15 / 30
【33】【34】
しおりを挟む
【33】
わたくしの胸と言うより、バラを見ている……のかしら?
そうしてバラを見た殿下は、ニンマリした笑みから一転、物凄い形相でわたくしを睨んできた。
ただそれは一瞬の事で、すぐに男爵令嬢の腰に手を回しながら、他の参加者達の所へ挨拶に行ってしまった。
「受付で貰ったバラが何だって言うのかしら」
まあ、ただ単にわたくしを見て気分が悪くなっただけとも考えられるけれど。
いつもいつも、会えば不機嫌そうに眉を顰めてガアガア騒いでいたものね。
……まあ、うるさいから、前世を思い出す前から、騒がれる時はサイレントの魔法使っていたんだけれど。
そうこうしてる内に、卒業パーティが開始され、皆それぞれ生徒同士で思い出を語り合ったり、先生方へ挨拶をしたりと、卒業をこれから先のそれぞれの進路について喜んだりしていた。
そうして、会場が盛り上がりを大きく迎えている時。
"それ"は始まった。
「皆の者!! この卒業パーティの場を借りて、私は皆に伝えたい事がある!」
広間の階段上から、殿下の声が大きく響き渡った。
ザワザワしていた空気が一瞬にして静かになる。談笑していた声も。楽団の演奏も。それまでの和やかだった会場が、一瞬にして硬い空気になり、皆の視線は殿下へと集中した。
会場内の視線が殿下に向かわれたのを確認すると、満足気に一つ頷いて。
「トルデリーゼ・ルントシュテット!! ここに来られよ!」
殿下はまたもや大きな声で、今度はわたくしを指名してきた。
周りの人達は何事だとザワザワとざわめき出す。それはそうだろう。急にパーティを遮断されたかの様になるかと思えば、殿下が婚約者をエスコートもせずに、目の前に来いなとど言えば、訝しむのは普通の反応だと思う。
相手が殿下なのもあり、卒業パーティと言う祝いの途中で、何事だなとど、突っ込む事も出来ないしね。
「トルデリーゼ・ルントシュテット! 私が呼んでいるのだ!! 早くここへ来ぬか!!」
しびれを切らし切らしたのか、殿下が再度わたくしの名前を呼ぶ。
先程名前を呼んでから、まだそんなに経ってないのに、相変わらず堪え性がない方です事。
近くにいる人達は、わたくしを伺い見てくる。
わたくしとしても、他の参加者の皆様方を困らせるつもりは無いし、ここが決戦の場と言うのも判っているため、一つ大きく(バレないように)深呼吸をすると、毅然とした態度のまま、殿下のいる方へを進み出た。(わたくしに気が付いた人達が、スッと道を空けてくれるから、なんだか花道のようだったわ……)
「トルデリーゼ・ルントシュテットでございます」
階段下の前まで来るとカーテシーをするが、その仕草を遮るかの様に、三度殿下がわたくしの名前を叫んだ。
⇒【55】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【34】
「……」
「どうしたの義姉さま? 急に静かになって」
「あぁ、そうね……今後についてどうしたものかと思って……」
ハァと一つ溜息をついて、チョコを一つ口に入れた。
殿下の婚約者だったから、本来ならわたくしら家を出て王妃として婚姻後は王城住まいとなる筈だった訳だけれども。
それが昨夜の騒動であっという間に婚約解消になってしまったため、自分の未来像のビジョンが浮かばなくなってしまい、わたくしはもう一度息を吐いた。
王妃として嫁ぐ事が無いということは、ここにいる事になるけれど、侯爵家の跡継ぎとしては、既にマティを養子として引き取って育てて来ている。
マティはお父様の期待以上に跡継ぎとして立派に育った。わたくしが後を継ぐと言う選択肢は無いだろう。
「どこかの後妻か、修道院か、かしら……」
前世を思い出すよりも前から、元々そこまで結婚したいとかなかったので(貴族としての政略結婚の覚悟はあったけれども)、それなら寄付金を多目に納めて、どこかの修道院で過ごすのがいいかしらね……。
侯爵家の資産に手を付けたくはないので、そうなるとわたくしの手持ちの資産に限られるけれども。正直働いたことの無い、小娘の資産だけでは寄付金を多めにと言っても限界はあるから、いくつか質の良い宝石等の装飾品やドレスを売ったりすれば行けるかしらね……。
「何だ、義姉さまは、この後の事について心配していたの? 大丈夫だよ、何の問題もないから」
「え、それどう言う事? まさかもうどこかの後妻への嫁ぎ先が決定しているとか?」
水面下で話が進んでいたのかしら?
