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本編
12 恋人でいいでしょうか
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エディフィールが目を醒ますと、シリウスの腕の中だった。
(僕……昨日シルとエッチして……恋人って。恥ずかしい。)
昨日あれだけイキ狂ったので、身体が辛いかと思ったが、予想に反して元気いっぱいだ。
ドキドキと心臓の音がうるさいが、幸せでもあった。
もぞもぞとエディフィールが動いたからか、閉じられていたエメラルドグリーンの瞳がエディフィールを捕らえた。
「おはよう、エディ。身体は辛くないか?」
「お、おはよう、シル。うん。それどころか元気すぎるくらい。」
なんとなく恥ずかしくてシリウスの顔を直視できなくて、シリウスの胸板に顔を埋める。
ふふっとシリウスが笑った声が聞こえる。
「負担になってないのなら良かった。」
「シルの……せーえき、すっごく甘かったから。多分魔力も一杯だったんだと思う。」
「あぁ、そういうことか。」
「どういうこと?」
「人間の体液には持ち主の魔力が含まれている。汗、唾液、精液、血液の順で、魔力の含有量が高いと言われているな。」
そう言われて、ようやくキスで貰う唾液よりも母乳が甘かったことに納得がいった。
「そっか……母乳の元は母様の血液だから……それで甘かったんだ。」
「恐らくな。ところで……俺はエディの恋人で良いのか?」
「へ?」
何をいまさらと思うが、シリウスは嫌だっただろうかと視線をあげる。
嫌そうな顔ではなく、何処か戸惑っているような、困ったような顔だった。
「僕はそう思ってたけど……やっぱり男が恋人は嫌?」
「いや、そうじゃなくてな。エディは気持ち良くなりたくて、恋人になるのを了承したのかと……。」
「そ、それだけじゃないからっ。今もドキドキしてるし。ずっとシルだけキスしてドキドキしてたの。その……恋愛経験がないから、シルと同じ好きか分かんないけど……。シルが嫌じゃないなら、僕を恋人にして?」
「エディ……嬉しい。」
ギュッと抱きしめられ、額にキスが降ってくる。
こんなに幸せで良いのかと思うくらい、心がぽかぽかと暖かくなる。
どちらからともなく唇を合わせ、たっぷりと舌を絡めてキスをする。
密着しているから、エディフィールのモノだけでなく、シリウスの息子がムクムクと反応しているのが分かった。
それすらも愛おしくて、嬉しいと感じる。
「シル……せーえきちょうだい?」
「流石に朝からは……。」
「口でするから。」
言うが早いか、エディフィールはごそごそと身体を移動して、半立ちのシリウスの肉棒に口をつける。
ギンギンに張り詰めるのに時間はかからなかった。
「っ……。積極的なのは嬉しいが……そんなに好きか?」
「んちゅっ、うん。シルの甘くて美味しい。」
先走りですら甘いのだ。
丁寧に舐めあげて、先端を口に含みながら手で扱く。
気付けば掛布団は避けられ、シリウスの視線を感じる。
「っふ……エディ、もうっ……。」
切なそうなシリウスの声と、張り詰めた肉棒に。エディフィールは一生懸命ご奉仕する。
小さな呻き声と共に吐き出された甘くて雄臭い欲を、エディフィールは夢中で飲んだ。
シリウスの白濁は量が多くて、脳が蕩けそうなほど甘い。
飲んでいる最中に、やっぱりエディフィールの息子は張り詰めて、刺激もしていないのに射精してしまう。
ビクビクと絶頂を迎えて身体をひくつかせながら、それでも甘い精液を貪るエディフィールの姿は、普段の儚い妖精のような見た目からは想像もつかないくらい淫靡だった。
「これは、反則だろ……。」
また襲いたくなる衝動を抑えて、シリウスは目を逸らした。
とろんと蕩けた表情のまま、エディフィールは尿道に残った精液まで美味しそうに啜っているのだ。
「んちゅっ……ご馳走様でした。」
もうこれ以上は出てこないことに名残惜しさを感じながら、エディフィールはまたごそごそとシリウスの腕の中に潜る。
しばらくそのまま二人でまったりと過ごして、シリウスの提案で一度実家へ帰ることになった。
両親へ、恋人同士になったことを報告に行くという。
そんな嬉し恥ずかしいイベントは、反対されたらどうしようというエディフィールの不安を他所に、温かく迎え入れられた。
なんでも、シリウスはエディフィールに惚れてからというもの、きっちり両親や陛下たちに根回ししていたらしい。
ギルバートは少し複雑そうな表情をしながら、ユリアは満面の笑みで「良かったね。」と喜んでくれた。
リールディアは「兄上を盗られたのは不服ですが、これで兄上が当主になれますね。」と少し違う方向に喜んでくれた。
跡継ぎはリールディアではないのかと思うのだが、リールディアはエディフィールを押しのけてまで当主になるつもりははなからないらしい。
アリアは「シリウス殿下にならエディ兄様をお願いできます。」とどこか満足そうだった。
翌日にはシリウスの両親である国王陛下と王妃に挨拶に行き、正式に婚約した。
シリウスがバンホーテン公爵家に降嫁する形だ。
エディフィールは知らないことだが、王立学院でエディフィールに目を付けていた貴族令息たちが嘆き悲しんだとかなんだとか。
ガントもフィリスもミラもお祝いしてくれた。
それからの日常はちょっとエッチで、でも変わらず周囲に助けられながら生活した。
夜は一緒のベッドで眠り、朝一番にシリウスの精液を飲ませてもらい、週末には二人でエッチして過ごす。
時々街中に出て、二人でデートもした。
そんな幸せな学院生活。
