか」
二人を抱え、城門の上から飛び降りるようにして軽めに跳躍する。
俺は、これから人を殺す――しかも数万人。
だというのに、心は不思議なほどに落ち着いていて、グステンに侵攻してきたバルギスに相対したときは何をあんなに悩んでいたのかと思うほどだ。
このメンタリティの変化は、間違いなくエルフの村での一件が起因しているのだろうが、あの時とは決定的に違うことが一つだけあった。
それは、守りたいモノの存在だ。
「ヤバくなったら俺を置いて転移するんだぞ」
城門の前に着地し、真っすぐディブロダール軍に向けて走りはじめる。
「その時は、ボクはご主人様の盾となって死にますので、申し訳ございませんが転移はできかねます」
「拒否、そもそも危険な状況に陥る可能性が皆無」
「……まったく」
降りしきる雨の中を走ると雨粒が正面から当たってくるように、帝都へ向けて放たれたものの届かなかった流れ弾のような魔術が次々に飛来してくるが、セルフィとファフミルによってすべて無効化されていく。
皇帝には望んでなったワケではないし、今でも自分が皇帝だなんて思えないのだが、それでも帝国を導く者としての責はこの両肩に重くのしかかっていることくらい自覚している。
帝国民に一人の犠牲者も出さないのはもちろん、できれば兵士にだって死んでほしくないと本気で思っている。
その中でも特別、セルフィ、ファフミル、おっさん……そしてメリシアのことは、何としても守り抜きたい。
「このあたりでいいか?」
敵軍と数百メートル程度のところで止まる。
ディブロダールからきた侵略者である魔術兵には気の毒だが、ここまできて容赦をする気はなかった。
「肯定」
「では、お手数ですがよろしくお願い致します」
「了解」
セルフィとファフミルを降ろして、まずは警告を行う。
バルギス軍に対して行ったことと同じ要領で、足で地面を踏み鳴らし、セルフィとファフミルで音の波長に載せた降伏勧告を行う。
バヂッ――ヂッチヂッ――バヂヂッ――
「……やっぱりダメか」
数十秒の降伏勧告の後、念のため数分待ってみたが、帝都へ放たれる魔術の数に変化は見られず、何ならこちらに向けられる魔術の数が確実に増えてきていた。
「セルフィとファフミルはここにいてくれ」
「かしこまりました。あまり離れすぎてしまわれると魔術障壁の張り直しが間に合わない可能性もございますので、お気を付けください」
「分かってる、気を付けるよ」
「ソウタ、頑張って」
神剣グリフェルが納まる鞘を左手で握り、右手で柄を軽く引っ張ると、キッという独特の抜刀音と共に、白く光る刀身の根本が少しだけあらわになった。
「頼むぞグリフェル――」
そのまま一気に抜き――横薙ぎに一閃する。
ピンッ――シュバッ!
全力で引き抜いた際に発生した剣風に、グリフェルによって”結合する”という状態を切られて発生した斬撃が乗って、薄っすらと張られていた敵軍の魔術障壁と、最前線にいた魔術兵数千人が、一瞬にして真っ二つになる。
メリシアから教えて貰った抜刀術はいくつかあったが、俺がこの短期間でモノにできたのはこれだけだった。
「フッ!」
敵軍が瞬間的に混乱状態へと陥った隙を突くべく、スローモーション状態へと移行し、本隊の中心部めがけて全力で駆ける。
ラオやメリシアとの稽古の最中は意図的に使わないよう注意していたため、久しぶりでうまく立ち回れるか不安だったが、稽古の成果か、ゆっくり動く世界を以前よりも段違いにスムーズに動けるようになっていた。
ピッ――ピシュッ――シュピンッ――
敵兵が固まっているところを、グリフェルで横薙ぎにしながら進んでいく。
最初のスローモーションが解ける頃には、早くも目標の三分の一ほどまで敵兵の数を減らすことに成功していた……のだが、
「おかしい」
簡単に行き過ぎている。
オールタニアで、メリシアとのデートの帰りにエリウスと会った時のような、嫌な予感がする。
踵を返し、セルフィとファフミルのところまで一気に駆け戻る――と、
「な、んで……お前がここにいるんだ……?」
「ヒィーヘッヘッヘッヘェッ、久しぶりだなぁ?」
いつぞやと全く同じ、上半身裸の刺青男が数十人の魔術師を伴って、先ほどまでセルフィとメリシアが居たところに立っていた。
「連れてこいぃ、ヒヘェッヘェッ」
刺青男の後ろにいた魔術師の最後部から誰かが引きずられてくる。
「メリシア……セルフィ……ファフミル……」
0
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
御家騒動なんて真っ平ごめんです〜捨てられた双子の片割れは平凡な人生を歩みたい〜
伽羅
ファンタジー
【幼少期】
双子の弟に殺された…と思ったら、何故か赤ん坊に生まれ変わっていた。
ここはもしかして異世界か?
だが、そこでも双子だったため、後継者争いを懸念する親に孤児院の前に捨てられてしまう。
ようやく里親が見つかり、平和に暮らせると思っていたが…。
【学院期】
学院に通い出すとそこには双子の片割れのエドワード王子も通っていた。
周りに双子だとバレないように学院生活を送っていたが、何故かエドワード王子の影武者をする事になり…。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる