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第五章
大海の神と地上の神vs海の虚神
しおりを挟む[リヴァイアサン すまんが久しぶりなんでな
荒い操作になるが怒るなよ]
リヴァイアサンを回転させ、水の玉を無数に作るとマシンガンのように放ち、オーシャンサーペントに撃ち込んでいくがオーシャンサーペントはその巨大を素早くくねらせ、水の玉を避けていく
「ちっ、器用に避けやがって……」
[シフォン!! 俺が押さえる!!]
アルバートのチャットが来るのと同時にタイタンがオーシャンサーペントの首を押さえ込んだ
その衝撃でその場にあった木々が吹き飛んだが、オーシャンサーペントは体をタイタンに巻きつけていく
[っ、タイタン!!
フルパワーだ!!]
アルバートの声に応えるようにタイタンの表皮が赤く染まると首を押さえてるでとは反対の手でオーシャンサーペントの胴体を掴むと勢いよく引き剥がして、上へ、突き上げた
[《アビスバレット》!!]
その胴体目掛けて、リヴァイアサンのスキルの一つである《アビスバレット》を使用し、オーシャンサーペントの胴体を攻撃する
《リヴァイアサン専用スキル アビスバレット
リヴァイアサンの口から水弾を放ち、敵にダメージを与える
敵が大型であればダメージの割合が二倍に上がる》
オーシャンサーペントの胴体に直撃をするとクリティカルエフェクトが出た
そのままタイタンが持ち上げ、放り投げるとオーシャンサーペントは遠くに落ちた
[《アースディバイド》!!]
タイタンが大きく腕を振り上げ、体を逸らすと勢いよく前に体を倒し、地面を叩き込んだ
するとオーシャンサーペントが落ちた地点に砂煙が立つと畳返しのように地面が盛り上がり、岩壁がオーシャンサーペントを挟み潰した
《タイタン専用スキル アースディバイド
対象の左右の地面が長方形に盛り上がると対象を岩壁で挟み込んで潰す
対象が大型の場合、クリティカル率が二倍になる》
挟み込んだ時にクリティカルエフェクトが出たからダメージ的に勝っているのだが、正直な話をするなら油断できないのがコイツらだ
こういう戦闘時は俺たちの視界は完全にコイツらに移っているからHPの管理が難しい……
そして何よりコイツらのようなヤツの攻撃力は舐めてたらカンストプレイヤーであろうとワンパンが支流だからな……
そんな事を考えていると挟み込んでいた岩壁が
ヒビ走り、弾け飛んだ
その瞬間、水のレーザーナイフのようなモノが放たれ続けている為、リヴァイアサンを空に逃し、タイタンは岩壁を黒鉄に変化させ、防御する
砂煙が晴れるとオーシャンサーペントが口を大きく開くとそこから大量の穴が空いた突起物を出すとそこからレーザーを放っているようだ
[ってか、グロいな!?
出るゲーム間違えてるっての!? ブ○ボ行けや!?]
[おいコラ!! マナー守れ!!
他作品のゲームを出すのはプレイヤーとしてのマナー違反だろうが!?]
俺たちがそんなやりとりをしているとオーシャンサーペントが大きく息を吸うと突起物の穴が光り、レーザーを飛ばしてきた
リヴァイアサンを操り、レーザーを避け続けて、タイタンも岩壁を抜くと盾の応用で受け流しながら接近して行っている
だが、レーザーの数が数だから、流石にタイタンではキツそうだ
[少し無茶をする!!] [無理するなよ!!]
アルバートにそう飛ばすと俺は一気にリヴァイアサンを急降下させ、オーシャンサーペントに迫る
オーシャンサーペントがリヴァイアサンに気付き、顔をコチラに向けて、レーザーを放とうとするが、既に射程内だ
[《アブソリュート・ゼロ》!!]
リヴァイアサンが一気に氷のブレスを放つとオーシャンサーペントの口の中に撃ち込んでいく
《リヴァイアサン専用スキル アブソリュート・ゼロ
氷点下のブレスを放つ事でダメージを与え、高確率で氷結状態にする
尚、撃てるのは2回まで》
オーシャンサーペントの口が氷漬けになり、突起物がカチカチに凍り、レーザーを放てなくなった
[《タイタンアッパー》!!]
