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第2章 乱破
204 GandCrab×引き際
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「REvil乱波といえば、前身のGandCrab乱波に面白い攻撃あったよね。ラブレターを送ってくるやつとか。Love_Youの後ろに数字くっつけた名前の、ZIPファイルを送り付けてくるやつ。通称、“Love You” malspam campaign。二〇一九年は、あんな物が身代金要求プログラム被害の四〇%を占めとったんやで、驚きやな」
「『あなたに恋をしました』とか書かれとるやつやね。ZIPファイルにJavaScriptのダウンローダが入っとって、実行すると別のダウンローダがダウンロードされる。最終的に複数のマルウェアがダウンロードされる仕組み。うちは、うつけ一筋やで即ゴミ箱送りや」
「うちも一筋やて!」
「また嘘吐いとるわ。にやにやしながら見とったやろ」
「うーつーけー! 不貞腐れんなって。解析しとっただけやお?」
吉乃が、うつけの腕を人差し指でツンツンと突く。
「別に不貞腐れてません。お気遣いは結構です」
うつけとの距離感や、接し方がまだわからない。少なくとも気軽にイジる関係ではない。今相槌がわりに言えるのは、乱波のことだけ。
「REvil乱波の前身があるんやね」
「GandCrab乱波の攻撃を初確認したのは、二〇一八年一月二六日。サービスとして身代金要求プログラム を提供 し、協力者には収益の過半数を超える、六割分を分配した。協力者の取り分を大きくすることで勢力を増した。標的は不具合に対して、対処をしんかった所。二〇一八年一〇月に奈良県宇陀市の市立病院で、電子カルテシステムの障害を引き起こしたのが、GandCrab乱波」
「GandCrab乱波、引き際綺麗やったおね」
「二〇一九年五月に活動終了を宣言。二〇日以内に身代金要求プログラムの配布を停止するよう協力者に要求した。併せて六月末までに配布サイトを削除すると宣言。鍵ごと削除するで、被害者は七月以降復号出来んくなるって発信。もしも放ったらかしにすれば、攻撃側は金にならんのに、被害者は増える。誰にとっても良いことあらへんでね。で、REvil乱波が活動開始したのが二〇一九年四月。活動時期が被っとる。いわゆる派生組織やね」
「ウタリア共和国にだけ攻撃するやつもあったやん。OSの設定言語で判定しとったやつ。スーパーマルオをモチーフにしとるように見える、おっさんの絵にPowerShellが埋め込まれとって、見るとUrsnifのBanking Trojanがダウンロードが始まるやつ。あれ面白かったわ」
「面白いって言うのは、どうかと思う。引くわ」
吉乃は、胡蝶にゴミを見るような眼差しを向ける。
「裏切者! 吉乃もさっき言ったやろ」
「記憶に無い」
「ボケてまったか……可哀想に。なんにせよ、コメ合衆国連邦捜査局が公開しとる、マスター復号化鍵で復号出来るんやし、面白いの範疇やろ」
「まあ……コメ合衆国連邦捜査局と欧州刑事警察機構が連携して、Bitdefender屋と協力して作った復号ツール使って、三万以上のデータを復号出来た事実はあるし、問題はあらへんけど、そんな言い方しとると要らん怒り買うで?」
「『あなたに恋をしました』とか書かれとるやつやね。ZIPファイルにJavaScriptのダウンローダが入っとって、実行すると別のダウンローダがダウンロードされる。最終的に複数のマルウェアがダウンロードされる仕組み。うちは、うつけ一筋やで即ゴミ箱送りや」
「うちも一筋やて!」
「また嘘吐いとるわ。にやにやしながら見とったやろ」
「うーつーけー! 不貞腐れんなって。解析しとっただけやお?」
吉乃が、うつけの腕を人差し指でツンツンと突く。
「別に不貞腐れてません。お気遣いは結構です」
うつけとの距離感や、接し方がまだわからない。少なくとも気軽にイジる関係ではない。今相槌がわりに言えるのは、乱波のことだけ。
「REvil乱波の前身があるんやね」
「GandCrab乱波の攻撃を初確認したのは、二〇一八年一月二六日。サービスとして身代金要求プログラム を提供 し、協力者には収益の過半数を超える、六割分を分配した。協力者の取り分を大きくすることで勢力を増した。標的は不具合に対して、対処をしんかった所。二〇一八年一〇月に奈良県宇陀市の市立病院で、電子カルテシステムの障害を引き起こしたのが、GandCrab乱波」
「GandCrab乱波、引き際綺麗やったおね」
「二〇一九年五月に活動終了を宣言。二〇日以内に身代金要求プログラムの配布を停止するよう協力者に要求した。併せて六月末までに配布サイトを削除すると宣言。鍵ごと削除するで、被害者は七月以降復号出来んくなるって発信。もしも放ったらかしにすれば、攻撃側は金にならんのに、被害者は増える。誰にとっても良いことあらへんでね。で、REvil乱波が活動開始したのが二〇一九年四月。活動時期が被っとる。いわゆる派生組織やね」
「ウタリア共和国にだけ攻撃するやつもあったやん。OSの設定言語で判定しとったやつ。スーパーマルオをモチーフにしとるように見える、おっさんの絵にPowerShellが埋め込まれとって、見るとUrsnifのBanking Trojanがダウンロードが始まるやつ。あれ面白かったわ」
「面白いって言うのは、どうかと思う。引くわ」
吉乃は、胡蝶にゴミを見るような眼差しを向ける。
「裏切者! 吉乃もさっき言ったやろ」
「記憶に無い」
「ボケてまったか……可哀想に。なんにせよ、コメ合衆国連邦捜査局が公開しとる、マスター復号化鍵で復号出来るんやし、面白いの範疇やろ」
「まあ……コメ合衆国連邦捜査局と欧州刑事警察機構が連携して、Bitdefender屋と協力して作った復号ツール使って、三万以上のデータを復号出来た事実はあるし、問題はあらへんけど、そんな言い方しとると要らん怒り買うで?」
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