68 / 70
title #3 "Welcome, Mr. Another World!OYOYO ” 幕の内 35/?
しおりを挟む
title #3
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 35/?
『アイツ将棋は将棋崩しとハサミ将棋しか出来ないんだ』
『? まあ、女子だからそんなもんだろう ・・・・ なんかあったのか』
授業の中休みスマホで将棋のタイトル戦を見ていたクラスの将棋好きが、まだ序盤でドッチが勝つかってクラスで昼飯掛けていた。
将棋は知らないと言うが勘はいいので、ドッチが勝つかってアイツに乗ってほしくて聞いたら若き竜王が勝ったって言ったらしい。素人にはまだどう盤面が動くか分からない状態で。
『その口ぶりからすると当たったんだ。あの娘勘はいいんだ?』
サイコロでも振ったのかと笑う。
『いや、サイコロでも女の勘でもなかった』
『えっ?』
彼女が言うとおりの手数で終わりだって言うと、結果はその通りだったらしい。まだ序盤数手だったのに、投了までの手数まで分かっていたって事は、もう何千通りある棋道を読んでいたらしい。
『ユーレーの中に藤原佐為*でもいるんだ?まあそのままだな』
藤原佐為とは漫画ヒカルの碁で、碁の素人の主人公に憑いている碁の天才で、素人の主人公を碁の世界に誘う幽霊であった。
『大丈夫か?そんな元メタをネタバラして』
『いいんじゃない?幽霊や亡霊が助言や予言を与えるなんてシェイクスピアの時代からのネタだぞ*』
『でもああいう話って、大体意味深に表れて直ぐ消えるのに、あのユーレー連中ずっといるんだろう。嫌な居座り客だな』
邪魔だろうな、特に年頃の女子なんだからと笑う。だからとっとと成仏して欲しくて尽力しているらしいが、終わりが見えないらしい。なんでも生まれてこの方ずっと、災害で被災して体育館に住民人員が非難しているような状況らしい。お陰で周りが誰もいない砂漠や海で死にかけていたときも、淋しくは無かったらしいがプライバシーもへったくれも無いらしい。
『俺らには見えんが、視える連中にはスイミー状態だと聞いたが、本人的には避難民キャンプかよ』
確かユーレー連中は生前碌な死に方しなかったらしいので基本ネガティブらしいから、生存に希望を持って生きてるスイミーより避難民状態だろう。
『だからか、アイツ体育の着替えで男がまだいるのに半裸状態でウロウロしてるよ』
男女混合の家族や集団で育った女子はそこいらの恥じらいが薄いとか聞いている。家族ならまだしも、種々雑多な人間にずっと囲まれていたら羞恥心などは持ってる暇は無いだろう。
今時高校女子の体育の着替えを教室でやらせている学校なんかあるのかなって、至極真っ当な突っ込みはスルーして。
『あなたは大人ですかって年齢認証も、課金も無いのに見れるのか。そりゃ羨ましいな。俺デカけりゃ良いって趣味じゃないで、年齢相応が好きなんだ』
確かにあまり魅惑のワガママボディじゃ無いが、中身性格ドロドロで外ずらだけ清純だって性悪じゃなくて、本当にその点は純みたいだ。ネットを見ても、本当にそんな女性はそうそうお目にかかれない。
『プールの授業の時もか?』
『流石にそれは女子が予めガードしてる』
ほっとけば全部脱ぎそうだけど、流石に女子が止め男子を廊下に押し出しているので、ブーイングまでがお約束らしい。
『 … !』
何かが頭に浮かんだようにデカい黒い頭を掻く。
『ちょっと引くような話題なんだけど』
冬ごもり前の熊みたいにウロウロした顔を浮かべる。
『その顔はクラスの連中に見たような気がするんで ・・・・ 聞きたくないけど、聞こう』
『俺ら野郎はちゃんと溜まったら出すもん出さんと駄目な体だから仕方ないとは言えども、女子だって年頃になれば その』
『ソッチか。良かった。厠の方だったら、俺もしらんし考えたくなかったしその話はしたくなったから … まあ女子だって年頃だと だろうし、アイツもそうなんだろうけど』
『どうなんだろう。ソッチは大丈夫なのか』
まだ若いの羞恥プレイで喜ぶとは思えない。
『気になって聞いた馬 ・・・・ 勇者がいたぞ』
どうしても気になったらしい。聞けば何でもこたえてくれるので調子にのって、夜の秘事の事を聞きやがった。
『ど どうなった』
なんか剣呑な雰囲気にワクテカする熊男。
『ダークネス・クラウド*の魔法って本当に周り中闇になるんだな』
馬鹿の怖れを知らない質問に顔をしかめながら、そう言う事には興味があるお年頃だ。聞いてないフリをしながら耳はダンボで回答を待ったが、いきなり教室が光り無き、そして音も無き闇に包まれた。
パっ
昼間の教室だったのに、いきなり夜にヒューズが落ちたように暗闇と静寂が包まれて、しばしの後闇の魔法が解けると馬鹿が教室に真ん中で死んでいた(死んでない)。頑健な獣人なのに、体中コブにアザに裂傷だらけで床に転がっていた。その様は旧い西洋館の今で起こった殺人事件の様相であった。
『犯人はこの中にいます って俺なら言うんだけど』
『それは少し古いな。今なら そう…分かったんですよ!犯人がね…* だろう』
『誰が言ってるんだ?誰か麻酔銃撃ってないなら、伸びてるか死んでのは被害者だけだろう?』
あの謎解きなら場面は誰か意識を失っていないと始まらないが、話からするとその場での適合者は被害者だけだ。
『気は失ってなかったが、眠りの小五郎をヤル気まんまんの奴がいたぞ』
皆が見ると、アイツが机にもたれかかって寝たふりをしていた。時折、パチパチと目配せしていたの、これはほっとくことにした。その方が面白そうなので。案の定「突っ込んでよ」って恨みがましく見ていた。
『それは脇においといて・・・、死んでは無かったから一応可能か。ボコ凹に殴られて顔じゅうデカい猫型の爪で切り裂かれていたんで、刑事ドラマ好きな奴がチョークで床に死亡痕マーキングしていた』
『もう、そんなくすぐりはいいから話を進めろ』
『え~、他にもヨレヨレのトレンチコートとかハンティング帽を被ったり、ハゲと小男を連れた眉間抑えたテンパの男もいたんだけど・・・』
『いいから議事進行』
『了解 お前ら出番無しらしい』
機内を見ると、今言ったクラスの連中が何故か機内でそんなコスプレをしていたが、出番は無しだと言われて残念そうに機外に履けていった。見ると、暗い夜空にシコルスキー HH-53*が浮かんでクラスの連中を回収していた。
『エアポート75かよ。・・・・ ついて行ったら助かりそうだけど、話が壊れるから致し方ないか』
しっかりやりましょう、時間まで。気を取り直して。
なんてムゴイ っていいつつ女子らは皆笑っていた。放火現場で警察や消防が現場写真を撮る〝フリ〟をして、見物人を、反笑いの見物人を撮っていると思い出した。犯人の可能性が高いから。
『じゃあ分かったの、犯人』
『まあね。その様子も殆どギャグ漫画だったけど』
ぐるっと教室を見ると、女子が後ろ手にもった獲物を一応隠す素振りして、鋭い爪を持ってる女子は証拠隠滅に爪に付いた血を拭った懐紙*を紙吹雪の様に撒く様子はさながら時代劇に出てくる辻斬りであった。
『何故だか知らんが、誰にも犯人の検討は皆目つかなかったんだ』
いいつつ思い出しながら笑っていた。
『話の流れからすると犯行動機は女子にそんな事を聞いた犯人に鉄拳制裁って事で同乗の余地ないし、残りの学校生活女子に恨まれるほど名探偵に憧れて無いだろうな』
『被害者には被害者になるだけの理由があるんだから、捕まえたくないし』
『犯人が居あわせた探偵側(男子)以外(女子)全員ってアガサ・クリスティーのミステリーみたいだな』
『オリエント急行の殺人事件だな。あれも副読本代わりに見せられたな ・・・・ 俺ら異世界人との接触があるんで、予備知識としてその手の映画や小説に漫画で、宇宙侵略物やエイリアン襲撃や異世界冒険活劇映画を見せられるのは分かるが、ミステリー映画見ないと駄目な理由がよく分からんかったら半分寝ていたからよく覚えていないんだけど、あの事件は映画じゃ最後どうなったんだっけ?』
あの映画じゃ、犯人は雪で止まった列車から逃げたって事で迷宮入りだ。きっと猛吹雪の中を逃げたんだから、既に生きてはいないだろう。死んだ人間を掴まえられんって事で。
『確かに死んだ人間は捕まえられん。それは彼女のユーレーを見れば分かる』
どこにでもいけるが、どこにもいけない迷子みたいなもんらしい。意味が分からんかったので意味を聞こうと思ったが「死ぬ奴は運がいいんだ」って本気で呟くようなヤツなので、なんか嫌な答えが返ってきそうなのでやめた。
『生きて監獄、死んで地獄か … ドッチが幸せなんだか』
ドッチが幸せか知らんと悩むと、ドッチも同じだってアイツは言っていたと笑う。