「あははは、まさか、違うよ。仮に父様がそんな話を進めていたとしても、僕が止めるし、それにそもそも、父様が義姉さまをどこかの後妻や修道院に出す事なんかしないよ」
「……じゃ、どうするの? どこかの家に侍女として出すとか?」
それなら仕事内容を覚えれば働けるし、家にお金を入れる事も出来るから、そう言う話があるなら、私も前向きに検討したいと思う。
と、思ったのだけれど、マティの眉間にシワがみるみるとよっていく。
「違うよ。侍女として働く義姉さまもきっと素敵とは思うけれど、働きに出なくても解決する方法あるでしょ?」
ニコニコと。
ニコニコと。
顔の前で手を組み、軽く首を傾けながら、嬉しそうに、それはもう楽しそうに。 マティはそう問うてきた。
「え……? え、な…にが、ある……かしら……」
本当に分からなくて、マティの笑みに圧を感じて。
わたくしは、軽く冷や汗を流しつつ尋ね返した。
「ふふ、そんな身構えなくてもだいしだよ。だって、ただ僕のお嫁さんになるってだけなんだから」
「っ」
……。
…………。
およめさん?
およめさん、って……なんだったかしら……?
およめさん……お嫁さん?
ああ、お嫁さんか!
なるほど、わたくしがマティの……、……。
「お嫁さん!?」
「うん」
「わたくしが!?」
「そう」
「マティの!?」
「そうだよ」
「だって、わたくしとマティは姉弟で家族じゃないの。家族は結婚出来ないじゃない」
「ははは、義姉さま。家族なのは確かだけど、僕は養子なんだよ」
「あ」
そうだったわ。
マティは侯爵家を継ぐ者として、遠縁の男の子をマティを養子として育てるために我が家に来てもらったんだわ。
頭では分かっていたけれど、姉弟として接してきていたから、もう家族の一員の意識が強かったし。
「義父さまにはね、先に伝えてたんだ。あの殿下と義姉さまがの婚約が解消する様な事があれば、僕が婚姻を結びたいって」
あなた、そんな話いつの間にお父様と進めていたの……。
「義父さまも、殿下と男爵令嬢の噂は当然耳にしていたしね。もしそうなる事があるなら、僕を一旦他の親類の養子にと手続きして、改めて僕が婿入りするって約束してくれてたんだ」
「……」
なんか、思ってた以上に話が水面下で進みすぎてて頭が追いつかないのだけれど……。
わたくしが固まってるのに気が付いたのか、マティが眉を軽く下げ、少し困った様に笑った。
「うん。義姉さまが、僕の事を義弟としか見てない事は分かってる」
「マティ……」
「だから今は、そのままの家族愛でいいよ」
「……いいの?」
「うん」
「だからゆっくり意識して行ってね? 僕も義姉さまが僕の事を意識して貰えるように、これからは行動していくから」
「え、行動?」
「うん」
「もう遠慮せずに義姉さまにアプローチ出来るんだもん! ガンガン行くからね? 覚悟しててね?」
「え、えええ……」
そういうが早いか、立ち上がると、マティはわたくしの頬にキスを落とした。
「!!!」
突然頬にキスをされて、そんな経験ろくすっぽ無かったわたくしは、あっという間に顔から火を吹いた位にまで真っ赤になる。
「ふふ、義姉さま可愛い」
「マティーー!!!」
アハハハと楽しそうに笑うマティとは対象的にわたくしは堪らす声を上げた。
わたくしを意識させるって言ってたけど、予想よりも行動的なそのアプローチに、わたくしは「これ、もしかしなくてもかなり早く捕まるんじゃ……」という予感がただただ脳裏をよぎるのだった。
そうして一年が経つ頃、マティから熱烈なキスと指輪を差し出してのプロポーズをされて。
改めてプロポーズされたわたくしは、もうその頃にはマティを強く意識していたので、頷いて受ける事になるのだけれど。
今は真っ赤になりながら、マティの行動に狼狽えて、マティに楽しそうに笑われるのであった──。
ルート②クリア
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
わたくしの胸と言うより、バラを見ている……のかしら?
