相談は、ニャワンドカフェへ～願えば叶っているかも？～

海弥は、友達が欲しい！14

   門と言う物は、左右に柱が立っているものだった。どちらも昼寝をするには、良い感じの日向がある。
　
　僕は、ここまで歩いて来たからか、それとも緊張が少し無くなったからか眠気が僕を襲う。
　
「ココア。まだ、寝るなよ」
「は、い」
「グル、ここら辺で休もう。もう、門には着いているしな」
「そうだな。ココアももう無理見たいだしな」
「すみ、ません…」
　
　僕は、前足に顎を載せ、目を瞑る。僕の意識は、あっという間に眠りに落ちた。
　
    僕の意識が再び戻ったのは、少し経った頃だった。グルさん達もすっかり寝ていた。本能的に日向にじっとしている眠くなったのだと思う。

　僕は、違和感を感じる。そう、あんだけ暖かかった日向がもう何処にも無いのだ。
　
「ねぇ、あの子キョロキョロしてて可愛いよ」
「本当だね。他の子達もそろそろ起きるかな？」

　そう、日向が無くなっていたのは、たんに日が落ちたのではなく、僕達の周りに多くの人間が集まって日陰になっていたからだった。