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宣戦布告
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「こんなクソパーティーとおさらばしてッ、俺は女魔王と組む!!」
響いたその勇者の言葉。
それに、玉座に座っていた女魔王〈ガレア〉は顔を真っ赤に染めた。
その表情。
それは一目惚れした相手に告白された乙女そのもの。
そんなガレアの側。
そこに仕えていた側近たちも目を丸くし、眼下の勇者を見据える。
「信用できない? ならッ、今ここでこのパーティーを解散してやる!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ。ね、ねぇ、勇者〈アレン〉?」
血相を変え、勇者の腕を引っ張る聖女〈マリア〉。
「な、なに血迷ったことを叫んでるの? ががが。ガレアと組む? そッ、そんなことの為に今までここを目指して頑張っていたの!?」
そんなマリアの必死な叫び。
だが、アレンはそのマリアの叫びに耳を貸さない。
「離せよッ、マリア!! 今更、仲間面したってもう遅いぜ? 知ってるんだぜ、俺はよ!! てめぇ。剣聖さんとデキてるんだろ?」
ゴミを見るような眼差し。
それをもって、マリアを見据えるアレン。
「口先だけは"勇者様を信じてます"なんてご立派なことをほざいていたな、てめぇ。はっ。その裏で剣聖さまの剣を咥えていたんだろ? 俺が知らねぇと思ったら大間違いだぜ?」
「……っ」
アレンの核心をついた言葉。
それに焦り、マリアは言葉に詰まる。
「大方、察しはついてんだ。俺の力で世界を救った後、嘘をでっちあげて俺を嵌めるつもりだったんだろ? 残念だったな、聖女さま。この俺はそんなに馬鹿じゃねぇんだよ」
吐き捨て、アレンは乱暴にマリアを振り払う。
そして、こちらを涙目で見上げーー
「し、信じて。アレン。わ、わたしは、勇者様だけを信じている。お、お願い」
そんな戯言を漏らす、マリアに一言。
「失せろ、雌豚」
瞬間。
「見損なったぞ、アレン」
そんな偉そうな言葉。
それと共に、剣聖〈クリス〉がアレンへと掴みかかる。
アレンの胸ぐら。
そこを力強く捻り上げる、クリス。
その目は怒りに満ちていた。
「マリアの気持ち。それも知らずによくもまぁそんなことを言えたものだなッ、アレン!!」
「離せよ、クリス。図星をつかれて逆ギレしてんじゃねぇよ。マリアの気持ち? 俺の気持ちはどうなるんだ? あぁ? てめぇらを信じ、ここまで命を張った俺の思いはどうなるんだ? 隠れてコソコソコソコソ。気持ち悪いったらありゃしねぇ」
自分の胸ぐら。
そこを掴む、クリスの手首。
それを捻り、アレンは眼光を鋭くする。
「剣聖の分際で舐めた口きくなよ、クリス。なんなら今ここで。二人まとめて捻りつぶしてもいいんだぜ、俺はよ」
「くっ。あ、アレン。も、目的を履き違えるな。い、今は。せせせ。世界を救うことだけを考えろ」
「やなこった。俺はここまで忍んでやったんだ。この魔王との最終決戦という最高の舞台までな。ここでてめぇらとパーティーを解散して、魔王と組む。そんなシナリオを思い描いてたんだよ、俺は」
めきっ。
クリスの手首。
それを捻り折り、アレクはクリスを前蹴りを叩き込む。
「ぐ……っ」
腹を抑え、ふらつきその場に蹲るクリス。
その姿。
それを鼻で笑い、アレンは残るもう一人の仲間に視線を向けた。
「残るはてめぇだけだな、賢者〈イライザ〉さん」
「や、やめてよ。アレン。わ、わたしはなにもやってない。いいい。いつまでも、貴方の味方だよ?」
