神霊魔王の英雄談 〜転生先で性転換してしまいますが主人公を目指してます〜

メンゼ

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第二章 半蜥蜴人間と擬人刀。

第二十二話 スキルの確認

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 チャプン....と、水面に雫が落ちる心地よい音が浴場に響く。

 浴場は俺一人では使いきれないほど広い。

 アリーノ大森林へ向かう旅人を癒すために作られた宿だからかしっかりとしている。
 
どうやら村人にも一般開放しているらしく、今日はたまたま人が空いていたらしい。

 一般開放している浴場のため、扉に南京錠をかける事は出来なかったが....まぁあいつらは【粘糸】と【鋼糸】で縛っておいたからくることはないだろう。自衛のためだ、悪く思うなよ。

 この浴場は露天風呂というのか(あまり温泉などに行く経験が無いから詳しくない)....天井がなく、見上げれば星々が輝いていてとても綺麗だ。

 周りには木々を切って板にした物を並べて作られた柵が設けられている。

 一通り体の汚れを落とし、湯の中に浸かってここ最近で溜まった疲れを癒す。

 約二週間も森の中にいたからな....。水浴びぐらいしかできなかったから、こうして温かい湯に浸かれるだけで感動を覚えるな....。

 久しぶりの安息にポヘ~....としていた。多分阿保の子みたいな緩んだ表情になってるかもなー....。

 不意に先のアカツキの話を思い出した。

 自分の親に捨てられ、どちらの種にも認めらなかった....か。



「あいつの親、ヒトゴロシなんだってよ!!」

「何でそんな人の子を学校に通わせるんですか!? 早く別の学校へ....」

「ヒトゴロシの子は所詮ヒトゴロシだッ」

 ....

 ......

 ........

「皆に仲間外れにされるの? 私と一緒だね。....あのね、これから家族だし、似た者同士だから....」



「ん....。はぁ、またあいつか....」

 飛鳥のやつ、死んでも転生しても夢に出てきやがる。いい加減ゆっくり休めって。

 軽く寝てたな。えーと、そういえば何をしようと思ってたんだか。

 暇だしスキルの確認でもするかな。


 簡単に説明すると....


 所持アサルトスキル

 ウインド・ブラスト....風の砲弾を飛ばすぞッ

 ウインド・スラント....風の刃で切り裂くぞッ

 ハイ・インパクト....触れた対象に衝撃波を打ち込むぞッ、なんか【インパクト】が進化してない? いつの間に....

 スラント・テンペスト....自分を中心に刃の嵐を起こすぞッ

 アクアボール....水の塊(水圧大)を飛ばすぞッ


 所持サポートスキル

 水華....水で綺麗な花を作るぞッ....以上!!

 ウインド・ウォール....風の障壁を作るぞッ

 ウォーター・ウォール....水の障壁を作る....

「ぞッ」口調飽きたな

 水操作....触れた水を簡単な動きだが操れる


 所持パッシブスキル

 魔法剣士...魔術師スキルと剣士をスキルの統合。魔力量増加、スキルスロット増加、魔法威力増加。剣術の基礎の習得

 調理....料理の腕が上がる

 可能性獲得....スキルを獲得しやすくなる、スキルスロット無制限....(ry

 痛みの対価....身に受けたアサルト.サポートスキルの獲得

 炎帝....炎熱強体制付与、最高数千度の炎の操作

 鬼力きりき....炎帝から獲得。オーガの固有スキル。身体能力底上げ。

 元素属性耐性....炎帝から獲得。光、闇、物理以外の属性系スキルのダメージを軽減

 物理耐性....物理ダメージ軽減

 不老不死....固有スキル。文字通り不老不死

 肉体超再生....名称通り

 気中魔力超吸収....空気中の魔素から失った魔力を補充

 氷牙....氷牙狼の固有スキル。傷つけた対象に凍傷を与える(武器などでの間接的に与えた傷は含まれない)

