7 / 30
【13】【14】
しおりを挟む
【13】 ─執務室 9時─
お父様の執務室の前まで来てみた。
元々、明日の卒業パーティの前に、相談していた事について話があるのだし、先に話を聞いておくのは悪くないわよね。
……そう思ったのだけれど。
「お父様?」
コンコンと扉をノックするも、中からお父様の返事が返ってこない。
「いらっしゃらないのかしら?」
ノブを回してみるも、ガチャガチャと音がするだけで、扉は開く気配がない。
鍵が掛かっている……と、言う事は。お父様は留守なのね。
「いつもはこの時間、中でお仕事をしてらしてるのに……」
少し待てばお父様に会えるかしらと思って、すこしみっともないけれど、扉の前で座って待って時間を潰していると、ハウスキーパーが歩いているのを見つけた。
お父様の事を聞いてみると、どうやら朝食の後に、所要で出掛けられているとの事。
午後には戻ってこられるとの事なので、その頃にまた来てみればいいかしらね。
待ってる間に11時になってしまったし、一旦他の場所を散策しましょうかしらね。
そうしたらこの後は、どうしようかしら。
書斎へ本を読みに行く ⇒【75】へ進む
庭園へ花を見に行く ⇒【4】へ進む
演奏室へピアノを弾きに行く ⇒【67】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【14】
体が重くて動かない。
逃げないとと思ってるのに。
そうこうしてる内に、目の前の男が腕を振り上げたかと思うと、胸に何か当たる感触。
ゆっくり視線を向けると、そこには、わたくしの胸には、深く深く、突き刺さっている、一本のナイフ。
「……え……」
な……に……?
何でと思う間もなく、ノドを何かがせり上げる感覚と共に、カハッとそれを吐き出せば、赤黒い血が吐き出される。
ビシャリと吐き出されたそれは、着ていたドレスを鮮血に染め上げた。
「…はっ……ぅ……」
ヒュッヒュッと、か細く吐く息の音が自分の耳に届く。
男がナイフを抜き取ると、胸からもドス黒い血が噴き出す様に溢れ出る。
血が流れて行くのと同時に、意識が混濁し始めてきて、体は熱いのに、末端から氷の様に冷えていく感じを受ける。
そんなわたくしの様子を見ると、男達は無言で部屋から立ち去って行くのを見ると、男の近くに誰かがいるのか、人影が増えているのに気が付いた。
「……、で…………っ……」
あれは、あそこにいるのは殿下だ。
殿下はわたくしを見て助けに来るどころか、おぞましい程に口角を上げて、ニタリとした笑いを浮かべて見つめてきた。
あぁ……そう……、そうなのね……。
バラの毒も……覆面の男も……殿下が計画した事なのねと気付いたけれど。
もう、身動ぎする事も出来なくなったわたくしには、どうする事も出来なくて。
満足そうな笑みを浮かべた殿下と、その腕に寄り添う様にしなだれ掛かっている、男爵令嬢の姿を見たのを最後に、わたくしは一人、そのまま息絶えたのだった……。
BAD END
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
お父様の執務室の前まで来てみた。
元々、明日の卒業パーティの前に、相談していた事について話があるのだし、先に話を聞いておくのは悪くないわよね。
……そう思ったのだけれど。
「お父様?」
コンコンと扉をノックするも、中からお父様の返事が返ってこない。
「いらっしゃらないのかしら?」
ノブを回してみるも、ガチャガチャと音がするだけで、扉は開く気配がない。
鍵が掛かっている……と、言う事は。お父様は留守なのね。
「いつもはこの時間、中でお仕事をしてらしてるのに……」
少し待てばお父様に会えるかしらと思って、すこしみっともないけれど、扉の前で座って待って時間を潰していると、ハウスキーパーが歩いているのを見つけた。
お父様の事を聞いてみると、どうやら朝食の後に、所要で出掛けられているとの事。
午後には戻ってこられるとの事なので、その頃にまた来てみればいいかしらね。
待ってる間に11時になってしまったし、一旦他の場所を散策しましょうかしらね。
そうしたらこの後は、どうしようかしら。
書斎へ本を読みに行く ⇒【75】へ進む
庭園へ花を見に行く ⇒【4】へ進む
演奏室へピアノを弾きに行く ⇒【67】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【14】
体が重くて動かない。
逃げないとと思ってるのに。
そうこうしてる内に、目の前の男が腕を振り上げたかと思うと、胸に何か当たる感触。
ゆっくり視線を向けると、そこには、わたくしの胸には、深く深く、突き刺さっている、一本のナイフ。
「……え……」
な……に……?
