追放された精霊の愛し子は運命の番をその腕に掻き抱く

濘-NEI-

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(52)ヒート※

 十日近く雨が続き、昼になってようやく晴れ間がのぞいた頃合いを見計らい、パメラはデルザリオに伴われていつか来た滝を訪れていた。

「しばらくの間、水浴びもまともに出来なかったので嬉しいです」

「そうか」

 はにかむパメラの頬を撫でると、デルザリオの親指がその唇を緩やかに撫でる。

「ど……う、なさったんですか」

「たまにはその愛らしい声で、お前から欲してくれたらと思うだけなのだが」

「はしたないと思いませんか」

「俺だけに囁くなら大歓迎だ」

 どこか揶揄うように、けれど挑戦的に微笑むと、デルザリオはパメラから離れて水浴びのために服を脱ぎ始める。
 パメラは少し困惑しながら身支度を始めると、肌着姿になってすぐに、先に川に足を付けたデルザリオの背中を目指して水辺を走り、しがみつくように飛び付いた。

「なんだ、どうしたパメラ」

「……どうしただなんて、やっぱりデルザリオ様は意地悪です。だけど私だって、こんなにも愛しくていつでも貴方の腕の中が恋しいんです」

 滝が落ちる音、清涼な水の流れ。
 ひんやりとした水に浸かり、パメラは顔を真っ赤にしてデルザリオの背中に頬を付けると、自分とは違う、けれど少しだけ早く脈打つ鼓動を聞いて安堵する。

「腕の中が良いというならこちらに来い」
「きゃっ」

 腕を引かれ、振り向いたデルザリオに抱きすくめられると、その逞しい胸に頬を寄せ、より一層近くでその鼓動を感じる。

「強請ってみるものだな」

 可笑しそうに呟いてパメラの髪飾りを解くと、一纏めに結い直して額に口付けを落とす。

「あっ、あの、デルザリオ様」

「惚れた相手に愛しいなどと言われると、やはり嬉しいものだ」

 改めてパメラの目を見つめると、優しく微笑んで掬い上げた指先に口付け愛していると囁く。

「パメラ、お前を愛している」

「私もデルザリオ様を愛しています」

 デルザリオが身を屈めて一層近くで見つめ合うと、吐息が互いの唇をくすぐり、視線が唇を捉えるとしばらく声なき声を呟くように口元は彷徨い、どちらからともなく唇を重ねる。

 愛を確かめ合うように一層深い口付けを交わすと、身体の奥が熱を持ち、甘い疼きが生まれて、劣情に身を任せて互いの体に触れる指先が熱くなる。

「あぁっ、デルザリオ様」

 身体の内側から痺れるように一気に脳髄を掻き回す感覚がパメラを襲うと、たちまち足腰が立たなくなるほど体が震えて鼓動が一層早くなる。

「ヒートが来たか」

 一瞬にして辺りに立ち込めたパメラが放つ香り、精霊の加護を持つデルザリオですら、大輪の花が咲き誇るようなその強い香りには眩暈を覚える。

「貴方が欲しいのです」

 呟いてデルザリオの頬に両手を添えながら唇を寄せ、想いを込めるように口付けを深くすると、デルザリオの手がパメラの肩紐に掛かり、ゆっくりと肌着がずらされて白い肌が露わになる。

 腰まで降りて重なった肌着はそのままに、ふるりとまろび出た乳房をデルザリオの大きな掌が掴むと、押し上げられた指の隙間から溢れそうなほど形を変えて大きく揺れる。

 急速に広がっていく甘い痺れに頂は硬く尖り、デルザリオが腰を抱くように片手を添えると、パメラはデルザリオの腕にしがみついて背中を弓形に反らせ天を仰ぐ。

「あっ」
「実が熟れてるな」

 露わになった乳房に唇を寄せると、デルザリオの舌が胸元の果実を捉え、甘噛みしては吸い上げて、唾液に滑る熱が口の中で擦るように幾度となく翻弄し、パメラの身体を震わせる。

「あっ、あぁ、あん、や、だめ、だめです」

「そんなに気持ち良いか」

「あぁあっ、やぁん」

 じゅるじゅると鈍い水音を立て、デルザリオが胸元の果実を噛んで吸い上げると、パメラは快楽に耐え切れずに身体を捻り、下肢の間からしたたかに蜜が溢れて太腿を伝い垂れ落ちる。

 辺りにぶわっと濃い香りが立ち込め、デルザリオはパメラの肌に張り付いた裾を捲り上げると、後ろ向きに抱き直して垂れ落ちた蜜を指で掬い取る。

「蕩けてきたな」

 パメラの耳元に囁いて、粘る卑猥な音を立てながら指をしゃぶると、濡れた指先で耳朶をくすぐる。

「ふぅ、んん」

「堪えずとも良い。啼け」

 そのまま湿った指を蜜壺に沈めると、すっかり蕩けた奥を掻き回して、淫靡な水音とその指の動きがパメラの執着と期待を煽る。

「んん、あっ、そんな……ああぁっ」

 恍惚とした表情で嬌声を漏らすと、膝をがくがくと震えさせてパメラが浅い息を繰り返す。

 蜜壺の奥まで差し込まれた指はざらりと中を擦って引き抜かれ、喪失感に隘路を締め付けると、とろりと溢れ出した蜜がまた内腿を濡らす。

「あぁ、愛しいパメラ」

 顎を掴み口付けて口腔を蹂躙すると、零れ落ちる涙を唇で拭う。

 そのままパメラの内腿を濡らした蜜を指で拭うと、その場に跪いて眼前に迫った白い双丘を揉みしだき、唇を寄せて赤い痕を幾つも刻んでいく。

「何処もかしこも芳しくて気が狂いそうだ」

「あぁっ、デルザリオ様」

 押し広げた双丘の割れ目から顔を覗かせる花弁を舌で割られ、パメラは堪らず身を崩して倒れそうになるが、その華奢な腕を掴んでなりふり構わずデルザリオが蜜壺にむしゃぶりつく。

「はぁああっ、いやっ、あ、そんな、だめっ、だめぇ」

 じゅるじゅると音を立てて蜜を吸い上げると、蕩けて開き切った隘路に舌を差し込み、ざらりとした舌先がパメラの心地好い所を解すように擦る。

 押し寄せる享楽の波に震えて立っていることさえ困難になるパメラの片脚を持ち上げると、溢れ出した蜜を掬ったデルザリオの指が剥き出しになった蕾を捏ね始める。

「はぁん、やっ、そんなところ、あぁあ、デルザリオ様」

「まだ名を呼ぶほど余裕があるか」

 愉悦を覚えた様子で、デルザリオは口端を引き上げると、再びその唇で花弁を割って蕩け出す蜜を吸い上げてから舌先を蜜壺に埋める。

 ぐちゅぐちゅと空気を含んで澱んだ水音が跳ねると、パメラは堪らず身体を痙攣させるようにして絶頂を迎えた。

「泣いても止めてはやれんぞ」

 強烈な色香を放ちながらデルザリオはパメラを抱き上げた。
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