乙女・ギャルゲーの世界に転生したんだけど、モブでもないただのオーガですが何か?

ライカ

文字の大きさ
32 / 33
第一章

オークとオーガ プロロー村を警戒す

しおりを挟む

エルミナ達からプロロー村での、対策を立てて、数日…………

とうとうイベント当日を迎えた………

「あそこか?」 「あぁ、間違いない」

俺とツッキーは、近くの森林に身を潜め、眼前にある村を見ながら、確認していた
警戒の為なら、村に入るべきだと、思うが、今の俺達は、オーガとオークだ…………

世間体から見たら、魔物は、敵と認識されている
まぁ、アルフレッド国王のお陰で、風当たりは、前よりいいが、ここは、言い方が悪いが田舎だ
話がここまで届いてるのかもわからない………
だから、こうして身を潜めている

村を見れば、小さく飾り付けを行なってる建物もあれば、バルーンのような飾りが空に浮いている
そしてここからでも見て分かるが、人が多い気がする

「プロロー村の祭りって、あんなに人が居たのか?」

「あぁ、プロロー村の祭りは、ゲーム内じゃ、かなり大きな祭りでな
それこそ、ほら、俺達が居た世界でもあったろ?
祭りが賑わって、混雑して、警察が交通規制とか、誘導するのとか、ソレ」

質問にツッキーが、淡々と答えてくる中、俺は、正直、想像がつかなくて、首を傾げた
テレビとかで、色々とニュースでやってたが、実際に目にしてないと、実際の混雑状況が分からないからな…………

(まぁ、そうだとしても……………
行きたくねえわな…………、そんな疲れる場所…………)

そう思いながら苦笑いしていると、後ろで物音がして、視線をそちらに向けた

「ユーマ様、アカツキ様
簡易型キャンプの準備が整いました」

「分かった
全員に念入りに準備をさせておけ」

「はい」

騎士鎧に身を包んだゴブ助が、来て、報告してくれば、俺は、すぐさまに指示を飛ばした
今回、念には念を入れ、村から四部隊を引き連れてきた

第一部隊には、ゴブ助が率いるゴブリン部隊

第二部隊には、ケンタウロスやエルフ等で結成された弓部隊

第三部隊には、ミノタウルス、ドワーフ、リザードマン等様々な種族で、結成されてる機動部隊

第四部隊には、色んな街等から、村に来て、剣や魔導を覚えたヒューマン部隊
その中には、元々、騎士だったり、ギルドに所属していた人達も居るから、大丈夫と見た

その四部隊は、森林の少し奥に開けた場所があるから、そこに俺とツッキーが作った簡易型のテントを建ててもらっている

そこで襲撃に備え、武器の確認や、腹ごなしの準備などを済ませてもらう事にした

「だが、ここからだと、もし盗賊が村に入っていたら、居場所は、突き止めたいな…………」

村の様子を見ていたツッキーがボソッと呟いたのが聞こえ、俺も村に視線を戻した
確かに、もし盗賊が暴れ出す前に、居場所が分かっていれば、被害を出さずにそこで鎮圧出来るはずだ

魔物の襲撃が、同時に起きなければだが…………

「村に入って調べたいな」

「だが、どうやって調べる?
第四部隊の数名を、探りに入れさせるか?」

「だが、見分けが出来るかって、言えば、出来ないだろ?
俺達でしか、分からねえとなると、行かせられねえだろ…………
それに逆に人質にされたら、元の子もないだろう」

二人でそんな事を話していると、ピコンと言う音と共にディスプレイが出てきた
ウィンドウを確認すれば、スキルの欄が開いてて、一箇所が光っていた

「【変幻】?」「…………もしかして」

俺達は、ソレを確認すれば、お互いに顔を見合ってから、ゴブ助達の所に向かった

「ゴブ助、お前達は、ココで警戒と準備、それと順番で休憩を回して、夜に備えろ」

「俺達は、村へ行き、色々と探ってくる」

「ですが、ユーマ様、アカツキ様ですと、かえって目立つのでは」

「そこは任せろ」

ゴブ助達に指示を飛ばすと、ゴブ助が申し訳なさそうに心配していたが、【変幻】を発動させれば、一瞬、視界が歪んだと思えば、すぐに戻った
その代わり、ゴブ助達が驚いた顔をしていた

「どうした?」 「ゆ、ユーマ様!?アカツキ様!? そのお姿は!?」


ゴブ助が驚いてる中、俺は、ツッキーを見た
すると、そこには、オークの姿をしたツッキーの姿ではなく、人の姿をしたツッキーがそこに居た

「…………ははは、随分と懐かしいな」

「そりゃそうだろ」

ツッキーも俺を見て、ほくそ笑んでるのが見え、そう呟けば、ツッキーも懐かしさを噛み締めるようにそう言った
そう………、変幻した姿は、まさに前世の姿………
いつも一緒に過ごしてきた姿なのだからな

「よし、何かあれば、【魔力水晶】で連絡しろ」

気合いを入れ直し、全員に指示を飛ばせば、俺とツッキーは、プロロー村に向かった


向かってる最中も警戒していたが、何も問題は無く、そのまま村に着いて、村の入り口を通り抜けると、何かを通り抜ける感覚があった

「今のは、防衛結界だな
魔物が入るのを封じる為のモノ、【プリセレ】では、最強の結界って、言われてたっけな」

ツッキーの説明を聞いていたが、確かプロローグでは、その結界が砕けそうになった所で主人公が、勇者の力に目覚め、結界を修復したところか、襲撃してきた魔物、全てを消し去ったんだよな
今に思えば、とんだイレギュラーで、デタラメで、都合良すぎる展開だな…………
まぁ、ゲームだからと、納得してたが…………
冷静になれば、て話か………

俺は、ツッキーに合図を送り、二手に分かれて、村を散策を開始した
目的は、二つ…………

一つは、盗賊どもの根城を見つける
そしてもう一つは、それぞれのゲームのキーキャラとなる主人公とヒロインを探し、マークすること…………
仮にその二人が存在してないと、なるとこの村は、滅ぶ
居たとしても原作同様に力に目覚めるかなんて、分からないからな…………

それにしてもツッキーが、気になる事があるってんで、言うから任せたけど…………
大丈夫かな?


