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【72】
どっちも素敵だから迷ったけれど、青いバラを選ぶ事にした。
この深みのある青色は緑のドレスにも似合うし。
「はぁ…分かったよ。義姉さまの青色好きは昔からだもんね。こんな綺麗な青色見たら、選びたくなる気持ちもわかるし」
「ありがとう、マティ」
緑を選んでと言ったのに、お義姉ちゃんのわがままで青い方を選んでも、しょうがないなあの一言で許してくれるマティは本当に出来た義弟だと思う。
「決めるのに時間かかって、ごめんなさいね、花はそちらの青いバラのにするわ」
「かしこまりました。それではこちら、青いバラとなります」
「えぇ、ありが……いたっ!」
花を受け取ったと同時にピリッと指先に軽い痛みが走った。
「義姉さま!?」
わたくしの声に、マティがバラをわたくしの手から奪い去った。
痛みの走った左手の人差し指を見ると、わずかに小さく血がプクリと出てきている。
指先の血を見たマティが、すぐにバラを凝視し、念入りに確認をすると「おい」と聞いたこともない様な低い声を発した。
「……花に僅かながら棘が残っている……これはどういう事だ? 義姉さまを侯爵令嬢としての狼藉か?」
「と、とんでもないです! その様な恐れ多い事など……!! た、大変申し訳ございません……!!
確かにこういう棘は、普通あらかじめ処置しておくものね。
しかも使用するのが、貴族の子息令嬢達ともなれば猶更。
とは言っても、ガタガタ震えながら平身低頭になってしまってる目の前の男性の背後には、色とりどりの膨大なバラの花があって。
……うん、この数全部のバラの棘を処置するのって、かなり大変よね。
「いいわ、棘が刺さったと言っても、指先にほんの少しだったし」
「義姉さま、でも……」
「いいのよ、マティ」
マティは不服気味ではあるけれど、わたくしは軽く首を振った。
罰が下される様子が無い事に、目の前の男性も、驚いてこちらを見つめている。
「このバラ、卒業式でもないのに、これだけ用意するだけでも大変だったでしょう? しかも好きな色を選べるとなると、さらに用意する数も増えるのだし。それらの数の棘をすべて完璧に処置するのは、短期間では厳しいもの。少しの処理漏れ位、仕方ないわ」
「あ、ああ……ありがとう…ございます……!!」
何度も何度も泣きながら頭を下げられてから、改めてわたくしは、きちんと棘の処理をされた青いバラを受け取り、胸に飾ると、わたくしとマティは、会場内へ入っていった。
⇒【36】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【73】
「ハッ……ハアッ……、……なに、かしら……なんか息が苦しいわ……」
息がしづらいし、それに心臓もドクドクと強く打っている感じがする。
「レティシア様、どうなされたの? 顔色が真っ青ですし、汗もひどいですわ」
同級生の子が心配そうに声を掛けてくるけれども、わたくしは、胸を押さえて息をするのが精一杯で返事ができない。
「わたくし、誰か人を呼んできますわ。このままパーティーに出ているよりも、少し休憩室で休まれてはいかがでしょう?」
そう声を掛けてくれるのに、わたくしは、コクリと首を一つ縦に振った。返事をしたいけれど、ますます体調が悪くなって、声を出す余裕もなくなってしまってる。
わたくしは頷いたのに、ホッと息を吐いたのが聞こえ、すぐに近くにいた護衛騎士の様な男性を連れてきてくれて、わたくしを休憩室で休ませる様に頼んでくれた。
「あ、りが……と……」
「気になさらないで。お大事になさってね」
心配そうな声で、そう返事をしてくれると、彼女はわたくしを騎士に預けてくれる。
騎士の男性も、わたくしの体調が悪いのに気が付き、すぐに肩を貸してくれて(婚約者でもない殿方に触れられてしまうけれど、今回ばかりは仕方ないものね)、ゆっくりした足取りでわたくしを休憩室まで運んでくれた。
ひとまずソファに横にさせてくれて、それだけでも軽く一息つけで、楽になった気がする。
