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第2章 もう1つの世界
選択
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最強? あの怪物を見ただけで腰が抜けそうになったこの俺が?
「君は私以上の潜在能力を秘めている。自分の姿をもう1度よく見て。」
違和感がなさすぎて忘れていた。確かに俺の体はシルウァさんと同じように、エメラルドグリーン色に輝いていた。
「それが何よりの証拠。滝の力を受けただけで、君の想像者としての潜在能力が溢れ出しているのよ。」
急にそんなこと言われても頭の整理がつかない。俺はどうすれば良いんだ?
「そんな顔しないで。安心して。君には私とは違って選択する権利が与えられている。」
「選択?」
シルウァさんは岩から立ち上がった。それでもって、取り巻くオーラみたいなのが強く輝き出した。
「そう....君には2つの道が用意されている。1つは、今日起こった出来事を全て忘れて元の生活に戻る道。24時間後にその普通の人間には見えないオーラと共に記憶は消える。要するに、待てば良いってことね。」
良かった。ただ待てば良い....。たったそれだけで、今までの記憶が全部消えて元の生活に戻れるなら、何を迷う必要がある? 絶対にこっちだ。
「そして、2つ目の道....。それは私たち想像者になること。さっきも言ったけど、君は歴代最強の想像者になれる素質がある。ただし、またあんな怪物たちと会うことになる。それ以上の怖い思いもたくさんする。ただね.....」
「ただ?」
「想像者には創造神から予言を託されるんだけど、その予言を果たしたとき、自分の願いを1つだけ叶えることができるの。ただし、条件もある。その予言が命に関わる試練であったときのみの場合。そして、叶えたい願いもそれに見合ったものじゃないとダメっていうね。」
願いを叶えられる....そうさ、神様は本当にいたんだ。でも、そこまでして叶えたい願いなんて俺にはない。
「どちらの道を選ぶかは東山くんの自由。私からどうこう言えるものじゃない。あっ、そうだ。1つ目の道を選んだとしても、もうあんな怪物に襲われることは2度とないからね。それは私が想像者たちを代表して約束する。あと、2つ目を選ぶと決めたのなら、心の中で"ルクス"と唱えて。そしたらまたここに来られるから。」
そのとき、突然強い風が吹いてきた。
「おっと、そろそろ時間のようね....。これだけは忘れないで。どちらを選択したところで、誰も君を責めることはないから......」
風がさらに強くなってきた。目を開けておくことすらできない…。息をするのも苦しい…。
その瞬間、目の前が真っ暗になった....。
声が聞こえる...俺の名前を呼んでいる気がする。
「隼ちゃん? 隼ちゃん!?」
この声は....あっ。
「ばあちゃん!!!」
ばあちゃんだ…。俺は周りを見渡した。良かった…どうやら無事に家に帰れたらしい。
「一体どうしたの。なかなか帰ってこないと思って心配して外に出たら、家の前で倒れてたのよ?」
そうだ! 時間!! 今何時だ!? 俺の腕時計は壊れている。
「ばあちゃん! 今って何時!?」
「時間? 18時半ぐらいじゃないの?」
嘘だろ....そんなはずないぞ。俺は向こうの世界に1時間以上はいた気がする。
「何よ、そんな化け物でも見たような顔しちゃって。自分の腕時計を見てごらんなさい。」
俺の腕時計は壊れている…ってあれ、普通に動いている。示していたのは18時35分だった。
「だいぶ疲れているようね。また、天沢くんと何か悪さしてきたの?」
俺はとにかく冷静にいつも通りを演じた。
「ま、まさか! ごめん、ごめん。ちょっと山で遊び過ぎちゃってさ。」
「ホントに? まぁ、無事なら良かった。早く手洗いなさい。夕飯できてるのよ。」
「はーーい。」
何とか誤魔化せたらしい。そっか、今までのことは夢だったんだ....そう考えたかったけど、俺の光った体がその考えをぶち壊した。まぁ、いいや…。夕飯食べて風呂入って寝て忘れよっと!