何でと思う間もなく、ノドを何かがせり上げる感覚と共に、カハッとそれを吐き出せば、赤黒い血が吐き出される。
ビシャリと吐き出されたそれは、着ていたドレスを鮮血に染め上げた。
「…はっ……ぅ……」
ヒュッヒュッと、か細く吐く息の音が自分の耳に届く。
男がナイフを抜き取ると、胸からもドス黒い血が噴き出す様に溢れ出る。
血が流れて行くのと同時に、意識が混濁し始めてきて、体は熱いのに、末端から氷の様に冷えていく感じを受ける。
そんなわたくしの様子を見ると、男達は無言で部屋から立ち去って行くのを見ると、男の近くに誰かがいるのか、人影が増えているのに気が付いた。
「……、で…………っ……」
あれは、あそこにいるのは殿下だ。
殿下はわたくしを見て助けに来るどころか、おぞましい程に口角を上げて、ニタリとした笑いを浮かべて見つめてきた。
あぁ……そう……、そうなのね……。
バラの毒も……覆面の男も……殿下が計画した事なのねと気付いたけれど。
もう、身動ぎする事も出来なくなったわたくしには、どうする事も出来なくて。
満足そうな笑みを浮かべた殿下と、その腕に寄り添う様にしなだれ掛かっている、男爵令嬢の姿を見たのを最後に、わたくしは一人、そのまま息絶えたのだった……。
BAD END
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
乙女ゲームの悪役令嬢は前世の推しであるパパを幸せにしたい
藤原遊
ファンタジー
悪役令嬢×婚約者の策略ラブコメディ!
「アイリス・ルクレール、その波乱の乙女ゲーム人生――」
社交界の華として名を馳せた公爵令嬢アイリスは、気がつくと自分が“乙女ゲーム”の悪役令嬢に転生していることに気づく。しかし破滅フラグなんて大した問題ではない。なぜなら――彼女には全力で溺愛してくれる最強の味方、「お父様」がいるのだから!
婚約者である王太子レオナードとともに、盗賊団の陰謀や宮廷の策略を華麗に乗り越える一方で、かつて傲慢だと思われた行動が実は周囲を守るためだったことが明らかに……?その冷静さと知恵に、王太子も惹かれていき、次第にアイリスを「婚約者以上の存在」として意識し始める。
しかし、アイリスにはまだ知らない事実が。前世で推しだった“お父様”が、実は娘の危機に備えて影で私兵を動かしていた――なんて話、聞いていませんけど!?
さらに、無邪気な辺境伯の従兄弟や王宮の騎士たちが彼女に振り回される日々が続く中、悪役令嬢としての名を返上し、「新たな人生」を掴むための物語が進んでいく。
「悪役令嬢の未来は破滅しかない」そんな言葉を真っ向から覆す、策略と愛の物語。痛快で心温まる新しい悪役令嬢ストーリーをお楽しみください。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
『処刑されるたびに12歳に戻る悪役令嬢、7回目の人生は「何もせず寝て過ごす」ことに決めたら、なぜか周囲が勝手に勘違いして聖女扱いされています
六角
恋愛
公爵令嬢リリアーナは、18歳の誕生日に必ず断罪・処刑されては12歳に戻るという地獄のループを6回も繰り返していた。 真面目に努力しても、剣を極めても、裏社会を支配しても、結局は殺される運命。 心折れた彼女は、7回目の人生でついに決意する。 「もう頑張らない。どうせ死ぬなら、今回はひたすら寝て過ごそう」と。
しかし、安眠を求めて「うるさい」と敵を黙らせれば『王者の覇気』と恐れられ、寝ぼけて放った魔法は『神の奇跡』と崇められ、枕への異常なこだわりは『深遠なる儀式』と誤解されてしまう。 気がつけば、ストーカー気味のヤンデレ王子、パン屋の元ヒロイン、狂犬の如きライバル令嬢、元部下の暗殺者、そして不眠症の魔王までもが彼女の信者となり、リリアーナは意図せずして国を、そして世界を救う「最強の聖女」へと祭り上げられていく。
「お願いだから、私を寝かせて!」 睡眠欲だけで運命(システム)さえもねじ伏せる、無気力悪役令嬢の痛快勘違いサクセス(?)ストーリー!
