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第一章
34話:展示会②
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┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
タクシーの窓越しに、街が流れる。信号待ちのたびに、胸の奥で鼓動が跳ねていた。
間に合いますように……。
そう祈る久遠の手の中には、谷口のデスクから取ってきたUSBがある。
タクシーが、展示会場の大通りへ曲がる。その瞬間目に飛び込んできたのは、人の群れだった。
歩道では、スーツ姿で名札を提げた人たちが、会場の入口を囲むように流れが渋滞していた。そして車道では、タクシーが渋滞している。
……そうか。この時間になるとちょうど一般来場者の来場時間に被るんだ……!
運転手がミラー越しに眉を上げる。
「どうします? このままだと……なかなか近くまで寄せられそうにないですねぇ」
時計を見る。展示開始までは、もう数分だ。
「すみません!ここで降ろしていただいていいですか」
久遠は勢いよく声を上げ、料金を払い終えると、扉が開くと同時に地面へ飛び出した。
会場まで、およそ100メートル。距離としては短いのかもしれないけれど、幼い頃から走り慣れていない久遠には、長く果てしない道に思えた。
走っていると、もちろんすぐに息が上がってしまう。喉も乾く、パンプスのヒールが、けたたましくコンクリートを叩く。
昔のように肺が悲鳴を上げるんじゃないかという不安も頭をかすめる。でも、足は止まらなかった。
「……っ、はぁ……っ」
みんなが今日のために準備してきた時間を思うと、必ず間に合わせなくてはいけないという使命感が、足を動かし続ける。
入場列を避けるように横をすり抜け、スタッフ用通路に駆け込む。
広い展示場に駆け込んでも、そこからまたブリッジノートのブースまでは結構な距離がある。
最後の力を振り絞ってたどり着くと、スクリーン前に立っていた谷口、溝口、そして神永がこちらを振り返った。
「は……っ、はっ……戻りました……!」
握りしめていたUSBを、谷口へ差し出す。
「小島さん!!すみません、ありがとうございます!」
谷口は久遠からUSBを受け取り、すぐさまプロジェクターに接続しに行った。
よかった……。連携プレーが上手くいった。
その時、神永と一瞬目が合った。久遠に話しかけようとした気配を感じたが、
「大丈夫!? ほら、お水! もう……ほんとご苦労さま!」
溝口が用意してくれていたペットボトルを久遠に差し出してくれて、久遠は息を整えながら感謝をして受け取った。キャップを開けて水を飲み込むと、カラカラになっていた気管支が潤いを取り戻していく。
「よしこれで行けます!まじありがとうございます!小島さんにはこのビラお願いしていいっすか……!」
谷口が渡してくれている紙の束を受け取るため、ペットボトルの蓋をしめ谷口の方へ向かおうとした。
すると、また、ふと神永と視線が重なった。ほんの数秒。
何か言いたげな瞳をしていたが、神永から先に視線を逸らし、準備に取り掛かったようだった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
展示会の終了時刻は17:00だった。
展示会が終わるころには、ホール全体に広がっていたざわめきが、少しずつ静けさへと移り変わっていた。
来場者の列も途切れ、スタッフがブースの片づけを始めている。
医療系の展示はどこも堅い雰囲気が多い中、子どもの声が流れるブリッジノートのブースだけは、ずっと途切れなく人が立ち寄っていた。
「うちの病院にも導入できないか、上に掛け合ってみます」
そんな直接的なフィードバックもいくつかあったらしいと、終了後で谷口が教えてくれた。
久遠自身はビラ配りで必死でそこまで余裕がなかったけれど、人が笑顔で画面を覗き込む姿だけは、しっかりと目に焼き付いた。
とにかく無事に展示会を終えることが出来たことに安堵して、胸の奥でほっと温かいものが広がる。
片づけも大方終わり、メンバーは帰路に着いていた。ゆりかもめ線までは全員同じ帰り道なので、4人で電車に揺られる。片側のシートには溝口と久遠が、向かい側のシートには谷口と神永が座っていた。
新橋駅で降り、改札で解散する。
「今度打ち上げやりましょーよー!」という谷口の陽気な提案は、溝口には快諾されていたが、神永と久遠は笑顔を浮かべるだけで特に何も言わなかった。
久遠だけ路線が違うので、改札へ向かっていく3人に一礼して久遠も踵を返した。
――その時だった。
「小島さん」
呼び止められて足を止めた。ゆっくり振り向くと、神永が立っていた。
ほとんど夜に近い濃い夕日の光が彼の顔を照らしていて、顔に落ちるまつ毛の影まで濃く見える。
てっきり3人とも改札に入っていたものだと思っていたので、神永が一人で自分のそばに残っていることに驚いて声が出ない。
「今日はお疲れ様。それと……本当にありがとう」
ひとつひとつ言葉を選んでいるように、丁寧な声音だった。
「あの動画がなければ、ここまで成功していなかったと思う。今日は小島さんのおかげで助かった。ありがとう」
一言ごとに小さく息を整えるような話し方が、彼の誠実さをにじませていた。
その時、久遠の胸がぎゅっと締め付けられた。
どうして……?