『しかしミステリー映画だぞ。俺らの今の業務には関係ないだろう。体に憑依されている間に、アイツがあのお姫様みたいに気に入られて連れてかえりたいって言われているように*、拉致誘拐された宇宙船で密室殺人事件とかに出くわすことあるんかな?ここは米花町でも不動高等学校じゃ無いだろうからそんなに人殺しは起きないだろう。やっぱり異世界にもコナンとか名探偵の孫とかいるのか』
あんな近所でボロボロ人殺しがある世界が実際にあってたまるかとディスる。
『いや、実際はあんな町ないから。俺らがこれから行く紛争地じゃないんだから、戦争でもやってない町であんなに人死にが出て溜まるか』
リアルに馬鹿噺を悪乗りしてきたのでピシャリと突っ込んで置く。
-----------------
『映画の事だけど、あれは疑似体験で、今はそうは言わんが、映画は出始めの時はスクリーンで見た場所に行った様な気持ちになっていたらしいから疑似体験として見せてるとか』
今ならVRセットだけど、VR用の映像のソース無いから映画なら幾らでもあるだろう手近で間に合わせているんだろう。
『やっぱ映画でも予行演習になるんかな?』
『ボーっと見てれば単なるフィクションだろうけど、覚悟決めて見るとそれなりに効果あるんじゃない?』
世界初の映画上映は仏蘭西のサロンで行われた『ラ・シオタ駅への列車の到着(1896年)』という、単に1900年頃蒸気機関が駅のホームに入ってくるだけの固定カメラ映像であったが、着席してそれを見ていた観客は、列車がサロンに突っ込んでくるとサロンから外に逃げて行ったらしい。実際汽車に乗った事無い人間は駅で本物を見た時恐れるものだが、一度映画を見た者は比較的落ち着いて乗車出来たらしい。
『人間予行演習して体が覚えると実際必要になったとき体は勝手に動くって言うからな』
前の戦争の時美軍が焼夷弾をバラまくんで、火災に備えて町内ではバケツリレーの練習をしていたらしい。子供などはB-29に爆弾落とされたらこんな事をしても無駄で、多分消化よりみんな逃げるだろうと思っていたそうだが、殆ど逃げずにバケツリレーで町の消化を行ったらしい。
『意外と役に立つらしいぞ。実際出来ない町もあるだろうと、当時映画館でもバケツリレーの映画?を見せていたらしいから案外馬鹿に出来ないんじゃないか』
『そうなんだ。でも驚いたのはそんな映画があったってことだな』
『映画っていうより、映画の前とかで流れる数分のニュースだな』
昔は映画は数数本立てであったので映画と映画の間に『日本ニュース 第〇〇號』とかで流れていたという。
『いやに詳しいな』
映画館で流れる「ニッポン ニュース」なんて多分昭和時代の映画館事情だろう。なんで知ってるんだと思ってしまう。
『昭和の知識って事は、あの娘に憑いてるユーレーからの見せられた巫覡の知識か?そういえばお前のクラスの連中やたら映画好きが多いらしいな』
あまり身内の嫁には欲しくないらしいが、一部に人気者らしい。
『蓼食う虫も好き好きかだからな』
インフルエンサーみたいに影響力あるのかもしれん。そう思うってると、合ってるがちょっと違うかもしれんと笑う。
『きっかけはそうだが、あとは違う?』
なんでも彼女が映画を好きであるらしく、普段ぶっきらぼうで言葉に覇気は無いがその話題だけは普段より興が乗るらしい。
人間気になる相手とは親しくなりたい。特に女性趣味が合うもの同士がつるむ傾向にあるので、それまで興味無くても相手に合わせるもんだ。
『そこまで聞けば普通なんだけど、ここからややこしくなるぞ』
背中にびっくり箱を隠しているような意味深な顔をする。
『脅かすね。いいよ、どうせ毒を食わねば皿までだ』
忘れいてるが、死ぬまで暇だと笑う。
『アイツの考えだけど、映画だけが一人だって思えるらしい』
アイツの視ているこの世じゃ、ユーレー連中がいつもよりそっているんで連中はアドバイスとかのつもりで眼前の事態に思う事あって助言やらをしてくる。それが物心つく前からの習慣で、耳にささやき声があるのを当たり前であったので、それが当たり前になったので今じゃ自分で考えた事か連中が考えた事なのか分らない事があるらしい。
『映画とかドラマってのは基本見ている時は感想は言わんだろう』
『ドラマだとたまにいるけどな。ウチのお袋なんて、ヒロインの前にデロリとしたイケメンが出てくると女騙す絶対悪いヤツとか、優しい年上の美人が出てきたら絶対後で裏切るフレネミー*だってうるさいゾ』
『そ それはご愁傷様。お前のお袋の人生にそんな連中と何があったか知りたいような知りたくないよう』
流石に映画館で自分の感想を大声で言う奴はいないだろう。
『とにかくユーレー連中が他じゃイッチョ噛んでくる*が映画なんかだと黙って見るんで、頭の中に浮かんだのが自分の考えだと安心出来るらしい』
連中基本いいヒトなんで、実生活ならしくじると女の子は特にリカバリーできない事もあるって ・・・ 例えば変な男に捕まって子供でも出来たらそれで人生棒に振ったユーレー女もいるんで、彼女が不幸になると既に年上の親戚気分な連中なので、まあ小さな親切 大きなお世話 状態らしい。話に出たお袋さん状態だろう。
『そこまでユーレー親しいんだ。どうりで〝ドッチ〟も区別無く付き合ってるワケだ』
『まあ、そこまでもいいんだけど』
『なんだ、まだ何かあるのか』
『アイツ見ている映画が古いんだ』
おまけに凄い偏りがあるらしい。なんで見て無いのって奴もあれば、そんな作品なんで見てるのってあるらしい。
『なんで?』
B級クラシック映画マニアかな?。どうやら本人が映画館やテレビで見たものじゃなくて、ユーレー連中の記憶を見ているかららしい。
『なんで直接見ないんだ?』
『そこは色々ありまして』
ユーレーがメンヘラな猫みたいな性格で、飼い主が自分以外に関心を抱くとテレビやスマホだと猫は体を使って視界をふさいだり、パソコン作業ならキーボードに座るが、連中はお化けの得意技である電磁波アタック(EMP攻撃)を仕掛けてくる。今のスマホなど精密機器過ぎるから微弱でも壊れるし壊れたら修理は不可能だ。
『じゃあどうやって映画館行ってるんだ』
流行りのアルミラップでもユーレー連中に撒いているのか。連中自由らしいから嫌がるし逃げるだろうと笑う。
『行ってない。フィルム上映なら大丈夫だろうが、デジタル上映のシネコンに行ったらバレて出禁になったらしい』
つまりユーレーの誰かの視聴記憶を覗いたらしい。
『便利だね。異星人のテクノロジーで地球の覇権取ろうとしてるヤツだけじゃなくて、VRゲーム作っている奴とか電脳化を夢見ている脳生理分野のマッドサイエンティストとかにも狙われて、頭開かれて特殊なリンゲル液に漬けてられそう』
『もう歴史や動物進化学の連中から狙われてるよ。古参のユーレーの中には、水飲み場や食料を争って、動物の骨で同族や外敵殺した猿仲間の姿を見ているヤツだっているって話だ*』
『そりゃキューブリックの2001年の話だろう。現実とスクリーンが混同されとるぞ』
重度のアニメファンが二次元三次元の区別つかないくなるって事例も知っているので、画面の中にいる萌えキャラを俺の嫁とか言い出すのと一緒かと突っ込む。
『そうだといいんだけどな ・・・ 』
『なんか証拠でも出てきたのか』
『グレートリフトバレー(大地溝帯)の近場にその骨の墓・・・・っていうよりゴミ捨て場みたいな洞窟があるって言っていたんだよ』
『昔象の墓場が滝の裏にあるって都市伝説はあったらしいけど・・・あったの?』
『グレートリフトバレーは地形が変わって無いで、学者連中は信じなかったけどオカルト好きの連中が調べに行って勝手に地下に埋設爆弾爆発させて地下の空間調べたら指定した場所に知られていない地下空間があったらしい』
『人工地震探査か。よくやるな。どこの君の名はだ*。骨があった?』
『世界遺産で勝手に爆弾使ったんで捕まったらしい』
『ありゃ残念』
墓の概念は宗教と関わらせたい団体があるらしく、ロビー活動で掘削は禁止になったので真相は闇の中らしい。
『あれ、見つかったら証拠になったのに残念だな』
『周りは知らんけど、本人はどうでもいいらしい』
猿の下りも、人類の誕生やら進化って授業の後で女子と、教科書に載っているお先祖様が裸だの毛深いだのなんて馬鹿話のついでに出た話を誰かが与太話で広めただけらしい。どうやらクラスにドッカの組織の連絡員がいるのかもしれんと思ったら、女子の一人が自分だってバラシていた。スパイが自己紹介したら拙いだろうと思ったら、アイツも知っていた。何しろアイツには申し上げますって要員は幾らでもいるからな。当人も間諜(カンチョウ)とかはいるのが当たり前なのでどうでもいいらしい。
『何週間かしたあと経過話したら、何の話だってマジ聞いていたらしいからな』
