氷の王子様と微笑みの男装令嬢

芯夜

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第三章 王立学院中等部二年生

199 獣人の好き③  ※

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※アークエイドがお泊りしてイチャイチャ


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Side:アシェル14歳 冬



5限目が終了した後、しっかりアークエイドはアシェルの部屋へとやってきた。

イザベルから今日の夕食会は無しだと言われてしまったので、帰ってきてからずっと二人っきりだ。

いつもより簡単な夕食を摂り、さっさとシャワーを浴びた後。

アシェルは早々にアークエイドに抱き抱えられた。

「もうするの?でも待って。せめて今日の分の薬飲んでからにして。」

いつものように寝台に降ろされ、アシェルはごそごそとサイドチェストの引き出しを漁る。

「薬?」

「子供が出来たら困るでしょ。避妊薬。」

首を傾げるアークエイドに説明しながら、今日の分の錠剤を飲んでしまう。
避妊薬としての効果の出初めまでは少し時間がかかるのだが、時期的にそろそろ問題ないだろう。

薬を飲み終えたアシェルを背後から抱きしめたアークエイドは、愛おしむようにチュッチュと耳元や首筋に口付けを落としてくる。

「俺としては出来ても構わないんだが?」

「んっ……僕が困る。それに出来たからってぇ、ゃんっ。」

子供が出来ても婚約する理由にはならないと言おうとしたのに、その言葉を遮られるように首筋をぬるりとした感触が襲う。

「何を言うかは分かってる。聞きたくない。それよりアシェの可愛い声が聴きたい。」

「ゃぁ、可愛くなんかっ、ないからっ。んっ。」

アシェルの身体を知り尽くしている手が、太腿や胸をまさぐってくる。
そのアシェルよりも大きな手から与えられる刺激は、ゾクゾクとした快感をもたらす。

「俺の手で、素直に反応してくれるアシェは可愛いぞ。」

「そんなことっ……!やっ、痕付けないでぇ。」

ぴちゃぴちゃとアシェルの耳や首筋を舐めていたアークエイドが、首筋にきつく吸い付いたのを感じる。
その所有印を付けるピリッとした痛みすら、甘くて心地よいものに感じてしまう。

「綺麗だぞ。それに……。」

「んんっ……やっ、舐めないでっ……んっ……。」

アークエイドが所有印に舌を這わせれば、先程よりも甘い響きを持ったアシェルの声が漏れる。

身体のあちこちから快感を与えられるのに、後ろから抱き着かれていてはアークエイドの表情が見えない。
きっといつもの熱を持ったサファイアブルーの瞳なのだろうと思うが、アークエイドの表情が観たい。それに口だって寂しい。

「アーク……転んでしよっ。それに、キスもして欲しい……駄目?」

「駄目なわけないだろ。アシェのおねだりは嬉しい。」

上機嫌な声が、チュッと耳元にキスをして離れていく。

それからまた抱えられて、アシェルは寝台に横たえられた。

別に抱えてくれなくても自分で移動したのにと思うのだが、どうもアークエイドはこうやって事あるごとに、アシェルを抱えて運びたがる。
そしてそれにどこか慣れてしまった自分も居る。

火傷しそうなほどの熱を持った涼し気な瞳が、アシェルの姿を満足そうに見つめている。
でも、見逃すことの出来ない色も混じっている。

「もう……今は何に嫉妬してるの?」

「やっぱりアシェにはお見通しか。……朝、またマリクに教えてやるとか言ってただろ。これでも俺は、アシェに求婚してるんだ。それをどんな気持ちで聞けばいいんだ?」

「そんなこと言いながら、人の服脱がさないでよっ。それに、上手くできないなら、上達するまで練習するしかないじゃない。」

「その練習に、アシェが付き合う必要はないだろ。それに人に教えて貰うような事じゃないしな。」

「そうはいってもっ、んぅ……っは……っ……。」

言い訳は聞きたくないとばかりに、唇が柔らかいもので塞がれる。

遠慮なく侵入してきた舌は、アシェルの口の中を激しく犯していく。

やり返したいと思うのに、その少し強引なキスは、同時に身体を愛撫され上手く押し返せない。

満足したのか、糸を引きながら唇が離れていく。

それをどこかふわふわとした頭で見ていると、先程までは身体のあちこちを撫でていた手が、秘部に伸ばされた。

「……っふ、待ってぇ……ローション、出すから。」

「あれか。必要ない。」

「っ、ん……必要ないって……んんぅ……なんで……?」

割れ目をなぞるように動いていた指が、アシェルの中へ押し入ってくる。
その痛みもなくあまりにもスムーズな挿入に、アシェルは首を傾げる。

「前にも言っただろ。アシェは首や耳を攻められる方が良いんだろって。身体は素直だぞ。」

「そんなことっ!ひゃんっ、やっ、そこだめっ。」

「駄目じゃなくて、良いんだろ?アシェはここを攻められるのが本当に好きだな。」

ゆるゆると抽送を繰り返していた指が、不意にぐっとアシェルの良いところを刺激する。

それも一度ではなく何度も。

同時に耳をゾクゾクとした快感が襲い、ぬちゅぬちゅと淫靡な音を立てて耳を犯してくる。

「やらぁ!?それっ、おと、だめなのぉ……っ、んんっ……やぁ。イっちゃうっ、フワフワになっちゃうっ。やっ、ぁんっ、んんぅ!」

弱い場所ばかりを攻められて、大きな快楽の波が襲ってくる。

ビクビクと身体を仰け反らせたアシェルに、達したことなどお構いなしにアークエイドは攻めてくる。

「やらぁ、いまっ、いまイったのっ。やん、また、またイっちゃうっ。あーくぅ、これっ、きもちすぎてだめなのっ!ぁ、や、んぅっ!!」

怖くなるほどの快感が襲ってきて、視界がチカチカと点滅する。

フワフワとした身体がどこかに行ってしまいそうで怖くて、目の前にあるアークエイドの首に抱き着いた。
それだけでアシェルからおねだりはしてないのに、ぎゅっと身体を抱きしめてくれる。