そうしてバラを見た殿下は、ニンマリした笑みから一転、物凄い形相でわたくしを睨んできた。
ただそれは一瞬の事で、すぐに男爵令嬢の腰に手を回しながら、他の参加者達の所へ挨拶に行ってしまった。
「受付で貰ったバラが何だって言うのかしら」
まあ、ただ単にわたくしを見て気分が悪くなっただけとも考えられるけれど。
いつもいつも、会えば不機嫌そうに眉を顰めてガアガア騒いでいたものね。
……まあ、うるさいから、前世を思い出す前から、騒がれる時はサイレントの魔法使っていたんだけれど。
そうこうしてる内に、卒業パーティが開始され、皆それぞれ生徒同士で思い出を語り合ったり、先生方へ挨拶をしたりと、卒業をこれから先のそれぞれの進路について喜んだりしていた。
そうして、会場が盛り上がりを大きく迎えている時。
"それ"は始まった。
「皆の者!! この卒業パーティの場を借りて、私は皆に伝えたい事がある!」
広間の階段上から、殿下の声が大きく響き渡った。
ザワザワしていた空気が一瞬にして静かになる。談笑していた声も。楽団の演奏も。それまでの和やかだった会場が、一瞬にして硬い空気になり、皆の視線は殿下へと集中した。
会場内の視線が殿下に向かわれたのを確認すると、満足気に一つ頷いて。
「トルデリーゼ・ルントシュテット!! ここに来られよ!」
殿下はまたもや大きな声で、今度はわたくしを指名してきた。
周りの人達は何事だとザワザワとざわめき出す。それはそうだろう。急にパーティを遮断されたかの様になるかと思えば、殿下が婚約者をエスコートもせずに、目の前に来いなとど言えば、訝しむのは普通の反応だと思う。
相手が殿下なのもあり、卒業パーティと言う祝いの途中で、何事だなとど、突っ込む事も出来ないしね。
「トルデリーゼ・ルントシュテット! 私が呼んでいるのだ!! 早くここへ来ぬか!!」
しびれを切らし切らしたのか、殿下が再度わたくしの名前を呼ぶ。
先程名前を呼んでから、まだそんなに経ってないのに、相変わらず堪え性がない方です事。
近くにいる人達は、わたくしを伺い見てくる。
わたくしとしても、他の参加者の皆様方を困らせるつもりは無いし、ここが決戦の場と言うのも判っているため、一つ大きく(バレないように)深呼吸をすると、毅然とした態度のまま、殿下のいる方へを進み出た。(わたくしに気が付いた人達が、スッと道を空けてくれるから、なんだか花道のようだったわ……)
「トルデリーゼ・ルントシュテットでございます」
階段下の前まで来るとカーテシーをするが、その仕草を遮るかの様に、三度殿下がわたくしの名前を叫んだ。
⇒【55】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【34】
「……」
「どうしたの義姉さま? 急に静かになって」
「あぁ、そうね……今後についてどうしたものかと思って……」
ハァと一つ溜息をついて、チョコを一つ口に入れた。
殿下の婚約者だったから、本来ならわたくしら家を出て王妃として婚姻後は王城住まいとなる筈だった訳だけれども。
それが昨夜の騒動であっという間に婚約解消になってしまったため、自分の未来像のビジョンが浮かばなくなってしまい、わたくしはもう一度息を吐いた。
王妃として嫁ぐ事が無いということは、ここにいる事になるけれど、侯爵家の跡継ぎとしては、既にマティを養子として引き取って育てて来ている。
マティはお父様の期待以上に跡継ぎとして立派に育った。わたくしが後を継ぐと言う選択肢は無いだろう。
「どこかの後妻か、修道院か、かしら……」
前世を思い出すよりも前から、元々そこまで結婚したいとかなかったので(貴族としての政略結婚の覚悟はあったけれども)、それなら寄付金を多目に納めて、どこかの修道院で過ごすのがいいかしらね……。
侯爵家の資産に手を付けたくはないので、そうなるとわたくしの手持ちの資産に限られるけれども。正直働いたことの無い、小娘の資産だけでは寄付金を多めにと言っても限界はあるから、いくつか質の良い宝石等の装飾品やドレスを売ったりすれば行けるかしらね……。
「何だ、義姉さまは、この後の事について心配していたの? 大丈夫だよ、何の問題もないから」
「え、それどう言う事? まさかもうどこかの後妻への嫁ぎ先が決定しているとか?」
水面下で話が進んでいたのかしら?
