18禁ゲームの貴族に転生したけど、ステータスが別ゲーのなんだが? えっ? 俺、モブだよね?

ライカ

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第五章

海での授業に向けて

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季節は過ぎ、夏の日差しが見え始める時期になり始めた
外は梅雨に入り、雨の多い時もあるが平和そのものである……

今の所……  あのローブ野郎が仕掛けてくる気配を感じさせない……

警戒は張っているから心配ないが油断は出来ない状態だ……

あれからイリアとベルとも、冒険者業で共に行く事が増え、実力を見ているがあれから割と成長している

イリアは短剣二刀が通常だったが今では短剣一本での戦闘も安定して、俺が教えている雷魔法もだいぶ扱いが上手くなってきた
ベルは接近戦はあんまりだが、魔法による遠距離戦においてはかなりの腕前になった
詠唱も短縮して、すぐに射てるようになったのは確かな成長だ

ただイリアの固有スキル《吸血上昇》は俺の血を吸うと発動可能と言う意味不明なスキルだが、ステータスが爆上げになり、イリアも驚いている
ちなみに発動したきっかけはイリアが指先を切った俺の指を咥えて治療しようとした際に発動したからだ

何故、人間のイリアに《吸血上昇》と言うスキルが付いたかは知らないが戦闘前に試しに首筋を噛ませて血を飲ませると少しずつだが飲むのに抵抗がなくなっていき、飲み終えるとイリアは俺の唇を舐めてから戦闘に向かうのが速攻で終わってしまう……

一応、イリアより上のゴブリンナイトとかの上位モンスターなんだけどな……

ベルに至っては固有スキルの《魔力吸収》の他に《性欲吸収強化》とか言う変なスキルを覚えていた
一応、イリアと共に見守る中で発動してもらうと何も起きず、三人で首を傾げた
するとイリアが『シモン  もしかしてだけどベルに子種、飲ませてみたら?』ととんでもない事を言ってきたが、試しにやってみたら発動してしまって、膝から崩れ落ちた

その後、魔物の性欲を吸収出来るようになって、ステータスを上げる事が出来たがベルに強請られるようになってしまい、困っていた

まぁ……  ちょっと理想とした主人公より掛け離れてるけどまだ主人公と言える範囲には居るよな?

フローラやシャルロッテもかなり強くなっていた
フローラの氷魔法は範囲が一山を飲み込む程のにまで広がっており、しかも威力は申し分もない

シャルロッテは王族特有なのか、魔法の上達が異様で……
今では最上位魔法を一度だけ射てるようになった

ミュレーヌ、ネロ、ユキはパーティーとしての実力はもちろん、個人でも活躍している模様で俺も胸を張って誇らしい

だが、三人の胸中はやはり俺と一緒の冒険者活動が当然なのか、他のパーティーに誘われても断ってるらしい
一度、『他の奴らと組んでみろ』と伝えた時、信じられないくらいに泣きじゃくられたから強く言えないのが難しい所……

そしてフォルティアも実力なら俺と同格までになっていた
と、言うよりも俺のステータスがフォルティアのステータスに上書きされたらしく、試しに俺の作ったゴーレムと戦わせたら、僅か二秒でゴーレムが粉々に壊された

念の為にミスリルゴーレムだったんだけど、呆気なかったな……

そしてフォルティアには俺が新たに《クリエイトエリア》の鍛冶場で装備等を作ってやり、装備させた
今、現状で狙われる人物を俺以外に挙げるならイリアとベル、そしてフォルティアの三名だ

イリアとベルは主人公だからだが、フォルティアは存在自体がイレギュラーとなってしまったからローブ野郎が狙うとしたら、可能性はある……

フォルティアには一応、俺の元に避難させるように魔法をかけてあるが心配が残る……
ちなみにフォルティアに渡した指輪に俺の残りの《クリエイトエリア》を登録した
これでフォルティアは《クリエイトエリア》の温泉などに行き来出来るようにした

ちなみに夜の方は相変わらず……
と、言いたいところだったけど初めてフォルティアを求めて以来、フォルティアは激しく俺を求めてくるようになった
そのせいなのかは知らないが胸が少しだけ大きくなると母乳が出始めた

フォルティアは最初は驚いたが俺がガン見していたことから嬉しそうにしていた

そしてフォルティアを求めた事をユキだけが気付いて、ユキがヤキモチを焼き、俺に『ユキは……?』と言われ、結果的にユキも俺から求めた

おかげで皆がクテッとした中、フォルティアとユキだけが何度も迫ってくるようになった

(フォルティアとユキだけで眠る時間が無え……)

