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【15】【16】【17】
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【15】 ─書斎 15時─
ゆっくりと重い扉を開けて書斎へと入る。
王妃教育や学業、殿下の公務の手伝いに関する事などで、利用する事は多々あったけれども、私用でここに来るのは、ずいぶんと久しぶりだわ。
書物が痛まない様に他の部屋に比べて若干薄暗い部屋、紙から発する本独特の匂い、本が誤って落下した時に衝撃を和らげるための、深めのカーペット、使い込まれた机と椅子。
子供のころから変わらないままの書斎に、どこかホッとする。
「明日は一日予定でバタバタしそうだし、少しここで本を読むのも悪くないわね」
私はお気に入りの本を棚から取り出すと、しばし本の世界の中へと入っていった。
⇒【38】へ進む
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【16】
『今年は殿下の趣向で、卒業式だけでなく、パーティーでも卒業生の胸にバラの花を飾ろうという事になりまして』
『ルントシュテット侯爵令嬢様は、青色がお好きと伺っております。こちらの鮮やかな青色のバラを飾られて葉いかがでしょう』
『えぇ、お願いするわ。っ……いたっ!!』
『!…… 花に僅かながら棘が残っておりました! 申し訳ございません……!!』
『大変失礼致しました。こちらのバラは他の方が誤って怪我をしないよう、責任もって、こちらで処分をさせて頂きます』
まさか……あの時指に刺さった棘に毒だった……?
そうは思っても、もう後の祭り。
体全身に毒が回っているのか、息苦しさは悪化の一途を辿り、体は指先一つ動かす事が出来なくなっている。
「お前さんには、何の恨みもないが、こちらも依頼なのでね。死んでもらう」
リーダー格らしき男が、覆面越しに感情の無い目でわたくしを見ながら呟く。
恨みが無いなら殺さないでほしいわ! いや、あっても殺されたくはないけれど。
刀身に毒でも塗布されているのか、ぬらりとしたドス黒い剣を男が取り出して、こちらへと一歩一歩近付いてくる姿が、スローモーションで動いてるかの様に、ゆっくりと目に入る。
逃げなきゃ殺されると分かるのに、体が動かない。
どうしたら、どうしたら……!!
今日のパーティにはエスコートにマティアスがいる ⇒【25】へ進む
マティアスからペンダントを受け取っている ⇒【65】へ進む
エスコートもなく、ペンダントも所持していない ⇒【14】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【17】
「話は分かりました。それでは殿下の浮気での婚約破棄と言う事ですね」
「ハァッ!? 何故そうなる! 貴様がリーリアを学園で虐めていたからだろうが!! 私ではなく、貴様の責での婚約破棄に決まってるだろうが!!」
「……と仰られても、わたくしはベルツ男爵令嬢をイジメたと言う事もしておりません。
そもそも学園でわたくし達ほとんどお会いした事すらございませんわよね。最後に会ったのですら、去年の事ですわ」
「ハッ! そんな嘘が私に通じるとでも思っているのか! お前の数々の悪逆な行いは、最近もある事はリーリアから何度も聞かされているからな! 無駄な抵抗は止すんだな」
「わたくしは嘘は申しておりません」
「ハッ! まだ言うか!!」
殿下と話していると、「ハッ!」と言う言葉が脳に染み込まれて行きそうだわ……。
がなり声と、謎の「ハッ!」を、聞いていると頭が痛くなりそうな気がして、わたくしは会話の流れを他の人に向けるため、ベルツ男爵令嬢と目を合わせた。
わたくしと目が合うと、ベルツ男爵令嬢はわざとらしくビクッと肩を震わせ、目をうるうるさせると、大粒の涙を再び零していく。
そんなタイミングよく泣くことが出来るなら、王子妃の地位を狙うよりも、舞台女優でも目指された方が良かったのではないかしら。
そっちだったら、わたくしも「(涙を自在に操るなんて)恐ろしい子……!」とか思ったかもしれませんのに。
そんなことをツラツラ思っていたら、泣きだしたベルツ男爵令嬢を見て、殿下の怒りは頂点を超えたらしい。
「キサマァッ!! この場でも更にリーリアを泣かせるとは何事だ!!」
「……わたくし、何もしておりませんでしたが……?」
勝手に泣きだしただけではなくて……?
