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【75】 ─書斎 11時─
書斎で何か本でも読もうと部屋に入ったら、執事長のセバスが、何冊か本を手にして歩いてる。
手元にある本を棚に戻しているみたい。
お父様が仕事で使った資料を戻されているのかしら。
「おや、お嬢様」
「ふふ、ごきげんよう、セバス」
わたくしの挨拶に、ニコリと笑みを浮かべて礼をしてくれる。
セバスは、わたくしが子供の時には既に執事長としてお父様のお側にいる人なので、わたくしも子供のころから可愛がって貰っている。
結構おちゃめな人で、ちょっとした冗談とか悪戯とかなら、一緒にノッてくれたりする人だ。
……まぁその悪戯も度を超すと、微笑みを浮かべたまま怒られた事もたくさんあったけれど。
「本日は、いかがされましたか」
「えぇ、今日は予定を入れてないでしょう? 久し振りに時間が取れてるのだし、家でゆっくり過ごそうと思って、書斎に来たのよ」
「さようでございましたか。よろしければ、何かお飲み物でもご用意しましょうか」
「えぇ、お願い」
セバスの淹れる紅茶は美味しいのよね。
本を読む前や合間に飲むのが好きなので、喜んでお願いした。
紅茶と言うと、セバスの娘であり、わたくし付きの侍女であるミアも紅茶淹れるのが上手いのよね。
昔から何度も淹れてる練習を、よく見ていたのを思い出して、少し懐かしく思いながら、読む本を探す事にした。
書斎に来る前にミアの紅茶を飲んでいる ⇒【56】へ進む
今日はまだミアの紅茶は飲んでいない ⇒【60】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【76】 ─執務室 13時─
お父さまの執務前まで来たのはいいんだけれど、確かセバスが言ってた時間って15時だったっわよね?
いやだわ、時間間違えちゃった。
時間まで他の所にいようと思うけど、どうしようかしら。
演奏ホールでピアノを弾く ⇒【27】へ進む
庭園へ花を見に行く ⇒【54】へ進む
書斎へ本を読みに行く ⇒【59】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
【77】
「話は分かりました。それでは殿下の浮気での婚約破棄と言う事ですね」
「ハァッ!? 何故そうなる! 貴様がリーリアを学園で虐めていたからだろうが!! 私ではなく、貴様の責での婚約破棄に決まってるだろうが!!」
「……と仰られても、わたくしはベルツ男爵令嬢をイジメたと言う事もしておりません。
そもそも学園でわたくし達ほとんどお会いした事すらございませんわよね。最後に会ったのですら、去年の事ですわ」
「ハッ! そんな嘘が私に通じるとでも思っているのか! お前の数々の悪逆な行いは、最近もある事はリーリアから何度も聞かされているからな! 無駄な抵抗は止すんだな」
「わたくしは嘘は申しておりません」
「ハッ! まだ言うか!!」
殿下と話していると、「ハッ!」と言う言葉が脳に染み込まれて行きそうだわ……。
がなり声と、謎の「ハッ!」を、聞いていると頭が痛くなりそうな気がして、わたくしは会話の流れを他の人に向けるため、ベルツ男爵令嬢と目を合わせた。
わたくしと目が合うと、ベルツ男爵令嬢はわざとらしくビクッと肩を震わせ、目をうるうるさせると、大粒の涙を再び零していく。
そんなタイミングよく泣くことが出来るなら、王子妃の地位を狙うよりも、舞台女優でも目指された方が良かったのではないかしら。
そっちだったら、わたくしも「(涙を自在に操るなんて)恐ろしい子……!」とか思ったかもしれませんのに。
そんなことをツラツラ思っていたら、泣きだしたベルツ男爵令嬢を見て、殿下の怒りは頂点を超えたらしい。
「キサマァッ!! この場でも更にリーリアを泣かせるとは何事だ!!」
「……わたくし、何もしておりませんでしたが……?」
勝手に泣きだしただけではなくて……?