ツッキーの事を心配しつつ、俺は、村の様子を観察した
村中は、出店などが出て、多くの人が賑わっている
出店では、何かの肉が売ってたり、この村の芋で作った揚げ物が売られていた
魔力を流し、物陰、建物内に居る人間の反応を確認していく
【スキル 感知】のお陰で、善人と悪人の区別が付くから楽だ
それとその人物が、盗賊かどうかまで分かる
正直、一番のチートは、コレだろ………

「あ、あの…………」  「ん?」

声をかけられ、下を見れば、12くらいの年齢の少女がバケット入ったクッキーを差し出してきた

「クッキー、如何ですか?」

少女がそう言ってるのを聞きながら、俺は、ディスプレイに出てきた文字を確認した

《【カル・ランボリー】
母親が病気の為、薬が必要】》

カル・ランボリー?

(何だ?
何でキャラ名が出てきたんだ?
こんな名前、攻略キャラには、居なかったはず……………)

疑問に感じながら俺は、少女・カルが困ってるのを見過ごせる訳なく、すぐさまインベントリを開いた

「釣りは要らない
それとその顔を見るに、家族が病気だろう
この薬を飲ませるといい、すぐに良くなる」

金貨と善草で作った薬を渡し、クッキーを貰うと、カルは、驚いているが、それに反応している暇はなさそうだ

(見つけた…………、盗賊が宿に使ってる根城…………
ここから二つ………)

カルが何か言いたそうにしてるが、適当に二、三言葉をかけてから、すぐにその場を離れた
すぐにツッキーと合流したいが、その前にやる事をやらないとな…………

その後、やる事をやってからツッキーと合流…………
根城の場所の共有と、ツッキーの報告を聞いた

ツッキーは、俺と別れた後、【透明化】を発動させ、とある場所に向かったそうだ
その場所は、結界を発生させてる中枢………
結界水晶が置かれてる部屋に入ったそうだ

ツッキーが気になった事、それは防御結界の強度だそうだ
プロローグでは、最強の結界だと言われていたが、変化が無いかを確認する為だそうだが……………

「結界水晶が壊れかけてた!?」

「あぁ、しかも随分と時間をかけてな」

ツッキーがそこで見たモノは、ヒビが走り、今にも砕け散ろうとしている水晶だそうだ
作中最強と言われた結界の核だからそう簡単に壊れるかといえば、ありえない…………
だったら、答えは一つ………

何者かが、水晶を誰にも気づかれず、ずっと攻撃していたと見える

「水晶は、俺が修復したから、問題ないが…………
こりゃあ村の中に元凶が居るか、もしくは…………」

「シェアが言っていた何者かが関わってると………」

俺の言葉にツッキーは、静かに頷いた
確かに…………、ツッキーの考えには、同意する
ここの村は、気配を探るにそこまで強い人間は、居ない
むしろ防衛をしている防御隊の所を覗き見た際、大体、ゲームで言うと、レベルは、5辺りの初級クラスだ
この村の防衛隊に紛れ込んでたら、気付くはずだ
だが、センサーには、反応がなかったと見るにスパイとかは居ない
となれば、考えられるのは一つ………

俺達が死ぬ元凶となったヤツが、関わってると見ていい

そしてツッキーは、【プリセレ】の主人公と
【貴光】のヒロインを見つけたと言ってきた

「設定集とかで、書かれていたまんまの姿だったからな
すぐに分かった」

ツッキーは、やたら嬉しそうに笑っていたが、そこで俺は、疑問が出てきた

では、俺が出会ったカル・ランボリー…………

その名を言ってもツッキーは、首を傾げ、『知らん』と言ってきた

(ヤツは…………、何者だ?)


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

神様の忘れ物

mizuno sei
ファンタジー
 仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。  わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【第2章完結】最強な精霊王に転生しました。のんびりライフを送りたかったのに、問題にばかり巻き込まれるのはなんで?

山咲莉亜
ファンタジー
 ある日、高校二年生だった桜井渚は魔法を扱うことができ、世界最強とされる精霊王に転生した。家族で海に遊びに行ったが遊んでいる最中に溺れた幼い弟を助け、代わりに自分が死んでしまったのだ。  だけど正直、俺は精霊王の立場に興味はない。精霊らしく、のんびり気楽に生きてみせるよ。  趣味の寝ることと読書だけをしてマイペースに生きるつもりだったナギサだが、優しく仲間思いな性格が災いして次々とトラブルに巻き込まれていく。果たしてナギサはそれらを乗り越えていくことができるのか。そして彼の行動原理とは……?  ロマンス、コメディ、シリアス───これは物語が進むにつれて露わになるナギサの闇やトラブルを共に乗り越えていく仲間達の物語。 ※HOT男性ランキング最高6位でした。ありがとうございました!

王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません

きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」 「正直なところ、不安を感じている」 久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー 激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。 アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。 第2幕、連載開始しました! お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。 以下、1章のあらすじです。 アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。 表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。 常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。 それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。 サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。 しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。 盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。 アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...