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第1部 エド・ホード
第17話 入学の誘い
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妖精を駆使した回復魔法を受けて、カミラはすぐにマリンタイムズへ戻ることができた。魔術の過度な使用は強い疲労感をともなうらしく、今は自室で眠っている。僕はその夜のうちにラルフさんに呼び出され、彼の部屋で話を聞いた。
「君たちを襲ったのは十中八九、バリアム公爵で間違いないだろう」
「誰なんですか? そのバリアム公爵って」
「彼の話の前に、まずは四大霊剣の伝説について話したほうがいいだろう」
ラルフさんは茶色いお酒のグラスを片手に言った。
「霊剣のそれぞれの能力については、君に大学で学ぶ気があれば、明日にでも専門の先生に講義を頼もう。今はとりあえず、最低限のことを説明するよ」
ラルフさんは僕にレモンスカッシュのグラスを寄越して先を続けた。
「霊剣は天使が姿を変えられたものだということは、もう先に話したよね。実はその四つの霊剣をすべて集めると、神の召喚ができるという伝説があるんだ」
「神を?」
ラルフさんはグラスに口をつけて頷いた。
「過去にその四大霊剣を、実際にすべて集めた魔術者がいた。それが君のお父さんだ」
「……父さんが?」
ラルフさんは頷いた。
「話を戻そう。神を召喚すれば、いかなる望みも叶えることができる。バリアム公爵はグングニルの槍に次いで、風剣フラガハラも我がものにしようとした」
「フラガハラっていうのは」
「カミラさんの持っている片手剣だよ。世界の風を司ると言われる四大霊剣の一つ」
「バリアム公爵は、神を召喚して何をしようとしているんですか?」
「馬鹿みたいだけど、おそらくは世界の征服だろうね」
あまりに壮大な話に、僕は言葉を失った。
「エドくん、君には寝耳に水かもしれないけど、よければラベラーズで魔術を学んでみないかい? 君は伝説の魔術者の息子にして、霊剣を丸腰で跳ね返す胆力を持つ。努力さえおしまなければ、きっと偉大な魔術者になれるよ」
「……少し考えてもいいですか?」
「もちろんさ。今日のところはこれくらいにしよう。悪いけど、帰りにカミラさんの薬を届けてくれるかい?」
僕は頷いて、ラルフさんから白い小袋を受け取った。それから、おやすみなさい、と言い合って、ほの明るい廊下へ出た。
「君たちを襲ったのは十中八九、バリアム公爵で間違いないだろう」
「誰なんですか? そのバリアム公爵って」
「彼の話の前に、まずは四大霊剣の伝説について話したほうがいいだろう」
ラルフさんは茶色いお酒のグラスを片手に言った。
「霊剣のそれぞれの能力については、君に大学で学ぶ気があれば、明日にでも専門の先生に講義を頼もう。今はとりあえず、最低限のことを説明するよ」
ラルフさんは僕にレモンスカッシュのグラスを寄越して先を続けた。
「霊剣は天使が姿を変えられたものだということは、もう先に話したよね。実はその四つの霊剣をすべて集めると、神の召喚ができるという伝説があるんだ」
「神を?」
ラルフさんはグラスに口をつけて頷いた。
「過去にその四大霊剣を、実際にすべて集めた魔術者がいた。それが君のお父さんだ」
「……父さんが?」
ラルフさんは頷いた。
「話を戻そう。神を召喚すれば、いかなる望みも叶えることができる。バリアム公爵はグングニルの槍に次いで、風剣フラガハラも我がものにしようとした」
「フラガハラっていうのは」
「カミラさんの持っている片手剣だよ。世界の風を司ると言われる四大霊剣の一つ」
「バリアム公爵は、神を召喚して何をしようとしているんですか?」
「馬鹿みたいだけど、おそらくは世界の征服だろうね」
あまりに壮大な話に、僕は言葉を失った。
「エドくん、君には寝耳に水かもしれないけど、よければラベラーズで魔術を学んでみないかい? 君は伝説の魔術者の息子にして、霊剣を丸腰で跳ね返す胆力を持つ。努力さえおしまなければ、きっと偉大な魔術者になれるよ」
「……少し考えてもいいですか?」
「もちろんさ。今日のところはこれくらいにしよう。悪いけど、帰りにカミラさんの薬を届けてくれるかい?」
僕は頷いて、ラルフさんから白い小袋を受け取った。それから、おやすみなさい、と言い合って、ほの明るい廊下へ出た。
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