「味方? あぁ、そうだったな。てめぇは確かになにもしちゃいねぇ」
「そ、そうよね。だ、だったらアレン。わわわ。わたしだけは見逃してちょうだい。ぜ、絶対に貴方たちの邪魔はしないからさ。お、お願い」
膝をつき、懇願するイライザ。
だが、アレンは吐き捨てた。
「見逃す? これから敵になろうって奴を見逃す程、俺は甘くねぇ。言ったよな? 俺はこれから、ガレアと組むってよ」
「いッ、いやよ!! お願いッ、アレン!! 目を覚まして!! が、ガレアと貴方が手を組んだら。ほほほ。ほんとに世界はーー」
終わってしまう。
そうイライザの声が響く前に、高らかなガレアの笑いが周囲にこだまする。
そして同時に、嬉しそうなガレアの声が響いた。
「嬉しいッ、我は嬉しいぞ!! ずっと前から。はじまりの村の頃から。一目見た時から。我はお主のことを好いておった。あの時の胸の高鳴り。経験したことのない熱く激しい衝撃。お主が勇者でなければと、我はどれほど願ったことか」
ぎゅっと胸を抑え、玉座から立ち上がるガレア。
その頬を桃色に染め、恍惚とアレンを見つめるその表情。
そこには、魔王の面影は一欠片もない。
そんなガレアの姿。
それを目の当たりにしーー
「に、逃げるぞ」
「……っ」
「い、いやぁ。せ、世界が。終わっちゃう」
クリス。マリア。イライザ。
その三人は、震え絶望しながらその場を後にしようとする。
そんな三人の行手。
そこに、現れるは魔物の大群だった。
皆その目には殺気を宿し、鼻息を荒くしている。
その光景。
それを見つめながら、ガレアはアレンに手招きをする。
「アレンよ。もっと我の近くに寄れ。さすれば、我の愛を存分に感じさせてやるぞ」
妖艶なガレアの肢体。
そこから漂う、圧倒的な色香と魅惑。
「我を選んだお主に決して悪い思いはさせぬ。一度愛を誓えば。我はどんなことがあろうとその相手と一生を添い遂げてみせるぞ」
「……」
ガレアの曇ることのない愛。
それに、アレンは応える。
「ありがとうな、ガレア。そこまでこの俺を愛してくてれて」
笑い、アレンはガレアの元に歩み寄る。
そしてそのガレアの手のひらを握りしめ、元仲間だった連中を見下ろす。
その眼差し。
そこに宿るのは、勇者の光ではなく魔王と手を組むことを決意した闇の焔だった。
そのアレンを抱き寄せ、ガレアは眼下の魔物たちに命を下そうとする。
だが、その間際。
「アレンよ。あやつらの命をどうして欲しい? お主の命ひとつで、生かすことも殺すこともできるぞ」
アレンの耳元。
そこで甘く囁く、ガレア。
「お主の言葉ひとつだ。生かして欲しいと言うのなららそれでも構わぬぞ。我とお主が手を組めば、あやつらの命などいつでも楽にとれるからな」
「そうだな。よし、ここはーー」
頷き、アレンはガレアの耳元で囁く。
その二人の姿。
それはまさしく、仲睦まじい恋人同士そのもの。
そして数秒後。
ガレアは、高らかに声を発した。
「宣戦布告だッ、狼煙をあげるのだ!! 我がしもべたちよ!! そこの者たちの首ッ、それを愚かなる人の世に送り返すのだ!!」
そんなガレアの命。
それと同時に轟く、魔物たちの咆哮。
マリア。クリス。イライザ。
その三人は斧を持つ巨大なオークに引きずられ、絶叫と共に血飛沫を散らす。
そしてその死体に群がるは、人の肉を食う闇狼たちの群れ。
ごろりと転がる、三人の苦悶に満ちた首。
それを咥え飛び立つは、三羽の闇色に染まったワイバーンたち。
吹き抜ける風。
その風の余韻。
それを受け、アレンとガレアは同じような言葉を口にする。
「覚悟しろよ、人間共。こっからが本番だ」