顔も、声も、昔のままで、それに、今伝えられているのは感謝なのに――なぜだか、一昨日叱られた時以上に、心のどこかが沈んでいく。
かつて自分だけに向けられていた、彼の無邪気な笑顔。「久遠、ありがとう」と優しく笑ってくれた、あの柔らかい表情。
今目の前にいるのは、同じ人のはずなのに、別人のように――いや、他の誰よりも遠い。
久遠が「いえ……」と言いかけたその時、神永がふと視線を落とし、何か躊躇うように口を開いた。
「あのさ……」
一拍置いて、かすかな声音で続ける。
「大丈夫?……体……」
最後の言葉は、ほんのわずか掠れていた。言ってはいけない領域に触れてしまったことを自覚しているような、それでも放っておけないような、そんな声色だったと思う。
久遠の胸がまたぎゅっと締め付けられた。
そうだ、走ってしまったから……。
展示会の開場前、自分を呼び止めたあの必死な声が脳裏に蘇る。
『久遠!』
彼が久遠を止めたのは、動画資料に関する焦りだけじゃない。きっと、走る久遠に驚いたからだ。
今の関係では、「運動制限あるでしょ」だなんて、神永からは絶対に明言できない。それでも神永の口から衝動的に名前呼びが飛び出てしまう程度には、心配をかけてしまっていた。
「大丈夫です、本当に。もう全然、走れますから」
神永は久遠の答えに、安心したような、まだ不安を拭いきれないような、複雑な目をした。
「そっか。それならいいけど……」
「こちらこそ、お役に立ててよかったです。展示会も、とても勉強になりましたし……今回経験させていただいて、本当に感謝してます」
伝えた感謝は本心だった。ここまで強くこの仕事で充実感に満たされたのは、今日が初めてだった。
だから、できるだけ明るく言ったつもりだった。しかし、自分でも失敗したとわかる。笑顔を浮かべているはずの目尻が、少しだけ引きつっているのが感覚で分かった。
神永に、恨んでいるはずの相手に気を遣わせてしまったという罪悪感が、まさに今日向上したはずの自分の自信をまた低減させているせいだ。
神永は一瞬だけ久遠を見つめ、何かを言いかけ、言葉を飲み込んだ。
「……そっか。うん、よかった」
2人の間に流れる静かな空気が、ほんの数秒だけ、永遠のように長く感じられた。改札を通っていくICカードの効果音だけが、不定期に響いている。
「じゃあ、気をつけて」
その言葉を最後に、神永は軽く会釈して歩き出した。
久遠も、「はい。チーム長も」と短く返して、その背中を見送る。
そんなわけがないのだけれど、万が一神永がこちらを振り返ったとして、その時にずっと神永を見つめている久遠と目が合ってしまったら困る。そう思い、慌てて久遠は自分が乗る路線の方へ体を向けた。
タクシーの窓越しに、街が流れる。信号待ちのたびに、胸の奥で鼓動が跳ねていた。
間に合いますように……。
そう祈る久遠の手の中には、谷口のデスクから取ってきたUSBがある。
タクシーが、展示会場の大通りへ曲がる。その瞬間目に飛び込んできたのは、人の群れだった。
歩道では、スーツ姿で名札を提げた人たちが、会場の入口を囲むように流れが渋滞していた。そして車道では、タクシーが渋滞している。
……そうか。この時間になるとちょうど一般来場者の来場時間に被るんだ……!