「トルデリーゼ様、酷いです……! 平民だからと、キリル様に近付くなと、教科書を破いたり池に突き落としたり、挨拶も返してくれなかったし、お茶会にも呼んでくれなかったとか、沢山されて来たのに……!!」
ベルツ男爵令嬢は涙を流し続けながらも、わたくしのしてもいない、あれやこれやの冤罪を上げていく。 わたくしは再度一つ息を付くと、改めてベルツ男爵令嬢を見据える。
「挨拶については、マナーが間違えられていたから、注意を促した事はございますが、それは嫌がらせと言うものになるのですか? お茶会は仲の良い友人のみを誘っているのですから、ほとんど会う事のなかったベルツ男爵令嬢を誘うのは、おかしな事でございましょう?」
「そんなひどい……」
「それに教科書を破いたとか池に突き落としたとか、わたくしは心当たりは一切ございませんの。他の方とお間違えなのではないかしら?」
「そ、そんな……! キリル様! わたし嘘なんかついてないのに……!!」
わたくしが淡々と感情的にならずに対応していると、ベルツ男爵は殿下に縋り付きだした。
「ハッ! そうやって言い逃れをするなど、見苦しいにも程があるな!! 一人の女性を追い詰め泣かせるなど、貴族としての誇りは無いのか!!」
「と、仰られましても……」
泣いて縋り付かれただけで、まるっと信じ込むのは、それこそ国の頂点に今後立つ予定の人間として、どうなのかしら。
「ベルツ男爵、お尋ねしますが、わたくしが教科書を破ったり池に突き落としたりしたのは、いつの事なのでしょうか?」
「え、えっと……確か、教科書を破られたのは、先週の昼休みで、池には先月落とされましたわ……!!」
先週に、先月、ね……。
まず確実にそんな事が出来無いわね。 さて、どう対応しようかしら。
※執務室で父から書類をもらっているのであれば、書類の枚数と執務室の鍵に記されていた番号を足した番号へ進んでもいい。
父から書類を貰ってない場合は⇒【68】へ進むこと
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ゆっくりと重い扉を開けて書斎へと入る。
王妃教育や学業、殿下の公務の手伝いに関する事などで、利用する事は多々あったけれども、私用でここに来るのは、ずいぶんと久しぶりだわ。
書物が痛まない様に他の部屋に比べて若干薄暗い部屋、紙から発する本独特の匂い、本が誤って落下した時に衝撃を和らげるための、深めのカーペット、使い込まれた机と椅子。
子供のころから変わらないままの書斎に、どこかホッとする。
「明日は一日予定でバタバタしそうだし、少しここで本を読むのも悪くないわね」
私はお気に入りの本を棚から取り出すと、しばし本の世界の中へと入っていった。
⇒【38】へ進む
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【16】
『今年は殿下の趣向で、卒業式だけでなく、パーティーでも卒業生の胸にバラの花を飾ろうという事になりまして』
『ルントシュテット侯爵令嬢様は、青色がお好きと伺っております。こちらの鮮やかな青色のバラを飾られて葉いかがでしょう』
『えぇ、お願いするわ。っ……いたっ!!』
『!…… 花に僅かながら棘が残っておりました! 申し訳ございません……!!』
『大変失礼致しました。こちらのバラは他の方が誤って怪我をしないよう、責任もって、こちらで処分をさせて頂きます』
まさか……あの時指に刺さった棘に毒だった……?
そうは思っても、もう後の祭り。
体全身に毒が回っているのか、息苦しさは悪化の一途を辿り、体は指先一つ動かす事が出来なくなっている。
「お前さんには、何の恨みもないが、こちらも依頼なのでね。死んでもらう」
リーダー格らしき男が、覆面越しに感情の無い目でわたくしを見ながら呟く。
恨みが無いなら殺さないでほしいわ! いや、あっても殺されたくはないけれど。
刀身に毒でも塗布されているのか、ぬらりとしたドス黒い剣を男が取り出して、こちらへと一歩一歩近付いてくる姿が、スローモーションで動いてるかの様に、ゆっくりと目に入る。
逃げなきゃ殺されると分かるのに、体が動かない。
どうしたら、どうしたら……!!