嘘つきだろうがほら吹きと思われても何とか思う奴じゃないから。
『忘れちまうんだ。なんか勿体ないけど』
『そうでなければやっていけんらしいぞ。大昔の記憶と今の記憶が混在してると、ドッチが本当の自分か分からんらしいからな』
自分で考え行動しているつもりでも、実はそれが誰かが考えている事、または考えろとプログラミングされているだけかもしれん … と疑いだすとキリが無いらしい。
『世界創生五分前仮説*か』
『ドッチが本当かは、水槽のリンゲル液に浮いた脳には分からん。それが分かる為には外から見る事が出来ないと無理だが、外から見ている思ってる自分も実は他で浮いているだけの脳かもしれん』
『嫌なネバーエンディングストーリー*だな』
苦虫を嚙みつぶしたような顔をする。
『ウチに国的に分かり易く言うと、元の木阿弥話だな』
『意味が違うと思うけど、売れなさそうなタイトルだな。せめて歌舞伎みたいに世阿弥黙阿弥(ぜあみもくあみ)とぐらいは謎がほしいな』
だから考えても分からんと思考迷路に入っても仕方無いので積極的に忘却するらしい。まあ、忘れたいと思っているとその思いが強くて逆に印象に残るんで、諦めているらしいが。
『一人になれるから映画が好きね』
『それだけじゃないらしいがね』
『?』
『良く分らんが、映画はタイムレスなんだそうだ』
『? タイムレスって、色んな表現あるけど、どんな意味だ。時間に左右されずに色褪せないって意味かな』
『それでいいのかどうかはしらんが、アイツにとっては特別らしい』
他の記憶は〝本来〟の持ち主がハッキリしないが、余計な意見が無いって、自分が感じたままでいられるらしい。
『そうか。確かに映画なんて見方は本人は世界だよな ・・・・ そうか?』
見終わった後から他人の意見は聞く事もあるだろうが、初見の時は完全に受動なので自分だけの情動だと確信出来るんじゃないかって事だ。
『先刻の大地溝帯の話は眉唾だが、色んな連中の記憶を持ってるんで、自分で考えた事もあるって思いたんじゃない?』
『俺れは自分の気持ちは自分が外から受けた刺激や情報で自分で考えたものを記憶として持ってるともんだけど、あの娘は違うって事か』
先ほどの話にもあった、世界五分前仮説みたいに五分前以上の過去の記憶は誰かが作ったものでなければだがと笑う。
『どうしてそうなるか知らんが、アイツは映画に関しては覚えがいい。他の事はしょっちゅうボケ老人みたいに忘れるけど』
『インプットの違いもあるだろう。違う方向から流れてきたのは脳の違うファルダに入ってるとか』
『パソコンで他人に見せられない秘密のフォルダは最下層の最下層に中身とは程遠いお堅い名前で入れていても覚えているもんな』
『そりゃ大事だ。忘れる筈は無い』
『俺もそう思う』
お互い思う所あって笑ってしまう。
『アイツ自分がどこのだれで、どの時代を生きてるのか自信がないらしいんだよな』
『多重人格者は、他の人格のやってる事を覚えていないらしいが、違うのかね?そりゃお気の毒だな。酒飲んだ次の日知らん女の部屋で起きたならなんとなしに状況から何があったかは推察できるが、彼女の場合は無理かな』
『映画ってのは公開日決まってるじゃない。まあリメイクとかあるにしてもどの作品なら何年に公開されて当時の評判なんかも大体分かるだろう』
『だから?』
『アイツそれが嬉しいじゃ無いかな。自分はその作品を見ていた時その時代にいたんだって』
『それは誰かの記憶だろう?その時代を生きた事になるんかな』
『俺も良く分らんが、そう思ってるんじゃない。周りが懐かシネマの話すると懐かしい人にあったような顔をしているんだよな』
『孫ぐらいの年頃の若いのが爺さん婆さんから聞いた昔の話で、自分は経験したこと無いけど、面白いから誰かに話したいんだけどて自分も経験してないんだから同世代に話しても分からんだろうな思っていたら分かる奴がいて、相手も実はやたら嬉しいって仲が良くなるとかとかあるらしいぞ』
『ああ。会社の年寄りが、パソコンも扱えない時代遅れにコンプレックス持っていて、自分の生きた時代の事なんか若いのは知らんだろうと思ってると、意外と話が通じるのでその若いの贔屓するらしい』
だから、それを計算して処世術にしてるズルい奴もいるらしい。
『あ ああ~、だからお前らこの頃になって映画を見てるのか?』
このクラスの連中はどうやら彼女に気に入られたくて、本当はどうか知らんが趣味になったようだ。
『つまりこの数か月でいきなり映画ファンになったのはそんな事情があったって事を、暇だからって事細かく説明したのか。長いフリだったな』
そんなもん、一言気になる相手に気に入られたくてって言えばいいのにやたら細かく説明したのは、実はあの娘が気になっているのを押し隠したって事で、あくまで可哀そうな女子へのホスピタリティだって思わせたいのか。
『小学生か、お前ら』
気に入った女子に、チョッカイを出す精神構造は年をとっても変わらので、同じく好意を持っていると思われると恥ずかしいと色んな理由を探している。
『爺さん婆さんがウチの嫁にはこないでくれってのと同じかね』
『なんだそりゃ』
『好きと思われたくないんだろう。どうだ、当たって無いか』
今はそうでも無いが、昔は虫料理が好きってのはいいずらかった。そんなもんかなと思った。
『イナゴとか蜂の子が美味いっていいずらいだろう』
『アイツは虫か。また物体Xネタかな。本人聞いたら ・・・』
『怒るか?』
『バイトの店でやっていた、世界の少数民族の民族料理ってフェアで、食材が市場に無いからって自分で山に捕りに行って、木を這ってる土中から掘り出したのをその場で齧るヤツだぞ』
うみゃあん
そんな擬音が浮かびそうな表情を浮かべる。
『どした?』
『アイツにとっては虫は食べ物。アイツがシナを作って〝あたしを食べて〟なんて言われてなんて想像した』ら
ぞわわらわわ
ボリボリボリボリ
狼がサメ肌を搔いている光景は生まれは初めて見たと感嘆した。
『別にいいだろう。女の子だぞ』
自分なら、渡りに船だとお願いしますだというと、それは中身を知らんからだからだと言う。さながら部屋でこれからってキスしたら下あごにゾリッとした感触が伝わったようなもんだと言う。
『そ それは悩むな』
多分止めて止まらぬ事態なので、行くか戻るか相当悩むと思う。
『・・・・・ ああ、だからか』
意味深にかぶりを振りながらつぶやく。
『どうした?いかにもな狂言回しは*』
『家に嫁に来てくれないでいいかなって爺婆の気持ちが分かった』
少し疲れた表情で、俺もアイツ嫁にはいいわって気持ちを吐露する。その姿に呆れの表情を返す。
『俺はあの娘の事は良く知らんが、まずアッチが断るんじゃねえ』
女なら牝鶏で良さそうなお前がどうしてそう言うのかと聞いてくる。
ひゃひょこ
毛皮な指を、片方の手の甲においてくくいと動かした。どうやら尺取り虫のつもりらしく、それをパクっと食べるポーズを取る。
『アイツ学校に逃げてくるとき町には追手が這ってるからって、山歩きの途中ずっと食っていたいんだって』
持っていた鞄の中は途中作った天日干しや燻した虫がワンサカ入っていたとか。知り合いになった女性隊員に世話になったので、どうですかって勧めて〝ぎゃああああああ〟となって場を凍らせたらしい。パニックの女性隊員を不思議そうに見ながら、食堂に並んだ食卓塩をかけて芋虫をマックポテトみたいに食っていたらしい。
『ファミレスでおかしな民族料理出していたってそれか?それならいくらか合点がいくことがある』
ファミレスに来ていた爺婆はその事も知っているんだ。嫁になって自慢の料理だってアレを食卓で出されては敵わないと思ったのでは。
『アイツも確かバクバク食うほど好きじゃなかったぞ。生きるためんと、そんな仕事でやっていただけだ』
クラスの連中がお味を聞いていたが、タガメだけは好き嫌いがあるが、死にたくないと思えば後は食えるらしい。
『あ~、思い出しちまった』
狼男の顔を見ると、口内が何かごにょごにょ動いていた。多分舌で口内に異物が無いか確認しているのだろう。
なんか思い出して、想像したらしい。
仕事柄、野戦で兵站が途絶えても餓死するわけにはいかんと、現地で食料調達は必須である。覚悟していたので蛇や蛙までは良かったが、蜘蛛なんかは食わされてあの内臓ドロドロに軽く渋いカスタードみたいな感触を思い出して口内に何かうごめいていたような気がした。こればっかりは獣人になっても兵士になっても慣れないらしい。
えずいている狼を見ながら顔をしかめる。
⦅でも女性に気に入られる為には相手に合わせるのが基本だもんな。食いたくないけど、仕事だから仕方ないか⦆
title #3
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 35/?
