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第1章 全ての始まり
出会い1
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何とかなりそうだ。この調子で下りて行けば多分18時半には帰れる。
「学校の奴らに自慢できるな! ここまで本格的に調査したのは俺と東山ぐらいだ。」
まぁ、調査したのはほとんど天沢…、お前だけどな。でも、天沢が満足して良かったし、確かにスリル満点で少しは楽しかったな。
「だな! でも俺は2度とあそこには行かないぞ。不気味すぎて、このままじゃ夢に出てきそうだ。」
天沢は爆笑している。
「確かにな、1回行けば十分だな。明日は、幽霊だの何だの言ってた奴らにこのビデオを見せてやるぞ!」
俺は天沢の気合いの入れように笑っていた。
が、そのとき、俺はなぜか分からないけど全身が震え上がった。後ろの方から何か恐ろしい気配を感じたからだ。恐る恐る俺は後ろを振り返ってみた。
「天沢…あれって…」
その先の言葉が出てこなかった。なぜかって言うと、俺たちが行った神社の辺りが光っているからだ。しかも、炎って感じじゃない。色が赤になったり、青になったり、緑になったりしている。
「どうしたんだよ、東山。声なんか震わして。」
「おい、お前。後ろ見てみろよ。」
「後ろ?」
流石の天沢だってこれには驚くはずだ。
「後ろ? 後ろに何かあるのか?」
嘘だろ、コイツ、見えてないのか? 強がってふざけているようには見えない。本当に何も気づいてないって顔してる。なら尚更マズイ。とにかく裏山を下りた方が良い気しかしなかった。
「おい、天沢! 競争だ!! 全力で裏山を下りるぞ!!!」
「何だよ、急に熱入っちゃって。よし、負けねーぞ!」
俺たちは全力疾走した。だけど下りても下りても道が続く気がした。俺はもうほとんどパニック状態だ。何なんだあの光、だんだん大きくなってるし、山火事ってぐらいだし、しかも天沢には見えてない…。それに加えて、気づくことさえやめたかったけど、さっきから誰かに追いかけられてる気がする。
「天沢! 道これで合ってるよな?」
「おうよ! 来た道を帰ってるからな!」
後ろからの気配と足音がだんだんとハッキリしてきた。
「おい、さっきから、誰かに後ろから追いかけられてる気しないか?」
「後ろから? 何も聞こえないし、そんな感じもしないけどな。お前疲れてるんじゃないか?」
「そうかも…。」
俺は笑ったつもりだったけど、顔が引きつった。コイツは後ろからの気配にも、あの山火事みたいなのにも一切気づいてない…。もしかして、俺だけを追いかけているのか? だとしたら…。
と、そのとき、やっと学校の周りの森に着いた。
「天沢! ここで別れよう。俺ちょっと学校に忘れ物しちゃってさ!」
「そっか、気をつけろよ。そんじゃな!」
天沢が手を振ってから歩いていくのを確認して、俺は森の中でひらけた場所に行った。そこで草陰の中に隠れた。
「…止まった……あれは危険すぎる…」
「この辺りだ…」
止まった? 賭けは成功だ。やっぱり狙いは俺1人か。これで天沢が追われることはなさそうだ。声からして、2人…。 俺が何したってんだよ…。
どうする隼人、このまま隠れ続けるか? それとも一か八か逃げるか? 足音が近づいてきた。このままじゃ、見つかる…。俺は意を決して、落ちてた石を俺の反対側に投げて、そのままダッシュした。
どうかあっちに行ってくれ。
「…また…逃げたぞ…」
「あれか…」
どうやら大失敗したようだ。普通に気付かれた。加えて、アイツらの姿も一瞬だけ見えた。よくアニメや漫画ではビックリすると、人は悲鳴を上げている。嘘だ。俺は悲鳴を上げるなんて余裕なかった。絶対に見間違えだろうと願ったけど、追ってきてる奴らは確かに2人とも人間じゃなかった。1人はでっかい狼で、しかも目が3つあって、もう1人は人間っぽいけど足と頭がなくて浮いていた。
本能的に絶対に捕まっちゃダメだと感じていた。これ以上は走れないってぐらい俺は走った。
「捕らえた…」
へっ! 何言ってんだ。俺は捕まってないし、もうすぐ大通りにも出る! 逃げ切れる!!
「イテっ!」
いきなり俺は正面から何かにぶっかった気がした。と同時に体が動がなくなった。いや、正確には動くことには動くけど、超スローにだ。まるで全身がゼリーの中に固められてるみたいだ…。
「5人目だ…」
「…だが、これほど強大なものはなかった…」
すぐ後ろにいるのか? ヤバイ、本当にヤバイ。何なんだよ、これ! 動け!!