「トルデリーゼ様、酷いです……! 平民だからと、キリル様に近付くなと、教科書を破いたり池に突き落としたり、挨拶も返してくれなかったし、お茶会にも呼んでくれなかったとか、沢山されて来たのに……!!」
ベルツ男爵令嬢は涙を流し続けながらも、わたくしのしてもいない、あれやこれやの冤罪を上げていく。 わたくしは再度一つ息を付くと、改めてベルツ男爵令嬢を見据える。
「挨拶については、マナーが間違えられていたから、注意を促した事はございますが、それは嫌がらせと言うものになるのですか? お茶会は仲の良い友人のみを誘っているのですから、ほとんど会う事のなかったベルツ男爵令嬢を誘うのは、おかしな事でございましょう?」
「そんなひどい……」
「それに教科書を破いたとか池に突き落としたとか、わたくしは心当たりは一切ございませんの。他の方とお間違えなのではないかしら?」
「そ、そんな……! キリル様! わたし嘘なんかついてないのに……!!」
わたくしが淡々と感情的にならずに対応していると、ベルツ男爵は殿下に縋り付きだした。
「ハッ! そうやって言い逃れをするなど、見苦しいにも程があるな!! 一人の女性を追い詰め泣かせるなど、貴族としての誇りは無いのか!!」
「と、仰られましても……」
泣いて縋り付かれただけで、まるっと信じ込むのは、それこそ国の頂点に今後立つ予定の人間として、どうなのかしら。
「ベルツ男爵、お尋ねしますが、わたくしが教科書を破ったり池に突き落としたりしたのは、いつの事なのでしょうか?」
「え、えっと……確か、教科書を破られたのは、先週の昼休みで、池には先月落とされましたわ……!!」
先週に、先月、ね……。
まず確実にそんな事が出来無いわね。 さて、どう対応しようかしら。
父から書類をもらっているのであれば、書類の枚数から《3》の数を引いた番号へ進んでも良い。
父から書類を貰ってない場合は ⇒【49】へ進む
ꕤ.。✼••⋅⋅⊱∘┈┈┈┈•>✾<•┈┈┈┈∘⊰⋅⋅••✼。.ꕤ
書斎で何か本でも読もうと部屋に入ったら、執事長のセバスが、何冊か本を手にして歩いてる。
手元にある本を棚に戻しているみたい。
お父様が仕事で使った資料を戻されているのかしら。
「おや、お嬢様」
「ふふ、ごきげんよう、セバス」
わたくしの挨拶に、ニコリと笑みを浮かべて礼をしてくれる。
セバスは、わたくしが子供の時には既に執事長としてお父様のお側にいる人なので、わたくしも子供のころから可愛がって貰っている。
結構おちゃめな人で、ちょっとした冗談とか悪戯とかなら、一緒にノッてくれたりする人だ。
……まぁその悪戯も度を超すと、微笑みを浮かべたまま怒られた事もたくさんあったけれど。
「本日は、いかがされましたか」
「えぇ、今日は予定を入れてないでしょう? 久し振りに時間が取れてるのだし、家でゆっくり過ごそうと思って、書斎に来たのよ」
「さようでございましたか。よろしければ、何かお飲み物でもご用意しましょうか」
「えぇ、お願い」
セバスの淹れる紅茶は美味しいのよね。
本を読む前や合間に飲むのが好きなので、喜んでお願いした。
紅茶と言うと、セバスの娘であり、わたくし付きの侍女であるミアも紅茶淹れるのが上手いのよね。
昔から何度も淹れてる練習を、よく見ていたのを思い出して、少し懐かしく思いながら、読む本を探す事にした。
書斎に来る前にミアの紅茶を飲んでいる ⇒【56】へ進む
今日はまだミアの紅茶は飲んでいない ⇒【60】へ進む
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【76】 ─執務室 13時─
お父さまの執務前まで来たのはいいんだけれど、確かセバスが言ってた時間って15時だったっわよね?