end
*「狂言回し(きょうげんまわし)」とは、物語の進行役や解説役を務める人物のことで、観客に物語の状況を伝えたり、場面転換を促したりする役割を担います。必ずしも主人公ではなく、物語の裏側から物事を動かしたり、語り部のように解説したりする存在で、能楽の「アイ」の役から派生した言葉であり、歌舞伎や現代のドラマ・小説などでも使われる概念です。
*「貧乏自慢」は、かつては苦労話として共感や笑いを誘うコミュニケーションの一種でしたが、現代では自虐的なユーモアとして親しまれています。
*情動(じょうどう、emotion)とは、喜び・怒り・悲しみ・恐怖など、刺激に対して急速に生じ、短時間で変化する一過性の感情的な反応のことで、「喜怒哀楽」に相当し、身体的な反応(心拍数上昇、発汗など)や行動の変化を伴う本能的なメカニズム
*「タイムレス(timeless)」とは、**「時間や流行に左右されず、いつの時代にも色あせない」「永遠の」「時代を超越した」**という意味の英語で、普遍的な価値や美しさを持つもの(デザイン、芸術、話題など)を指す言葉
*「世阿弥黙阿弥(ぜあみもくあみ)」とは、
能楽の創始者の一人である世阿弥(観阿弥の子、室町時代)と、歌舞伎の明治時代を代表する名作者、河竹黙阿弥(かわたけもくあみ、江戸時代末期~明治期)という、時代も分野も異なる二つを並べた対比・連結させる概念言葉
*『ネバーエンディング・ストーリー』終わりなき物語 1979年 The NeverEnding Story は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学の傑作、およびそれを原作とした映画。ページを開くごとに違う物語が始まるので終わらない冒険譚だっけ?トルネコの不思議なダンジョンかなw
*世界五分前仮説とは、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルが提唱した、
「世界は実は5分前に、その時点での人々の記憶や過去の痕跡(化石や記録など)を含めた状態で突如として誕生したのではないか」という思考実験
*どこの君の名は 作ちゅう人工地震探査では無いが変電所を発破を使って爆発させていた。
*グレートリフトバレー(大地溝帯)とは、アフリカ大陸東部を南北に縦断する全長7,000kmにも及ぶ巨大な裂け目(谷)のことで、プレートが引き裂かれ大陸が分裂しつつある地球規模の地殻変動地帯です。この地溝帯には、独特の生態系を持つアルカリ性の湖(ナクル湖など)や火山、断層崖が点在し、人類発祥の地としても知られ、生命の多様性と地球のダイナミズムを体感できる場所です
*古参のユーレーの中には、水飲み場や食料を争って、動物の骨で同族や外敵殺した猿仲間の姿を見ているヤツだっているって話だ 2001年宇宙の旅(1968年作) OPシーン 猿が道具を使うことを覚えて人間に進化したと表現している。
*メンヘラ(あるいは地雷系): 精神的な不安定さから、相手に強く執着し、過剰な愛情確認を求めるタイプを指すネットスラング・俗称です。
*ヤンデレとは、「病んでる(病み)」と「デレデレ(甘えている、好意を抱いている状態)」を組み合わせた造語で、
好きな相手への愛情が強すぎるあまり、精神的に不安定になったり、独占欲や執着心が異常なレベルに達したりするキャラクターや状態を指します。この強い好意は、対象への依存や束縛、時には相手を傷つけるような常軌を逸した行動として現れることが特徴です。
*いっちょ噛み(いっちょかみ)」とは、何事にも首を突っ込みたがる人や、物事に少しだけ関わろうとする人を指す言葉で、主に関西地方の方言ですが、全国的にも使われるようになりました。野次馬やお節介に近いニュアンスで、直接関係のないことにも口出ししたり、一瞬だけ参加して満足したりする様子を表します。
*フレネミー「友達(Friend)」と「敵(Enemy)」を組み合わせた造語で、「友達のふりをした敵」や「ライバル関係にある友人」を指します。
表面的には親しい: 表面上は仲良く接してきますが、内心では嫉妬や敵対心を抱いています。
*蓼食う虫も好きづき 蓼はタデ科の植物の総称で、特に辛味のあるヤナギタデを指し、刺身のつまや「蓼酢(たです)」として鮎料理などに使われ、「蓼食う虫も好き好き」のことわざで有名ですが、薬草としても利用される日本の伝統的なハーブです。 単体で食う奴は殆どいないが、たまにいるので変わり者の比喩で使われる。
*夾雑物 夾雑物(きょうざつぶつ)とは、
ある物質の中に混じっている、本来あるべきでない不要なものや異物のこと
*巫覡(ふげき)神に仕えて祈祷(きとう)や神降ろしを行う人。神の視た景色を見る事が出来たり、一般人にもその映像を見せた神おろしな能力者もいたらしい?
*アイツがあのお姫様みたいに気に入られて連れてかえりたいって 未投稿エピソード いずれ出るかも?
*米花町 名探偵コナンの舞台に多用される死神が常駐している町名 町中事故物件ばかりなので多分地価は恐ろしく安い 不動高等学校 金田一少年の事件簿の母校 やっぱり事件の舞台で、親が子供を入れたいとは思わないので廃校になってない、多分都立
*世界初の映画の一つとして最も有名な作品は、リュミエール兄弟が制作した『ラ・シオタ駅への列車の到着(1896年)』(フランス語: L'Arrivée d'un train en gare de La Ciotat)。田舎の駅のホームに斜め45度のパンニング無しの三脚の固定カメラで、単に蒸気機関がホームに徐行で入ってくるだけの映像だが、観客は汽車が突っ込んでくると逃げたらしい。
*映画『エアポート'75』(1974年公開)の劇中で、操縦不能に陥ったボーイング747のコックピットへパイロットを移乗させるシーン(空中救助)に使用されたヘリコプターは、
シコルスキー HH-53 "スーパー・ジョリー・グリーン・ジャイアント" です
*オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー 1934年 欧州の超豪華列車オリエント急行が吹雪によって深い山奥で立ち往生 吹雪の一日が収まり朝になると乗客の紳士が無数の刺し傷で殺されていた。乗り合わせたポアロが調べていくと、被害者だと思っていた紳士にはとんでも無い秘密があり、他の乗客にもその事件に関わりが深かった。名探偵ポアロの下した推理は、猛吹雪の中に逃げた犯人が無事の筈は無いので被疑者死亡で捜索は不要であった。
*神様だって測れない不確定性原理 神はサイコロを振らないと言われていたが、神様も実は振りまくりだったらしい。
*位置と行動は図れない 不確定性原理(ハイゼンベルクの不確定性原理)により、粒子の「位置」と「運動(行動)」を同時に正確に測定することは不可能です
*懐紙(かいし)吸水性の良い和紙が多い 刀身を拭う: 刀に塗られた古い油を拭き取ったり、打ち粉を払ったりする際に、揉んで柔らかくした懐紙が使われます。*オリエント急行の殺人の被害者 犯行を行ったのはポアロ一行と運航会社の乗務員以外の全員であって、しかも誰が本当に殺したのか分からないのでポアロが迷宮入りしたのは間違いでは無い。何しろ犯人にも分からないんだから。
*そう…分かったんですよ!犯人がね… 名探偵コナンで毛利小五郎が寝ている時に犯人を言い当てる定番セリフ
*ダークネス・クラウド テーブルトークRPGで使用される魔法 まとわる付く闇を発生させてエリア全体の視界を遮る効果を持つ 特定の範囲を魔法的な闇で覆い、視覚に頼る行動を困難にします。
*スイミー あらすじ: 小さな赤い魚たちの兄弟の中で、一匹だけ真っ黒だったスイミー。ある日、大きなマグロに兄弟を食べられてしまいますが、スイミーは海を旅して様々な素晴らしい生き物に出会います。やがて別の赤い魚の群れを見つけると、スイミーは知恵を出し、みんなで集まって一匹の「大きな魚」のふりをして身を守ることを提案します。スイミー自身は「目」の役割を担いました
*シェイクスピアの戯曲には、物語を動かす重要な役割としてしばしば「幽霊(亡霊)」が登場します。
『ハムレット』亡き父王の幽霊が現れ、自分が実の弟(クローディアス)に毒殺されたことを告白します。「復讐せよ、この卑劣で不自然な殺人に対して」と息子ハムレットに復讐を命じ、物語を悲劇へと導きます。
『マクベス』マクベスによって暗殺された友人バンクォーの亡霊が、祝宴の席に現れます。亡霊は言葉を発しませんが、マクベスだけにその姿を見せ、彼の罪悪感と狂気を引き出します。
*『スケバン刑事』の決め台詞は、演じた主人公によって異なり、初代の斉藤由貴(麻宮サキ)は「てめーら、許せねー!」、2代目の南野陽子(五代陽子)は「おまんら、許さんぜよ!」、3代目の浅香唯(風間三姉妹)は「せからしか! きさんら、許さんわい!」が有名
*駒振り:将棋の駒の表裏(種類)には違いがあるため、これをサイコロのように振って偶然の結果を競う賭け方があったと推測されます
*藤原佐為(ふじわらのさい)は、人気漫画・アニメ作品『ヒカルの碁』に登場する架空のキャラクターです。
平安時代の天才囲碁棋士の霊であり、主人公の進藤ヒカルが祖父の家の蔵で見つけた古い碁盤に宿っていました。
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 35/?
