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第1章 全ての始まり
出会い2
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これまでの出来事にも腰が抜けそうになったけど、今度はもっと驚いた。目の前には、俺よりも背が高くて綺麗な女性が立っていた。それも羽織のようなものを着ていて、全身がエメラルドグリーン色に輝いている。
「ここは森の中。自然、大地の力で満ちている。この意味、分かるわよね。テネブラエ?」
彼女を取り巻いているエメラルドグリーンのオーラのようなものが大きくなった。それに答えるかのように森から風が吹いてきた。まるで彼女を助けるかのように…。
「…自然の想像者…たった1人…消す…」
「いや…辞めだ…コイツは強い…しかも、場所が悪い…」
俺は動けずに前しか見えないけど、後ろから凄まじい殺気みたいなものを感じる。
「良い判断よ。ここなら私は全力の戦闘ができる。あなた達に勝ち目はない。」
途端に後ろの方で、突風の音と共に悲鳴のようなものが聞こえた。同時に俺の体の自由は戻り、殺気のようなものも消えた。
「あ、あの、ホントに…」
まず言わなきゃいけないのはお礼だ。俺の命を救ってくれたんだ。でも、今までの恐怖や焦りから一気に解放されたせいか、言葉が出なかった。それに聞きたいことが山ほどあって、頭の中で整理がつかなかった。
俺は泣いていた。みっともないほどに。カッコ悪い、男のくせに…。
「もう大丈夫、大丈夫よ。だから、もう泣かないで…。たった1人でよく闘ったわね。」
俺は顔を袖で拭いて、立ち上がった。
「あの、本当にありがとうございました…。あの…あなたは一体?…」
「あー、そっか、そうよね。自己紹介、まだしてなかったわね。」
近くで見ると、やっぱり綺麗な人だ。俺が今まで会ったことのある人の中で一番だ。
「私はシルウァ。とにかくすぐにここから離れるわよ。」
「えっ。」
「ここじゃなくて安全な場所に移動する。今、この場所はあなたにとってかなり危険。扉が開かれて、またすぐに追ってが来る。実際にあなたは襲われたでしょ?」
「でも…、ばあちゃんが…、家に帰らないと心配かけます。もう遅いし…」
「私を信じて。ここでのあなたの時間は..............そうね........10分。10分したらあなたを無事に家に送り届けるわ。」
もうこの人を信じるしかない。もう1回あんな怪物が来たら、今度は絶対に俺は殺される。
「分かりました…。」
「ありがとう。それじゃ、東山隼人くん。私の手に捕まってもらえる?」
「えっ、はっ、はい…。」
何でこの人は俺の名前を知っているのだろうか。そう思いながらも、俺はシルウァさんの手を握った。すると、さっきと同じようにエメラルドグリーンのオーラが出てきた。シルウァさんはまるで森から巻き取るようにしてオーラを纏っている。気づけば俺もそのオーラを纏っていた。
「最初は驚くかもしれないけど、一瞬だからね。それに、その間にかすり傷も治ると思うから。」
「はっ、はい!」
エメラルドグリーンのオーラがだんだん濃くなっていき、渦をまいてきた。そして、ついには周りが眩しくて見えなくなった。俺は気のせいか、体が浮く感覚がした。
「ここは森の中。自然、大地の力で満ちている。この意味、分かるわよね。テネブラエ?」
彼女を取り巻いているエメラルドグリーンのオーラのようなものが大きくなった。それに答えるかのように森から風が吹いてきた。まるで彼女を助けるかのように…。
「…自然の想像者…たった1人…消す…」
「いや…辞めだ…コイツは強い…しかも、場所が悪い…」
俺は動けずに前しか見えないけど、後ろから凄まじい殺気みたいなものを感じる。
「良い判断よ。ここなら私は全力の戦闘ができる。あなた達に勝ち目はない。」
途端に後ろの方で、突風の音と共に悲鳴のようなものが聞こえた。同時に俺の体の自由は戻り、殺気のようなものも消えた。
「あ、あの、ホントに…」
まず言わなきゃいけないのはお礼だ。俺の命を救ってくれたんだ。でも、今までの恐怖や焦りから一気に解放されたせいか、言葉が出なかった。それに聞きたいことが山ほどあって、頭の中で整理がつかなかった。
俺は泣いていた。みっともないほどに。カッコ悪い、男のくせに…。
「もう大丈夫、大丈夫よ。だから、もう泣かないで…。たった1人でよく闘ったわね。」
俺は顔を袖で拭いて、立ち上がった。
「あの、本当にありがとうございました…。あの…あなたは一体?…」
「あー、そっか、そうよね。自己紹介、まだしてなかったわね。」
近くで見ると、やっぱり綺麗な人だ。俺が今まで会ったことのある人の中で一番だ。
「私はシルウァ。とにかくすぐにここから離れるわよ。」
「えっ。」
「ここじゃなくて安全な場所に移動する。今、この場所はあなたにとってかなり危険。扉が開かれて、またすぐに追ってが来る。実際にあなたは襲われたでしょ?」
「でも…、ばあちゃんが…、家に帰らないと心配かけます。もう遅いし…」
「私を信じて。ここでのあなたの時間は..............そうね........10分。10分したらあなたを無事に家に送り届けるわ。」
もうこの人を信じるしかない。もう1回あんな怪物が来たら、今度は絶対に俺は殺される。
「分かりました…。」
「ありがとう。それじゃ、東山隼人くん。私の手に捕まってもらえる?」
「えっ、はっ、はい…。」
何でこの人は俺の名前を知っているのだろうか。そう思いながらも、俺はシルウァさんの手を握った。すると、さっきと同じようにエメラルドグリーンのオーラが出てきた。シルウァさんはまるで森から巻き取るようにしてオーラを纏っている。気づけば俺もそのオーラを纏っていた。
「最初は驚くかもしれないけど、一瞬だからね。それに、その間にかすり傷も治ると思うから。」
「はっ、はい!」
エメラルドグリーンのオーラがだんだん濃くなっていき、渦をまいてきた。そして、ついには周りが眩しくて見えなくなった。俺は気のせいか、体が浮く感覚がした。
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