「覚悟することだ、人という種族共。これからが真の戦の始まりだ」
響く二人の声。
その声はどこまでも透き通り、そしてどこまでも揺らがぬ決意に彩られていたーー。
響いたその勇者の言葉。
それに、玉座に座っていた女魔王〈ガレア〉は顔を真っ赤に染めた。
その表情。
それは一目惚れした相手に告白された乙女そのもの。
そんなガレアの側。
そこに仕えていた側近たちも目を丸くし、眼下の勇者を見据える。
「信用できない? ならッ、今ここでこのパーティーを解散してやる!!」
「ちょ、ちょっと待ってよ。ね、ねぇ、勇者〈アレン〉?」
血相を変え、勇者の腕を引っ張る聖女〈マリア〉。
「な、なに血迷ったことを叫んでるの? ががが。ガレアと組む? そッ、そんなことの為に今までここを目指して頑張っていたの!?」
そんなマリアの必死な叫び。
だが、アレンはそのマリアの叫びに耳を貸さない。
「離せよッ、マリア!! 今更、仲間面したってもう遅いぜ? 知ってるんだぜ、俺はよ!! てめぇ。剣聖さんとデキてるんだろ?」
ゴミを見るような眼差し。
それをもって、マリアを見据えるアレン。
「口先だけは"勇者様を信じてます"なんてご立派なことをほざいていたな、てめぇ。はっ。その裏で剣聖さまの剣を咥えていたんだろ? 俺が知らねぇと思ったら大間違いだぜ?」
「……っ」
アレンの核心をついた言葉。
それに焦り、マリアは言葉に詰まる。
「大方、察しはついてんだ。俺の力で世界を救った後、嘘をでっちあげて俺を嵌めるつもりだったんだろ? 残念だったな、聖女さま。この俺はそんなに馬鹿じゃねぇんだよ」
吐き捨て、アレンは乱暴にマリアを振り払う。
そして、こちらを涙目で見上げーー
「し、信じて。アレン。わ、わたしは、勇者様だけを信じている。お、お願い」
そんな戯言を漏らす、マリアに一言。
「失せろ、雌豚」
瞬間。
「見損なったぞ、アレン」
そんな偉そうな言葉。
それと共に、剣聖〈クリス〉がアレンへと掴みかかる。
アレンの胸ぐら。
そこを力強く捻り上げる、クリス。
その目は怒りに満ちていた。
「マリアの気持ち。それも知らずによくもまぁそんなことを言えたものだなッ、アレン!!」
「離せよ、クリス。図星をつかれて逆ギレしてんじゃねぇよ。マリアの気持ち? 俺の気持ちはどうなるんだ? あぁ? てめぇらを信じ、ここまで命を張った俺の思いはどうなるんだ? 隠れてコソコソコソコソ。気持ち悪いったらありゃしねぇ」
自分の胸ぐら。
そこを掴む、クリスの手首。
それを捻り、アレンは眼光を鋭くする。
「剣聖の分際で舐めた口きくなよ、クリス。なんなら今ここで。二人まとめて捻りつぶしてもいいんだぜ、俺はよ」
「くっ。あ、アレン。も、目的を履き違えるな。い、今は。せせせ。世界を救うことだけを考えろ」
「やなこった。俺はここまで忍んでやったんだ。この魔王との最終決戦という最高の舞台までな。ここでてめぇらとパーティーを解散して、魔王と組む。そんなシナリオを思い描いてたんだよ、俺は」
めきっ。
クリスの手首。
それを捻り折り、アレクはクリスを前蹴りを叩き込む。
「ぐ……っ」
腹を抑え、ふらつきその場に蹲るクリス。
その姿。
それを鼻で笑い、アレンは残るもう一人の仲間に視線を向けた。
「残るはてめぇだけだな、賢者〈イライザ〉さん」
「や、やめてよ。アレン。わ、わたしはなにもやってない。いいい。いつまでも、貴方の味方だよ?」
「味方? あぁ、そうだったな。てめぇは確かになにもしちゃいねぇ」
「そ、そうよね。だ、だったらアレン。わわわ。わたしだけは見逃してちょうだい。ぜ、絶対に貴方たちの邪魔はしないからさ。お、お願い」
膝をつき、懇願するイライザ。