『アイツ将棋は将棋崩しとハサミ将棋しか出来ないんだ』
『? まあ、女子だからそんなもんだろう ・・・・ なんかあったのか』
授業の中休みスマホで将棋のタイトル戦を見ていたクラスの将棋好きが、まだ序盤でドッチが勝つかってクラスで昼飯掛けていた。
将棋は知らないと言うが勘はいいので、ドッチが勝つかってアイツに乗ってほしくて聞いたら若き竜王が勝ったって言ったらしい。素人にはまだどう盤面が動くか分からない状態で。
『その口ぶりからすると当たったんだ。あの娘勘はいいんだ?』
サイコロでも振ったのかと笑う。
『いや、サイコロでも女の勘でもなかった』
『えっ?』
彼女が言うとおりの手数で終わりだって言うと、結果はその通りだったらしい。まだ序盤数手だったのに、投了までの手数まで分かっていたって事は、もう何千通りある棋道を読んでいたらしい。
『ユーレーの中に藤原佐為*でもいるんだ?まあそのままだな』
藤原佐為とは漫画ヒカルの碁で、碁の素人の主人公に憑いている碁の天才で、素人の主人公を碁の世界に誘う幽霊であった。
『大丈夫か?そんな元メタをネタバラして』
『いいんじゃない?幽霊や亡霊が助言や予言を与えるなんてシェイクスピアの時代からのネタだぞ*』
『でもああいう話って、大体意味深に表れて直ぐ消えるのに、あのユーレー連中ずっといるんだろう。嫌な居座り客だな』
邪魔だろうな、特に年頃の女子なんだからと笑う。だからとっとと成仏して欲しくて尽力しているらしいが、終わりが見えないらしい。なんでも生まれてこの方ずっと、災害で被災して体育館に住民人員が非難しているような状況らしい。お陰で周りが誰もいない砂漠や海で死にかけていたときも、淋しくは無かったらしいがプライバシーもへったくれも無いらしい。
『俺らには見えんが、視える連中にはスイミー状態だと聞いたが、本人的には避難民キャンプかよ』
確かユーレー連中は生前碌な死に方しなかったらしいので基本ネガティブらしいから、生存に希望を持って生きてるスイミーより避難民状態だろう。
『だからか、アイツ体育の着替えで男がまだいるのに半裸状態でウロウロしてるよ』
男女混合の家族や集団で育った女子はそこいらの恥じらいが薄いとか聞いている。家族ならまだしも、種々雑多な人間にずっと囲まれていたら羞恥心などは持ってる暇は無いだろう。
今時高校女子の体育の着替えを教室でやらせている学校なんかあるのかなって、至極真っ当な突っ込みはスルーして。
『あなたは大人ですかって年齢認証も、課金も無いのに見れるのか。そりゃ羨ましいな。俺デカけりゃ良いって趣味じゃないで、年齢相応が好きなんだ』
確かにあまり魅惑のワガママボディじゃ無いが、中身性格ドロドロで外ずらだけ清純だって性悪じゃなくて、本当にその点は純みたいだ。ネットを見ても、本当にそんな女性はそうそうお目にかかれない。
『プールの授業の時もか?』
『流石にそれは女子が予めガードしてる』
ほっとけば全部脱ぎそうだけど、流石に女子が止め男子を廊下に押し出しているので、ブーイングまでがお約束らしい。
『 … !』
何かが頭に浮かんだようにデカい黒い頭を掻く。
『ちょっと引くような話題なんだけど』
冬ごもり前の熊みたいにウロウロした顔を浮かべる。
『その顔はクラスの連中に見たような気がするんで ・・・・ 聞きたくないけど、聞こう』
『俺ら野郎はちゃんと溜まったら出すもん出さんと駄目な体だから仕方ないとは言えども、女子だって年頃になれば その』
『ソッチか。良かった。厠の方だったら、俺もしらんし考えたくなかったしその話はしたくなったから … まあ女子だって年頃だと だろうし、アイツもそうなんだろうけど』
『どうなんだろう。ソッチは大丈夫なのか』
まだ若いの羞恥プレイで喜ぶとは思えない。
『気になって聞いた馬 ・・・・ 勇者がいたぞ』
どうしても気になったらしい。聞けば何でもこたえてくれるので調子にのって、夜の秘事の事を聞きやがった。
『ど どうなった』
なんか剣呑な雰囲気にワクテカする熊男。
『ダークネス・クラウド*の魔法って本当に周り中闇になるんだな』
馬鹿の怖れを知らない質問に顔をしかめながら、そう言う事には興味があるお年頃だ。聞いてないフリをしながら耳はダンボで回答を待ったが、いきなり教室が光り無き、そして音も無き闇に包まれた。
パっ
昼間の教室だったのに、いきなり夜にヒューズが落ちたように暗闇と静寂が包まれて、しばしの後闇の魔法が解けると馬鹿が教室に真ん中で死んでいた(死んでない)。頑健な獣人なのに、体中コブにアザに裂傷だらけで床に転がっていた。その様は旧い西洋館の今で起こった殺人事件の様相であった。
『犯人はこの中にいます って俺なら言うんだけど』
『それは少し古いな。今なら そう…分かったんですよ!犯人がね…* だろう』
『誰が言ってるんだ?誰か麻酔銃撃ってないなら、伸びてるか死んでのは被害者だけだろう?』
あの謎解きなら場面は誰か意識を失っていないと始まらないが、話からするとその場での適合者は被害者だけだ。
『気は失ってなかったが、眠りの小五郎をヤル気まんまんの奴がいたぞ』
皆が見ると、アイツが机にもたれかかって寝たふりをしていた。時折、パチパチと目配せしていたの、これはほっとくことにした。その方が面白そうなので。案の定「突っ込んでよ」って恨みがましく見ていた。
『それは脇においといて・・・、死んでは無かったから一応可能か。ボコ凹に殴られて顔じゅうデカい猫型の爪で切り裂かれていたんで、刑事ドラマ好きな奴がチョークで床に死亡痕マーキングしていた』
『もう、そんなくすぐりはいいから話を進めろ』
『え~、他にもヨレヨレのトレンチコートとかハンティング帽を被ったり、ハゲと小男を連れた眉間抑えたテンパの男もいたんだけど・・・』
『いいから議事進行』
『了解 お前ら出番無しらしい』
機内を見ると、今言ったクラスの連中が何故か機内でそんなコスプレをしていたが、出番は無しだと言われて残念そうに機外に履けていった。見ると、暗い夜空にシコルスキー HH-53*が浮かんでクラスの連中を回収していた。
『エアポート75かよ。・・・・ ついて行ったら助かりそうだけど、話が壊れるから致し方ないか』
しっかりやりましょう、時間まで。気を取り直して。
なんてムゴイ っていいつつ女子らは皆笑っていた。放火現場で警察や消防が現場写真を撮る〝フリ〟をして、見物人を、反笑いの見物人を撮っていると思い出した。犯人の可能性が高いから。
『じゃあ分かったの、犯人』
『まあね。その様子も殆どギャグ漫画だったけど』
ぐるっと教室を見ると、女子が後ろ手にもった獲物を一応隠す素振りして、鋭い爪を持ってる女子は証拠隠滅に爪に付いた血を拭った懐紙*を紙吹雪の様に撒く様子はさながら時代劇に出てくる辻斬りであった。
『何故だか知らんが、誰にも犯人の検討は皆目つかなかったんだ』
いいつつ思い出しながら笑っていた。
『話の流れからすると犯行動機は女子にそんな事を聞いた犯人に鉄拳制裁って事で同乗の余地ないし、残りの学校生活女子に恨まれるほど名探偵に憧れて無いだろうな』
『被害者には被害者になるだけの理由があるんだから、捕まえたくないし』
『犯人が居あわせた探偵側(男子)以外(女子)全員ってアガサ・クリスティーのミステリーみたいだな』
『オリエント急行の殺人事件だな。あれも副読本代わりに見せられたな ・・・・ 俺ら異世界人との接触があるんで、予備知識としてその手の映画や小説に漫画で、宇宙侵略物やエイリアン襲撃や異世界冒険活劇映画を見せられるのは分かるが、ミステリー映画見ないと駄目な理由がよく分からんかったら半分寝ていたからよく覚えていないんだけど、あの事件は映画じゃ最後どうなったんだっけ?』
あの映画じゃ、犯人は雪で止まった列車から逃げたって事で迷宮入りだ。きっと猛吹雪の中を逃げたんだから、既に生きてはいないだろう。死んだ人間を掴まえられんって事で。
『確かに死んだ人間は捕まえられん。それは彼女のユーレーを見れば分かる』
どこにでもいけるが、どこにもいけない迷子みたいなもんらしい。意味が分からんかったので意味を聞こうと思ったが「死ぬ奴は運がいいんだ」って本気で呟くようなヤツなので、なんか嫌な答えが返ってきそうなのでやめた。
『生きて監獄、死んで地獄か … ドッチが幸せなんだか』
ドッチが幸せか知らんと悩むと、ドッチも同じだってアイツは言っていたと笑う。
『しかしミステリー映画だぞ。俺らの今の業務には関係ないだろう。体に憑依されている間に、アイツがあのお姫様みたいに気に入られて連れてかえりたいって言われているように*、拉致誘拐された宇宙船で密室殺人事件とかに出くわすことあるんかな?ここは米花町でも不動高等学校じゃ無いだろうからそんなに人殺しは起きないだろう。やっぱり異世界にもコナンとか名探偵の孫とかいるのか』
あんな近所でボロボロ人殺しがある世界が実際にあってたまるかとディスる。
『いや、実際はあんな町ないから。俺らがこれから行く紛争地じゃないんだから、戦争でもやってない町であんなに人死にが出て溜まるか』
リアルに馬鹿噺を悪乗りしてきたのでピシャリと突っ込んで置く。
-----------------
『映画の事だけど、あれは疑似体験で、今はそうは言わんが、映画は出始めの時はスクリーンで見た場所に行った様な気持ちになっていたらしいから疑似体験として見せてるとか』
今ならVRセットだけど、VR用の映像のソース無いから映画なら幾らでもあるだろう手近で間に合わせているんだろう。
『やっぱ映画でも予行演習になるんかな?』
『ボーっと見てれば単なるフィクションだろうけど、覚悟決めて見るとそれなりに効果あるんじゃない?』
世界初の映画上映は仏蘭西のサロンで行われた『ラ・シオタ駅への列車の到着(1896年)』という、単に1900年頃蒸気機関が駅のホームに入ってくるだけの固定カメラ映像であったが、着席してそれを見ていた観客は、列車がサロンに突っ込んでくるとサロンから外に逃げて行ったらしい。実際汽車に乗った事無い人間は駅で本物を見た時恐れるものだが、一度映画を見た者は比較的落ち着いて乗車出来たらしい。
『人間予行演習して体が覚えると実際必要になったとき体は勝手に動くって言うからな』