「一回イっただけじゃ満足できないんだろ?好きなだけイくといい。」

耳元で艶っぽいアークエイドの声がする。
唾液にまみれた耳にかかる、その吐息ですらアシェルに甘い痺れを運んでくる。

「やなのぉ……あーくもいっしょがいいっ。っふ……指だけじゃ……っう。お腹っ、さみしいのっ。あーくのおっきいのでっ、お腹いっぱいにしてぇ……。アークのじゃないと……っん、満足っ、できないぃ……。もっときもちよくなりたいの……。」

蕩けて潤んだ瞳で、アシェルが甘えたような声を出す。

今日は媚薬を使ったわけではないのに、相変わらず男を煽るセリフと素直におねだりをしてくる姿に、アークエイドは驚くと同時に満たされるものを感じる。

「コレが欲しいのか?」

指が引き抜かれ、代わりにぬちゅぬちゅとアークエイド自身が秘部に擦り付けられる。

ぬるぬると熱く、花芽を掠める刺激にもどかしさを感じながら、アシェルは頷く。

「それっ、ほしいの……。っん、だから……焦らさないでぇ……。きもちいぃのたりないよぉ……。」

あまりのもどかしさにぽろりと零れた涙を、アークエイドがチュッと吸う。

「挿れたら止まれないぞ?久しぶりだから、朝までシたいくらいなんだ。アシェが止めてって言っても、止まってやれる自信が無い。」

「いいよ……あーくの好きなだけ抱いて……。いっぱい気持ちよくしてほしいの。あーくのでおなかいっぱいにして。……もっといっぱい……気持ち良くなりたいの。」

明日は授業があるから駄目だと言われると思ったのに、アークエイドの意に反してアシェルは肯定を示す。
そして早くしろと急かすかのように、アークエイドの首や鎖骨に舌を這わせてくる。

絶頂を迎えた後で蕩けきって、どこかぼんやりとしているように見えるアシェルは、もしかしたら明日学校があると言うことを忘れてしまっているのかもしれない。
だが、好きな女性にここまで言われて止まれる訳がない。

割れ目に擦り付けられていたアークエイド自身が、ぐっと身体の中へ押し入ってくる。

その待ち望んでいた焼けるように熱い欲望が入ってくる感覚に、アシェルはまた絶頂へと至る。

「~~っ!!ぁ、すごいのっ、これぇっ、ほしかったのっ。あーく、あーくぅ……きすもぉ……っふ、んんぅ……。」

満たされた身体で物足りない唇への刺激を求めれば、アークエイドが口付けをしてくれて、またアシェルの口の中を犯していく。

全身を満たす快感に、思考が溶けていく。
フワフワとする身体はしっかりアークエイドが抱きしめてくれていて、不安感がないどころか、どこか安心している自分がいる。

「アシェ……そんなにきつく締めたら、出てしまいそうだ。」

「ゃぁ、しらないっ……だしてぇ…っん、あったかいの……あんっ、んんっ。……いっぱいちょぅだい。あっ、はげしっ、やぁだめぇ、またっ、またイっちゃうのっ。~~~~っん!!」

アシェルの中がグンと奥まで貫かれる。
本能的になのか、その身体の一番奥で波打ち吐き出される欲を感じ、それだけでアシェルは幾度か絶頂へと至る。

欲を吐き出す間、アークエイドがアシェルに沢山のキスを落としてくる。

そして熱棒を引き抜こうとしたのを感じて、思わずその腰に腕を回した。

「アシェ?」

「……抜いちゃヤダ……。このまま、もっとシて?……あーくとのえっち……きもちよくて好き……。ねぇ、もっと……だめ……?」

フワフワで気持ちよくて、どこか安心できる時間をもっと堪能したくて、アシェルはおねだりする。

甘えた声と潤んだ瞳で、続きをしてもらえないと思って下がった眦など、男の嗜虐心を煽るだけだ。
アークエイドは明日のアシェルの為に自重しようと思っていたのに、その決意は音を立てて崩れていく。

「駄目なわけないだろ。散々煽ってきて……どうなっても知らないからなっ。」

「ひゃんっ!?きもちぃのっ。あっ、んぅ、んんっ。」

引き抜きかけていたアークエイド自身を突き入れれば、アシェルが嬌声をあげた。



——結局アシェルが満足して意識をやるまで、アークエイドは今まで溜め込んだ欲望を吐き出すかのように、アシェルと交わった。

明け方になり、ようやくアシェルがお腹いっぱいだと言って、そのまま寝入ったのだ。

もしかしたらアークエイドが満足するまで付き合ってくれた結果なのかもしれないが、今日のアシェルの素直に甘えてくる姿は凶悪だと思う。

お互いの体液と汗でどろどろになった身体やシーツに『クリーン』をかけ、アークエイドは愛しい温もりを抱きしめる。
腕の中で、無意識に居心地の良い場所を探すように擦り寄ってくる姿も愛おしい。

こんな時間に寝て、アシェルは起きれるのだろうか。

イザベルにはこっぴどく叱られそうだが、それは甘んじて受けようと思う。

そんなことを考えながら、アークエイドも瞳を閉じた。
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