愛されなかった少女は溺愛王太子についていけない

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人物・国紹介( 3月7日更新、ネタバレあり)

人物紹介


＊リリアナ・ペトル・ヴァランガ

➣パッフェルト王国名門貴族ヴァランガ侯爵家長女

元日本人の前世の記憶を持つ。
月光色の髪に菫色の瞳をしている。
虐げられ生きてきた記憶を抱えながらも現世では強く生きたいと願っているが、過去の記憶をなかなか忘れることができず引きづっている。



＊アラン・ペトル・ド・フォン・パッフェルト

➣パッフェルト王国王太子

精霊王の子孫である王族の王太子。
初代国王(精霊王)の先祖返りと言われ、輝かしい金髪に王族特有の碧眼、聖力眼を持つ。
剣術や魔法、勉学共に秀逸であり、国内で彼と並ぶ者はいないといわれるほどである。

王太子であり、未来の国王と地位が確定されているため擦り寄ってくる貴族達の対応にうんざりとしている。リリ以外には執着心が薄い。




＊アレックス・ペトラ・マルグリード

➣パッフェルト王国現宰相マルグリード公爵家長男

茶髪に緑の瞳をしている。
誰にでも隔たりなく接するが、敵と判断した相手には容赦ない。
リリの父(ルードヴィヒ)からリリのことを聞かされていたため、リリを妹のように可愛がる。
親しい人には距離感が近いため、好きな子にはあまり気づいて貰えない。




＊ウィルフレッド・フィン・イディデュワール

➣パッフェルト王国外務大臣イディデュワール公爵家長男

黒髪に真紅の瞳をしている。
アラン、アレックス、ルイスの一つ上である。
精神年齢的にルイスが兄で自分が弟だと勘違いされがちである。
めんどくさがりで適当な性格だが、公の場では取り繕うのが上手いおかげで、騙される女性たちも多い。女性の扱いに慣れており、年上好きである。




＊ルイス・フィン・イディデュワール

➣パッフェルト王国外務大臣イディデュワール公爵家次男

黒髪に蜂蜜色の瞳をしている。
荒ぶる兄とは対照的に落ち着きのある性格である。
物腰が柔らかく、優しい。積極的な女性が苦手。
兄に対しては毒舌である。アレクがいない時はアランの補佐をしている。
ウィルフレッド同様、取り繕うのが上手いが、どちらかというと受け身が多い。




＊リアム・ルイス・サダルメリク

➣パッフェルト王国サダルメリク公爵家長男

洋紅色の髪色に茜色の瞳をしている。
穏やかな性格だが、独特な雰囲気を持つ。
《目立たない》公爵家出身である。
公爵家にも関わらず、ヴァランガ侯爵家よりも序列が低く、4位に当たる。(王家は序列に含まれない)




＊クレア・メイ・トリードル

➣パッフェルト王国トリードル伯爵家長女

父親に甘やかされた性格から、自分の欲望に抗うすべを知らない。アル(王太子殿下)のことを一途に思い続けている。
先々代のトリードル家は昔から国に忠実に使えてきたことから国王陛下の信頼は固かったが、クレアの祖父が当主になってからその信頼は壊れ始めた。




＊アビゲイル・ダグラント

勉学での様々な功績を挙げ名声を得た。
現在はリリの家庭教師をしている。




＊ルードヴィッヒ・ペトル・ヴァランガ

➣ヴァランガ侯爵閣下

現魔法第1騎士団団長である。
月光色の髪に金の瞳を持つ。
リリの父。現在の国王、宰相、外交大臣とは幼馴染であり、公務以外ではお互い愛称で呼び合う仲である。
表情を表に出さないことで有名だが、リリのことになると色々な表情を見せる。
騎士団長として優秀だが、リリが倒れてから過保護差が増し、リリが第1優先で行動する。
洗練された肉体を持つ美丈夫である。




＊クロエ・ミラ・ヴァランガ

➣ヴァランガ侯爵夫人

リリの母。現王妃とは幼馴染であり、今でも仲が良い。茶髪に菫色の瞳をしている。

おっとりとした性格だが、負けん気の強さときっちりとした意思を持つ。
ルードヴィッヒのことをルーイと愛称で呼び、新婚のように夫婦仲は良好。
元伯爵令嬢であり、国内一と言われた美貌は今も健在である。




＊ユリウス・カーティス・ ド・フォン・パッフェルト

➢パッフェルト王国国王

アルの父。パッフェルト王国国王である。賢王として知られるが、王太子時代は番が見つからずに荒れていた。
一途に王妃を愛しており、愛妻家としても名高い。
アルの母-オリビアが優先事項であり、尻に敷かれている状態だが、国政や公務ではそんな素振りを一切見せない。
魔法第1騎士団長、宰相、外交大臣とは幼馴染であり、仲が良いが、王太子時代にかなり迷惑をかけたことから、申し訳なく思っている。




＊オリビア ・エルーシア・ペトル・パッフェルト
 
➢パッフェルト王国王妃(正妃)

アルの母。リリの母親とは幼馴染であり、親友である。隣国の血が混ざっている。
元伯爵令嬢であるが、幼い頃は、身体が弱く、隣国から嫁いできた母の実家の領地の空気が身体にあっていたためにそこで長い間療養していた。
治療のかいがあってか、今は自由に動き回れるほど元気である。
リリの母-クロエとは療養する前の幼い頃に出会っており、クロエはしょっちゅうオリビアに会いに隣国に訪れていた。
王妃は元の家名をミドルネーム入れることが可能なため、エルーシアはエルーシア伯爵家だったことを示す。




＊パッフェルト王国

神ではなく、精霊に仕えている国。
パッフェルト王国があるサランバル大陸には数多くの火山があり、その火山から醸し出される精気は多くの精霊達を癒す力を持つ。
この国の東に位置するペトル火山の精気を気に入った精霊王が現在のパッフェルト王国の原型を作った。
その精霊王の子孫が今の王族であり、王族に近いほどその血縁は重要視され、滅多なことがない限り地位が揺らぐことはない。
サランバル大陸で最も恵まれた土地を有している。
豊かな土地は精霊によって保護されているため、国民の精霊への信仰心が高く、精霊王の子孫である王族への信頼も厚い。

精霊は魔法で姿を隠し、人にはほとんど姿を見せないようにしているため、精霊の姿を見た者には幸福が訪れると言われている。