前の戦争の時美軍が焼夷弾をバラまくんで、火災に備えて町内ではバケツリレーの練習をしていたらしい。子供などはB-29に爆弾落とされたらこんな事をしても無駄で、多分消化よりみんな逃げるだろうと思っていたそうだが、殆ど逃げずにバケツリレーで町の消化を行ったらしい。
『意外と役に立つらしいぞ。実際出来ない町もあるだろうと、当時映画館でもバケツリレーの映画?を見せていたらしいから案外馬鹿に出来ないんじゃないか』
『そうなんだ。でも驚いたのはそんな映画があったってことだな』
『映画っていうより、映画の前とかで流れる数分のニュースだな』
昔は映画は数数本立てであったので映画と映画の間に『日本ニュース 第〇〇號』とかで流れていたという。
『いやに詳しいな』
映画館で流れる「ニッポン ニュース」なんて多分昭和時代の映画館事情だろう。なんで知ってるんだと思ってしまう。
『昭和の知識って事は、あの娘に憑いてるユーレーからの見せられた巫覡の知識か?そういえばお前のクラスの連中やたら映画好きが多いらしいな』
あまり身内の嫁には欲しくないらしいが、一部に人気者らしい。
『蓼食う虫も好き好きかだからな』
インフルエンサーみたいに影響力あるのかもしれん。そう思うってると、合ってるがちょっと違うかもしれんと笑う。
『きっかけはそうだが、あとは違う?』
なんでも彼女が映画を好きであるらしく、普段ぶっきらぼうで言葉に覇気は無いがその話題だけは普段より興が乗るらしい。
人間気になる相手とは親しくなりたい。特に女性趣味が合うもの同士がつるむ傾向にあるので、それまで興味無くても相手に合わせるもんだ。
『そこまで聞けば普通なんだけど、ここからややこしくなるぞ』
背中にびっくり箱を隠しているような意味深な顔をする。
『脅かすね。いいよ、どうせ毒を食わねば皿までだ』
忘れいてるが、死ぬまで暇だと笑う。
『アイツの考えだけど、映画だけが一人だって思えるらしい』
アイツの視ているこの世じゃ、ユーレー連中がいつもよりそっているんで連中はアドバイスとかのつもりで眼前の事態に思う事あって助言やらをしてくる。それが物心つく前からの習慣で、耳にささやき声があるのを当たり前であったので、それが当たり前になったので今じゃ自分で考えた事か連中が考えた事なのか分らない事があるらしい。
『映画とかドラマってのは基本見ている時は感想は言わんだろう』
『ドラマだとたまにいるけどな。ウチのお袋なんて、ヒロインの前にデロリとしたイケメンが出てくると女騙す絶対悪いヤツとか、優しい年上の美人が出てきたら絶対後で裏切るフレネミー*だってうるさいゾ』
『そ それはご愁傷様。お前のお袋の人生にそんな連中と何があったか知りたいような知りたくないよう』
流石に映画館で自分の感想を大声で言う奴はいないだろう。
『とにかくユーレー連中が他じゃイッチョ噛んでくる*が映画なんかだと黙って見るんで、頭の中に浮かんだのが自分の考えだと安心出来るらしい』
連中基本いいヒトなんで、実生活ならしくじると女の子は特にリカバリーできない事もあるって ・・・ 例えば変な男に捕まって子供でも出来たらそれで人生棒に振ったユーレー女もいるんで、彼女が不幸になると既に年上の親戚気分な連中なので、まあ小さな親切 大きなお世話 状態らしい。話に出たお袋さん状態だろう。
『そこまでユーレー親しいんだ。どうりで〝ドッチ〟も区別無く付き合ってるワケだ』
『まあ、そこまでもいいんだけど』
『なんだ、まだ何かあるのか』
『アイツ見ている映画が古いんだ』
おまけに凄い偏りがあるらしい。なんで見て無いのって奴もあれば、そんな作品なんで見てるのってあるらしい。
『なんで?』
B級クラシック映画マニアかな?。どうやら本人が映画館やテレビで見たものじゃなくて、ユーレー連中の記憶を見ているかららしい。
『なんで直接見ないんだ?』
『そこは色々ありまして』
ユーレーがメンヘラな猫みたいな性格で、飼い主が自分以外に関心を抱くとテレビやスマホだと猫は体を使って視界をふさいだり、パソコン作業ならキーボードに座るが、連中はお化けの得意技である電磁波アタック(EMP攻撃)を仕掛けてくる。今のスマホなど精密機器過ぎるから微弱でも壊れるし壊れたら修理は不可能だ。
『じゃあどうやって映画館行ってるんだ』
流行りのアルミラップでもユーレー連中に撒いているのか。連中自由らしいから嫌がるし逃げるだろうと笑う。
『行ってない。フィルム上映なら大丈夫だろうが、デジタル上映のシネコンに行ったらバレて出禁になったらしい』
つまりユーレーの誰かの視聴記憶を覗いたらしい。
『便利だね。異星人のテクノロジーで地球の覇権取ろうとしてるヤツだけじゃなくて、VRゲーム作っている奴とか電脳化を夢見ている脳生理分野のマッドサイエンティストとかにも狙われて、頭開かれて特殊なリンゲル液に漬けてられそう』
『もう歴史や動物進化学の連中から狙われてるよ。古参のユーレーの中には、水飲み場や食料を争って、動物の骨で同族や外敵殺した猿仲間の姿を見ているヤツだっているって話だ*』
『そりゃキューブリックの2001年の話だろう。現実とスクリーンが混同されとるぞ』
重度のアニメファンが二次元三次元の区別つかないくなるって事例も知っているので、画面の中にいる萌えキャラを俺の嫁とか言い出すのと一緒かと突っ込む。
『そうだといいんだけどな ・・・ 』
『なんか証拠でも出てきたのか』
『グレートリフトバレー(大地溝帯)の近場にその骨の墓・・・・っていうよりゴミ捨て場みたいな洞窟があるって言っていたんだよ』
『昔象の墓場が滝の裏にあるって都市伝説はあったらしいけど・・・あったの?』
『グレートリフトバレーは地形が変わって無いで、学者連中は信じなかったけどオカルト好きの連中が調べに行って勝手に地下に埋設爆弾爆発させて地下の空間調べたら指定した場所に知られていない地下空間があったらしい』
『人工地震探査か。よくやるな。どこの君の名はだ*。骨があった?』
『世界遺産で勝手に爆弾使ったんで捕まったらしい』
『ありゃ残念』
墓の概念は宗教と関わらせたい団体があるらしく、ロビー活動で掘削は禁止になったので真相は闇の中らしい。
『あれ、見つかったら証拠になったのに残念だな』
『周りは知らんけど、本人はどうでもいいらしい』
猿の下りも、人類の誕生やら進化って授業の後で女子と、教科書に載っているお先祖様が裸だの毛深いだのなんて馬鹿話のついでに出た話を誰かが与太話で広めただけらしい。どうやらクラスにドッカの組織の連絡員がいるのかもしれんと思ったら、女子の一人が自分だってバラシていた。スパイが自己紹介したら拙いだろうと思ったら、アイツも知っていた。何しろアイツには申し上げますって要員は幾らでもいるからな。当人も間諜(カンチョウ)とかはいるのが当たり前なのでどうでもいいらしい。
『何週間かしたあと経過話したら、何の話だってマジ聞いていたらしいからな』
嘘つきだろうがほら吹きと思われても何とか思う奴じゃないから。
『忘れちまうんだ。なんか勿体ないけど』
『そうでなければやっていけんらしいぞ。大昔の記憶と今の記憶が混在してると、ドッチが本当の自分か分からんらしいからな』
自分で考え行動しているつもりでも、実はそれが誰かが考えている事、または考えろとプログラミングされているだけかもしれん … と疑いだすとキリが無いらしい。
『世界創生五分前仮説*か』
『ドッチが本当かは、水槽のリンゲル液に浮いた脳には分からん。それが分かる為には外から見る事が出来ないと無理だが、外から見ている思ってる自分も実は他で浮いているだけの脳かもしれん』
『嫌なネバーエンディングストーリー*だな』
苦虫を嚙みつぶしたような顔をする。
『ウチに国的に分かり易く言うと、元の木阿弥話だな』
『意味が違うと思うけど、売れなさそうなタイトルだな。せめて歌舞伎みたいに世阿弥黙阿弥(ぜあみもくあみ)とぐらいは謎がほしいな』
だから考えても分からんと思考迷路に入っても仕方無いので積極的に忘却するらしい。まあ、忘れたいと思っているとその思いが強くて逆に印象に残るんで、諦めているらしいが。
『一人になれるから映画が好きね』
『それだけじゃないらしいがね』
『?』
『良く分らんが、映画はタイムレスなんだそうだ』
『? タイムレスって、色んな表現あるけど、どんな意味だ。時間に左右されずに色褪せないって意味かな』
『それでいいのかどうかはしらんが、アイツにとっては特別らしい』
他の記憶は〝本来〟の持ち主がハッキリしないが、余計な意見が無いって、自分が感じたままでいられるらしい。
『そうか。確かに映画なんて見方は本人は世界だよな ・・・・ そうか?』
見終わった後から他人の意見は聞く事もあるだろうが、初見の時は完全に受動なので自分だけの情動だと確信出来るんじゃないかって事だ。
『先刻の大地溝帯の話は眉唾だが、色んな連中の記憶を持ってるんで、自分で考えた事もあるって思いたんじゃない?』
『俺れは自分の気持ちは自分が外から受けた刺激や情報で自分で考えたものを記憶として持ってるともんだけど、あの娘は違うって事か』
先ほどの話にもあった、世界五分前仮説みたいに五分前以上の過去の記憶は誰かが作ったものでなければだがと笑う。
『どうしてそうなるか知らんが、アイツは映画に関しては覚えがいい。他の事はしょっちゅうボケ老人みたいに忘れるけど』
『インプットの違いもあるだろう。違う方向から流れてきたのは脳の違うファルダに入ってるとか』
『パソコンで他人に見せられない秘密のフォルダは最下層の最下層に中身とは程遠いお堅い名前で入れていても覚えているもんな』
『そりゃ大事だ。忘れる筈は無い』
『俺もそう思う』
お互い思う所あって笑ってしまう。
『アイツ自分がどこのだれで、どの時代を生きてるのか自信がないらしいんだよな』
『多重人格者は、他の人格のやってる事を覚えていないらしいが、違うのかね?そりゃお気の毒だな。酒飲んだ次の日知らん女の部屋で起きたならなんとなしに状況から何があったかは推察できるが、彼女の場合は無理かな』
『映画ってのは公開日決まってるじゃない。まあリメイクとかあるにしてもどの作品なら何年に公開されて当時の評判なんかも大体分かるだろう』