運転手がミラー越しに眉を上げる。
「どうします? このままだと……なかなか近くまで寄せられそうにないですねぇ」
時計を見る。展示開始までは、もう数分だ。
「すみません!ここで降ろしていただいていいですか」
久遠は勢いよく声を上げ、料金を払い終えると、扉が開くと同時に地面へ飛び出した。
会場まで、およそ100メートル。距離としては短いのかもしれないけれど、幼い頃から走り慣れていない久遠には、長く果てしない道に思えた。
走っていると、もちろんすぐに息が上がってしまう。喉も乾く、パンプスのヒールが、けたたましくコンクリートを叩く。
昔のように肺が悲鳴を上げるんじゃないかという不安も頭をかすめる。でも、足は止まらなかった。
「……っ、はぁ……っ」
みんなが今日のために準備してきた時間を思うと、必ず間に合わせなくてはいけないという使命感が、足を動かし続ける。
入場列を避けるように横をすり抜け、スタッフ用通路に駆け込む。
広い展示場に駆け込んでも、そこからまたブリッジノートのブースまでは結構な距離がある。
最後の力を振り絞ってたどり着くと、スクリーン前に立っていた谷口、溝口、そして神永がこちらを振り返った。
「は……っ、はっ……戻りました……!」
握りしめていたUSBを、谷口へ差し出す。
「小島さん!!すみません、ありがとうございます!」
谷口は久遠からUSBを受け取り、すぐさまプロジェクターに接続しに行った。
よかった……。連携プレーが上手くいった。
その時、神永と一瞬目が合った。久遠に話しかけようとした気配を感じたが、
「大丈夫!? ほら、お水! もう……ほんとご苦労さま!」
溝口が用意してくれていたペットボトルを久遠に差し出してくれて、久遠は息を整えながら感謝をして受け取った。キャップを開けて水を飲み込むと、カラカラになっていた気管支が潤いを取り戻していく。
「よしこれで行けます!まじありがとうございます!小島さんにはこのビラお願いしていいっすか……!」
谷口が渡してくれている紙の束を受け取るため、ペットボトルの蓋をしめ谷口の方へ向かおうとした。
すると、また、ふと神永と視線が重なった。ほんの数秒。
何か言いたげな瞳をしていたが、神永から先に視線を逸らし、準備に取り掛かったようだった。
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展示会の終了時刻は17:00だった。
展示会が終わるころには、ホール全体に広がっていたざわめきが、少しずつ静けさへと移り変わっていた。
来場者の列も途切れ、スタッフがブースの片づけを始めている。
医療系の展示はどこも堅い雰囲気が多い中、子どもの声が流れるブリッジノートのブースだけは、ずっと途切れなく人が立ち寄っていた。
「うちの病院にも導入できないか、上に掛け合ってみます」
そんな直接的なフィードバックもいくつかあったらしいと、終了後で谷口が教えてくれた。
久遠自身はビラ配りで必死でそこまで余裕がなかったけれど、人が笑顔で画面を覗き込む姿だけは、しっかりと目に焼き付いた。
とにかく無事に展示会を終えることが出来たことに安堵して、胸の奥でほっと温かいものが広がる。
片づけも大方終わり、メンバーは帰路に着いていた。ゆりかもめ線までは全員同じ帰り道なので、4人で電車に揺られる。片側のシートには溝口と久遠が、向かい側のシートには谷口と神永が座っていた。
新橋駅で降り、改札で解散する。
「今度打ち上げやりましょーよー!」という谷口の陽気な提案は、溝口には快諾されていたが、神永と久遠は笑顔を浮かべるだけで特に何も言わなかった。
久遠だけ路線が違うので、改札へ向かっていく3人に一礼して久遠も踵を返した。
――その時だった。
「小島さん」
呼び止められて足を止めた。ゆっくり振り向くと、神永が立っていた。
ほとんど夜に近い濃い夕日の光が彼の顔を照らしていて、顔に落ちるまつ毛の影まで濃く見える。
てっきり3人とも改札に入っていたものだと思っていたので、神永が一人で自分のそばに残っていることに驚いて声が出ない。
「今日はお疲れ様。それと……本当にありがとう」
ひとつひとつ言葉を選んでいるように、丁寧な声音だった。
「あの動画がなければ、ここまで成功していなかったと思う。今日は小島さんのおかげで助かった。ありがとう」
一言ごとに小さく息を整えるような話し方が、彼の誠実さをにじませていた。
その時、久遠の胸がぎゅっと締め付けられた。
どうして……?