 索敵....周囲、最高約百メートル以内の魔力探知。距離が遠いほど効果は薄れる

 潜伏....魔力をしずめ、気配を薄くする

 思念伝達....数キロ範囲内の対象に呼びかけれるテレパシーのようなスキル(知っている人物に限る)。また、操作系スキルにも応用可

 部分重装甲....装甲鳥の固有スキル。部分装甲の進化....かな。体の一部に鎧のような鱗を纏える

 炎帝装甲....部分装甲と炎帝の合成スキル。肉体の一部に炎帝の炎を纏える

 宙蹴り.....キラーラビットの固有スキル。一度の滞空中に三度まで、空を踏みしめることができる

 粘糸...ビッグスパイダー、及びアラクネの固有スキル。強力な粘性をもつ糸をだすことができる

 鋼糸....ビッグスパイダー、及びアラクネの固有スキル。頑丈な糸を出すことができる

 毒液....パラライズアントの固有スキル。毒素を持つ液体の生成

 麻痺液....パラライズアントの固有スキル。麻痺性の液体の生成

 歩道記憶....パラライズアント固有スキル。一度通った道を忘れない



 ........多いなぁ。

 いくつか進化したスキルもある、多分炎帝戦が原因かな。

 それにどうやら進化と同じく似たスキルや、決まったスキル同士は自動的に統合されるらしく、なにやら魔法剣士を獲得したみたいだ。

 魔術師と剣士が消滅? というのか、消えたが俺には魔術師はなくても問題ないスキルだしいいか。問題は必要なスキルが消える心配だな....。

 改めて思うと攻撃性の固有スキルが強力だ。スキルは詠唱が必要無いという大きなメリットがある。

 こんなにスキルがあるのに使いこなせないのでは意味がない。

 俺は湯船につかった状態で、濡れた前髪を押し上げながら考える。

 現在全く使いこなせていない、または扱いきれていないスキルは....二つ。

 炎帝と鬼力の二つ....どちらも炎帝から得たスキルだ。

 炎帝は今更言わずもがな。鬼力は....これもコントロールが難しい。

 これは文字通り鬼のような筋力増加を付与する....といったスキルだが考えてほしい。

 急に力が十倍以上強くなったらどうなる? 
 歩くだけでさえ困難だろう。力加減を間違えればあれやこれやこわしてしてしまう。

 一度試しに使ったことがあるが....試しにパンチした木が砕けながら、面白い回転の仕方しながら吹っ飛んだ。

 あれ以来使ってなかったけど、このままじゃ宝の持ち腐れだよなあ。

 ......周りに人や壁みたいな障害物ないよな。当てなきゃ別にいいわけだし少しぐらいなら....。

 【鬼力】発動。

 まぁ俺の華奢な体が筋骨隆々になるわけでも、力がみなぎるッ、みたいな変化があるわけでもない。

 ただ、軽く腕を振るってみると.....

 ブオォッ!! と空を切る音と同時に腕が霞むような早さで振りぬかれる。

 舞い上がった風で大きな水しぶきがおきる。

 ......これ絶対炎帝のおっさん発動してなかったよな。油断していたのか、炎帝も苦手なスキルだったのか......。

 発動されてたら間違いなく勝て無かったろうな....。
 今更ながら心臓バクバクだよ、もう....。

 安堵のため息をつき(今日何回目のため息だよ)、風呂から上がろうと足を踏み出した。

 気づいたら体が柵目がけてすっ飛んでいた。

 近づく柵を呆然と見ながら、思い出す。


 あ....【鬼力】解くのわすれてた。

「うおぉぉぉぉぁぁぁあ!?」



━━━━━━━━━━━━━━


 男部屋にて....

「なぁ、アカツキ。なんで急に恋なんかしてんの? 今まで全く興味なかったのに」

 俺っち....一期がアカツキに疑問に思ったことをきいた。

 今までアカツキのやつは誰かと恋愛したいとか、付き合いとかに縁はなかったのだ。

....いや縁はあるなぁ、こいつはなかなかのイケてる面してるし、何度か告白された経験はある。(こっそりこいつの腰にぶら下がって聞いたこともある。刀の体は便利だにゃ)

 そんな奴が恋になど....と思った次第だが....