「今、救護は先ほどけが人が出てるのもあって、そちらの方に行ってしまってますが、あちらは落ち着きを見せて来ておりますので、すぐに呼んでまいります。お待ちください」
騎士の方はそう伝えると、一礼をして、部屋から出ていき、足早に廊下を立ち去っていった。
横になって少し楽になったと思ったけれど、やはり体調はどんどん悪くなって、世界がグルグル回っているかの様だわ。
先ほどの騎士の方が気を利かせて、テーブルにグラスと水差しを置いてくれたけれど、息をするのがやっとで、とても動けそうにない。
急に何なのかしら……。
急な風邪でも引いたにせよ、救護の方が来るのを待つしかないしと、わたくしは少しでも休んでいようと目を閉じた。
⇒【37】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【74】
「殿下だったら、今日いらっしゃらないわ」
「え……!? そんなお嬢様……!」
訪ねてきた侍女が、真っ青な顔になる。そうよね、まさか来ないだなんて普通は思わないものね。
「ふふ、でもね大丈夫よ。エスコートはマティアスがしてくれるから」
「まぁ、マティアス様がですか!!」
マティアスがエスコートする事を伝えると、支度をしてくれてる侍女達から嬉しそうな声が上がる。
「それは本当にようございました。マティアス様もきっと今頃お嬢様の支度を心待ちにしておられますわね」
「そ、そうかしら」
「そうですとも。間違いございませんわ。では、このドレスも殿下ではなくマティアス様がご用意されたものなのですね」
「そうなの。昨日いきなり持ってきてくれたのよ」
夕食の後に、いきなりドレス一式用意できてるのか聞かれて、先週商人から購入したラベンダーカラーのドレスがある事を伝えたら、「それじゃなくて、こっちにてして!」と渡されたのよね。
マティアスの髪の黒と瞳のエメラルドグリーンの様な鮮やかな深い緑のドレス。
黒から徐々に腰辺りからグラデーションで腿の辺りまでがグリーンカラーで、そこからまたゆっくりと黒になっていく、シックなデザインのドレスだ。
レースも黒でドレスの裾と袖、襟元に控えめにある程度で。
刺繍も黒と緑でバラを蔓を刺繍していて、イヤリングと髪飾りもエメラルドでバラのデザインで、マティアスのセンスの良さも分かるわ。
それにわたくしの好みを知ってるのもあって、わたくしに似合わないサーモンピンクやリボンやフリルがヒラッヒラのドレスじゃないのが嬉しいわね。……殿下だったら間違いなく、そっち系のドレスで届いてたでしょうし、そういう意味でもエスコートが殿下じゃなくて本当に良かったとなるわ。
侍女達がドレスへと着替えさせてくれて、準備は完了。
部屋を出ると、廊下にはすでに正装姿のマティアスが立って待っていた。
どうやらここからもう一緒に行動してくれるようね。
「お待たせ、マティアス」
「………………」
「……マティアス? どうかしたの?」
「え! あ、な、なんでもないよ義姉さま!! それに僕もさっき着替え終わってここに来た所だし!!」
こっちを見たまま何も返事がなく固まってるから、もう一度声を掛けると、慌ててそう言葉にしてくる。
侍女たちは皆、マティアスへニコニコと慈愛の笑みを浮かべてて、それに気が付いたマティアスが「はいはい、君たちは仕事に戻って戻って!」と真っ赤になりながら侍女達を仕事に戻らせた。
「……え、えとさ」
「?、なに?」
もごもごとハッキリ言葉にしない姿に、首を傾げつつ続きを待ってると。
「だからその…、ドレスとかイヤリングとか……きちんと似合ってるなって!」
「本当? ありがとう。好みのデザインのドレスや装飾品だったから嬉しいわ。マティの見立ては完璧ね」
「ま、まぁね、義姉さまの服の好みとかなんて、長く一緒の家にいるんだから、その位は分かってるし!」
プイとそっぽ向きながら、そう口にするマティに、クスッとなってしまう。
今回は急な事だったのだから、好みを分かってても、自分の好みのドレスとかを贈る事だって出来ただろうに、きちんとわたくしの好みを考えてくれてるのが本当に嬉しく思う。
うん、これを着ていけば、断罪イベントだって絶対乗り越えられるわ!!