だが、アレンは吐き捨てた。
「見逃す? これから敵になろうって奴を見逃す程、俺は甘くねぇ。言ったよな? 俺はこれから、ガレアと組むってよ」
「いッ、いやよ!! お願いッ、アレン!! 目を覚まして!! が、ガレアと貴方が手を組んだら。ほほほ。ほんとに世界はーー」
終わってしまう。
そうイライザの声が響く前に、高らかなガレアの笑いが周囲にこだまする。
そして同時に、嬉しそうなガレアの声が響いた。
「嬉しいッ、我は嬉しいぞ!! ずっと前から。はじまりの村の頃から。一目見た時から。我はお主のことを好いておった。あの時の胸の高鳴り。経験したことのない熱く激しい衝撃。お主が勇者でなければと、我はどれほど願ったことか」
ぎゅっと胸を抑え、玉座から立ち上がるガレア。
その頬を桃色に染め、恍惚とアレンを見つめるその表情。
そこには、魔王の面影は一欠片もない。
そんなガレアの姿。
それを目の当たりにしーー
「に、逃げるぞ」
「……っ」
「い、いやぁ。せ、世界が。終わっちゃう」
クリス。マリア。イライザ。
その三人は、震え絶望しながらその場を後にしようとする。
そんな三人の行手。
そこに、現れるは魔物の大群だった。
皆その目には殺気を宿し、鼻息を荒くしている。
その光景。
それを見つめながら、ガレアはアレンに手招きをする。
「アレンよ。もっと我の近くに寄れ。さすれば、我の愛を存分に感じさせてやるぞ」
妖艶なガレアの肢体。
そこから漂う、圧倒的な色香と魅惑。
「我を選んだお主に決して悪い思いはさせぬ。一度愛を誓えば。我はどんなことがあろうとその相手と一生を添い遂げてみせるぞ」
「……」
ガレアの曇ることのない愛。
それに、アレンは応える。
「ありがとうな、ガレア。そこまでこの俺を愛してくてれて」
笑い、アレンはガレアの元に歩み寄る。
そしてそのガレアの手のひらを握りしめ、元仲間だった連中を見下ろす。
その眼差し。
そこに宿るのは、勇者の光ではなく魔王と手を組むことを決意した闇の焔だった。
そのアレンを抱き寄せ、ガレアは眼下の魔物たちに命を下そうとする。
だが、その間際。
「アレンよ。あやつらの命をどうして欲しい? お主の命ひとつで、生かすことも殺すこともできるぞ」
アレンの耳元。
そこで甘く囁く、ガレア。
「お主の言葉ひとつだ。生かして欲しいと言うのなららそれでも構わぬぞ。我とお主が手を組めば、あやつらの命などいつでも楽にとれるからな」
「そうだな。よし、ここはーー」
頷き、アレンはガレアの耳元で囁く。
その二人の姿。
それはまさしく、仲睦まじい恋人同士そのもの。
そして数秒後。
ガレアは、高らかに声を発した。
「宣戦布告だッ、狼煙をあげるのだ!! 我がしもべたちよ!! そこの者たちの首ッ、それを愚かなる人の世に送り返すのだ!!」
そんなガレアの命。
それと同時に轟く、魔物たちの咆哮。
マリア。クリス。イライザ。
その三人は斧を持つ巨大なオークに引きずられ、絶叫と共に血飛沫を散らす。
そしてその死体に群がるは、人の肉を食う闇狼たちの群れ。
ごろりと転がる、三人の苦悶に満ちた首。
それを咥え飛び立つは、三羽の闇色に染まったワイバーンたち。
吹き抜ける風。
その風の余韻。
それを受け、アレンとガレアは同じような言葉を口にする。
「覚悟しろよ、人間共。こっからが本番だ」
「覚悟することだ、人という種族共。これからが真の戦の始まりだ」
響く二人の声。
その声はどこまでも透き通り、そしてどこまでも揺らがぬ決意に彩られていたーー。
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