「あははは、まさか、違うよ。仮に父様がそんな話を進めていたとしても、僕が止めるし、それにそもそも、父様が義姉さまをどこかの後妻や修道院に出す事なんかしないよ」
「……じゃ、どうするの? どこかの家に侍女として出すとか?」
それなら仕事内容を覚えれば働けるし、家にお金を入れる事も出来るから、そう言う話があるなら、私も前向きに検討したいと思う。
と、思ったのだけれど、マティの眉間にシワがみるみるとよっていく。
「違うよ。侍女として働く義姉さまもきっと素敵とは思うけれど、働きに出なくても解決する方法あるでしょ?」
ニコニコと。
ニコニコと。
顔の前で手を組み、軽く首を傾けながら、嬉しそうに、それはもう楽しそうに。 マティはそう問うてきた。
「え……? え、な…にが、ある……かしら……」
本当に分からなくて、マティの笑みに圧を感じて。
わたくしは、軽く冷や汗を流しつつ尋ね返した。
「ふふ、そんな身構えなくてもだいしだよ。だって、ただ僕のお嫁さんになるってだけなんだから」
「っ」
……。
…………。
およめさん?
およめさん、って……なんだったかしら……?
およめさん……お嫁さん?
ああ、お嫁さんか!
なるほど、わたくしがマティの……、……。
「お嫁さん!?」
「うん」
「わたくしが!?」
「そう」
「マティの!?」
「そうだよ」
「だって、わたくしとマティは姉弟で家族じゃないの。家族は結婚出来ないじゃない」
「ははは、義姉さま。家族なのは確かだけど、僕は養子なんだよ」
「あ」
そうだったわ。
マティは侯爵家を継ぐ者として、遠縁の男の子をマティを養子として育てるために我が家に来てもらったんだわ。
頭では分かっていたけれど、姉弟として接してきていたから、もう家族の一員の意識が強かったし。
「義父さまにはね、先に伝えてたんだ。あの殿下と義姉さまがの婚約が解消する様な事があれば、僕が婚姻を結びたいって」
あなた、そんな話いつの間にお父様と進めていたの……。
「義父さまも、殿下と男爵令嬢の噂は当然耳にしていたしね。もしそうなる事があるなら、僕を一旦他の親類の養子にと手続きして、改めて僕が婿入りするって約束してくれてたんだ」
「……」
なんか、思ってた以上に話が水面下で進みすぎてて頭が追いつかないのだけれど……。
わたくしが固まってるのに気が付いたのか、マティが眉を軽く下げ、少し困った様に笑った。
「うん。義姉さまが、僕の事を義弟としか見てない事は分かってる」
「マティ……」
「だから今は、そのままの家族愛でいいよ」
「……いいの?」
「うん」
「だからゆっくり意識して行ってね? 僕も義姉さまが僕の事を意識して貰えるように、これからは行動していくから」
「え、行動?」
「うん」
「もう遠慮せずに義姉さまにアプローチ出来るんだもん! ガンガン行くからね? 覚悟しててね?」
「え、えええ……」
そういうが早いか、立ち上がると、マティはわたくしの頬にキスを落とした。
「!!!」
突然頬にキスをされて、そんな経験ろくすっぽ無かったわたくしは、あっという間に顔から火を吹いた位にまで真っ赤になる。
「ふふ、義姉さま可愛い」
「マティーー!!!」
アハハハと楽しそうに笑うマティとは対象的にわたくしは堪らす声を上げた。
わたくしを意識させるって言ってたけど、予想よりも行動的なそのアプローチに、わたくしは「これ、もしかしなくてもかなり早く捕まるんじゃ……」という予感がただただ脳裏をよぎるのだった。
そうして一年が経つ頃、マティから熱烈なキスと指輪を差し出してのプロポーズをされて。
改めてプロポーズされたわたくしは、もうその頃にはマティを強く意識していたので、頷いて受ける事になるのだけれど。
今は真っ赤になりながら、マティの行動に狼狽えて、マティに楽しそうに笑われるのであった──。
ルート②クリア
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢はモブ化した
F.conoe
ファンタジー
乙女ゲーム? なにそれ食べ物? な悪役令嬢、普通にシナリオ負けして退場しました。
しかし貴族令嬢としてダメの烙印をおされた卒業パーティーで、彼女は本当の自分を取り戻す!