「俺がクレイン様と剣を交えたとき、その凛々しいお姿に見とれたんだ。そして俺は敗北した。【シンクロ】を最高まで高めた状態ではなかったとはいっても、俺は本気だった。あの戦いの後、今まで感じたことのない感情が沸き上がってきたんだ....これが恋なんだとすぐにわかったよ。そうそう、あの愛らしい....」

「お、おおう....お前の気持ちは痛いほどわかったッ。本当に痛い発言はいいッ」

 まだ語り足りなさそうなアカツキを無視し、感慨深く思う。

 あの恋愛に疎いアカツキがねぇ....、クレインの譲さん....ん? 
 違うか、クレインには悪いがアカツキを応援しようかな。

「そうかそうかッ、アカツキにも女性に意識するんだなッ。クレインちゃんは女性というか女子だけどッ」

「ん、俺だって異性に興味はある」

「おうおう、ならさ女湯覗きしようかッ」

「はぁ、一期なに言ってるんだ。女性には興味はあることにはあるが、裸を除くのは違....」

「クレインちゃんもいると思うけどにゃぁ?」

「━━ッ!?」

 はははッ、やっぱり反応してるよ!! めちゃくちゃ葛藤してるご様子ですねー。

 笑いをこらえて、真剣な顔を作る。

「アカツキ....お前はクレインちゃんの綺麗な透き通ったような肌を見たくないのか。好きな相手の裸を覗く、それは恥ずべき事じゃないぞッ。お前がクレインちゃんの事が好きなら今行動しなくてどうするッ」

 我ながら物凄いこといってるよ。

 これは流石にまずいか?

 そう思い、アカツキの様子をうかがうと....

「――――!? た、確かにッ」

 ブフッ!? かかったよコイツッ!! やっぱ面白よアカツキッ。

「よしよしなら早速行くぞロリコn....アカツキ!?」

「おい今ロリコンって....」


 というわけでとうちゃーく。浴場の外、柵の傍ですよっと。

「さてさて....いい覗きのポイントはっと....」

「そういえば常習犯だったな、お前は」

 そうです、大体の宿の覗き穴、ベストポイントはほぼほぼ把握しているのです。

 俺が記憶をたどりつつ覗き穴を探すため、柵の角を曲がると....

「なんであなたたちがここにいるのよ」

 エルフと狼娘との声が重なって聞こえた。

 ただ違和感が三つ。
 まず柵の外側から聞こえたこと、その二人はキチンと服を着ていること。

 そしてエルフことエレンの体のあちこちに蜘蛛の糸のようなものがひっついていること....。

「な、なんでここにいるのかにゃ? 待ち構えていたの....?」

 そう聞くと女性陣は睨みつけながら話す。

「クレインが私たちと風呂に入りたがらないのよ。無理に入ろうとしたら体中糸でぐるぐるにされたのッ」

「ですがクレインさんも甘いですね。僕が【血爪】を発動したらスパスパ切れましたよ」

「解放されたからお風呂に突入ッてわけにもいかないでしょ、だから」

「僕たちも覗き....いえ、クレインさんを鑑賞しようかと思っていたのです。まぁ覗き穴を見つけれず諦めようかと思っていましたが」

いや覗きも鑑賞も似たようなもん....。

 それにしてもなるほど....確かにクレインちゃんが元男なら女性に意識してしまうだろう。正直羨ましいことこの上ないがにゃ。

「そうかそうか....じゃ、俺っち達は先を急ぐので....」

 関わり合いになると、まず間違いなく面倒ごとになる気がしたので、彼女たちの横を通り過ぎようとした。

 それに....覗き穴一つしかないんだよなぁ、ここ。

 ガシッと俺っちの首筋をつかむ黒い影。

「えーと....エレンちゃん? 何かな、そんな怖い顔して。き、綺麗な顔が台無しだよー....」

「その様子だと、覗き穴の場所知ってるわよね」

 ....素直に引き下がればよかった。いや、今からでも遅くはないッ。

「な、何のことだかわからないなぁ。そうだ、俺っち急用思い出したんだったッ」

 掴んでくる手を少し強引に引きはがし、来た道を戻ろうと後ろを振り向くと

「の、覗かないのか....」

 わーお。このロリコン、めちゃくちゃ落ち込んでるじゃんかッ。

 一瞬足が止まってしまう。その隙を見逃さずステーデちゃんが俺の拘束にかかる。

 伊達にアカツキの相棒をしていない俺はそれを何とかいなすと、走ってにげようとした。

 もうこの娘達怖いッ!!