そこにタイタンが地面スレスレに右拳を振り、オーシャンサーペントの顎にアッパーをぶち込むと一瞬、ブロック型に線が走ると粉々に吹き飛んだ
《タイタン専用スキル タイタンアッパー
その名の通り、タイタンのアッパーだが当てた瞬間、対象の触れてる範囲から五十マスから五百マスで分解が発生し、粉々にする
例えを上げるなら範囲内にお腹があるとするなら胴体が真っ二つになると思ってくれていい》
頭を無くした胴体はフラッと揺れると地面に力無く落ちた
[終わったな] [おいこら 変なフラグを立てるんじゃねぇよ じゃないと]
アルバートが変なフラグを立てたんで注意をしている途中なのだが、俺たちの背後で大爆発が起き、見るとそこに蠢く影が五匹見えた
[ほらぁぁ!? 増援フラグじゃねぇかよぉぉ!?]
俺がアルバートを見ながらそう言うと[ゴメンゴ♪]と謝ってきたから後でブン殴ることは確定したとして……
厄介な事になった……
オーシャンサーペントは確かに脅威だがリヴァイアサンとタイタンの二体でも倒せる相手だ
だが、それでも五匹相手じゃ、苦戦は免れないか……
[っ、来るぞ!!]
するといきなりオーシャンサーペントの五匹が口を開け、突起物が出てくるのが見え、俺はそう言い、リヴァイアサンを空に上げた
その瞬間、夥しい数のレーザーが飛んできた
リヴァイアサンを操り、避けているが何発か、当たってしまっている
タイタンも黒鉄に変化させているとはいえ、一点に何本も集中されると貫通してしまい、タイタンもダメージを受けていっている
[リヴァイアサン!! もう少しやれるよな!?]
[まだだぜ!! タイタン!!
俺たちの祭りはこれからだろうがぁ!!]
俺たちの言葉にリヴァイアサン達が咆哮を上げるとタイタンの背中に岩石が集まっていく
それはどんどん集まり、形を生成するとタイタンの腕が6本になった
[六腕六手《タイタン阿修羅》!!]
《タイタン阿修羅
タイタンの怒りゲージがMAXに達した時に発動可能な形態
プレイヤーの怒りとも連動していると見られているが真実は不明である》
[俺が奴らを集める!! 一気に決めろ!!]
そう言うとリヴァイアサンを覚醒状態にし、スピードを上げるとオーシャンサーペントの周囲を囲うように回り出し、海流が渦を作り出した
[《タイダルウェーブ》!!]
一気に加速したリヴァイアサンと共に大きな渦潮が起き、オーシャンサーペントはその水壁に巻き込まれ、一気に上へ登っていくと一箇所にまとめられ、宙に放り出された
《リヴァイアサン専用スキル タイダルウェーブ
基本は大波で対象を巻き込み、ダメージを与えるが今回のように渦潮を作りだし、対象をダメージを与えつつ、拘束する事とできる》
そこを逃さずタイタンが走り幅跳びのように助走を付けて、飛ぶと一気にオーシャンサーペント達に接近すれば、六腕が一気に引き絞られた
[《アースショットガン 六連》!!]
タイタンの六腕が放たれ、オーシャンサーペントの頭を捉えるとブロック状に線が走り、吹き飛んだ
《タイタン阿修羅専用スキル アースショットガン 六連
基本は《タイタンアッパー》と同じ効果だが、六腕になった事で威力も倍増
連続で殴ると対象が粉々にダメージが入る
今回は一気に放ったので六連となっている》
オーシャンサーペント達の亡骸が地面に落ちるとタイタンが着地した
タイタンが着地した瞬間、ド派手な土煙が起き、そこで大爆発が起きたと思えるようなくらいの迫力があった
[相変わらずタイタンの着地はすげえな]
そう言いながら周りを飛んでいるとタイタンが土煙を払った
そしたらタイタンを中心として、大きめなクレーターが出来ていた
[うわこれ…… 埋めるのめんどくさ……]
[逃さねえぞ アルバート
テメェはこういう作業の時はサボる常習犯だったの覚えてんだからんな……]
心底、めんどくさそうにアルバートが言ってるのが想像でき、俺は釘を刺した
前だって、俺一人で半径七百くらいのクレーターを一人で埋めたんだぞ!?
絶対に逃さねえからな!!
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