『だから?』
『アイツそれが嬉しいじゃ無いかな。自分はその作品を見ていた時その時代にいたんだって』
『それは誰かの記憶だろう?その時代を生きた事になるんかな』
『俺も良く分らんが、そう思ってるんじゃない。周りが懐かシネマの話すると懐かしい人にあったような顔をしているんだよな』
『孫ぐらいの年頃の若いのが爺さん婆さんから聞いた昔の話で、自分は経験したこと無いけど、面白いから誰かに話したいんだけどて自分も経験してないんだから同世代に話しても分からんだろうな思っていたら分かる奴がいて、相手も実はやたら嬉しいって仲が良くなるとかとかあるらしいぞ』
『ああ。会社の年寄りが、パソコンも扱えない時代遅れにコンプレックス持っていて、自分の生きた時代の事なんか若いのは知らんだろうと思ってると、意外と話が通じるのでその若いの贔屓するらしい』
だから、それを計算して処世術にしてるズルい奴もいるらしい。
『あ ああ~、だからお前らこの頃になって映画を見てるのか?』
このクラスの連中はどうやら彼女に気に入られたくて、本当はどうか知らんが趣味になったようだ。
『つまりこの数か月でいきなり映画ファンになったのはそんな事情があったって事を、暇だからって事細かく説明したのか。長いフリだったな』
そんなもん、一言気になる相手に気に入られたくてって言えばいいのにやたら細かく説明したのは、実はあの娘が気になっているのを押し隠したって事で、あくまで可哀そうな女子へのホスピタリティだって思わせたいのか。
『小学生か、お前ら』
気に入った女子に、チョッカイを出す精神構造は年をとっても変わらので、同じく好意を持っていると思われると恥ずかしいと色んな理由を探している。
『爺さん婆さんがウチの嫁にはこないでくれってのと同じかね』
『なんだそりゃ』
『好きと思われたくないんだろう。どうだ、当たって無いか』
今はそうでも無いが、昔は虫料理が好きってのはいいずらかった。そんなもんかなと思った。
『イナゴとか蜂の子が美味いっていいずらいだろう』
『アイツは虫か。また物体Xネタかな。本人聞いたら ・・・』
『怒るか?』
『バイトの店でやっていた、世界の少数民族の民族料理ってフェアで、食材が市場に無いからって自分で山に捕りに行って、木を這ってる土中から掘り出したのをその場で齧るヤツだぞ』
うみゃあん
そんな擬音が浮かびそうな表情を浮かべる。
『どした?』
『アイツにとっては虫は食べ物。アイツがシナを作って〝あたしを食べて〟なんて言われてなんて想像した』ら
ぞわわらわわ
ボリボリボリボリ
狼がサメ肌を搔いている光景は生まれは初めて見たと感嘆した。
『別にいいだろう。女の子だぞ』
自分なら、渡りに船だとお願いしますだというと、それは中身を知らんからだからだと言う。さながら部屋でこれからってキスしたら下あごにゾリッとした感触が伝わったようなもんだと言う。
『そ それは悩むな』
多分止めて止まらぬ事態なので、行くか戻るか相当悩むと思う。
『・・・・・ ああ、だからか』
意味深にかぶりを振りながらつぶやく。
『どうした?いかにもな狂言回しは*』
『家に嫁に来てくれないでいいかなって爺婆の気持ちが分かった』
少し疲れた表情で、俺もアイツ嫁にはいいわって気持ちを吐露する。その姿に呆れの表情を返す。
『俺はあの娘の事は良く知らんが、まずアッチが断るんじゃねえ』
女なら牝鶏で良さそうなお前がどうしてそう言うのかと聞いてくる。
ひゃひょこ
毛皮な指を、片方の手の甲においてくくいと動かした。どうやら尺取り虫のつもりらしく、それをパクっと食べるポーズを取る。
『アイツ学校に逃げてくるとき町には追手が這ってるからって、山歩きの途中ずっと食っていたいんだって』
持っていた鞄の中は途中作った天日干しや燻した虫がワンサカ入っていたとか。知り合いになった女性隊員に世話になったので、どうですかって勧めて〝ぎゃああああああ〟となって場を凍らせたらしい。パニックの女性隊員を不思議そうに見ながら、食堂に並んだ食卓塩をかけて芋虫をマックポテトみたいに食っていたらしい。
『ファミレスでおかしな民族料理出していたってそれか?それならいくらか合点がいくことがある』
ファミレスに来ていた爺婆はその事も知っているんだ。嫁になって自慢の料理だってアレを食卓で出されては敵わないと思ったのでは。
『アイツも確かバクバク食うほど好きじゃなかったぞ。生きるためんと、そんな仕事でやっていただけだ』
クラスの連中がお味を聞いていたが、タガメだけは好き嫌いがあるが、死にたくないと思えば後は食えるらしい。
『あ~、思い出しちまった』
狼男の顔を見ると、口内が何かごにょごにょ動いていた。多分舌で口内に異物が無いか確認しているのだろう。
なんか思い出して、想像したらしい。
仕事柄、野戦で兵站が途絶えても餓死するわけにはいかんと、現地で食料調達は必須である。覚悟していたので蛇や蛙までは良かったが、蜘蛛なんかは食わされてあの内臓ドロドロに軽く渋いカスタードみたいな感触を思い出して口内に何かうごめいていたような気がした。こればっかりは獣人になっても兵士になっても慣れないらしい。
えずいている狼を見ながら顔をしかめる。
⦅でも女性に気に入られる為には相手に合わせるのが基本だもんな。食いたくないけど、仕事だから仕方ないか⦆
title #3
"Welcome, Mr. Another World!OYOYO ”
幕の内 35/?
end
*「狂言回し(きょうげんまわし)」とは、物語の進行役や解説役を務める人物のことで、観客に物語の状況を伝えたり、場面転換を促したりする役割を担います。必ずしも主人公ではなく、物語の裏側から物事を動かしたり、語り部のように解説したりする存在で、能楽の「アイ」の役から派生した言葉であり、歌舞伎や現代のドラマ・小説などでも使われる概念です。
*「貧乏自慢」は、かつては苦労話として共感や笑いを誘うコミュニケーションの一種でしたが、現代では自虐的なユーモアとして親しまれています。
*情動(じょうどう、emotion)とは、喜び・怒り・悲しみ・恐怖など、刺激に対して急速に生じ、短時間で変化する一過性の感情的な反応のことで、「喜怒哀楽」に相当し、身体的な反応(心拍数上昇、発汗など)や行動の変化を伴う本能的なメカニズム
*「タイムレス(timeless)」とは、**「時間や流行に左右されず、いつの時代にも色あせない」「永遠の」「時代を超越した」**という意味の英語で、普遍的な価値や美しさを持つもの(デザイン、芸術、話題など)を指す言葉
*「世阿弥黙阿弥(ぜあみもくあみ)」とは、
能楽の創始者の一人である世阿弥(観阿弥の子、室町時代)と、歌舞伎の明治時代を代表する名作者、河竹黙阿弥(かわたけもくあみ、江戸時代末期~明治期)という、時代も分野も異なる二つを並べた対比・連結させる概念言葉
*『ネバーエンディング・ストーリー』終わりなき物語 1979年 The NeverEnding Story は、ドイツの作家ミヒャエル・エンデによる児童文学の傑作、およびそれを原作とした映画。ページを開くごとに違う物語が始まるので終わらない冒険譚だっけ?トルネコの不思議なダンジョンかなw
*世界五分前仮説とは、イギリスの哲学者バートランド・ラッセルが提唱した、
「世界は実は5分前に、その時点での人々の記憶や過去の痕跡(化石や記録など)を含めた状態で突如として誕生したのではないか」という思考実験
*どこの君の名は 作ちゅう人工地震探査では無いが変電所を発破を使って爆発させていた。
*グレートリフトバレー(大地溝帯)とは、アフリカ大陸東部を南北に縦断する全長7,000kmにも及ぶ巨大な裂け目(谷)のことで、プレートが引き裂かれ大陸が分裂しつつある地球規模の地殻変動地帯です。この地溝帯には、独特の生態系を持つアルカリ性の湖(ナクル湖など)や火山、断層崖が点在し、人類発祥の地としても知られ、生命の多様性と地球のダイナミズムを体感できる場所です
*古参のユーレーの中には、水飲み場や食料を争って、動物の骨で同族や外敵殺した猿仲間の姿を見ているヤツだっているって話だ 2001年宇宙の旅(1968年作) OPシーン 猿が道具を使うことを覚えて人間に進化したと表現している。
*メンヘラ(あるいは地雷系): 精神的な不安定さから、相手に強く執着し、過剰な愛情確認を求めるタイプを指すネットスラング・俗称です。
*ヤンデレとは、「病んでる(病み)」と「デレデレ(甘えている、好意を抱いている状態)」を組み合わせた造語で、
好きな相手への愛情が強すぎるあまり、精神的に不安定になったり、独占欲や執着心が異常なレベルに達したりするキャラクターや状態を指します。この強い好意は、対象への依存や束縛、時には相手を傷つけるような常軌を逸した行動として現れることが特徴です。
*いっちょ噛み(いっちょかみ)」とは、何事にも首を突っ込みたがる人や、物事に少しだけ関わろうとする人を指す言葉で、主に関西地方の方言ですが、全国的にも使われるようになりました。野次馬やお節介に近いニュアンスで、直接関係のないことにも口出ししたり、一瞬だけ参加して満足したりする様子を表します。
*フレネミー「友達(Friend)」と「敵(Enemy)」を組み合わせた造語で、「友達のふりをした敵」や「ライバル関係にある友人」を指します。
表面的には親しい: 表面上は仲良く接してきますが、内心では嫉妬や敵対心を抱いています。
*蓼食う虫も好きづき 蓼はタデ科の植物の総称で、特に辛味のあるヤナギタデを指し、刺身のつまや「蓼酢(たです)」として鮎料理などに使われ、「蓼食う虫も好き好き」のことわざで有名ですが、薬草としても利用される日本の伝統的なハーブです。 単体で食う奴は殆どいないが、たまにいるので変わり者の比喩で使われる。
*夾雑物 夾雑物(きょうざつぶつ)とは、
ある物質の中に混じっている、本来あるべきでない不要なものや異物のこと
*巫覡(ふげき)神に仕えて祈祷(きとう)や神降ろしを行う人。神の視た景色を見る事が出来たり、一般人にもその映像を見せた神おろしな能力者もいたらしい?
