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バシャァン!
黒い影は、海からぬっと身を起こした。
長い腕の先には、鋭い爪。背中には海藻のようなものが絡みつき、目はランプのように光っている。
「うわぁ……!」
カイは思わず後ずさった。
ルミが低い声でささやく。
「“波食い(なみぐい)”よ。星くずを飲みこんで、海の底に隠すの」
波食いは、大きな口を開けてこちらに近づいてくる。
カイの胸がドキドキして、耳の奥で自分の心臓の音が響いた。
逃げたい……でも、ルミの手のぬくもりがそれを引き止める。
「カイ、星くずを!」
ルミの声に押され、カイは砂浜の上に散らばった光の粒をかき集めた。
その瞬間、波食いが勢いよく飛びかかってきた——。
しかし、カイが手のひらいっぱいに星くずを握ると、光がぱっと広がり、二人の足元に金色の舟が現れた。
舟は小舟ほどの大きさだが、船体はガラスのように透明で、中に星空が閉じこめられている。
「乗って!」
ルミが飛び乗り、カイも後に続く。
舟はまるで風に押されるように、海面をすべる。
後ろでは波食いが追ってくるが、星くずの舟は海の上を光の線を引きながらどんどん加速した。
やがて——
舟は海面からふわりと浮き上がった。
「えっ……浮いてる!」
カイは驚きの声をあげた。
「この舟は、星の道をたどるの。空の海まで、もうすぐよ」
ルミの目が、夜空の星のようにきらめいた。
黒い影は、海からぬっと身を起こした。
長い腕の先には、鋭い爪。背中には海藻のようなものが絡みつき、目はランプのように光っている。
「うわぁ……!」
カイは思わず後ずさった。
ルミが低い声でささやく。
「“波食い(なみぐい)”よ。星くずを飲みこんで、海の底に隠すの」
波食いは、大きな口を開けてこちらに近づいてくる。
カイの胸がドキドキして、耳の奥で自分の心臓の音が響いた。
逃げたい……でも、ルミの手のぬくもりがそれを引き止める。
「カイ、星くずを!」
ルミの声に押され、カイは砂浜の上に散らばった光の粒をかき集めた。
その瞬間、波食いが勢いよく飛びかかってきた——。
しかし、カイが手のひらいっぱいに星くずを握ると、光がぱっと広がり、二人の足元に金色の舟が現れた。
舟は小舟ほどの大きさだが、船体はガラスのように透明で、中に星空が閉じこめられている。
「乗って!」
ルミが飛び乗り、カイも後に続く。
舟はまるで風に押されるように、海面をすべる。
後ろでは波食いが追ってくるが、星くずの舟は海の上を光の線を引きながらどんどん加速した。
やがて——
舟は海面からふわりと浮き上がった。
「えっ……浮いてる!」
カイは驚きの声をあげた。
「この舟は、星の道をたどるの。空の海まで、もうすぐよ」
ルミの目が、夜空の星のようにきらめいた。
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