隣の茶髪ギャルが気になる件について!!

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!

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12話 俺の秘密を!

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二人が部屋から去り、再び居眠りをしていると、一階から大声が聞えてきた。

「お兄ちゃん、ご飯できたよ!」

浅い眠りだった俺は、その声に反応してベットか起き上がった。
着替えもしないまま寝ていたので、シャツにしわが寄っている。

ノロノロと制服から上下ジャージに着替えた俺は、髪を掻きながら一階へと向かった。
リビングの扉を開けて中に入ると、朝霧が肩出しニットを着て、テーブルの椅子に座っていた。

「九条、遅い! 私も加奈ちゃんも頑張って料理を作ったんだからね」
「それは悪かった……それよりも、その服は?」
「ふっふーん、いいでしょ。加奈ちゃんが服を貸してくれたんだ」

加奈の身長は朝霧より少し低く、体も細身で胸も小さいはず……
その……胸がすごく強調されて……けしからんことに。

思わず視線を逸らすと、朝霧がニュウっと笑みを浮かべる。
そしてわざとらしく、頭上へと両腕を伸ばす。

「この服、私が着るとピチピチなのよね。ねえ九条、私に似合うかな?」
「似合ってる。似合ってる」
「私の方を見て、言ってほしいなー」

クソっ、完全にからかわれてる。
そっちがその気なら、凝視してやろうじゃないか。

俺は大きく目を見開き、朝霧の胸を直視した。
うわー、さっきよりもデカくてほわっと柔らかくみえる!

「お兄ちゃん、結奈さんのどこ見てんのよ! 家の中でセクハラしないで!」

大声が聞えてきて、ハッと視線を向けると、料理を運んできた加奈が鬼の形相で睨んでいた。
それに焦った俺は、思わず声が裏返る。

「違う、違う。朝霧がこっち見てっていうから」
「うん、言ったけど、ジッと胸を見られるのは、恥ずかしいかも、九条のエッチ」
「そんなつもりじゃなかったんだって!」

朝霧は両腕で胸を胸を多い、恥ずかしそうな仕草をする。
そして椅子から立ち上がると、「料理を運ぶの手伝うね」と加奈に告げ、朝霧はキッチンへと逃げていった。

あの小悪魔め、俺を完全に嵌める気だったな。
妹の評価が一気に氷河期になったじゃないか!

頬を膨らませ不機嫌そうに、加奈はテーブルに料理を並べていく。
そしてじろっと俺を一瞥して「スケベ!」と言ってキッチンへ歩いていった。

俺も年頃の男子だ。
ちょっとぐらい興味があってもおかしくないだろ。
胸をガン見したのは反省するけどさ。

しばらくすると朝霧と加奈が料理を次々と運んできた。

エビフライ、グラタン、ハンバーグ、ポテトサラダ、野菜スープ、ご飯……おいおい、こんなに食べられるのか?

テーブルの上に並ぶ料理の数に驚いていると、隣に座った朝霧がにっこりと微笑む。

「沢山作り過ぎちゃったけど、しっかり食べてね」
「グラタンとハンバーグは結奈さんが料理したんだから、残しちゃダメだからね」
「……わかった、善処する……」

これだけの量を食べられないなんて言えない。
朝霧の料理を残せば、加奈が怒る。
加奈の料理を残せば、明日からの弁当の中身が怖い。

こうなったらご飯だけ残して、料理を限界まで食べてやる!

俺は意を決し、箸でハンバーグを掴んで、口に放り込む。

「……美味い」
「でしょ、でしょ、結奈さん、私よりも料理が上手いの」
「へへへ、そんなことないよ。加奈ちゃんの方が料理上手よ」

俺の驚いた顔を見て、加奈が手を叩いて喜ぶ。
すると朝霧は照れたようにハニカミ、加奈を褒める。

すっかり、加奈と朝霧は仲良くなったんだな。

次にグラタンを食べてみると、グラタンも抜群に美味しかった。
女子二人は楽しそうに雑談している。
その間、俺は全ての料理を黙々と食べ続ける。

エビフライを箸で抓みながら、朝霧が俺の方へ顔を向ける。

「こうして並んで食べていると、私達、カップルみたいだね」
「ゲフォ、ゲフォ、ゲフォ、ゲフォ」
「三人で食べると家族みたいですよねー」
「ゴフォ、ゲフォ、ゴフォ、ゲフォ」

朝霧も加奈もなんてことを言い出すんだ。
思わず、料理が喉に詰まっただろ。

咳き込む俺の背中を摩りながら、朝霧が加奈に問いかける。

「九条って、小学校や中学生の時、好きな女子っていなかったの? どんな女子が好みが聞いてもいい?」
「いいですよー! お兄ちゃんは明るい女子によく絡まれてましたね。お兄ちゃんから告白したことはないはずです」
「俺の黒歴史をバラすな! せめて俊司や慎の中学生の頃の話にしてくれ!」
「そういえば、あの二人も同じ中学だったんだね。三人はどんな中学生だったんだろ?」
「えっとですね――」

加奈は唇の人差し指を当て、昔を懐かしむように話し始めた。
気遣ってくれたのか、俺よりも俊司や慎の話が多い。
許せ友よ……暴露される時は三人一緒だ。

何とか全ての料理を食べ、腹を摩っていると、朝霧は顔を上げ、壁の時計を眺める。

「もう七時かー。楽しかったから気づかなったよ。私、そろそろ帰るね」
「お兄ちゃん、結奈さん帰るって、お兄ちゃんが送っていかないと」
「ちょっと待ってくれ。今は食べたばっかりだから、少し休憩したら、送っていくよ」

腹が満タンで、体が重い。
もう少し消化が進むまで待ってほしい

すると朝霧がスッと椅子から立ち上がる。

「いいよ、いいよ、今日は九条にマックを奢ってもらったお礼だし。私の家近いから」
「それなら、私が結奈さんを送っていきます」
「だったら、加奈ちゃん、私の家でゆっくりしていってね」
「いいんですか! 結奈さんの部屋にお邪魔しても」
「いいに決まってるじゃん」
「わかりました。ちょっと外着を取りに行ってきます」
「私も着替えないと」

二人は楽しいそうにリビングへ歩いていく。
ドアノブを握り、振り返った加奈が、俺をお願いをしてきた。

「お兄ちゃん、私、結奈さんの家に行ってくるから、後片付けお願いね」
「へーい」

朝霧を俺が送っていくつもりだったが、加奈が乗り気だから任せておこう。
同年代の女子の部屋って、ちょっと興味あったんだけどな。
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