「ばあちゃーん。今日の夕飯って何ー??」
俺は走って家の中に入っていった。
「君は私以上の潜在能力を秘めている。自分の姿をもう1度よく見て。」
違和感がなさすぎて忘れていた。確かに俺の体はシルウァさんと同じように、エメラルドグリーン色に輝いていた。
「それが何よりの証拠。滝の力を受けただけで、君の想像者としての潜在能力が溢れ出しているのよ。」
急にそんなこと言われても頭の整理がつかない。俺はどうすれば良いんだ?
「そんな顔しないで。安心して。君には私とは違って選択する権利が与えられている。」
「選択?」
シルウァさんは岩から立ち上がった。それでもって、取り巻くオーラみたいなのが強く輝き出した。
「そう....君には2つの道が用意されている。1つは、今日起こった出来事を全て忘れて元の生活に戻る道。24時間後にその普通の人間には見えないオーラと共に記憶は消える。要するに、待てば良いってことね。」
良かった。ただ待てば良い....。たったそれだけで、今までの記憶が全部消えて元の生活に戻れるなら、何を迷う必要がある? 絶対にこっちだ。
「そして、2つ目の道....。それは私たち想像者になること。さっきも言ったけど、君は歴代最強の想像者になれる素質がある。ただし、またあんな怪物たちと会うことになる。それ以上の怖い思いもたくさんする。ただね.....」
「ただ?」
「想像者には創造神から予言を託されるんだけど、その予言を果たしたとき、自分の願いを1つだけ叶えることができるの。ただし、条件もある。その予言が命に関わる試練であったときのみの場合。そして、叶えたい願いもそれに見合ったものじゃないとダメっていうね。」
願いを叶えられる....そうさ、神様は本当にいたんだ。でも、そこまでして叶えたい願いなんて俺にはない。
「どちらの道を選ぶかは東山くんの自由。私からどうこう言えるものじゃない。あっ、そうだ。1つ目の道を選んだとしても、もうあんな怪物に襲われることは2度とないからね。それは私が想像者たちを代表して約束する。あと、2つ目を選ぶと決めたのなら、心の中で"ルクス"と唱えて。そしたらまたここに来られるから。」
そのとき、突然強い風が吹いてきた。
「おっと、そろそろ時間のようね....。これだけは忘れないで。どちらを選択したところで、誰も君を責めることはないから......」
風がさらに強くなってきた。目を開けておくことすらできない…。息をするのも苦しい…。
その瞬間、目の前が真っ暗になった....。
声が聞こえる...俺の名前を呼んでいる気がする。
「隼ちゃん? 隼ちゃん!?」
この声は....あっ。
「ばあちゃん!!!」
ばあちゃんだ…。俺は周りを見渡した。良かった…どうやら無事に家に帰れたらしい。
「一体どうしたの。なかなか帰ってこないと思って心配して外に出たら、家の前で倒れてたのよ?」
そうだ! 時間!! 今何時だ!? 俺の腕時計は壊れている。
「ばあちゃん! 今って何時!?」
「時間? 18時半ぐらいじゃないの?」
嘘だろ....そんなはずないぞ。俺は向こうの世界に1時間以上はいた気がする。
「何よ、そんな化け物でも見たような顔しちゃって。自分の腕時計を見てごらんなさい。」
俺の腕時計は壊れている…ってあれ、普通に動いている。示していたのは18時35分だった。
「だいぶ疲れているようね。また、天沢くんと何か悪さしてきたの?」
俺はとにかく冷静にいつも通りを演じた。
「ま、まさか! ごめん、ごめん。ちょっと山で遊び過ぎちゃってさ。」
「ホントに? まぁ、無事なら良かった。早く手洗いなさい。夕飯できてるのよ。」
「はーーい。」
何とか誤魔化せたらしい。そっか、今までのことは夢だったんだ....そう考えたかったけど、俺の光った体がその考えをぶち壊した。まぁ、いいや…。夕飯食べて風呂入って寝て忘れよっと!
「ばあちゃーん。今日の夕飯って何ー??」
俺は走って家の中に入っていった。
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