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動揺
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「え?!」
てっきり、自分を愛撫していたのはグレンだと思っていたのに…
アシュは完全に意識が戻り、大きな声で驚愕した。
「やっと、目覚めたか…眠った顔もかわいいが、目を開けてもかわいいぞ…」
金髪の男はそう言うと、冷静そうだった面立ちを優しそうに崩した。
そして、アシュにキスしようと顔を近づける。
「止めろ!」
アシュは拒絶して、やっと動くようになった体で起き上がり、男を押しのけて眼前のドアめがけ逃げようとした。
「おっと!逃げるつもりか?私がお前を連れて来た奴らに幾ら出したと思っている!」
男は、アシュの上半身をベッドの上で前方から抱き締めた。
「幾ら出した?幾ら出したなんて知らない!俺は、無理やりここへ連れて来られたんだ!離せ!離せ!離せ!」
アシュは暴れて逃れようとする
が、男はアシュより数段体格も良くてビクともしない所か…
全く余裕だ。
「無理やり?では、お前は男娼じゃないのか?」
「男娼?!違う!違う!だから離せ!」
「男娼じゃ無くても、お前を離せんな…もう…」
男はニッと笑い、アシュの顎を強引に持ち上げ、再びキスしようとした。
だが、その時…
何かが音一つ立てず疾風の如く男の背後に来て、低い声で呟いた。
いつドアを開けたのかも分からない速さだ。
「その男を…離せ…今すぐにだ…」
アシュが、精神的にギリギリでその声の主を見ると、いつの間にか剣の横刃を背後から男の喉元に突きつけていたグレンだった。
「フッ…その声は、グレンだな…
相変わらず剣の腕前は流石だが、何だ?皇太子殿下自ら城下の見廻りか?」
グレンは、目を険しく細めたままで返す。
「その男は男娼では無い。私の愛人だ…さぁ、エルドレッソ…死にたくなければ今すぐ離せ」
男はアシュを見て一瞬驚いたようだったが、優しくクスっと笑って、アシュから手を引いた。
そして、自分に向かう刃を右手で前へどけて、クルっと後ろを向きベッドから降り、グレンに向かい合い言った。
「ハイ、ハイ!どんな理由があるか知らないが、自分の愛人を人さらいの売春組織にさらわれるとは、いつものグレン殿下らしくないな…」
グレンと男が知り合いぽくて、アシュは、その様子を唖然として見ていた。
すると、男がアシュの目を見て、又微笑んだ。
その姿に、もしかしたら、そんなに悪い男では無いかも知れないと言う感情がアシュに浮かぶ。
しかし、そんなアシュを見たグレンの目付きが余りに険しくて、アシュは、背筋が凍る思いを感じた。
てっきり、自分を愛撫していたのはグレンだと思っていたのに…
アシュは完全に意識が戻り、大きな声で驚愕した。
「やっと、目覚めたか…眠った顔もかわいいが、目を開けてもかわいいぞ…」
金髪の男はそう言うと、冷静そうだった面立ちを優しそうに崩した。
そして、アシュにキスしようと顔を近づける。
「止めろ!」
アシュは拒絶して、やっと動くようになった体で起き上がり、男を押しのけて眼前のドアめがけ逃げようとした。
「おっと!逃げるつもりか?私がお前を連れて来た奴らに幾ら出したと思っている!」
男は、アシュの上半身をベッドの上で前方から抱き締めた。
「幾ら出した?幾ら出したなんて知らない!俺は、無理やりここへ連れて来られたんだ!離せ!離せ!離せ!」
アシュは暴れて逃れようとする
が、男はアシュより数段体格も良くてビクともしない所か…
全く余裕だ。
「無理やり?では、お前は男娼じゃないのか?」
「男娼?!違う!違う!だから離せ!」
「男娼じゃ無くても、お前を離せんな…もう…」
男はニッと笑い、アシュの顎を強引に持ち上げ、再びキスしようとした。
だが、その時…
何かが音一つ立てず疾風の如く男の背後に来て、低い声で呟いた。
いつドアを開けたのかも分からない速さだ。
「その男を…離せ…今すぐにだ…」
アシュが、精神的にギリギリでその声の主を見ると、いつの間にか剣の横刃を背後から男の喉元に突きつけていたグレンだった。
「フッ…その声は、グレンだな…
相変わらず剣の腕前は流石だが、何だ?皇太子殿下自ら城下の見廻りか?」
グレンは、目を険しく細めたままで返す。
「その男は男娼では無い。私の愛人だ…さぁ、エルドレッソ…死にたくなければ今すぐ離せ」
男はアシュを見て一瞬驚いたようだったが、優しくクスっと笑って、アシュから手を引いた。
そして、自分に向かう刃を右手で前へどけて、クルっと後ろを向きベッドから降り、グレンに向かい合い言った。
「ハイ、ハイ!どんな理由があるか知らないが、自分の愛人を人さらいの売春組織にさらわれるとは、いつものグレン殿下らしくないな…」
グレンと男が知り合いぽくて、アシュは、その様子を唖然として見ていた。
すると、男がアシュの目を見て、又微笑んだ。
その姿に、もしかしたら、そんなに悪い男では無いかも知れないと言う感情がアシュに浮かぶ。
しかし、そんなアシュを見たグレンの目付きが余りに険しくて、アシュは、背筋が凍る思いを感じた。
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