無能認定され、パーティーを追放された俺。実は封印されたスキルがありました。追放された瞬間、それに目覚めた俺は世界のルールを操作し無双する

けい

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依頼の張り紙を見た瞬間、胸がざわついた。
 〈バルゴ南方の古代遺跡調査〉――報酬は高く、危険度も高いとされる探索任務だ。

「本当に行くの? あそこは魔物も多いし、罠だってあるって聞いたよ」
 リリアが不安げに眉をひそめる。
「だからこそ試したい。俺の力が、どこまで通用するのか」

 遺跡は半ば地中に埋もれた石造りの建造物で、入口は蔦と苔に覆われている。
 足を踏み入れた瞬間、ひやりとした空気が肌を撫でた。

 通路を進むと、突然壁の穴から矢が飛んできた。
 ――《世界書き換え:対象“矢の存在理由”を削除》

 次の瞬間、矢は空中で停止し、そのまま床に落ちた。
 ……存在そのものではなく、“理由”だけを消すこともできる――?
 頭の中に電撃のようなひらめきが走った。

「カイ……今の、何?」
「まだうまく説明できない。ただ、矢を撃つ意味だけ消した」

 さらに奥へ進むと、黒い鎧の魔物〈ガーディアン〉が立ちはだかる。
 全身が魔力障壁に覆われ、普通の攻撃は通じないはずだった。

 ――《世界書き換え:対象“障壁”の定義を“紙”に変更》

 次の瞬間、硬質な光の障壁はパリパリと音を立て、手で触れただけで破れ落ちた。
 その隙にリリアが短剣を突き立て、ガーディアンは崩れ落ちる。

「……紙に、変えたの?」
「ああ。存在を消すだけじゃなく、別の形に“書き換える”こともできるみたいだ」

 その力は、ただ破壊するだけではない。
 敵を無力化する、環境を変える、物質を作り出す――やり方次第で、何でも可能になる。

 遺跡の最奥で手に入れたのは、古びた石板。
 表面には古代文字が刻まれていたが、触れた瞬間、頭の中に意味が流れ込んできた。

 ――“この地に、世界を塗り替える者現れし時、封じられし者らが目覚める”

 背筋が冷たくなる。
 俺の力は、偶然じゃない……?

 リリアが小さくつぶやいた。
「カイ、これ……あなたのことを言ってるんじゃない?」
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