今日のパーティにはエスコートにマティアスがいる ⇒【25】へ進む
マティアスからペンダントを受け取っている ⇒【65】へ進む
エスコートもなく、ペンダントも所持していない ⇒【14】へ進む
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【17】
「話は分かりました。それでは殿下の浮気での婚約破棄と言う事ですね」
「ハァッ!? 何故そうなる! 貴様がリーリアを学園で虐めていたからだろうが!! 私ではなく、貴様の責での婚約破棄に決まってるだろうが!!」
「……と仰られても、わたくしはベルツ男爵令嬢をイジメたと言う事もしておりません。
そもそも学園でわたくし達ほとんどお会いした事すらございませんわよね。最後に会ったのですら、去年の事ですわ」
「ハッ! そんな嘘が私に通じるとでも思っているのか! お前の数々の悪逆な行いは、最近もある事はリーリアから何度も聞かされているからな! 無駄な抵抗は止すんだな」
「わたくしは嘘は申しておりません」
「ハッ! まだ言うか!!」
殿下と話していると、「ハッ!」と言う言葉が脳に染み込まれて行きそうだわ……。
がなり声と、謎の「ハッ!」を、聞いていると頭が痛くなりそうな気がして、わたくしは会話の流れを他の人に向けるため、ベルツ男爵令嬢と目を合わせた。
わたくしと目が合うと、ベルツ男爵令嬢はわざとらしくビクッと肩を震わせ、目をうるうるさせると、大粒の涙を再び零していく。
そんなタイミングよく泣くことが出来るなら、王子妃の地位を狙うよりも、舞台女優でも目指された方が良かったのではないかしら。
そっちだったら、わたくしも「(涙を自在に操るなんて)恐ろしい子……!」とか思ったかもしれませんのに。
そんなことをツラツラ思っていたら、泣きだしたベルツ男爵令嬢を見て、殿下の怒りは頂点を超えたらしい。
「キサマァッ!! この場でも更にリーリアを泣かせるとは何事だ!!」
「……わたくし、何もしておりませんでしたが……?」
勝手に泣きだしただけではなくて……?
「トルデリーゼ様、酷いです……! 平民だからと、キリル様に近付くなと、教科書を破いたり池に突き落としたり、挨拶も返してくれなかったし、お茶会にも呼んでくれなかったとか、沢山されて来たのに……!!」
ベルツ男爵令嬢は涙を流し続けながらも、わたくしのしてもいない、あれやこれやの冤罪を上げていく。 わたくしは再度一つ息を付くと、改めてベルツ男爵令嬢を見据える。
「挨拶については、マナーが間違えられていたから、注意を促した事はございますが、それは嫌がらせと言うものになるのですか? お茶会は仲の良い友人のみを誘っているのですから、ほとんど会う事のなかったベルツ男爵令嬢を誘うのは、おかしな事でございましょう?」
「そんなひどい……」
「それに教科書を破いたとか池に突き落としたとか、わたくしは心当たりは一切ございませんの。他の方とお間違えなのではないかしら?」
「そ、そんな……! キリル様! わたし嘘なんかついてないのに……!!」
わたくしが淡々と感情的にならずに対応していると、ベルツ男爵は殿下に縋り付きだした。
「ハッ! そうやって言い逃れをするなど、見苦しいにも程があるな!! 一人の女性を追い詰め泣かせるなど、貴族としての誇りは無いのか!!」
「と、仰られましても……」
泣いて縋り付かれただけで、まるっと信じ込むのは、それこそ国の頂点に今後立つ予定の人間として、どうなのかしら。
「ベルツ男爵、お尋ねしますが、わたくしが教科書を破ったり池に突き落としたりしたのは、いつの事なのでしょうか?」
「え、えっと……確か、教科書を破られたのは、先週の昼休みで、池には先月落とされましたわ……!!」
先週に、先月、ね……。
まず確実にそんな事が出来無いわね。 さて、どう対応しようかしら。
※執務室で父から書類をもらっているのであれば、書類の枚数と執務室の鍵に記されていた番号を足した番号へ進んでもいい。
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