相談は、ニャワンドカフェへ~願えば叶っているかも?~

兎月星葉

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駆け回れ!!落とし物どこだーー!!8

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    カフェから右に曲がり僕達の速さで10分行った所に公園が見えて来た。学校が終わりしばらく経っているのか、ベンチにランドセルを置き、駆け回る子供達の姿が見える。子供達の遊ぶ声が、緊張した僕を励ましている様に僕には、聞こえた。
 
 僕達は、公園に入って行く。子供達の邪魔にならならない様に公園の端に生えている草むらを進んで行く。草むらは、僕の首をチクチクと刺してくる高さまである。
 
「ココア、草むらに顔を突っ込んで、草むらで隠れている地面をよーく探せ。もしかしたら、鳥やここら辺に住んでいる野良達が持って来ているかも知れないからな!」
「はい!でも、そうしたら僕、迷子になりませんか?」
「大丈夫だ!俺達は、人間より鼻が良いからな!安心て草むらに突っ込んで良いからな!」
「分かりました!」

 僕は、草むらに顔を突っ込む。草が顔にチクチクと当たるのを我慢しながら僕は、懸命にストラップを探した。
 
 しかし、なかなか見つからない。本当にあるのか疑い始めた時。僕は、気分転換に草むらから顔を上げる。
 
 草で遮られていて、見る事の出来なかった眩しい光に僕は、目を細める。ふと、僕は、公園の中で1番大きな木を気になって見つめた。すると、枝と枝の間にキラリと光る物が見えた。
 
「グルさん!グルさん!あそこに光る物がありますよ!」
「後輩、あそこじゃあ分からん。もっと詳しく言え!」
「ごめんなさい。えーと、この公園で1番大きな木枝と枝の間です。グルさん、登れそうですか?」

 グルさんは、胸を張り、地面を力強よく前足を踏み降ろした。僕には、ドンと迫力のある足音が聞こえた気がした。
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