「さて、それじゃ戦いにいくとしましょうか」
ドレスで完全武装もして気合も万全になった事ですし。
婚約破棄という断罪イベントとの対決に向けて、わたくしは馬車に乗ると会場へと向かった。
⇒【62】へ進む
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どっちも素敵だから迷ったけれど、青いバラを選ぶ事にした。
この深みのある青色は緑のドレスにも似合うし。
「はぁ…分かったよ。義姉さまの青色好きは昔からだもんね。こんな綺麗な青色見たら、選びたくなる気持ちもわかるし」
「ありがとう、マティ」
緑を選んでと言ったのに、お義姉ちゃんのわがままで青い方を選んでも、しょうがないなあの一言で許してくれるマティは本当に出来た義弟だと思う。
「決めるのに時間かかって、ごめんなさいね、花はそちらの青いバラのにするわ」
「かしこまりました。それではこちら、青いバラとなります」
「えぇ、ありが……いたっ!」
花を受け取ったと同時にピリッと指先に軽い痛みが走った。
「義姉さま!?」
わたくしの声に、マティがバラをわたくしの手から奪い去った。
痛みの走った左手の人差し指を見ると、わずかに小さく血がプクリと出てきている。
指先の血を見たマティが、すぐにバラを凝視し、念入りに確認をすると「おい」と聞いたこともない様な低い声を発した。
「……花に僅かながら棘が残っている……これはどういう事だ? 義姉さまを侯爵令嬢としての狼藉か?」
「と、とんでもないです! その様な恐れ多い事など……!! た、大変申し訳ございません……!!
確かにこういう棘は、普通あらかじめ処置しておくものね。
しかも使用するのが、貴族の子息令嬢達ともなれば猶更。
とは言っても、ガタガタ震えながら平身低頭になってしまってる目の前の男性の背後には、色とりどりの膨大なバラの花があって。
……うん、この数全部のバラの棘を処置するのって、かなり大変よね。
「いいわ、棘が刺さったと言っても、指先にほんの少しだったし」
「義姉さま、でも……」
「いいのよ、マティ」
マティは不服気味ではあるけれど、わたくしは軽く首を振った。
罰が下される様子が無い事に、目の前の男性も、驚いてこちらを見つめている。
「このバラ、卒業式でもないのに、これだけ用意するだけでも大変だったでしょう? しかも好きな色を選べるとなると、さらに用意する数も増えるのだし。それらの数の棘をすべて完璧に処置するのは、短期間では厳しいもの。少しの処理漏れ位、仕方ないわ」
「あ、ああ……ありがとう…ございます……!!」
何度も何度も泣きながら頭を下げられてから、改めてわたくしは、きちんと棘の処理をされた青いバラを受け取り、胸に飾ると、わたくしとマティは、会場内へ入っていった。
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「ハッ……ハアッ……、……なに、かしら……なんか息が苦しいわ……」
息がしづらいし、それに心臓もドクドクと強く打っている感じがする。
「レティシア様、どうなされたの? 顔色が真っ青ですし、汗もひどいですわ」
同級生の子が心配そうに声を掛けてくるけれども、わたくしは、胸を押さえて息をするのが精一杯で返事ができない。
「わたくし、誰か人を呼んできますわ。このままパーティーに出ているよりも、少し休憩室で休まれてはいかがでしょう?」
そう声を掛けてくれるのに、わたくしは、コクリと首を一つ縦に振った。返事をしたいけれど、ますます体調が悪くなって、声を出す余裕もなくなってしまってる。
わたくしは頷いたのに、ホッと息を吐いたのが聞こえ、すぐに近くにいた護衛騎士の様な男性を連れてきてくれて、わたくしを休憩室で休ませる様に頼んでくれた。
「あ、りが……と……」
「気になさらないで。お大事になさってね」
心配そうな声で、そう返事をしてくれると、彼女はわたくしを騎士に預けてくれる。
騎士の男性も、わたくしの体調が悪いのに気が付き、すぐに肩を貸してくれて(婚約者でもない殿方に触れられてしまうけれど、今回ばかりは仕方ないものね)、ゆっくりした足取りでわたくしを休憩室まで運んでくれた。
ひとまずソファに横にさせてくれて、それだけでも軽く一息つけで、楽になった気がする。
「今、救護は先ほどけが人が出てるのもあって、そちらの方に行ってしまってますが、あちらは落ち着きを見せて来ておりますので、すぐに呼んでまいります。お待ちください」