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
処刑された悪役令嬢、二周目は「ぼっち」を卒業して最強チームを作ります!
みかぼう。
恋愛
地方を救おうとして『反逆者』に仕立て上げられ、断頭台で散ったエリアナ・ヴァルドレイン。
彼女の失敗は、有能すぎるがゆえに「独りで背負いすぎたこと」だった。
ループから始まった二周目。
彼女はこれまで周囲との間に引いていた「線」を、踏み越えることを決意した。
「お父様、私に『線を引け』と教えた貴方に、処刑台から見た真実をお話しします」
「殿下、私が貴方の『目』となります。王国に張り巡らされた謀略の糸を、共に断ち切りましょう」
淑女の仮面を脱ぎ捨て、父と王太子を「共闘者」へと変貌させる政争の道。
未来知識という『目』を使い、一歩ずつ確実に、破滅への先手を取っていく。
これは、独りで戦い、独りで死んだ令嬢が、信頼と連帯によって王国の未来を塗り替える――緻密かつ大胆なリベンジ政争劇。
「私を神輿にするのなら、覚悟してくださいませ。……その行き先は、貴方の破滅ですわ」
(※カクヨムにも掲載中です。)
死亡予定の脇役令嬢に転生したら、断罪前に裏ルートで皇帝陛下に溺愛されました!?
六角
恋愛
「え、私が…断罪?処刑?――冗談じゃないわよっ!」
前世の記憶が蘇った瞬間、私、公爵令嬢スカーレットは理解した。
ここが乙女ゲームの世界で、自分がヒロインをいじめる典型的な悪役令嬢であり、婚約者のアルフォンス王太子に断罪される未来しかないことを!
その元凶であるアルフォンス王太子と聖女セレスティアは、今日も今日とて私の目の前で愛の劇場を繰り広げている。
「まあアルフォンス様! スカーレット様も本当は心優しい方のはずですわ。わたくしたちの真実の愛の力で彼女を正しい道に導いて差し上げましょう…!」
「ああセレスティア!君はなんて清らかなんだ!よし、我々の愛でスカーレットを更生させよう!」
(…………はぁ。茶番は他所でやってくれる?)
自分たちの恋路に酔いしれ、私を「救済すべき悪」と見なすめでたい頭の二人組。
あなたたちの自己満足のために私の首が飛んでたまるものですか!
絶望の淵でゲームの知識を総動員して見つけ出した唯一の活路。
それは血も涙もない「漆黒の皇帝」と万人に恐れられる若き皇帝ゼノン陛下に接触するという、あまりに危険な【裏ルート】だった。
「命惜しさにこの私に魂でも売りに来たか。愚かで滑稽で…そして実に唆る女だ、スカーレット」
氷の視線に射抜かれ覚悟を決めたその時。
冷酷非情なはずの皇帝陛下はなぜか私の悪あがきを心底面白そうに眺め、その美しい唇を歪めた。
「良いだろう。お前を私の『籠の中の真紅の鳥』として、この手ずから愛でてやろう」
その日から私の運命は激変!
「他の男にその瞳を向けるな。お前のすべては私のものだ」
皇帝陛下からの凄まじい独占欲と息もできないほどの甘い溺愛に、スカーレットの心臓は鳴りっぱなし!?
その頃、王宮では――。
「今頃スカーレットも一人寂しく己の罪を反省しているだろう」
「ええアルフォンス様。わたくしたちが彼女を温かく迎え入れてあげましょうね」
などと最高にズレた会話が繰り広げられていることを、彼らはまだ知らない。
悪役(笑)たちが壮大な勘違いをしている間に、最強の庇護者(皇帝陛下)からの溺愛ルート、確定です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる