マイベイビー(傲慢王子は、偽装愛人少年を溺愛する。この気持ちは、恋であってはならない)

みゃー

文字の大きさ
26 / 45

朝食2

しおりを挟む
アシュとグレンは、2人で朝食を食べる事になった。

しかし…

今になってアシュは、ダメ元で勢いでグレンと朝食を共にしたいと提案したから、グレンと上手く日常会話が出来るか不安になっていた。

アシュに与えられた部屋のリビングのテーブルに、メイド達が朝食の用意を手際良く短時間で整えた。

椅子に座るアシュの向かいすぐ目の前に、つい昨日の朝まで一生縁などないと思っていた雲上人のグレン王子が同じように座っている。

(距離が…近い…)

アシュはそう思いながら、本当にテーブルが割と小さ目で戸惑い…

グレンの美貌も畏れ多くて、挙動不審に視線をあちこちに彷徨わせた。

でもよく考えれば、昨晩はアシュとグレンはセックスまでしたのに。

そしてふと、アシュはあの激しい交わりを思い出して、下半身の後孔が又うずくような感覚を感じた。

まるでまだ、昨晩の媚薬の効果が残ってるかのようだ。

「何をしてる?毒見はちゃんとしてある。毒は入って無い。食べるが良い」

グレンが、様子のおかしいアシュを観察しながらクールな低い声で言った。

「あっ、いえ…毒など…疑ってません。ただ…こんな豪華な食事は初めてだったので、ビックリして…それに…スプーンとフォークだけで、ナイフは使った事が無くて…」

アシュは本当はグレンに戸惑っていたが、この言葉も嘘では無かった。

値の張りそうな柔らかそうな白い丸いパン。

スクランブルエッグに高そうなハムやソーセージ。

美しい黄金色のスープ。

水々しい沢山のフルーツに…

嗅いだことが無いほどいい香りの温かい紅茶は、高級感のあるティーカップに入っている。

どれもこれも、ナイフを使わ無い比較的貧しい食事をしていたアシュには、なかなか手に入らないモノだった。

そこに、ずっとアシュの表情を凝視していたグレンの、少し柔らかい声がした。

「いずれ食事のマナーは覚えてもらうが、私と2人きりで食事している時位は今まで通り好きに食べるがいい」

「えっ?!」

アシュは、聞き間違いかと思った。

いつも高圧的なグレンではないような優しさだったから。

「でも…」

「構わん、スプーンとフォークだけで、いつも通り食べろ」

グレンの目元が少し穏やかになった気がして、アシュは戸惑った。

そして、本当にそうしていいのか少し迷ったが…

アシュはいつも通り、フォークとスプーンを食べ物の種類によって右手に持ち替えるスタイルでおずおずと食事を始めた。

するとグレンまでが、フォークとスプーンだけで、アシュを真似るように食ベ始めた。

アシュがそれを見てギョっとすると、又グレンの表情が柔らかくなったようにアシュは感じた。

「たまには、フォークとスプーンだけで食べるのも悪くない…」

アシュは、やはりグレンの優しい言葉が信じられなくて、思わずポカンとした。

その時…

グレンが急に椅子から立ち上がり、アシュの唇に少しついていたソーセージのソースを、グレンの右手親指で掬い取りペロっとなめた。

(えっ?!)