顔も、声も、昔のままで、それに、今伝えられているのは感謝なのに――なぜだか、一昨日叱られた時以上に、心のどこかが沈んでいく。
かつて自分だけに向けられていた、彼の無邪気な笑顔。「久遠、ありがとう」と優しく笑ってくれた、あの柔らかい表情。
今目の前にいるのは、同じ人のはずなのに、別人のように――いや、他の誰よりも遠い。
久遠が「いえ……」と言いかけたその時、神永がふと視線を落とし、何か躊躇うように口を開いた。
「あのさ……」
一拍置いて、かすかな声音で続ける。
「大丈夫?……体……」
最後の言葉は、ほんのわずか掠れていた。言ってはいけない領域に触れてしまったことを自覚しているような、それでも放っておけないような、そんな声色だったと思う。
久遠の胸がまたぎゅっと締め付けられた。
そうだ、走ってしまったから……。
展示会の開場前、自分を呼び止めたあの必死な声が脳裏に蘇る。
『久遠!』
彼が久遠を止めたのは、動画資料に関する焦りだけじゃない。きっと、走る久遠に驚いたからだ。
今の関係では、「運動制限あるでしょ」だなんて、神永からは絶対に明言できない。それでも神永の口から衝動的に名前呼びが飛び出てしまう程度には、心配をかけてしまっていた。
「大丈夫です、本当に。もう全然、走れますから」
神永は久遠の答えに、安心したような、まだ不安を拭いきれないような、複雑な目をした。
「そっか。それならいいけど……」
「こちらこそ、お役に立ててよかったです。展示会も、とても勉強になりましたし……今回経験させていただいて、本当に感謝してます」
伝えた感謝は本心だった。ここまで強くこの仕事で充実感に満たされたのは、今日が初めてだった。
だから、できるだけ明るく言ったつもりだった。しかし、自分でも失敗したとわかる。笑顔を浮かべているはずの目尻が、少しだけ引きつっているのが感覚で分かった。
神永に、恨んでいるはずの相手に気を遣わせてしまったという罪悪感が、まさに今日向上したはずの自分の自信をまた低減させているせいだ。
神永は一瞬だけ久遠を見つめ、何かを言いかけ、言葉を飲み込んだ。
「……そっか。うん、よかった」
2人の間に流れる静かな空気が、ほんの数秒だけ、永遠のように長く感じられた。改札を通っていくICカードの効果音だけが、不定期に響いている。
「じゃあ、気をつけて」
その言葉を最後に、神永は軽く会釈して歩き出した。
久遠も、「はい。チーム長も」と短く返して、その背中を見送る。
そんなわけがないのだけれど、万が一神永がこちらを振り返ったとして、その時にずっと神永を見つめている久遠と目が合ってしまったら困る。そう思い、慌てて久遠は自分が乗る路線の方へ体を向けた。
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