 全速力で走り出した....瞬間背後で絶叫と共に何かが崩れる音がした。

 振り向けば崩れた柵、呆然とする一同、倒れた裸の少女。

 ......なんでこんな事になったのか分からないが....今、とてつもなく危険な状況に陥っていると脳内で警鐘が鳴り響く。冷や汗が頬をつたう。

 起き上がった少女こと、クレインちゃんは二度瞬きするとその可愛らしいお顔を変貌させていく。

「おい、お前達....」

 言葉を遮って言い訳を始める一同。
 必死だ、まるで命が掛かっているかのように。

「わ、私は悪くないわよッ。スティが糸を開放してくれて、じゃなくて勝手に開放して覗きに行こうだなんて言い出したから....ッ」

「何言ってるんですかッ。最初に覗きに行きたいとか言ったのは誰ですかッ!? あなたが僕に糸を切ってくれとお願いしたんじゃないですか!?」

「お、俺はクレイン様が好きなら行動しろと一期に言われまして....」

 おいコラッ!? 余計なこというなッ!!

「そうかそうか、わかったよ。お前たちの言い分は」

 クレインちゃんは怒りの表情を緩め笑顔になった....怒気をそのままにして。

「とりあえず俺の代わりに宿の主人に謝って、柵を修理しろ」

 それは君が悪いんじゃぁ....、と思ったが有無を言わせないオーラを纏っている。

 あれ、絶対威圧系のスキルか何か使ってるって、だって赤黒いオーラが見えるんだもん....。

「その後は罰ゲームな」


━━━━━━━━━━━━━━


 翌朝。

 俺は風になってるッ!! いやー暴走族ってこんな気分なんだろうか。

 現在、村を出て草原から林の中を通る道を走っていた。

 にしても人の足と馬の足だけでこんなにも違うんだな。

 そう思い、俺が跨っている馬、《風馬ヴァンホーク》の頭をなでる。

 風馬はC-ランクの魔獣らしく、比較的おとなしい種のようだ。

 見た目は馬と変わりないが、大きくてガッシリとしている。普通の馬の倍は大きんじゃないか。

 最大の特徴はその足の速さ。このヴァンホークはしつけられており、現在は多分時速70キロぐらいだろうが、本気で走れば100キロを超えるのだと。

 普段はあまり動かず、走っても普通の馬と変わらない速さでしか動かないのでランクはC-で落ち着いているが、実際に暴れればBに到達するのでは? と言われているらしい(暴れた風馬を観測した事が無いため憶測でしか計れないそうだ)。

 これだけ早ければ半日もいらないと叫んで報告してくれるエレン。

 ......なんで叫んでいるかって? 別に歓喜の声でそう言ってるわけじゃない。だってこれは絶叫ですもの♪

 背後をチラッとみるとそこには荷台があり、そこには皆の荷物が乗っている。

 だが他のみんなの姿はない。

 ただし、絶叫──主にエレンと一期の──だけが響く。

「「ギャアァァァァァァァァ速いィィィィィィッ!!!!」」

 ....昨日の罰として荷台の壁に縛って縛ってぶら下げています。

 ステーデとアカツキは戦闘職だからか、青い顔しながらも大人しくしているが他二名....一人は怖がり、一期は刀の状態で戦うことメインの為そうはいかない様子。

 けど、同情なんかしない。自業自得、こうでもしないとまた繰り返してくるだろうからなッ。

「風馬、よろしく頼むよッ」

 風馬が一鳴きし、さらに速度を上げた。....背後の絶叫が大きくなった気がするけど風の音だな、きっと。
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