アシュがドキっとして、フォークを持ったまま固まると、グレンは、表情を変えずボソッっと呟いた。

「うん…このソース…なかなか美味いな…」

「…」

アシュは、言葉を出せずやはり固まっていたが、その後、グレンのソースを舐める姿に更に後孔が疼き出してきた。

だが、顔が赤くなるのを誤魔化しながら、アシュはグレンとテーブル上のパンや果物について色々話しながら朝食を続けた。

アシュには以外だったが…

グレンと普通に日常会話が成立していた。

そして、更に以外な事に…

たまにこうやって一緒に食事をしたいとアシュが頼むと、グレンは
「良かろう」と即答した。

これでグレンに、アシュが乳母と偽装愛人を辞める説得が出来るかも知れない。

だが、しかし…

グレンとの朝食は成功したが…

それなのに、アシュには全てが喜べ無い。

アシュは、グレンをこれ以上好きになってはいけないのに…

乳母も偽装愛人も今すぐ辞めたいのに…

増々グレンを好きになってしまったかも知れなかった。

朝食が終わり、グレンが公務に向かう時になった。

「お気を付けて…」

アシュが複雑な気持ちと、食事中もずっと続いた後孔の疼きを隠してまだ開いてないドアの前で見送る。

「ああ…」

グレンは、アシュの顔を見ながら表情を変えず返したが、次の瞬間…

体をかがめ、アシュの耳元で囁いた。

「お前、さっきからずっと顔が赤いぞ…きっと、あの穴専用の媚薬のせいだな。あの媚薬…洗い流しても3日くらいは穴が疼くらしいからな…」

「えっ?!!!」

アシュは、絶句して固まった。

ずっと、ずっと、普通に楽しく会話しながら、グレンはアシュの後穴が疼いているのを知っていたのだ。

「どんなにアナルが疼いて勃起しても、乳が張っても、又夜に私がここに来るまでは自慰も乳を絞るのも厳禁だ。やれば…もし薄いモノが出たら、あの穴が柔らか過ぎたらどうなるか分かっているな…アシュ…」

グレンは、そうアシュの耳元で言い終わると、目だけは笑わず口角だけ上げて微笑んでアシュの顔を見た。

アシュは、一瞬…

グレンから「射精管理」と「母乳管理」を受ける事になった自分を忘れていた。

だがまさに、もう今すでにそれは始まっていたのだ。

そして…

さっきは、あんなにアシュに優しかったグレンなのに…

優しいと思ったのは、違うのだろうか?…

勘違いなのだろうか?

アシュは、そう胸をザワつかせながら呆然としたまま、部屋を出て行くグレンの後ろ姿を見送った。

アシュ一人になった部屋…

アシュは、もうグレンの仕置きは昨晩で終わったと思っていたが…

もしかして、今もまだグレンのアシュへの仕置きは続いているのでは?とも思った。

もしそうなら…

アシュは、グレンの執念深さに恐ろしさを感じながら…

それでも、グレンを求めて体を熱くし疼かせた。

しかし、それからがアシュの地獄だった。

アシュの後孔は、グレンの一物が欲しくて、欲しくて、欲しくて…

更に疼き出し、それにつられ、陰茎も硬く激しく勃起し始めた。
























しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい

マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。 最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡) 世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

あなたと過ごせた日々は幸せでした

蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。

結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした

BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。 実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。 オメガバースでオメガの立場が低い世界 こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです 強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です 主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です 倫理観もちょっと薄いです というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります ※この主人公は受けです

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

無能と呼ばれた婚約者は王を完成させる〜替え玉婚約者のはずが、強すぎる王太子に手放してもらえません〜

統子
BL
兄の身代わりとして王太子の婚約者になった伯爵家次男リュシー。 嘘の名を名乗ったはずが、冷静で誠実な王太子リオンは彼を「力の装置」としてではなく、対等な伴侶として扱おうとする。 本物になりたいと願う替え玉と、完成された王太子の静謐な王宮ロマンス。

悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?

  *  ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。 悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう! せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー? ユィリと皆の動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新 Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新 プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー! ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!

転生したようだけど?流れに身を任せていたら悪役令息?として断罪されていた――分からないまま生きる。

星乃シキ
BL
発作の後に目覚めたら、公爵家嫡男の身体だった。 前世の記憶だけを抱えたまま生きるレイは、ある夜、男の聖女への嫌がらせの罪で断罪される。 だが図書室の記録が冤罪を覆す。 そしてレイは知る。 聖女ディーンの本当の名はアキラ。 同じ日本から来た存在だった。 帰りたい聖女と、この身体で生きるレイ。 秘密を共有した二人は、友達になる。 人との関わりを避けてきたレイの人間関係が、少しずつ動き始める。

処理中です...