*アイツがあのお姫様みたいに気に入られて連れてかえりたいって 未投稿エピソード いずれ出るかも?
*米花町 名探偵コナンの舞台に多用される死神が常駐している町名 町中事故物件ばかりなので多分地価は恐ろしく安い 不動高等学校 金田一少年の事件簿の母校 やっぱり事件の舞台で、親が子供を入れたいとは思わないので廃校になってない、多分都立
*世界初の映画の一つとして最も有名な作品は、リュミエール兄弟が制作した『ラ・シオタ駅への列車の到着(1896年)』(フランス語: L'Arrivée d'un train en gare de La Ciotat)。田舎の駅のホームに斜め45度のパンニング無しの三脚の固定カメラで、単に蒸気機関がホームに徐行で入ってくるだけの映像だが、観客は汽車が突っ込んでくると逃げたらしい。
*映画『エアポート'75』(1974年公開)の劇中で、操縦不能に陥ったボーイング747のコックピットへパイロットを移乗させるシーン(空中救助)に使用されたヘリコプターは、
シコルスキー HH-53 "スーパー・ジョリー・グリーン・ジャイアント" です
*オリエント急行の殺人 アガサ・クリスティー 1934年 欧州の超豪華列車オリエント急行が吹雪によって深い山奥で立ち往生 吹雪の一日が収まり朝になると乗客の紳士が無数の刺し傷で殺されていた。乗り合わせたポアロが調べていくと、被害者だと思っていた紳士にはとんでも無い秘密があり、他の乗客にもその事件に関わりが深かった。名探偵ポアロの下した推理は、猛吹雪の中に逃げた犯人が無事の筈は無いので被疑者死亡で捜索は不要であった。
*神様だって測れない不確定性原理 神はサイコロを振らないと言われていたが、神様も実は振りまくりだったらしい。
*位置と行動は図れない 不確定性原理(ハイゼンベルクの不確定性原理)により、粒子の「位置」と「運動(行動)」を同時に正確に測定することは不可能です
*懐紙(かいし)吸水性の良い和紙が多い 刀身を拭う: 刀に塗られた古い油を拭き取ったり、打ち粉を払ったりする際に、揉んで柔らかくした懐紙が使われます。*オリエント急行の殺人の被害者 犯行を行ったのはポアロ一行と運航会社の乗務員以外の全員であって、しかも誰が本当に殺したのか分からないのでポアロが迷宮入りしたのは間違いでは無い。何しろ犯人にも分からないんだから。
*そう…分かったんですよ!犯人がね… 名探偵コナンで毛利小五郎が寝ている時に犯人を言い当てる定番セリフ
*ダークネス・クラウド テーブルトークRPGで使用される魔法 まとわる付く闇を発生させてエリア全体の視界を遮る効果を持つ 特定の範囲を魔法的な闇で覆い、視覚に頼る行動を困難にします。
*スイミー あらすじ: 小さな赤い魚たちの兄弟の中で、一匹だけ真っ黒だったスイミー。ある日、大きなマグロに兄弟を食べられてしまいますが、スイミーは海を旅して様々な素晴らしい生き物に出会います。やがて別の赤い魚の群れを見つけると、スイミーは知恵を出し、みんなで集まって一匹の「大きな魚」のふりをして身を守ることを提案します。スイミー自身は「目」の役割を担いました
*シェイクスピアの戯曲には、物語を動かす重要な役割としてしばしば「幽霊(亡霊)」が登場します。
『ハムレット』亡き父王の幽霊が現れ、自分が実の弟(クローディアス)に毒殺されたことを告白します。「復讐せよ、この卑劣で不自然な殺人に対して」と息子ハムレットに復讐を命じ、物語を悲劇へと導きます。
『マクベス』マクベスによって暗殺された友人バンクォーの亡霊が、祝宴の席に現れます。亡霊は言葉を発しませんが、マクベスだけにその姿を見せ、彼の罪悪感と狂気を引き出します。
*『スケバン刑事』の決め台詞は、演じた主人公によって異なり、初代の斉藤由貴(麻宮サキ)は「てめーら、許せねー!」、2代目の南野陽子(五代陽子)は「おまんら、許さんぜよ!」、3代目の浅香唯(風間三姉妹)は「せからしか! きさんら、許さんわい!」が有名
*駒振り:将棋の駒の表裏(種類)には違いがあるため、これをサイコロのように振って偶然の結果を競う賭け方があったと推測されます
*藤原佐為(ふじわらのさい)は、人気漫画・アニメ作品『ヒカルの碁』に登場する架空のキャラクターです。
平安時代の天才囲碁棋士の霊であり、主人公の進藤ヒカルが祖父の家の蔵で見つけた古い碁盤に宿っていました。
0
あなたにおすすめの小説
【新作】1分で読める! SFショートショート
Grisly
ファンタジー
❤️⭐️感想お願いします。
1分で読める!読切超短編小説
新作短編小説は全てこちらに投稿。
⭐️忘れずに!コメントお待ちしております。
「魔物の討伐で拾われた少年――アイト・グレイモント」
(イェイソン・マヌエル・ジーン)
ファンタジー
魔物の討伐中に見つかった黄金の瞳の少年、アイト・グレイモント。
王宮で育てられながらも、本当の冒険を求める彼は7歳で旅に出る。
風の魔法を操り、師匠と幼なじみの少女リリアと共に世界を巡る中、古代の遺跡で隠された力に触れ——。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
最弱スキル《リサイクル》で世界を覆す ~クラス追放された俺は仲間と共に成り上がる~
KABU.
ファンタジー
平凡な高校生・篠原蓮は、クラスメイトと共に突如異世界へ召喚される。
女神から与えられた使命は「魔王討伐」。
しかし、蓮に与えられたスキルは――《リサイクル》。
戦闘にも回復にも使えない「ゴミスキル」と嘲笑され、勇者候補であるクラスメイトから追放されてしまう。
だが《リサイクル》には、誰も知らない世界の理を覆す秘密が隠されていた……。
獣人、エルフ、精霊など異種族の仲間を集め、蓮は虐げられた者たちと共に逆襲を開始する。
嵌められたオッサン冒険者、Sランクモンスター(幼体)に懐かれたので、その力で復讐しようと思います
ゆさま
ファンタジー
ベテランオッサン冒険者が、美少女パーティーにオヤジ狩りの標的にされてしまった。生死の境をさまよっていたら、Sランクモンスターに懐かれて……。
懐いたモンスターが成長し、美女に擬態できるようになって迫ってきます。どうするオッサン!?
アラフォーおっさんの週末ダンジョン探検記
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
ある日、全世界の至る所にダンジョンと呼ばれる異空間が出現した。
そこには人外異形の生命体【魔物】が存在していた。
【魔物】を倒すと魔石を落とす。
魔石には膨大なエネルギーが秘められており、第五次産業革命が起こるほどの衝撃であった。
世は埋蔵金ならぬ、魔石を求めて日々各地のダンジョンを開発していった。
優しい世界のシリウスさん
みなと劉
ファンタジー
ギルドで毎日仕事をコツコツとこなす青年シリウスは
今日も掲示板とにらめっこ。
大抵は薬草採取とか簡単なものをこなしていく。
今日も彼は彼なりに努力し掲示板にある依頼書の仕事をこなしていく
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる