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第五章:其の叡智の業を以って全てに黎明を
八話:初めての混浴
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「お、そうなのか?」
「はい。主様を100、妾を80、元戒を60、そこの小娘を5とすると――」
俺の隣にいるメリシアが「5ですか……」と落ち込んでいるのに気付き、すかさず心の中で、おっぱいと愛らしさだけでも56万だよ! と励ます。
「メルナリアは85から90というところです。主様には及びませんが、その御身体へ治癒不可能な傷を与え得る手段を隠し持っている可能性は否定できません」
「やっぱりそうか……いや、そうだよな……」
「ですので、主様のお考え通り……ぜひ、妾を主様の先兵としてご下知ください」
「うーん……」
もうコイツにはあまり期待をしていないのだが、次策が思い浮かばない現状では頼らざるを得ない、か……。
「分かった……それじゃ、お前はまたディブロダールに行って、メルナリアについて情報収集してこい」
「かしこまりました」
「メルナリア本人を見つけたとしても、先走って仕掛けたりするなよ」
「はい、心得ております――それでは」
先ほどの失敗をもう忘れたのか、自信たっぷりにそう答えるその姿はまったく心得てなさそうである。
不安だ……もちろん、キュウカクの身の安全ではなく、その力を敵方に奪われていいように使われそうという意味で、だ。
まぁ、そうなった場合はいったん殺すしかないか……。
「私たちはどうしましょうか」
キュウカクの姿が消えるのを見届けてから、隣にいたメリシアがさらにこちらへ近寄る。
不意打ち気味にいい香りがフワッと鼻腔をくすぐり、不整脈が出るほど心臓が高鳴ってしまう。
「そ、そうだなぁ……」
ドキマギしていることを悟られたくなくて、あえてメリシアから視線を外すように天井を仰いでから思考を巡らせる。
……ディブロダールの領内に足を踏み入れただけで五次元へ位相転換されてしまうのでは、正直、俺やメリシアでは対処のしようがない。
となると、ここは――
「迷宮の宿屋で休んでからここまでぶっ通しだったから、風呂にでも入って休もうか」
「いいですね! そうしましょう」
口にしながら、なんとも場当たり的な提案だと思ったが……メリシアがパァっと表情を弾ませたことで、はからずも現時点で俺がメリシアに提案してあげられる最適解だったようだと気が付く。
っていうか、メリシアのこういうとこほんと好きだなぁとしみじみ思う。
よくよく考えてみれば、風呂など数日入らないくらい割とどうってことない俺と違って、女の子のメリシアにとっては一日でも入らない日があること自体が死活問題だというのを、ついつい忘れてしまう。
しかも俺という恋人の前ならなおさら気にするところだろうに、メリシアはそれをおくびにも出さず、もちろん不平不満も一切口にしないため、恋愛初心者の俺ではどうしたって気付くのが遅れてしまう。
早く、もっとスマートかつ気の利く男になりたいものだが……こればっかりはすぐにどうこうというわけにもいかない。
何しろ、唐突に
「なんなら一緒に入るか」
なんて、冗談交じりのセクハラを口走ってしまったりするのだから、自分のことながら目も当てられない。
ヤバ、何を言ってんだ俺? 死ぬか? と自分の暴挙を悔いたのも束の間、間髪入れずに返されたメリシアの答えに、俺は腰を抜かすことになる。
「もちろんです、お願いしますっ」
「お、おう、どんとこい!」
思わず、これからぶつかり稽古でもするのかと自らにツッコミを入れたくなるような返事をしてから、抜けた腰に喝を入れて何とか普段通りを装い、風呂場へと歩き出す。
いつもは後ろをついてくるメリシアが、今だけはなぜか隣で腕を組んで歩いてくれているのは……これから来る卒業を知らせる福音なのか。
そりゃ二十八年間も他人の温もりを知らず孤独に過ごしてきた愚息も、迫りくる卒業式に向けてアップをはじめるってもんだ。
期せずして、メリシアとのめくるめく甘いひと時が訪れようとしていることも信じられないが、そのフラグを立てたのがまさか俺の冗談だとは。
昔から、人生何が起こるか分からない、などと偉そうに説教臭く言ってくるいけ好かない大人が一定数いたように思うが、マジでそれを体験する日が来るとは……。
「じゃ、じゃあ……また後で」
浴場の前でそう言うと、メリシアが顔を真っ赤に染めながらコクリと頷いて、女性用の脱衣所へ繋がる扉を開けて中へと入っていった。
俺はと言うと、ただただ素数をかぞえながら緊張に震える心を落ち着けていた。
「1、2、3、5……いや、1は素数じゃないんだったか……」
子供の頃から愛読している漫画に出てくる悪役に感化され、こんなときは素数をかぞえるべきだろなどとぼんやりはじめてはみたものの、偏差値50に満たない文系ではこの程度が限界だった。
そうこうしているうちに、自分でも気が付かない間に服を脱ぎ去っていたため、体を洗うタオルを腰に巻き付けて前を隠し――浴場へと足を踏み入れる。
「……ホッ」
なぜだか、まだメリシアの姿がないことにホッとしてしまう。
いや、それが童貞だからなのは自分でも分かっている。っつーか、一緒に風呂入るだけだろ?
別にセッ――って、俺は何を考えてるんだ!
