「死にたがりは死ね!」

白髪の長島さん

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コミュ障の極み男子

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「ん……」
いつの間にか寝ていたようだ。ディスプレイが消えたパソコンに突っ伏していた。幸いよだれを垂らしてなかったから助かった…
僕はスリープ状態のパソコンを付けようとした…


「あ、起きたぁ?君が一番最後だよ」
突然聞こえた他人の声に僕の心臓がどきりと跳ねた。人懐っこそうな笑顔を向ける茶髪の男の子が、僕に話しかけていた。状況が全く理解できず、返事もできず当たりをキョロキョロと見回してみると、ここは自分の部屋ではなかった。
広いホールにざっと10組の机と椅子が、円を描くように並べられている。それぞれ周りの子と話したり、机上の自分のパソコンをいじったりしている。

「無視?ひどーい!」
今の状況を寝起きの頭で必死に考えていたが、答えは出ず目の前の知らない男の子に返答を迫られている。
数年人と口を効かなかった僕は、立派なコミュ障となっていたのだ。

「あ、、、えっと、、、、その、、、、」
口をぱくぱくさせながらこう答えるのが精一杯。
キョロキョロしながら必死に返答を探す僕を見て、茶髪の男の子はブハッと吹き出して笑い始めた。
「そんな緊張しなくて大丈夫だよ!それでね、僕も含めてここにいる人達は、みんな起きたらここにいたみたい。君もそうだよね?」
僕は縦に頭をぶんぶん振った。ヘドバンではない、必死の肯定だ。

「みんなの共通点は、自分のパソコンがあるってことなんだ。どういう目的でここに連れてこられたんだろう」
知るかそんなの。こっちが聞きたいくらいだ。一通り周りの状況とかもこの子は把握しているようで、僕はみんなよりかなり長く寝たままだったのだろう。


茶髪の男の子は、ユースケと名乗り握手を求めてきた。握手に応じたら笑顔でこれから友達だと決められた。
ユースケは僕の苦手なタイプの人間であった。
大抵こういうタイプの人間は、僕のような内気で目立たない人間を必要以上に毛嫌いするものだ(僕の偏見だが)。それなのにユースケはこの場での友達に僕を選んだ。お金でも持ってると思われたのだろうか?

軽く話した後は、お互い自分のパソコンをいじり始めた。ユースケは僕の右隣の席のようだ。
昨日書き込みをした掲示板を覗きに行くと、僕の書き込みには50件をこえる返信が来ている。
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