騎士の方はそう伝えると、一礼をして、部屋から出ていき、足早に廊下を立ち去っていった。
横になって少し楽になったと思ったけれど、やはり体調はどんどん悪くなって、世界がグルグル回っているかの様だわ。
先ほどの騎士の方が気を利かせて、テーブルにグラスと水差しを置いてくれたけれど、息をするのがやっとで、とても動けそうにない。
急に何なのかしら……。
急な風邪でも引いたにせよ、救護の方が来るのを待つしかないしと、わたくしは少しでも休んでいようと目を閉じた。
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【74】
「殿下だったら、今日いらっしゃらないわ」
「え……!? そんなお嬢様……!」
訪ねてきた侍女が、真っ青な顔になる。そうよね、まさか来ないだなんて普通は思わないものね。
「ふふ、でもね大丈夫よ。エスコートはマティアスがしてくれるから」
「まぁ、マティアス様がですか!!」
マティアスがエスコートする事を伝えると、支度をしてくれてる侍女達から嬉しそうな声が上がる。
「それは本当にようございました。マティアス様もきっと今頃お嬢様の支度を心待ちにしておられますわね」
「そ、そうかしら」
「そうですとも。間違いございませんわ。では、このドレスも殿下ではなくマティアス様がご用意されたものなのですね」
「そうなの。昨日いきなり持ってきてくれたのよ」
夕食の後に、いきなりドレス一式用意できてるのか聞かれて、先週商人から購入したラベンダーカラーのドレスがある事を伝えたら、「それじゃなくて、こっちにてして!」と渡されたのよね。
マティアスの髪の黒と瞳のエメラルドグリーンの様な鮮やかな深い緑のドレス。
黒から徐々に腰辺りからグラデーションで腿の辺りまでがグリーンカラーで、そこからまたゆっくりと黒になっていく、シックなデザインのドレスだ。
レースも黒でドレスの裾と袖、襟元に控えめにある程度で。
刺繍も黒と緑でバラを蔓を刺繍していて、イヤリングと髪飾りもエメラルドでバラのデザインで、マティアスのセンスの良さも分かるわ。
それにわたくしの好みを知ってるのもあって、わたくしに似合わないサーモンピンクやリボンやフリルがヒラッヒラのドレスじゃないのが嬉しいわね。……殿下だったら間違いなく、そっち系のドレスで届いてたでしょうし、そういう意味でもエスコートが殿下じゃなくて本当に良かったとなるわ。
侍女達がドレスへと着替えさせてくれて、準備は完了。
部屋を出ると、廊下にはすでに正装姿のマティアスが立って待っていた。
どうやらここからもう一緒に行動してくれるようね。
「お待たせ、マティアス」
「………………」
「……マティアス? どうかしたの?」
「え! あ、な、なんでもないよ義姉さま!! それに僕もさっき着替え終わってここに来た所だし!!」
こっちを見たまま何も返事がなく固まってるから、もう一度声を掛けると、慌ててそう言葉にしてくる。
侍女たちは皆、マティアスへニコニコと慈愛の笑みを浮かべてて、それに気が付いたマティアスが「はいはい、君たちは仕事に戻って戻って!」と真っ赤になりながら侍女達を仕事に戻らせた。
「……え、えとさ」
「?、なに?」
もごもごとハッキリ言葉にしない姿に、首を傾げつつ続きを待ってると。
「だからその…、ドレスとかイヤリングとか……きちんと似合ってるなって!」
「本当? ありがとう。好みのデザインのドレスや装飾品だったから嬉しいわ。マティの見立ては完璧ね」
「ま、まぁね、義姉さまの服の好みとかなんて、長く一緒の家にいるんだから、その位は分かってるし!」
プイとそっぽ向きながら、そう口にするマティに、クスッとなってしまう。
今回は急な事だったのだから、好みを分かってても、自分の好みのドレスとかを贈る事だって出来ただろうに、きちんとわたくしの好みを考えてくれてるのが本当に嬉しく思う。
うん、これを着ていけば、断罪イベントだって絶対乗り越えられるわ!!
「さて、それじゃ戦いにいくとしましょうか」
ドレスで完全武装もして気合も万全になった事ですし。
婚約破棄という断罪イベントとの対決に向けて、わたくしは馬車に乗ると会場へと向かった。
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