領地改革にいそしむ充実した日々のその裏で、乙女ゲームは着々と進行していくのである。
「……なんなのこれは。意味がわからないわ」
乙女ゲームのシナリオはこわい。
*注*誰にも前世の記憶はありません。
ざまぁが地味だと思っていましたが、オーバーキルだという意見もあるので、優しい結末を期待してる人は読まない方が良さげ。
性格悪いけど自覚がなくて自分を優しいと思っている乙女ゲームヒロインの心理描写と因果応報がメインテーマ(番外編で登場)なので、叩かれようがざまぁ改変して救う気はない。
作者の趣味100%でダンジョンが出ました。
乙女ゲームの悪役令嬢は前世の推しであるパパを幸せにしたい
藤原遊
ファンタジー
悪役令嬢×婚約者の策略ラブコメディ!
「アイリス・ルクレール、その波乱の乙女ゲーム人生――」
社交界の華として名を馳せた公爵令嬢アイリスは、気がつくと自分が“乙女ゲーム”の悪役令嬢に転生していることに気づく。しかし破滅フラグなんて大した問題ではない。なぜなら――彼女には全力で溺愛してくれる最強の味方、「お父様」がいるのだから!
婚約者である王太子レオナードとともに、盗賊団の陰謀や宮廷の策略を華麗に乗り越える一方で、かつて傲慢だと思われた行動が実は周囲を守るためだったことが明らかに……?その冷静さと知恵に、王太子も惹かれていき、次第にアイリスを「婚約者以上の存在」として意識し始める。
しかし、アイリスにはまだ知らない事実が。前世で推しだった“お父様”が、実は娘の危機に備えて影で私兵を動かしていた――なんて話、聞いていませんけど!?
さらに、無邪気な辺境伯の従兄弟や王宮の騎士たちが彼女に振り回される日々が続く中、悪役令嬢としての名を返上し、「新たな人生」を掴むための物語が進んでいく。
「悪役令嬢の未来は破滅しかない」そんな言葉を真っ向から覆す、策略と愛の物語。痛快で心温まる新しい悪役令嬢ストーリーをお楽しみください。
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
前世ブラックOLの私が転生したら悪役令嬢でした
タマ マコト
ファンタジー
過労で倒れたブラック企業勤めのOLは、目を覚ますと公爵令嬢アーデルハイトとして転生していた。しかも立場は“断罪予定の悪役令嬢”。だが彼女は恋愛や王子の愛を選ばず、社交界を「市場」と見抜く。王家の財政が危ういことを察知し、家の莫大な資産と金融知識を武器に“期限付き融資”という刃を突きつける。理想主義の王太子と衝突しながらも、彼女は決意する――破滅を回避するためではない。国家の金脈を握り、国そのものを立て直すために。悪役令嬢の経済戦争が、静かに幕を開ける。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
乙女ゲームのヒロインに転生したのに、ストーリーが始まる前になぜかウチの従者が全部終わらせてたんですが
侑子
恋愛
十歳の時、自分が乙女ゲームのヒロインに転生していたと気づいたアリス。幼なじみで従者のジェイドと準備をしながら、ハッピーエンドを目指してゲームスタートの魔法学園入学までの日々を過ごす。
しかし、いざ入学してみれば、攻略対象たちはなぜか皆他の令嬢たちとラブラブで、アリスの入る隙間はこれっぽっちもない。
「どうして!? 一体どうしてなの~!?」
いつの間にか従者に外堀を埋められ、乙女ゲームが始まらないようにされていたヒロインのお話。
政治家の娘が悪役令嬢転生 ~前パパの教えで異世界政治をぶっ壊させていただきますわ~
巫叶月良成
ファンタジー
政治家の娘として生まれ、父から様々なことを学んだ少女が異世界の悪徳政治をぶった切る!?
////////////////////////////////////////////////////
悪役令嬢に転生させられた琴音は政治家の娘。
しかしテンプレも何もわからないまま放り出された悪役令嬢の世界で、しかもすでに婚約破棄から令嬢が暗殺された後のお話。
琴音は前世の父親の教えをもとに、口先と策謀で相手を騙し、男を篭絡しながら自分を陥れた相手に復讐し、歪んだ王国の政治ゲームを支配しようという一大謀略劇!
※魔法とかゲーム的要素はありません。恋愛要素、バトル要素も薄め……?
※注意:作者が悪役令嬢知識ほぼゼロで書いてます。こんなの悪役令嬢ものじゃねぇという内容かもしれませんが、ご留意ください。
※あくまでこの物語はフィクションです。政治家が全部そういう思考回路とかいうわけではないのでこちらもご留意を。
隔日くらいに更新出来たらいいな、の更新です。のんびりお楽しみください。
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる