無能認定され、パーティーを追放された俺。実は封印されたスキルがありました。追放された瞬間、それに目覚めた俺は世界のルールを操作し無双する

けい

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遺跡から戻った俺とリリアは、すぐにギルドへ向かった。
 受付嬢に石板を渡すと、彼女は表情を固くした。
「……これ、本当に遺跡の奥で?」
「ああ、ガーディアンを倒して手に入れた」

 受付嬢は石板を奥の部屋に持ち込み、数分後、ギルドマスターと共に戻ってきた。
 壮年の男は厳しい目で俺たちを見据える。
「この石板……古代文明の予言だ。もしこれが本物なら、王都にも報告せねばならん」

 その夜、ギルドの裏口で、フードを被った男がひそひそと囁き合っていた。
「例の“石板”が辺境で見つかったらしい」
「しかも持ち帰ったのは、謎の力を使う男だとか」
「……黒い商会に伝えろ。使える駒かもしれん」

 翌日には、商人、傭兵、果ては裏社会の密偵までもが、俺たちの周囲を探り始めていた。

 ◇

 一方その頃――王都、勇者パーティーの作戦室。
 バルトが手に入れた新しい報告書を机に置く。
「辺境ギルドより、古代石板の発見報告。そして……発見者は、二十代前半の黒髪黒目の男と銀髪の少女」

 マリアが息を呑んだ。
「黒髪黒目……間違いない、カイだわ」
 セレナは小さく舌打ちをし、ライオネルは無言で報告書を握り潰す。

「……次の任務先を、辺境に変更する。あいつが何を手に入れたのか、この目で確かめる」
 ライオネルの声には、冷たい決意が滲んでいた。

 ◇

 その夜、宿の窓から外を眺めると、路地の影でこちらを見ている気配があった。
 ……どうやら、もう静かに暮らせる時間は終わりらしい。
 俺は窓を閉め、リリアにだけ小声で告げた。

「リリア、明日からは移動しながら動くぞ。――追手が来る」
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