そんな毎日を過ごしている俺だが今……
うさうさ亭のギルドマスターの部屋でノーラさんと対面していた
そしてノーラはじっと俺が持ってきた剣を見ている
入学試験時にノーラさんから個人の試験を受けていたのだが、なかなか上手く納得いくヤツが出来ずにここまで伸びてしまったが、ようやく納得出来るヤツが出来たので数本、持ってきた

「うん………  凄いよ
シモン…… こんなに見事な剣はドワーフの鍛治氏でも見られないよ……」

ノーラさんは剣を置くとウットリとした表情をしたながら俺を見てくると俺に近付くといきなり押し倒された

「ノーラさん!?」  「あぁ…… 君の指も、腕も愛おしい……」

ノーラさんは俺の手を掴むとゆっくりと味わうように舌を動かし、舐めている
そして俺の体を触るとニヤリと笑った

「決めた……  シモン
試験は合格だよ これで正式に君は私専用の男になった」

「何ですか!? ソレ!?」

「君への報酬だよ
お金だけじゃあ足りないからね
私専用と言うのはこのギルドでは最高権力家に入ったと言う事だからこれから先、貴族達が君を含む友人やパーティーメンバーに手は出せないと言う事になるから安心してね」

そう言っているがノーラさんはゴソゴソと俺の胸を触ると揉むようにマッサージしてくる

「もう我慢出来ないや
シモン ズボン脱いで、四つん這いになれ
今からたっぷり私のテクで報酬を支払、アイテ!?」


ノーラさんの目からハイライトが消えたと思ったらノーラさんの頭に棍棒が叩きつけられた

普通なら死ぬぞ!? ソレ!?

「こら~、私の目の前でシモン君に変な事をしてみなさい?
許さないわよ?」

「もー、ギルドマスターは堅苦しいなぁ
ギルドマスターも剣を見て興奮「いい加減にしないとアレに送るわよ?」オトナシクシテマス……」

ノーラさんはビビスさんを見て、ブーブーと鳴いていたがビビスさんから冷たい殺気を感じると借りてきた猫のように大人しくなった

「ごめんね シモン君
ノーラはこう見えて、剣とか好きで……
あと自分より強い人が好きなのよ……」

「あー……」

ビビスさんが片手で頭を押さえると大体のことを察したから俺は苦笑いを浮かべた
ノーラさんのことで苦労しているのですね……

「それよりシモン君
そろそろ海での実習と聞いてるけど準備はどうかしら?」

話をかけるようにビビスさんが学校の事を聞いてきた
そう……  俺達は近々、海に向かい、そこで授業と実習をするとユリアナ先生に聞かされていた
海に行くと聞かされた時のクラスのテンションの上がり具合は正直、コンサート会場くらいの騒がしさを感じた

「えぇ、準備は進んでいます
そこでその海近くで依頼があれば受けたいと考えてるのですがありますか?」

そう言うとビビスさんが机の引き出しからファイルを取り出し、パラパラと中を確認した

「そうね……   場所は【オーシャンビバップ】だったかしら…… 
あ、一つだけならあるわ
依頼内容は簡単
そこに生成される《ディズストーン》を納品して欲しいとの事……
依頼主はその近くの村の青年だそうだ」

依頼内容を説明してくれてからその依頼書を渡されて、内容を確認した
内容は確かに説明通りだが、《ディズストーン》と言うのは聞いた事がないな……

「《ディズストーン》わね
魔石でソレを加工してアクセサリーにするとその持ち主を守ってくれると言うの」

《ディズストーン》について、首を傾げていたところにノーラさんが説明してくれた
魔石を加工してアクセサリーに……

いわゆるパワーストーンって事だな

「分かりました
この依頼、受けます」

「そぉ なら一つだけ言わせてもらうわ
気をつけて……
《ディズストーン》は簡単に拾いやすいのだけどそれにしては報酬金が異様に高い……
何かあるかもしれない事は頭に入れておいて?」

ビビスさんの表情が真剣になると俺も答えるように頷いて、依頼書を見た
確かに……

(普通の村人にしては金貨30枚って言うのはやり過ぎている……
こんなの『騙してますよ』と言っているようなものじゃねぇか……)

報酬金の金額に同じように疑惑を抱きつつ、俺は依頼を正式に受ける事にした
どうなるかは分からないがこう言う未知数に突っ込むのも醍醐味だよな


「ところでシモン
そろそろ脱げ 道具は揃えてキャアン!?」

「この馬鹿……」

終わったと見るにノーラさんが色々と入った大きな箱を持ちながら迫ってきたがまたビビスさんに棍棒で打ちのめされているのを見て、俺は(この先輩……  ヤバい……)と本能が悟ったのは言うまでもないだろう
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