「はぁ……先に頭でも洗お……」
二十四時間いつでも快適な入浴が可能な、源泉かけ流しの天然温泉となっている湯船から桶で湯をすくい、ザバーッと頭からかぶる。
何度かそれを繰り返してから洗い場へ移動し、風呂椅子に腰かけてからシャンプーを手に取――
「ソウタ様……お、お待たせしました……」
シャンプーを手に取ろうとしたところで、背後からメリシアに声を掛けられ、思わずビクッと背を震わせてしまった。
「はい。主様を100、妾を80、元戒を60、そこの小娘を5とすると――」
俺の隣にいるメリシアが「5ですか……」と落ち込んでいるのに気付き、すかさず心の中で、おっぱいと愛らしさだけでも56万だよ! と励ます。
「メルナリアは85から90というところです。主様には及びませんが、その御身体へ治癒不可能な傷を与え得る手段を隠し持っている可能性は否定できません」
「やっぱりそうか……いや、そうだよな……」
「ですので、主様のお考え通り……ぜひ、妾を主様の先兵としてご下知ください」
「うーん……」
もうコイツにはあまり期待をしていないのだが、次策が思い浮かばない現状では頼らざるを得ない、か……。
「分かった……それじゃ、お前はまたディブロダールに行って、メルナリアについて情報収集してこい」
「かしこまりました」
「メルナリア本人を見つけたとしても、先走って仕掛けたりするなよ」
「はい、心得ております――それでは」
先ほどの失敗をもう忘れたのか、自信たっぷりにそう答えるその姿はまったく心得てなさそうである。
不安だ……もちろん、キュウカクの身の安全ではなく、その力を敵方に奪われていいように使われそうという意味で、だ。
まぁ、そうなった場合はいったん殺すしかないか……。
「私たちはどうしましょうか」
キュウカクの姿が消えるのを見届けてから、隣にいたメリシアがさらにこちらへ近寄る。
不意打ち気味にいい香りがフワッと鼻腔をくすぐり、不整脈が出るほど心臓が高鳴ってしまう。
「そ、そうだなぁ……」
ドキマギしていることを悟られたくなくて、あえてメリシアから視線を外すように天井を仰いでから思考を巡らせる。
……ディブロダールの領内に足を踏み入れただけで五次元へ位相転換されてしまうのでは、正直、俺やメリシアでは対処のしようがない。
となると、ここは――
「迷宮の宿屋で休んでからここまでぶっ通しだったから、風呂にでも入って休もうか」
「いいですね! そうしましょう」
口にしながら、なんとも場当たり的な提案だと思ったが……メリシアがパァっと表情を弾ませたことで、はからずも現時点で俺がメリシアに提案してあげられる最適解だったようだと気が付く。
っていうか、メリシアのこういうとこほんと好きだなぁとしみじみ思う。
よくよく考えてみれば、風呂など数日入らないくらい割とどうってことない俺と違って、女の子のメリシアにとっては一日でも入らない日があること自体が死活問題だというのを、ついつい忘れてしまう。
しかも俺という恋人の前ならなおさら気にするところだろうに、メリシアはそれをおくびにも出さず、もちろん不平不満も一切口にしないため、恋愛初心者の俺ではどうしたって気付くのが遅れてしまう。
早く、もっとスマートかつ気の利く男になりたいものだが……こればっかりはすぐにどうこうというわけにもいかない。
何しろ、唐突に
「なんなら一緒に入るか」
なんて、冗談交じりのセクハラを口走ってしまったりするのだから、自分のことながら目も当てられない。
ヤバ、何を言ってんだ俺? 死ぬか? と自分の暴挙を悔いたのも束の間、間髪入れずに返されたメリシアの答えに、俺は腰を抜かすことになる。
「もちろんです、お願いしますっ」
「お、おう、どんとこい!」
思わず、これからぶつかり稽古でもするのかと自らにツッコミを入れたくなるような返事をしてから、抜けた腰に喝を入れて何とか普段通りを装い、風呂場へと歩き出す。
いつもは後ろをついてくるメリシアが、今だけはなぜか隣で腕を組んで歩いてくれているのは……これから来る卒業を知らせる福音なのか。
そりゃ二十八年間も他人の温もりを知らず孤独に過ごしてきた愚息も、迫りくる卒業式に向けてアップをはじめるってもんだ。
期せずして、メリシアとのめくるめく甘いひと時が訪れようとしていることも信じられないが、そのフラグを立てたのがまさか俺の冗談だとは。
昔から、人生何が起こるか分からない、などと偉そうに説教臭く言ってくるいけ好かない大人が一定数いたように思うが、マジでそれを体験する日が来るとは……。
「じゃ、じゃあ……また後で」
浴場の前でそう言うと、メリシアが顔を真っ赤に染めながらコクリと頷いて、女性用の脱衣所へ繋がる扉を開けて中へと入っていった。
俺はと言うと、ただただ素数をかぞえながら緊張に震える心を落ち着けていた。
「1、2、3、5……いや、1は素数じゃないんだったか……」
子供の頃から愛読している漫画に出てくる悪役に感化され、こんなときは素数をかぞえるべきだろなどとぼんやりはじめてはみたものの、偏差値50に満たない文系ではこの程度が限界だった。
そうこうしているうちに、自分でも気が付かない間に服を脱ぎ去っていたため、体を洗うタオルを腰に巻き付けて前を隠し――浴場へと足を踏み入れる。
「……ホッ」
なぜだか、まだメリシアの姿がないことにホッとしてしまう。
いや、それが童貞だからなのは自分でも分かっている。っつーか、一緒に風呂入るだけだろ?
別にセッ――って、俺は何を考えてるんだ!
「はぁ……先に頭でも洗お……」
二十四時間いつでも快適な入浴が可能な、源泉かけ流しの天然温泉となっている湯船から桶で湯をすくい、ザバーッと頭からかぶる。
何度かそれを繰り返してから洗い場へ移動し、風呂椅子に腰かけてからシャンプーを手に取――
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