「…すぐに消す…」
声も出ない。完全に俺の思考は停止だ。もうダメだ…。恐怖で体の芯まで凍っている。俺は殺されるのか? コイツら化け物に…。ばあちゃん…じいちゃん…。
その瞬間、前の方から急に強い風が吹いてきた。不思議なことに、荒々しさは感じなかった。優しくて温かく感じられた。
「良かった、もう大丈夫よ。あなたを消させやしない。」
「学校の奴らに自慢できるな! ここまで本格的に調査したのは俺と東山ぐらいだ。」
まぁ、調査したのはほとんど天沢…、お前だけどな。でも、天沢が満足して良かったし、確かにスリル満点で少しは楽しかったな。
「だな! でも俺は2度とあそこには行かないぞ。不気味すぎて、このままじゃ夢に出てきそうだ。」
天沢は爆笑している。
「確かにな、1回行けば十分だな。明日は、幽霊だの何だの言ってた奴らにこのビデオを見せてやるぞ!」
俺は天沢の気合いの入れように笑っていた。
が、そのとき、俺はなぜか分からないけど全身が震え上がった。後ろの方から何か恐ろしい気配を感じたからだ。恐る恐る俺は後ろを振り返ってみた。
「天沢…あれって…」
その先の言葉が出てこなかった。なぜかって言うと、俺たちが行った神社の辺りが光っているからだ。しかも、炎って感じじゃない。色が赤になったり、青になったり、緑になったりしている。
「どうしたんだよ、東山。声なんか震わして。」
「おい、お前。後ろ見てみろよ。」
「後ろ?」
流石の天沢だってこれには驚くはずだ。
「後ろ? 後ろに何かあるのか?」
嘘だろ、コイツ、見えてないのか? 強がってふざけているようには見えない。本当に何も気づいてないって顔してる。なら尚更マズイ。とにかく裏山を下りた方が良い気しかしなかった。
「おい、天沢! 競争だ!! 全力で裏山を下りるぞ!!!」
「何だよ、急に熱入っちゃって。よし、負けねーぞ!」
俺たちは全力疾走した。だけど下りても下りても道が続く気がした。俺はもうほとんどパニック状態だ。何なんだあの光、だんだん大きくなってるし、山火事ってぐらいだし、しかも天沢には見えてない…。それに加えて、気づくことさえやめたかったけど、さっきから誰かに追いかけられてる気がする。
「天沢! 道これで合ってるよな?」
「おうよ! 来た道を帰ってるからな!」
後ろからの気配と足音がだんだんとハッキリしてきた。
「おい、さっきから、誰かに後ろから追いかけられてる気しないか?」
「後ろから? 何も聞こえないし、そんな感じもしないけどな。お前疲れてるんじゃないか?」
「そうかも…。」
俺は笑ったつもりだったけど、顔が引きつった。コイツは後ろからの気配にも、あの山火事みたいなのにも一切気づいてない…。もしかして、俺だけを追いかけているのか? だとしたら…。
と、そのとき、やっと学校の周りの森に着いた。
「天沢! ここで別れよう。俺ちょっと学校に忘れ物しちゃってさ!」
「そっか、気をつけろよ。そんじゃな!」
天沢が手を振ってから歩いていくのを確認して、俺は森の中でひらけた場所に行った。そこで草陰の中に隠れた。
「…止まった……あれは危険すぎる…」
「この辺りだ…」
止まった? 賭けは成功だ。やっぱり狙いは俺1人か。これで天沢が追われることはなさそうだ。声からして、2人…。 俺が何したってんだよ…。
どうする隼人、このまま隠れ続けるか? それとも一か八か逃げるか? 足音が近づいてきた。このままじゃ、見つかる…。俺は意を決して、落ちてた石を俺の反対側に投げて、そのままダッシュした。
どうかあっちに行ってくれ。
「…また…逃げたぞ…」
「あれか…」
どうやら大失敗したようだ。普通に気付かれた。加えて、アイツらの姿も一瞬だけ見えた。よくアニメや漫画ではビックリすると、人は悲鳴を上げている。嘘だ。俺は悲鳴を上げるなんて余裕なかった。絶対に見間違えだろうと願ったけど、追ってきてる奴らは確かに2人とも人間じゃなかった。1人はでっかい狼で、しかも目が3つあって、もう1人は人間っぽいけど足と頭がなくて浮いていた。
本能的に絶対に捕まっちゃダメだと感じていた。これ以上は走れないってぐらい俺は走った。
「捕らえた…」
へっ! 何言ってんだ。俺は捕まってないし、もうすぐ大通りにも出る! 逃げ切れる!!
「イテっ!」
いきなり俺は正面から何かにぶっかった気がした。と同時に体が動がなくなった。いや、正確には動くことには動くけど、超スローにだ。まるで全身がゼリーの中に固められてるみたいだ…。
「5人目だ…」
「…だが、これほど強大なものはなかった…」
すぐ後ろにいるのか? ヤバイ、本当にヤバイ。何なんだよ、これ! 動け!!
「…すぐに消す…」
声も出ない。完全に俺の思考は停止だ。もうダメだ…。恐怖で体の芯まで凍っている。俺は殺されるのか? コイツら化け物に…。ばあちゃん…じいちゃん…。
その瞬間、前の方から急に強い風が吹いてきた。不思議なことに、荒々しさは感じなかった。優しくて温かく感じられた。
「良かった、もう大丈夫よ。あなたを消させやしない。」
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