シリウスは少しだけ、自分の精液は甘いジュースか何かと勘違いされているのではないかと思ったとかなんとか。
深窓の公爵令息は溺愛される 完
(僕……昨日シルとエッチして……恋人って。恥ずかしい。)
昨日あれだけイキ狂ったので、身体が辛いかと思ったが、予想に反して元気いっぱいだ。
ドキドキと心臓の音がうるさいが、幸せでもあった。
もぞもぞとエディフィールが動いたからか、閉じられていたエメラルドグリーンの瞳がエディフィールを捕らえた。
「おはよう、エディ。身体は辛くないか?」
「お、おはよう、シル。うん。それどころか元気すぎるくらい。」
なんとなく恥ずかしくてシリウスの顔を直視できなくて、シリウスの胸板に顔を埋める。
ふふっとシリウスが笑った声が聞こえる。
「負担になってないのなら良かった。」
「シルの……せーえき、すっごく甘かったから。多分魔力も一杯だったんだと思う。」
「あぁ、そういうことか。」
「どういうこと?」
「人間の体液には持ち主の魔力が含まれている。汗、唾液、精液、血液の順で、魔力の含有量が高いと言われているな。」
そう言われて、ようやくキスで貰う唾液よりも母乳が甘かったことに納得がいった。
「そっか……母乳の元は母様の血液だから……それで甘かったんだ。」
「恐らくな。ところで……俺はエディの恋人で良いのか?」
「へ?」
何をいまさらと思うが、シリウスは嫌だっただろうかと視線をあげる。
嫌そうな顔ではなく、何処か戸惑っているような、困ったような顔だった。
「僕はそう思ってたけど……やっぱり男が恋人は嫌?」
「いや、そうじゃなくてな。エディは気持ち良くなりたくて、恋人になるのを了承したのかと……。」
「そ、それだけじゃないからっ。今もドキドキしてるし。ずっとシルだけキスしてドキドキしてたの。その……恋愛経験がないから、シルと同じ好きか分かんないけど……。シルが嫌じゃないなら、僕を恋人にして?」
「エディ……嬉しい。」
ギュッと抱きしめられ、額にキスが降ってくる。
こんなに幸せで良いのかと思うくらい、心がぽかぽかと暖かくなる。
どちらからともなく唇を合わせ、たっぷりと舌を絡めてキスをする。
密着しているから、エディフィールのモノだけでなく、シリウスの息子がムクムクと反応しているのが分かった。
それすらも愛おしくて、嬉しいと感じる。
「シル……せーえきちょうだい?」
「流石に朝からは……。」
「口でするから。」
言うが早いか、エディフィールはごそごそと身体を移動して、半立ちのシリウスの肉棒に口をつける。
ギンギンに張り詰めるのに時間はかからなかった。
「っ……。積極的なのは嬉しいが……そんなに好きか?」
「んちゅっ、うん。シルの甘くて美味しい。」
先走りですら甘いのだ。
丁寧に舐めあげて、先端を口に含みながら手で扱く。
気付けば掛布団は避けられ、シリウスの視線を感じる。
「っふ……エディ、もうっ……。」
切なそうなシリウスの声と、張り詰めた肉棒に。エディフィールは一生懸命ご奉仕する。
小さな呻き声と共に吐き出された甘くて雄臭い欲を、エディフィールは夢中で飲んだ。
シリウスの白濁は量が多くて、脳が蕩けそうなほど甘い。
飲んでいる最中に、やっぱりエディフィールの息子は張り詰めて、刺激もしていないのに射精してしまう。
ビクビクと絶頂を迎えて身体をひくつかせながら、それでも甘い精液を貪るエディフィールの姿は、普段の儚い妖精のような見た目からは想像もつかないくらい淫靡だった。
「これは、反則だろ……。」
また襲いたくなる衝動を抑えて、シリウスは目を逸らした。
とろんと蕩けた表情のまま、エディフィールは尿道に残った精液まで美味しそうに啜っているのだ。
「んちゅっ……ご馳走様でした。」
もうこれ以上は出てこないことに名残惜しさを感じながら、エディフィールはまたごそごそとシリウスの腕の中に潜る。
しばらくそのまま二人でまったりと過ごして、シリウスの提案で一度実家へ帰ることになった。
両親へ、恋人同士になったことを報告に行くという。
そんな嬉し恥ずかしいイベントは、反対されたらどうしようというエディフィールの不安を他所に、温かく迎え入れられた。
なんでも、シリウスはエディフィールに惚れてからというもの、きっちり両親や陛下たちに根回ししていたらしい。
ギルバートは少し複雑そうな表情をしながら、ユリアは満面の笑みで「良かったね。」と喜んでくれた。
リールディアは「兄上を盗られたのは不服ですが、これで兄上が当主になれますね。」と少し違う方向に喜んでくれた。
跡継ぎはリールディアではないのかと思うのだが、リールディアはエディフィールを押しのけてまで当主になるつもりははなからないらしい。
アリアは「シリウス殿下にならエディ兄様をお願いできます。」とどこか満足そうだった。
翌日にはシリウスの両親である国王陛下と王妃に挨拶に行き、正式に婚約した。
シリウスがバンホーテン公爵家に降嫁する形だ。
エディフィールは知らないことだが、王立学院でエディフィールに目を付けていた貴族令息たちが嘆き悲しんだとかなんだとか。
ガントもフィリスもミラもお祝いしてくれた。
それからの日常はちょっとエッチで、でも変わらず周囲に助けられながら生活した。
夜は一緒のベッドで眠り、朝一番にシリウスの精液を飲ませてもらい、週末には二人でエッチして過ごす。
時々街中に出て、二人でデートもした。
そんな幸せな学院生活。
シリウスは少しだけ、自分の精液は甘いジュースか何かと勘違いされているのではないかと思ったとかなんとか。
深窓の公爵令息は溺愛される 完
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