いやだわ、時間間違えちゃった。
時間まで他の所にいようと思うけど、どうしようかしら。
演奏ホールでピアノを弾く ⇒【27】へ進む
庭園へ花を見に行く ⇒【54】へ進む
書斎へ本を読みに行く ⇒【59】へ進む
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【77】
「話は分かりました。それでは殿下の浮気での婚約破棄と言う事ですね」
「ハァッ!? 何故そうなる! 貴様がリーリアを学園で虐めていたからだろうが!! 私ではなく、貴様の責での婚約破棄に決まってるだろうが!!」
「……と仰られても、わたくしはベルツ男爵令嬢をイジメたと言う事もしておりません。
そもそも学園でわたくし達ほとんどお会いした事すらございませんわよね。最後に会ったのですら、去年の事ですわ」
「ハッ! そんな嘘が私に通じるとでも思っているのか! お前の数々の悪逆な行いは、最近もある事はリーリアから何度も聞かされているからな! 無駄な抵抗は止すんだな」
「わたくしは嘘は申しておりません」
「ハッ! まだ言うか!!」
殿下と話していると、「ハッ!」と言う言葉が脳に染み込まれて行きそうだわ……。
がなり声と、謎の「ハッ!」を、聞いていると頭が痛くなりそうな気がして、わたくしは会話の流れを他の人に向けるため、ベルツ男爵令嬢と目を合わせた。
わたくしと目が合うと、ベルツ男爵令嬢はわざとらしくビクッと肩を震わせ、目をうるうるさせると、大粒の涙を再び零していく。
そんなタイミングよく泣くことが出来るなら、王子妃の地位を狙うよりも、舞台女優でも目指された方が良かったのではないかしら。
そっちだったら、わたくしも「(涙を自在に操るなんて)恐ろしい子……!」とか思ったかもしれませんのに。
そんなことをツラツラ思っていたら、泣きだしたベルツ男爵令嬢を見て、殿下の怒りは頂点を超えたらしい。
「キサマァッ!! この場でも更にリーリアを泣かせるとは何事だ!!」
「……わたくし、何もしておりませんでしたが……?」
勝手に泣きだしただけではなくて……?
「トルデリーゼ様、酷いです……! 平民だからと、キリル様に近付くなと、教科書を破いたり池に突き落としたり、挨拶も返してくれなかったし、お茶会にも呼んでくれなかったとか、沢山されて来たのに……!!」
ベルツ男爵令嬢は涙を流し続けながらも、わたくしのしてもいない、あれやこれやの冤罪を上げていく。 わたくしは再度一つ息を付くと、改めてベルツ男爵令嬢を見据える。
「挨拶については、マナーが間違えられていたから、注意を促した事はございますが、それは嫌がらせと言うものになるのですか? お茶会は仲の良い友人のみを誘っているのですから、ほとんど会う事のなかったベルツ男爵令嬢を誘うのは、おかしな事でございましょう?」
「そんなひどい……」
「それに教科書を破いたとか池に突き落としたとか、わたくしは心当たりは一切ございませんの。他の方とお間違えなのではないかしら?」
「そ、そんな……! キリル様! わたし嘘なんかついてないのに……!!」
わたくしが淡々と感情的にならずに対応していると、ベルツ男爵は殿下に縋り付きだした。
「ハッ! そうやって言い逃れをするなど、見苦しいにも程があるな!! 一人の女性を追い詰め泣かせるなど、貴族としての誇りは無いのか!!」
「と、仰られましても……」
泣いて縋り付かれただけで、まるっと信じ込むのは、それこそ国の頂点に今後立つ予定の人間として、どうなのかしら。
「ベルツ男爵、お尋ねしますが、わたくしが教科書を破ったり池に突き落としたりしたのは、いつの事なのでしょうか?」
「え、えっと……確か、教科書を破られたのは、先週の昼休みで、池には先月落とされましたわ……!!」
先週に、先月、ね……。
まず確実にそんな事が出来無いわね。 さて、どう対応しようかしら。
父から書類をもらっているのであれば、書類の枚数から《3》の数を引いた番号へ進んでも良い。
父から書類を貰ってない場合は ⇒【49】へ進む
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